« (27.11.10) 大相撲を見れば日本経済の復活が分かる。 大相撲大フィーバー!! | トップページ | (27.11.12) 旅行収支の増大が日本をますます豊かにする。 観光産業と日本人の老後の関係 »

(27.11.11) 国家的ドーピングがばれてしまったロシア  「あんた、またやってんのね!!」

Dscf5912 

 再びロシアにドーピングの嵐が吹いている。かつてソビエト時代には国家を上げてドーピングを行っていて、いつもオリンピックでは断トツの成績を上げていた。
当時はドーピングを見破る技術が拙かったため、そのまま記録が公認され毎回50個前後の金メダルを量産していた。

 しかしソビエトが崩壊してロシアになると国家的なドーピング対応ができなくなり、そのために金メダル数は激減し最盛時の半分程度の金メダル数になっていた。
私などは「そうか、ドーピングをしないロシアの本当の実力は金メダル25個前後なのだな」と思ったものだ。

 ところがロシア経済がひところの資源価格の上昇で潤うようになるとまた昔の悪癖が出てきたようだ。
冬季オリンピックでも全く振るわなくて二流国になっていたロシアだが、2014年ソチで冬季オリンピックが開催するにあたって、プーチン大統領が関係者にはっぱをかけた。
何としても前回のバンクーバーの金3つというようなものでは、主催する意味がない。絶対に二桁の金メダル数にしろ!!」
担当のスポーツ相としてはプーチン大統領から「どんな手段を使っても金メダルを増やせ」と言明されたのも同然で、「残された手段はあれしかない・・・・」とかつてのソビエト時代をすっかり思い出してしまった。

 それ以前もドーピングはコーチ単位ではおこなわれていたが、以来組織的なドーピングが半ば公然と行われるようになりあらゆる種目でドーピングがなされている。
このことがばれたのはロシアのマラソン選手リリア・ショブコア選手がドイツの公共放送ADRで自身のドーピングについて告白した番組が放映されたからだ。
ショブコア選手は2009年のシカゴマラソンで優勝し、その後3連覇した選手でロンドンオリンピックの最有力候補の一人だったが、事前のドーピング検査に引っかかり、そのままではロンドンオリンピックに出場できなくなるところを、「ロシア陸連が国際陸連(IAAF)の当時のディアク会長にわいろを送ってもみ消してもらい、自分はロンドンオリンピックに出場できた」と告白した。

 この時ロシアのオリンピック出場選手はドーピング検査で8名が陽性反応をしめしたが、国際陸連のディアク前会長に100万ユーロ(約1億3千万円)、担当医師に20万ユーロ(2.3千万円)わたしてもみ消しを行ったという。

注)ロンドンオリンピックでは事前にドーピングがばれていたため本番ではうまく対応できず金メダル24個と惨敗したものと思われる。

 驚いた国際陸連と反ドーピング機関は特別委員会を作ってロシアのドーピング疑惑の解明を図ることにしたが、その結論が今回出された。
ロシアでは影響力を持つコーチや関係者がドーピングを奨励し、それが発覚せずにうまく乗り切れるように画策していた」というもので、今回ドーピングが明確になった選手5名、コーチ4名、医師1名の永久資格停止を国際陸連に勧告した。
選手の中にはロンドンオリンピック女子800mの金メダリスト、マリア・サビノア選手も含まれている。

 ロシアスポーツ相のムトコ氏は「委員会には誰かの出場を停止させる権限はない」と反論しているが、委員会の述べた関係者の一人にムトコ氏も含まれており、スポーツ相、ドーピング検査機関、医師、それに連邦保安庁と言ったオールロシアの対応だったと委員会は結論つけた。

 人間追い込まれるとどうしても違法な手段をとらざる得なくなり、東芝は担当部署が決算数字を水増しするし、中国はGDPを鉛筆をなめて報告するし、旭化成建材は杭打ちのデータを流用してごまかしていたし、VWは排ガステストを違法なソフトで切り抜けていた。
そしてロシアのスポーツ相は国を挙げてドーピングを行うことで金メダル数の増加を図っていた。
ソチ冬季オリンピックでは13個の金メダルを獲得したが、その多くがドーピングがらみになっている。

 国家の威信が全面に出ると社会主義国や元社会主義国は昔に戻ってしまいすぐにドーピングで金メダルを獲得しようとする。
崩壊前の東ドイツもそうだったし、現在の中国もそうして選手を養成している。
ドーピングをすれば女子は筋肉隆々になり、男子は信じられないほど持久力が付く。
女子でゴリラのような体型の選手はまず間違いなく筋肉増強剤を使用しているし、自転車競技で負けることのない選手も持久力系のドーピングをしている。
実際はばれないならどこの国も個人も手を染めているといった方が正解で、一方今回のように選手が告白してしまったらしばらく自粛せざる得なくなり、ロシアは当面オリンピックでの活躍は期待できそうにない。

 


 

 

|

« (27.11.10) 大相撲を見れば日本経済の復活が分かる。 大相撲大フィーバー!! | トップページ | (27.11.12) 旅行収支の増大が日本をますます豊かにする。 観光産業と日本人の老後の関係 »

評論 世界経済 ロシア経済 プーチン」カテゴリの記事

コメント

ああ プーチンのロシアよ。
ウクライナ侵攻で経済制裁を受け、飛行機は空中爆発の報復を受け、今度は国家組織を挙げてのドーピングが発覚、世界に大恥。
世界中を敵に回して残る友人はこれも嫌われ国家のシナのみ。 頼みの資源価格は低落、他に売るものナシ、もう底なし凋落国家だね。

そしてシナの白髪三千丈のデタラメGDPを信じた国、判断を誤りシナと組んだ国は、今からシナの道連れで凋落するのみだよ。
ロシアしかり、ドイツ、韓国。 今歴史の転換点過ぎたところ思いがけず早く、これは面白い展開が見えてきたね。運命が転換するのは早いね。

投稿: 絶望人 | 2015年11月11日 (水) 10時50分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (27.11.10) 大相撲を見れば日本経済の復活が分かる。 大相撲大フィーバー!! | トップページ | (27.11.12) 旅行収支の増大が日本をますます豊かにする。 観光産業と日本人の老後の関係 »