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(27.11.16) パリの同時爆発・銃撃テロの意味 反体制派を支援すると牙をむく!!

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 「だから言ったじゃないの」と言った状況になってきた。イスラム国によるフランス・パリでの同時爆発・銃撃テロのことである。
イスラム国が犯行声明を出し「ISの戦士たちが不貞の都を攻撃した。爆弾と自動小銃で武装した同胞がパリの選ばれた場所を標的にした」と今回の犯行がイスラム国によるものだと誇っている。

 このテロで129名が死亡し、350名以上が重軽傷を負っている。フランスはこの1月にも風刺漫画を掲載した新聞社シャルリー・エブドが標的にされ17名が死亡しているので今年で2回目のテロになる。
フランスがイスラム国に狙われたのはこの9月からシリア国内のイスラム国支配地域への空爆を実施したからでその報復攻撃という意味が強い。

 しかしこうしたテロが成功するか否かはその国内の治安機関の能力に追うところが大きい。アメリカ2001年の同時多発テロ以降は大きなテロには見舞われていないが、それは情報機関が事前にテロ容疑者を逮捕する等の手段をとっているからだ。
またイギリス2005年のバス・地下鉄爆破事件以来テロがないが、MI5の報告ではここ1年間にイギリス国内で6件、国外で7件のテロを未然に防いだと発表している。
フランスがテロの対象に狙われているのは、アメリカやイギリスに比較して相対的に治安維持機関の能力が低いからだともいえる。

注)フランスはイスラム系の人口比率が1割を越し、アルジェリア戦争以来の反キリスト教意識の強い国で国内にテロ候補要員を多く抱えているという理由もある。

 だが本当の意味で問題なのはこうしたテロ対策能力の有無というより、テロ集団を自らが育ててきて今その報復を受けているということだ。
ヨーロッパは2011年からのアラブの春に舞い上がってしまい、リビアやシリアでは反体制派に軍事訓練と軍事物質の提供を行ってきたが、こうした反体制派は欧米が考える民主主義団体ではない。

 それは少し考えてみれば分かることで西欧が好きな「平和を愛して武力闘争を嫌う民主主義者」が武器を持って戦うことなどありえないからだ。
日本の憲法9条大好き論者を見てみれば分かるが、平和を口に唱え平和の歌を歌えば平和が来ると思っている人が戦場に出てくるはずがない。

 実際に反体制派となるのはその世界のあぶれ者か弾圧された少数民族の若者たちであり、いわばやくざ同士の戦いのようなものでどちらにころんでも民主主義とは全く縁遠い存在だ。
だから私はこのブログで何回も述べたようにヤクザ国家を西欧が武力でたたきつぶすことに は反対してきており、まして反体制派を民主主義勢力だなどと誤認して支援することに反対してきた。
ヤクザを打倒するのに新しいヤクザを育てても何もならないからだ。

 ヤクザ国家に対する唯一の有効な手段は衰亡を図って自然消滅させることで、その最大の歴史的成果はソビエトロシアの崩壊である。
ソビエトロシアはレーガン政権による軍拡競争を仕掛けられて技術的にもまた資金的にも限界に達して自己崩壊したのだが、その後の移行は実にスムーズで大崩壊の割にはISのようなイスラム原理主義者によるテロも限定的に抑えられている。

 また日本の近在には中国、韓国、北朝鮮と言ったヤクザ国家が存在しているが、こうした国家に対する対処も衰亡を図る戦略が最も効果があり、間違っても反体制派に武器を与えたりして暴力的に体制を転覆させたりしてはいけない。
実際安倍政権がしかけた対韓国、中国対策は円安政策だが、この政治的意味は近隣衰亡化政策で、この結果韓国の経済はほぼ崩壊し、また中国製造業も崩壊過程に入っている。
韓国は日本にスワップ協定を再締結してほしいとかTPPに入るにあたって日本の了解がほしいとか盛んにアプローチしてきている。
韓国衰亡化政策は確実に成果を上げてきておりあと一歩のところまでやってきた。

注)ほとんどの人は円安政策が日本経済再生の目的で行っているものと思っているが、この裏の政治的意味は韓国・中国の息の根を止める衰亡化政策である。

 また中国はここに来て資本の流失が激しく資金繰りが厳しくなって日本からの投資を呼び込もうと微笑み外交に転換してきた。
中国が資金不足になればなるほど軍備に資金を割く余裕はなくなるのだから間違っても中国経済の再生のために一肌脱いだらお終いだ。
伊藤忠商事などは完全に中国に取りこまれており、安倍政権が行っている中国衰亡化政策を理解しないのだからまことに厄介な存在だ。

 繰り返すがヤクザ国家を反体制派に武器を与えて転覆させるような措置をとると、必ずそうした集団は牙をむいてくる。
アルカイダはもともとアメリカが対ソビエトのアフガン戦争の抵抗勢力として育てたムジャヒディンが母体で、アメリカは2001年に同時多発テロで報復を受けた。
今回フランスはISをシリア・アサド政権打倒するための民主主義団体と誤認して支援をおこない思わぬしっぺ返しを受けている。

 だから私はいつも言っているのだ。
ヤクザ国家は武力で転覆させてはいけない。衰亡させるのだ」と。

 




 

 

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評論 中東・アフリカ アラブの春 シリア」カテゴリの記事

コメント

今日も全く同感です。
安倍首相が政権に就いた時このヤクザ国家連合はけたたましく反発、世界中に軍国主義再来を叫び、今もシナのあの男はイギリスに行っても「我々は反日の同志だ」と呼びかけている始末です。 日中戦争時は日本敗戦近くまでほとんど前線に出ず、国民政府軍部隊に戦わせていた共産党が何を言ってるのとあきれてしまいます。日本と困難を抱えながらも戦ったのは、日本のシナ大陸での主敵は、イギリスアメリカと同盟し日本と戦ったのは国民政府の蒋介石であって毛沢東ではありません。 毛はほとんど共倒れを待っていただけです。

イスラム国の報復は狂気の沙汰、ヤクザの殴り込みに近いと思いますが、自国を空爆し周囲の敵に武器弾薬を送り込むロシアやフランスは完全な敵国、これらは完全な戦闘参加国、イスラム国側としては必死の対敵戦闘行為をしているのでしょう。 空爆とは あの空襲 の事であり民間人と戦闘員の見境があろうはずもなく、彼の国内も惨状となってることでしょう。アメリカの 東京大空襲 横浜大空襲 全ての空襲は、勿論あの原爆投下の目標地点の決め方からも、空襲とは民間人殺戮、日本人を一人でも多く殺すことを狙った残虐行為だったはずです。

大型爆撃機の絨毯爆撃ではないと称しての嘘っぱちの誘導爆弾、良く外れるピンポイント精密攻撃、民間人も多数殺されているはずです。自分は空襲しながら、地上に機銃掃射を加えながら自分が勝つのは当たり前、死ぬのはお前だけ、は通用しないと思います。 
誤解を恐れず申し上げれば 同じヤクザどうし、痛みは平等に与えられるべき でしょう。

投稿: 絶望人 | 2015年11月16日 (月) 10時04分

シリアのISISからみれば、フランスは国連の議決もなしにミラージュで爆撃してくる戦争状態にある国です。どうしてフランスがシリアにかかわってくるのでしょう?そういえば、植民地時代にどうしてもシリアの原油を手放そうとしなかったのはフランスですよね。フランス人は自国が戦争状態下にあることすら知らなかったのではないでしょうか?一方、ISISからみれば、テロではなくて、戦闘行為なのです。
フランスはシリアで数万人を殺害しています。日本人として、白人>シリヤ人とは言わせません。世界はメディアに洗脳されていますね。

投稿: NINJA300 | 2015年11月16日 (月) 18時25分

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