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(27.12.27) 中国鉄鋼業界の過剰生産恐慌の惨劇 ただ赤字を垂れ流すために生産を続けている!!

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 もはやどうにもならないという状況になってきた。中国鉄鋼業界の現状である。
中国には信じられないような数の製鉄所があって大小合わせて500社にのぼる。日本の製鉄所が新日鉄住金、JFEスチール、神戸製鋼所、日新製鋼の4社なのに比べると途方もない数といえる。

  生産能力は約11億トン以上といわれているが、実際に生産している粗鋼は8億トン程度で、このうち国内消費向けが7億トン、残りの1億トンは輸出に回している。
日本の粗鋼生産量が約1億トンだから、中国は日本の全生産量に匹敵する量を輸出しているが、もともとは国内で消費するつもりが中国経済が冷え込みやむなく輸出に回したものである。
これがひどい出血輸出で製鉄所の収益は日を追うごとに悪化しており、公表されている数字は約4割の製鉄所が赤字だといっている。
しかし本当はすべての製鉄所が赤字といっていい。

  大手の製鉄所はすべて国営だから補助金と称する地方政府の資金援助を受けているし、金融機関からは無条件に融資を得られるので赤字であろうがなかろうが目いっぱいの生産をすることをいとわない。
日本の旧国鉄が空の列車や荷物の全く入っていない貨車を運行させて平然としていたがそれと同じで販売されようがされまいが全く無関心に生産を行っている。
おかげで生産過剰になった製品は出血輸出になり、価格は日を追って低下しており、熱延鋼板などは過去1年で40%も下落して、売れば売るほど赤字が累積している。

 なぜ中国では生産の縮小ができないかというと、国営企業は雇用維持が最大の役目だからで、人員整理ができず人がいる以上は生産を行い、赤字の補てんは地方政府が行うという悪循環に陥ってしまった。
中国経済が右肩上がりであればこれも許されるが、間の悪いことには国内の鉄鋼需要は月を追って減少してきており生産すること自体が誤りという状況になってしまった。

 今世界の鉄鋼業界は中国発ダンピング輸出に戦々恐々としており、韓国のポスコや台湾の製鉄業界は中国が攻勢をかけている東南アジアから追い出されてしまった。
タイの大手製鉄所はこのあおりで倒産してしまうし、韓国も台湾も青息吐息だ。

 社会主義生産方式は計画生産で資本主義経済のような過剰生産は起こらないというのが売りで、マルクスの資本論も「それゆえ社会主義的生産は資本主義的生産に勝る」と豪語していたが実際は反対になっている。
それは当然で一旦システムができると利権化してしまい共産党幹部は利権を手放すことができず、一方労働者は親方日の丸になる。だから規模の縮小などできるはずがなく過剰生産に陥ってしまい、あとはソビエトロシアの工場と同じでひたすら無駄な生産を行って最後には倒産することになる。

 中国の製鉄業は日本の約8倍の生産量を誇っていたが、今ではその生産能力が全くの裏目に出てしまい、生産調整もできずただひたすら赤字を垂れ流しているだけだ。

 

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