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(27.11.6) もう疲れた、もんじゅの管理なんてできないよ!!! 原子力機構が手を上げている

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 いくら「もんじゅ菩薩」に頼んでも限界があったようだ。
福井県にある高速増殖原型炉もんじゅの管理主体を変えろと原子力規制委員会が文部科学省にかみついた。
もんじゅを管理をしている原子力機構は全く無能で、まともな管理ができていない。このままではいつ事故が発生してもおかしくない状況だ。すぐさま原子力機構ではなく、もっと適切な管理ができる組織に管理を依頼しなさい。それができなければもんじゅは廃炉だ
非常に厳しい勧告が出された。

 私など原子力発電に関する知識はほとんどないも同然で、高速増殖炉といわれても何のことかさっぱりだったが、原発の使用済み核燃料を再処理してウランとプルトニウムを取り出し、ウランとプルトニウムの混合物MOX)に加工して燃料として使用する技術を言うようだ。
その場合も単にMOXを普通の原子炉で使用するのがプルサーマルで、一方使用しながらプルトニウムを増やして(増殖して)再度使用するのが高速増殖炉というのだそうだ。

 そんなことを言われてもなぜプルトニウムが増殖するのかさっぱり分からないのだが、素人が分からないことは実は玄人も分からないので、この実験炉では試行錯誤の連続だった。
一番の問題点は熱を伝える媒体が通常の原子炉のように水ではなく液体ナトリウムなのだが、このナトリウムは非常に厄介な物質で、空気や水に触れると簡単に爆発してしまう。
だからこの液体ナトリウムをいかに管理するかが重要なのだが、すぐに漏れ出していたるところで爆発事故が起こっていた。

  もんじゅが完成したのは1990年で、それから試運転が始まったが1995年に大量の液体ナトリウムが漏れだした事故が発生した。それまでも何回も漏れ出しはあったのだが原子力機構当時は動燃といっていた)はそれを隠蔽し、さらに1995年の事故も隠蔽しようとしたがこの時はさすがにマスコミに知られてしまった。
以来安全点検を繰り返してきたが、実際はいたるところに不首尾が存在する増殖炉のため、いくら点検してもすぐに問題が発生して対応不能に陥ってしまった。

 簡単に言えば技術水準が高すぎて、安全運転など誰がやっても不可能で、当の原子力機構も半ばやけっぱちになってしまった。
高速増殖炉が国家プロジェクトだといっても、管理なんて不可能だ。文句があるならだれかほかの人にやらせてみろ!!!」
だが高速増殖炉の運用経験は原子力機構以外にはどこを探してもないのだから、原子力機構がサジを投げれば他に代替する組織などない。

 今回原子力規制委員会が「他の管理主体を探せ」と勧告しても、そんな人材も組織もどこにもない。だから本当の意味は「もんじゅは廃炉にしろ」といっているのだが、さすがに国家プロジェクトをすぐにやめろとは言えないので「管理主体がなければ廃炉にしろ」と文部科学省の顔を一応たてた形にしている。

 もともともんじゅが建設された1990年前後は日本では今後原子力発電が主流になると思われていた時期で、特に高価な燃料を再処理していつまでも使用できる技術は「夢のような技術」と認識されていた。
だが4年前の福島第一原発の事故を受けて日本だけでなく全世界的規模で原子力発電に対する負のイメージが広がり、ドイツなどは原発ゼロにすると息巻いており、日本でも原子力の比重をできる限り下げることにしている。

 こうなるとウランは高価というより有り余ってしまい、原油と同じで価格が低下し始めた。
なら、無理して増殖などしないで市場でウランを購入していた方が安いじゃん」なんて感じになってきた。
あらゆる前提条件が20世紀と21世紀は相違しているので、何が何でも高速増殖炉という切羽詰まった状況に日本はなっていない。
それより如何にして現在存在している原発を再稼働させるかの方が緊急の課題になっており、現在は2か所の原発がようやく再稼働できる状態になったばかりだから、ウラン燃料などは有り余っているという感じだ。

 政府はもんじゅの実験にまだ望みをかけているが、実際は運営主体が嫌気をさしてまともな作業をしようとせず、一方他に代替できる人や組織は存在しないのだから、このもんじゅは結局は廃炉にするしか方法はなくなっている。
夢のような技術といわれていたが、本当の夢で終わってしまうことになりそうだ。

注)原子力規制員会の報告では1万件のチェック漏れがあったと記載していたが、これはもはやチェックができないということと同じで誰がやっても管理不能に陥っていることを意味している

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評論 日本の政治 原子力行政」カテゴリの記事

コメント

原発は水(放射性超熱水から汚水まで)の管理で発狂ものだと先に申し上げましたが、これは熱水に替え金属ナトリュームを使用しておりちょっと漏れたら爆発する、命取りの事故となります。 恐らく セーフガードを何重にしても恐ろしくて運転など・・・・・。 何か根本的発想の転換で解決しないと運転はしてはならないのではないでしょうか。

配管接続部の漏れの恐怖、比重が重く、かつ流速も取る必要があると思いますのでその摩滅を考慮した曲線部にしても管壁との乱流は、その摩耗は水とは比較になりません。 そして例によって周辺の多くの循環ポンプです。 今どのように制作、安全設計を考慮すれば安全として設置してるのでしょうか。 

トンネルにコンクリート板をぶら下げその落下で人身事故を起こしたり、いいかげんな杭打ちの土建屋配管屋レベルには夢想だにできないレベルです。  さすがの動燃にも、今の装置では研究者を総動員しても、漏れ即爆発 の恐怖に打ち勝つ自信はあるはずがありませんね。

投稿: 絶望人 | 2015年11月 6日 (金) 08時44分

20年以上も成果を出さずにウダウダしていても給料がたくさんもらえる会社はいいですね。なまじ完成させると仕事がなくなるので、わざとウダウダしてるのではないかと勘ぐってしまいます。それはともかく、もんじゅの2次冷却系の細管での金属ナトリウムの漏えい防止は極めて難しいので、こんな施設全体が爆薬のような増殖炉は早々止めた方が賢明です。
さて核燃料サイクルのもうひとつの重鎮、再処理工場は燃料あまりの状況ならこっちも要らなくなります。使用済み核燃料は極めて危険なので、金属のさやに入れたまま管理するしかないのに、再処理工場では、さやから燃料をほぐし出し、酸で煮るんですから理に反しています。平常時でさえ危険度では福島第一の比ではありませんので、絶対に再処理工場は稼働させてはいけません。

投稿: たぬき | 2015年11月 6日 (金) 21時29分

お邪魔します。
 元々高速増殖炉は原子力立国を目指したフランス(原潜、原子力空母及び核兵器を保有)が先行しており、実用まで三段階ある中の三番目のスーパフェニックスという高速増殖炉を持っていました(もんじゅは三段階ある中の二番目)。しかし原因不明の出力低下があり、それが解決できなかったため廃炉になったと聞いています。尤も「各国が諦める中日本だけが実用化した酸素魚雷」もありましたが、それが先の大戦で戦況にどこまで貢献できたかという問題はあります(揚句の果ては人間魚雷回天)。また「増殖と言える程増殖できるのか」という点にも疑問があるとも聞いた事があります。個人的には「核分裂→核融合→核分裂の3F爆弾」から考えて、「核融合炉の周りに中性子の遮蔽も兼ねてウラン238(核分裂しない)を置く」ならできるのではないかと思いますが、もし核融合炉が実用化できたらプルトニウム「なんか」いらないのではと思ったりもします。
 軍艦でもかつてはロングビーチという原子力巡洋艦がありましたが、今は空母と原潜しかありません。潜水艦は原子力が無ければ「潜る事も可能な艦」で、空母は「煙が離着艦の障害となる」という空母という艦種ができた頃からある問題点の「究極の解決策」です。つまりどちらも「原子力でないとできない事」です。「燃料を気にせず全速力で走り回れる」というのは軍艦にとってものすごいメリットのように思えますが、結局原子力は「原子力でないとできない事以外では他エネルギーに対してそれ程優位ではない」という事ではないかと思われます。ちなみにウランだけなら石油よりも早く枯渇し、かつ高レベル放射能廃棄物を万年の単位で管理し続けないといけないとか。

投稿: ブロガー(志望) | 2015年11月 7日 (土) 21時55分

ドイツは原発全面廃止といったって、フランスの原発の電力を買っているわけだから。また、ポーランドやスロバキアには安い石炭つかったドイツ系発電所がたくさんあって、ドイツまで送電しているそうですね。偏西風で煤塵はドイツには届かない。ドイツ人ってのはずるいですねえ。

投稿: NINJA300 | 2015年11月10日 (火) 15時58分

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