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(27.10.10) シリア情勢大混迷 「ここはあっしにお任せくだせい」プーチン大統領がほえている

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  ここにきてシリア情勢は混迷の度合いを深めている。もともとはアサド政権とそれに反対する反体制派の戦いで、アメリカやヨーロッパは反体制派を支援し、一方ロシアはアサド政権を支援してきた。
ところがIS(イスラム国)が現れてから全く様相が変わってしまった。ISはイラク北部とシリア北部を支配地域として勢力を拡大し、特にアサド政権の支配地域を奪う作戦に出ているため、反体制派の役割が全く薄くなってしまった。

 実は反体制派といっても40程度のグループに分かれていて、実際にアサド政権と戦闘行為を行っているのはその過激派組織だ。穏健派はもともと戦闘などするつもりがないから穏健派なので、一方過激派とISの間にはほとんど区別がない。
いつのまにか過激派の戦闘員がISの戦闘員になったりしていており、欧米が反体制派に武器の供与をするといつの間にかISにその武器が流れているのはそのためだ。
アメリカは反体制派に軍事訓練をしてアサド政権に対峙させようと計画してきたが、欧米系の意にかなう戦闘員などほとんどおらず、実際に訓練をしていた穏健派の人数はたった60人だった。これでは地上軍がないと同じだ。

 一方ISはアメリカ人やイギリス人や日本人を拉致しては首を切ったりするので国際世論はアサド政権よりIS撲滅の方に関心が移ってしまった。
ISがイスラム原理主義勢力でテロ集団の集合体だということが明白になるにつれ、アサド政権より過激で危険だということが誰の目にも明らかになってきたからだ。
われわれはアサド政権の軍事基地をたたけばたたくほどISの勢力が拡大する。ISを支援して世界中にイスラム原理主義を拡散することが有志連合の役割なのだろうか・・・・」さすがに欧米も反省した。

 このところのアメリカを中心とする有志連合の空爆目標はISの軍事基地をたたくことになったが、これでは今度はアサド政権を支援しているのと同じになる。
有志連合は自分たちでも何をやっているのか分からなくなっていた。
もともと穏健な反体制派などいない。いるのは過激な反体制派でこれはISと区別できない。だから有志連合には地上軍がないのも同然で、ISを空爆すればアサド政権の支配地域になるし、アサド政権を空爆すればISの支配地域になってしまう・・・・・・
欧米のシリアへの軍事介入は完全に失敗してしまった。
 
 この間隙をぬってロシアがアサド政権の本格的な支援に乗りだした。
諸君分かってくれたろうか。問題はアサド政権にあるのではなくISにある。だからロシアはアサド政権を支援してISの根拠地をたたきつぶす。諸君と目的が同じだから仲良く空爆を行おう
9月30日から空軍機による爆撃と巡航ミサイルによる攻撃を始めたが、さらに地上軍の派遣も検討している。

 ロシアは空軍、海軍、陸軍の総力を挙げてシリアに軍事介入を開始し、一方アサド政権の地上部隊がISの支配地域の奪還に乗り出したのでこのロシア・アサド連合軍の勢力が一気に強化された。
プーチン大統領はいたってリアリストだから、強圧的なアサド政権の方が熱狂的なイスラム原理勢力よりまともな政体だと知っている。
愚かな欧米がアサドを独裁者として葬ろうと軍事介入したが、その結果生まれたのは独裁政権よりもっとたちの悪いイスラム原理勢力でテロ集団だ。そんなことも分からずに軍事介入するのが民主主義と聞くとすぐに舞い上がる欧米の愚かなところだ
プーチン大統領が吠えているがこの勝負はプーチン大統領の勝のようだ。

 

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