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(27.10.25) 正常な判断力を失ったイギリス 金に目がくらんで中国に取りこまれる!!

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  アメリカでは完全にコケにされた習近平国家主席はロンドンでは大歓迎を受けた。
オバマ大統領との米中会談では、オバマ氏からサイバー攻撃の中止南シナ海の埋め立て問題、それに人権問題で激しく責められなんら成果を得ることなくすごすごと米国を去ったのだが、イギリスでは女王陛下との会談や議会での演説等最大級のもてなしを得てひどく満足していた。

 すべては習近平氏が用意した400億ポンド(約7兆4千億円)の投資の媚薬が効いたからだが、このところ中国とイギリスとの間には何か水面下での密約があるように見える。
AIIBの設立にあたってG7の主要国の中でいち早くAIIBに参加を表明し中国をいたく喜ばせたが、今回もアメリカ訪問で失意の習近平氏を実に暖かく迎えた。

 中国とアメリカは完全に犬猿の仲になっており、最近のTPPの大筋合意でもオバマ大統領は「太平洋岸諸国の貿易ルールを中国に書かせるわけにいかない」と敵意丸出しのコメントをしたが、中国の残された道は欧州との共同戦線しかなくなった。
特にイギリスがEUの最も攻めやすい輪なのは、EUからほぼ半分は独立していて政治的決断もイギリス独自でできるのでEU諸国のようなまだろっこしい説得をしなくて済む。

 イギリスに巨大な投資を行うとアナウンスメントするだけでイギリスは中国に尻尾を振ると読んだ習近平氏の読みはずばりあたった。
イギリス経済は現状可もなく不可もない状態で、ここ数年GDPも2~3%程度は上昇しているのだから、先進国経済ではいい方の部類に入る。
しかしイギリスの心配はEU経済がドイツを除くと軒並み低迷していることで、イギリスもEU経済のみにディペンドすると、結局ドイツに飲み込まれてしまうのではないかと思っている。
EUは結局はドイツのものだ。イギリスは独自に生きなければならない・・・・・・・
イギリスの唯一の強みはシティに代表される金融業だがサッチャー元首相のビッグバンも最近では色あせてきて、ここで新たな戦略を展開しなければ世界の金融市場での位置が相対的に低下していく危機感があった。

 そこでシティを中心に金融再活性化の切り札と思われているのが中国「元」の取引であって、現在はどこの国もこの「元」の取り扱いを行っていないから成功すればシティが独占的に中国「元」の金融の窓口になれる。
先のAIIBの参加表明においても先進国の中でイギリスが真っ先に手を上げたのも、この「元」の取引市場をシティに作りたいからだというのは明白だった。

注)中国がAIIBにイギリスを取りこんだ経緯は前に記載した。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/post-6737.html

 一方中国から見るとアメリカとの仲が完全に決裂しているので、中国のインフラ輸出先は西欧となる。
今回の7兆円規模の投資案件の中にはイギリス原子力産業への中国産原子炉の導入も含まれていた。
なぜ中国がイギリスの原子炉のインフラ整備に参加するかというと、イギリスでは緊縮財政を維持しているためいわゆるインフラ投資資金が枯渇しているからだ。
簡単に言えば原発を建設する資金がなかったからでこれに中国が目をつけた。
わが国が不足資金を融通します。その代わりわが国の原子炉を採用してほしい

 中国の原子炉はもともとはフランスの原子炉のコピーで唯一のキャッチフレーズが他の先進国より安いということだが、もともと技術を盗んで開発のための努力はしていないから、およそ先進国の6割程度の値段3500億円)になっている。
イギリスとしては本音としては中国の原子炉など危険極まりないと思っているが、総額7兆円規模の投資には目がくらんでしまった。
ようガス、その代わりシティで人民元の債券の発行をしてください。中国「元」の取引もシティで行うという約束をしてください」ということで手打ちを行った。
今回47億ポンド(約8500億円)元建て国債の発行を行うことになったが、これは名刺代わりだ。

 だが、この原子炉と「元」の取引のバーターはおそらく高い代価をイギリスは支払うことになるだろう。
中国の原子炉などを導入したらいつ事故が起こるか分からないし、その技術はフランスから盗んでいるだけで中国独自の技術などないのだから、事故が起こった時に中国は対応ができない。
原子炉などは安いだけが取り柄ではだめで、安全確実でなければいけないが、そうした安全性を配慮した技術は中国にはない。
さらに原子炉システムにトラップがしかけられて「わが国に敵対すると原子炉を爆発させる」などと脅されたらイギリスは中国の実質的植民地になってしまう。
だから中国の原子炉を導入するなどとはキチガイ沙汰なのだが、イギリスは金に目がくらんで正常な判断力を失ったようだ。

(別件)  現在高校1年生の数学の指導を行っています。以下の条件で対応いたします。

・ 対象: 高校1年生で中学時代の数学は理解できていたが高校になって急に困難になった生徒
・ 場所の制限: 我が家で指導をしているのでおゆみ野等近在に住んでいる人
・ 勉強方法: 当初は集中的に指導を行ってある程度実力がついたら週1回程度に変更する。指導に基づいて必ず毎日1時間は数学の勉強をしてもらう。
・ 目標レベル: 教科書を完全に理解できるレベルを目指すので、使用している教科書に基づく指導になる(大学受験レベルはさらに高いので落ちこぼれつつある生徒が目指しても無理)
・ 費用:実費レベルを徴収 月1万円(高校生を教えるために資材の購入やそのための準備で多大のエネルギーがいるため実費レベルの徴収をする。ただし家庭の事情で支払いが困難でかつ本人が勉学の意志が固ければ費用の免除も検討する)

 
希望者はこのブログの「コメント欄」か「メール機能」を使用して連絡してほしい。なお募集人員は1名なので採用者が決まれば後の方はお断りする。

なお私がなぜ高校一年生の指導をするかの経緯は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/ppppp-5.html

 

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コメント

金融立国などと馬鹿なことを夢見た国の乞食根性丸出しの醜態です。
皆さん 見てやってください。 女王さん以下成金シナにオベッカ使うぶざまな醜態を。

今やイギリス工業製品など全く見なくなって久しい状況、車もみな外資に乗っ取られ西ヨーロッパでも生活水準は下位の小国。

こんな国の動向などもういちいち気にすることなし。 サウジ クエート などの王族達はもっと優遇されています。

投稿: 絶望人 | 2015年10月25日 (日) 10時17分


100年前は世界中に植民地を持ち、産業、特に重工業では世界をリードし、日の沈むことが無いと言われた世界に冠たる大英帝国。議会立法や造船をはじめとする様々な分野で日本国の先生になったイギリスが、21世紀では過去の資産の切り売りをして破産寸前になり、寄りにも寄って中国の原発を導入するとは。金がないというのは正常な判断力がなくなってしまうという見本のような本当に恐ろしい判断です。かつては天下のイギリスも、タダの新幹線で喜んだ東南アジアの某途上国と同じレベルに落ちたのですね。

100年前のイギリス海軍は質・量ともに世界一の海軍を有していました。海軍では後発の日本はイギリスを師として学んだのです。日本はイギリスから最新の戦艦金剛を輸入して同級を3隻コピーしながら学びました。当時の日本のドリルでは金剛の装甲板には穴が開けられないことがありました(日本の製鉄技術が低かった)。必死の改良で、より強力な扶桑級や伊勢級を作り、さらに改良拡大化した長門級で世界水準に到達し、ついには世界最大最強の大和級を作ったのです。作るのは本家より上手になりましたが運用は下手でした。

投稿: たぬき | 2015年10月25日 (日) 20時30分

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