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(28.1.31) 日銀黒田バズーカの炸裂 「驚いたか、今度はマイナス金利だぞ!!」

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 「なるほどね、しかし驚きだ」山崎経済研究所の山崎所長が驚いていた。日銀の黒田総裁が発表した「マイナス金利の導入」のことである。
年初来世界的な株安と円高基調が続いていたので日銀が何か手を打つことは予想されていたが、大方の予想は量的緩和の拡大で現行の年間80兆円規模を120兆円あたりまで拡大するのだろうと予想していた。

 ただこの量的緩和策の拡大に は問題があって、市中から国債を購入して資金を供給するのだが日銀の購入額はすでに発行済み国債の3割を越えており、このままいくと国債の日銀引き受けと何ら変わらない状態になる可能性があった。
それなら日銀は国債を直接に引き受けろ」との政界からの大合唱になることを日銀は恐れたのだ。

注)日銀は第二次世界大戦中に戦時国債を直接引き受けた経緯があり、戦後すべての国債が無価値になった。これをうけ日銀は国債の日銀引き受けは絶対に行わないとの立場を堅持している。

 さらに現状でもせっかく市中にばらまいた資金が貸出先がない等の理由で日銀に逆流しておりその金額は約250兆円になっている。これは市中金融機関の資産の約2割相当になる。
いくら市中に金をばらまいても結果として日銀の当座預金になるのでは何にもならない。
もはや量的緩和策だけでは無理か・・・・・・・・・・・

 そこで考え出されたのが欧州中央銀行スイスが採用しているマイナス金利の導入で、預金にペナルティーを課す方式である。
日銀に預けた当座預金がマイナスになるくらいなら金融機関が貸し出しに奔走するという読みだが、実際はおいそれと優良な貸出物件があるわけでないので必ずしも貸し出しが伸びるとは言えない。
先進国経済は完全にピークアウトしており、これ以上の投資は過剰投資になる可能性が高いからだ。
したがってこの資金は国内ではもっぱら株式と不動産投資に向かい、黒田日銀のバズーカが炸裂するたびに株式と不動産が値上がりしていた。

 簡単に言えば日銀の量的緩和とは資金を株式と不動産市場に流して一種の花見酒の経済を演出し、市場で大金を手にした人たちが浮かれて大盤振る舞いをすることを狙ったものだ。
株高、不動産高、資源高で一種のユーホリアの状態になり、二件目の住宅を購入したり、高級乗用車を乗り回したり、100万円以上するワインを飲んだりする人が増えるので景気が一気に回復する。
ただしこうしたあぶく銭による需要は必需品とは言えず、はっきり言えばなくても全く困らないものだ。

 何度も言ってきたが経済も人間の肉体的成長と同じでどこかでストップする。先進国における金融緩和とは、すでに成長限界に達している経済をそれ以上の虚飾の生活をさせるために金融を緩和しているのであり、中年になって酒やたばこを吸って中年太りになっているのと同じだといえる。

 今回の黒田日銀のサプライズによって世界の株価は一斉に上昇したし、円は円安に振れ黒田日銀が意図した通りの結果になっている。
誰かがこの株安と円高の流れを止めなければならなかったのでそれを日銀黒田が引き受けたということだ。
確かに中国をはじめとする新興国経済と資源国経済は悪化の一途をたどっているが、アメリカと日本の経済はまだ健全だ。
日銀はマイナス金利で、FRBは金利引き上げを中止することで、この2国が虚飾の経済によって世界を引っ張っていく構図が見えてきた。

 



 


 

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評論 日本の経済 財政金融政策」カテゴリの記事

コメント

旧ソ連の経済政策はだめなものでした。すべての価格は優秀とされる一握りの官僚が決定しました。だから、現場の細かな現象は無視されて、すべて優秀な官僚の決定で動きました。そこにはいわゆる「市場メカニズム」はありませんでした。
20世紀後半からアメリカはITバブル、住宅バブル、リーマンバブル、QEバブルとバブルが続きました。アメリカの優秀なFRBはバブルが破裂するたびに紙幣を発行しました。そのため、人々は不況に陥らずにすみました。優秀なFRBは大喜びです。しかし、紙幣発行の規模は乗数的に倍倍ゲームで増加していき、最後のリーマンバブルで死力を尽くした感があります。したがって、QEバブルが破裂すると、もう国債をほとんど買うか、位しか方策がありません。ところが、隣国の属国のくせにいつもお金をくれる国はまだそこまではいっていませんでした。その国は戦後、アメリカの配下で世界を二頭体制で支えてきた平和な国ですが、余力のなくなったアメリカは、こんどはかなり疲弊しているその国が紙幣をどんどん流通させて世界へお金を供給することを望みました。じつはその前年に、欧州EUやデンマークやスイスやスウェーデンはすでにマイナス金利を導入していたのですが、現実にはデフレはまったく解消しません。また、アジア大陸にある人食い人種国家も2015年からデフレ経済へ突入しており、今後は金利低下が予測されます。ただ、人食い人種は自国通貨が下がることにまだ、日本と違って抵抗がありますが、自国株式市場の下落がまだまだ途上です。
このマイナス金利というのは、人口的なものです。官僚の決定によるもので、市場によるものではありません。官僚の決定には、金融機関が従わねばならず、金融機関が決定した金利には国民はしたがわねばなりません。
本当はずっとずっと前に株価の暴落が必要だったのですが、優秀なFRBは対処療法でそれを避けていたために、今度は鉄砲水となりそうです。天井川が崩れます。この鉄砲水は世界全体を覆うでしょう。すでにその兆候はでています。大きな大きな調整、長い長い調整が目の前に迫っています。そして、調整の間にいつしか、戦争が発生し、デフレは広範で長期なインフレへと変化します。すべてが終わった後、世界には、1%の超富裕層と庶民というなの貧困労働者層が出来上がるのです。

投稿: NINJA300 | 2016年2月 1日 (月) 10時33分

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