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(27.12.22) 決算操作だけが利益を生み出していた!! 東芝の悲しい現実

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 当初東芝の決算操作が明るみに出た時には「東芝もそういうことがあったのか」程度の軽い気持ちで聞いていた。東芝本人がゲロしていたのだから「まあこれからきをつけた方がいい」程度で聞いてたのだが、実際は東芝のあらゆる部門で決算操作が行われていた。
その額は日を追うにしたがって拡大し、ついに16年3月の決算では5500億円の最終赤字になるほど膨らんでしまった。

注)東芝の決算操作が最初に発覚したころの記事は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/qqq-aca1.html


 東芝の14年3期から15年3期までの利益は6900億円だったが、実際はこの間ほとんど利益が上がっていなかったことになる。
考えてみれば当然で東芝の収益源は原子力部門と半導体部門だが原子力部門は東日本大震災の影響で商売あがったりになったし、半導体部門は韓国の追い上げで四苦八苦でこちらも利益が上がらなくなっていた。
東芝に残された収益確保の方法はあとは粉飾決算しかなかったわけである。

 東芝はあらゆる部門で粉飾決算をしていたが、これは少し考えてみると当然の結果といえる。
各部門の部門長は部門を渡りあるいているから、すべての部門がそれぞれ決算操作をしていることを知悉している。もしやってないような部署に配属されれば必ず決算操作を命じたはずだ。
我が部門の目標数字が達成できなければ私の責任問題になるじゃないか。私が前に担当した部門ではこうして決算操作をしていた。どこでもしていることだ、やりなさい!!
悪貨が良貨を駆逐するパターンだ。

 こうして東芝は全部門が上げて決算操作をしたので表面的には業績が好調な企業ということに見えたが、実際は悲しいほどに低収益企業だった。
特にテレビやパソコンや白物家電を扱うライフスタイル部門は毎期非常な赤字を計上していたのに、表面上はそれをことすることが続いた。
しかしこれでは経営が成り立たない。
本来リストラをしなければならなかったライフスタイル部門約2万4000人の従業員を抱えて、ただひたすら赤字をたれながしていたが、それでも表面上は順調な推移をたどっていたからだ。
日立さんは盛んにリストラをして構造改革をしているが、わが東芝は高収益なのでその必要はない

 なぜこうした体質になったかというと日本人の弱点が赤裸々に出ている。
歴代の社長が収益確保を厳命してきたのだが、結果が上がってきた時にその数値の適格性についてのチェックをしていない。
そうか、よくやった」などといって相手の数値を単純に認めてしまう。
日本人は仲間内に対して最後まで厳しくすることができない。

 もしアメリカだったら当然その数値の適格性をチェックする部門を設けて厳しいチェックを行うが、日本では性善説が喜ばれるから太っ腹のところを見せて終わりにする。

 だがその結果は大本営発表になってしまい東芝は帝国陸海軍と同様の崩壊過程にはいってしまった。
決算数値をだまして乗り切るにはよほどのカミカゼが吹かなければばれてしまう。東芝は00年以降のITバブル崩壊でひどい痛手をうけ、さらに08年のリーマンショックで追い打ちをかけられ、東日本大震災で原子力部門の仕事がなくなったが、それを決算操作で糊塗し続けてきた。
そしてカミカゼは吹かず東芝は内部が腐り自力再生が不可能なほど衰弱してしまった。

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評論 日本の経済 東芝」カテゴリの記事

コメント

正に凍死場は大本営発表下の旧帝国陸軍(海軍)、実態は各戦線敗北に次ぐ敗北で屍累々、でも発表は「赫赫たる戦果を挙げ勝利に次ぐ勝利である」。ウソにウソを積み重ねついにバレて降伏、落ちゆく先は解体リストラですか。
一将功成って万骨枯る、いや三将、三社長功成って?残った惨状がこのザマ。あの浜松町の本社ビルは鉄拳制裁と同じ、キサマ気合が入ってない!とばかりに「チャレンジしろ」、と怒声が鳴り響いていたとマスコミ報道にありますが、さぞ陰惨なヤケッパチ無責任な空気で充満していたことでしょう。
重電御三家と言われても例えば機関車はやっても新幹線、電車は川重まかせなど日立に比べ中途半端、技術に時代に遅れがちでしたね。

ところであの社長三人、旧陸軍を破滅させた三人組の田中新一、服部卓志郎、辻正信、あの極悪絶対悪三人組そっくりじゃーありませんか。ノモンハン、ガタルカナル、インパール作戦で必敗作戦、阿鼻叫喚地獄の戦いを指導したあの無責任な三人と重なりませんか。 私には完全に重なって見えますが。

投稿: 絶望人 | 2015年12月22日 (火) 09時27分

絶望人さまのご説通り、東芝は旧帝国陸軍(海軍)だったと思います。
日本人の欠点は、自浄能力に欠けることだと思います。組織として機能しても、一度、上部が悪貨に駆逐されるとだめです。最初は良いものの、坂道を転げ落ちます。
外圧でしか、日本は変わらないのでしょうか?最後の最後で変わるよりも、早めに代えていれば大きく伸びます。仮に、50年早く1813年に維新がなっていれば、また世界史は違っていたでしょうね。

投稿: NINJA300 | 2015年12月22日 (火) 11時39分

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