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(28.1.26) 「翁長知事の野望を阻止せよ!!」 政府 首の皮一枚の勝利  宜野湾市選挙結果 

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 1月24日に行われた沖縄県宜野湾市の市長選は現職で自民・公明が押した佐喜眞氏が再選を果たした。
翁長知事はここでも自身が押す候補に勝利させようと懸命な努力をしたが、移転先の名護市と異なり普天間基地を持つ住民の反応は翁長知事にNOだった。
選挙結果は佐喜眞氏が2万8千票、翁長知事が押した志村氏が2万2千票で6千票の差が出たが、これは当初予想されていたより大差だった。
翁長知事は口を真一文字に結んでこの結果のコメントを述べることを拒否していたが、表情に悔しさがにじんでいた。

 一方政府にとっては薄氷を踏むような勝利だったろう。もし宜野湾市で敗北すれば移転先の名護市と沖縄県を含めてすべて翁長氏に奪われるところだったので、敗北した場合の影響は計り知れないところだった。
ほとんどダンケルクから追い落とされた英仏連合軍になるところだったが、首の皮一枚残して踏みとどまった感じだ。

 しかし本当に沖縄左翼は侮りがたい。日本全体で見れば左翼運動は20世紀の遺物になっていて、ソビエトロシア崩壊以降は本土から影響力のある左翼運動は消えたが、沖縄ではいま燎原のホムロとなって燃えている。
なぜ沖縄で世界でもまれなほど左翼運動が燃えているかといえば、これが民族運動と結びついているからだ。

 いわゆる沖縄独立運動のことで翁長知事は明確にその立場を表明している。
スイスの国連人権理事会に出席して翁長氏は「沖縄の人々の自己決定権がないがしろにされている辺野古の現状を世界が関心をもっていただきたい」と主張したが、この自己決定権という言葉は沖縄独立運動の合言葉だ。
沖縄には古くから沖縄独立運動を目指すグループがいて、何かことが起きるたびにこの問題が吹き出だしてきた。
今回は普天間飛行場の辺野古への移設を巡って、ふたたび沖縄独立運動に火が付いたようだ。

 歴史をたどれば沖縄が日本に併合されたのは明治の始めでそれまでは形式的には独立国家の琉球王国だった。
翁長氏から見ればヤマトンチュウに無理やり併合されたとの意識が強く、シンガポールがマレーシアから分離独立したように独立国家になれば、独自の発展が期待できると夢想している。
この翁長氏を中心とする沖縄独立運動と日本の旧左翼中国のエージェントがまじりあったのが現在の沖縄左翼で、一種の民族運動であるため沖縄住民のかなりの支持を得ている。

 また沖縄本島には琉球新報と沖縄タイムズという信じられないようなプロパガンダ新聞社があり、中央政府に対する敵意と沖縄の独立をあおっており、この2社が翁長氏をバックアップしてキャンペーンを張っている。
このため沖縄住民の意識は20世紀後半の左翼思想20世紀前半の民族自決思想の塊になっており、さらに中国の脅威は一切触れないから世界情勢を全く無視するという時代錯誤性も加わって手が付けられなくなった。

 その中でかろうじて宜野湾市の市長選挙で宜野湾市の住民が良識ある判断を示してくれたので、私などは実にホッとしたものだ。
やれやれ、これでどうやら沖縄が21世紀に残ったジュラフィックパークにならずに済みそうだ・・・・・」
沖縄独立派の翁長氏からすれば基地などすべて全廃して日本と中国からも干渉されない一種の中立地帯を作りたいのだろうが、今それをすると中国の脅威に日本やアメリカが対処できなくなるのでできない相談だ。
安倍総理は選挙結果について「よかったですね」と簡単にコメントしたが、本音は飛び上るほどうれしかったはずだ。

 今後もこの難敵の沖縄左翼との戦いは続くが、日本が中国の謀略に負けないためにもなんとかこの翁長氏を中心とする沖縄左翼との戦いに勝利しなければならない。

 

 

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評論 日本の政治 普天間基地」カテゴリの記事

コメント

もう長くない、生きている内に、にっくき薩摩とヤマトンチュウに何としても一矢報いたい!
翁長老の悲願、焦り、そのためならばシナの奴隷となっても本望・・・
沖縄の民の幸せを犠牲にしてでも怨みはらさでと・・・
執念・煩悩の凄まじさを感じます。
基地外老人に連れられて地獄に堕ちてはなりません!

投稿: 油ヶ池 | 2016年1月26日 (火) 21時47分

5年前まで沖縄の牧港に住んでいて普天間基地まで犬と散歩しました。
展望台から飛行場がよく見えました。
その時アメリカはよく沖縄を返還をしてくれたものだな~と思いアメリカに感謝したものです。
この軍事的に重要な位置にある沖縄はアメリカの戦略上無くてはならない島でしょう。
絶対に手放さないはずです。
島民の感情がどうあれ、戦があれば即座に最前線の基地となるでしょう。
島の「場所」の宿命、宿業は如何なることがあっても変わることはないでしょう。
沖縄の返還条約の中に秘密裏に「沖縄が何らかの理由で
世界の平和に反する行為をしそうな時は無条件でアメリカに再返還してもらう」
等というような秘密の条約があったりはしないでしょうか?また沖縄がドルの国になることはないでしょうか?
翁長老人はいつまでゴマメの歯ぎしりを続けるのでしょうか?
政治家にらしくなって「世界の平和に貢献する中心の島」と言われるように妥協点を上手く打ち出してほしい。
島の場所の宿命!なんとも悲しい響きですが・・・。

(山崎)アメリカが旧日本の領土のほとんどを返還してくれたのは世界史の奇跡とといっていいほどのフェアな態度です。北方領土のロシアや竹島の韓国や尖閣諸島の中国の態度を見ればアメリカのフェアな態度が理解できます。

投稿: yamazaki | 2016年1月31日 (日) 17時47分

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