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(27.10.29) ドイツ・メルケル政権の黄昏 「経済は失速し、難民が押し寄せる。どうしたらいいの!!」

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 ここに来てドイツ・メルケル政権に暗雲が立ち込め始めた。
暗雲は2か所から発生しており、一か所はドイツ経済が失速し始めたことと、もう一か所は難民問題をメルケル政権の失政だと国民が感じ始めたことである。

 経済的失速はメルケル氏にとってはまさに晴天の霹靂といっていいものだった。それまでは順調に実質2%程度の経済成長を遂げEUの中で一人勝ちしていたが、中国経済の急減速がドイツ経済に与えた衝撃は大きかった。
メルケル氏は中国との関係を何より重視し、ドイツ企業の投資を推奨してきており特に自動車産業はVWをはじめとして中国に工場を建設して中国市場を席巻していた。
その自動車が中国でぱったりと売れなくなった。

 更なる追い打ちはVWディーゼル車の排ガス規定をイカサマのソフトウェアでだまかしていたことが分かり、現在判明しているだけで1100万台のリコールに応じなければならなくなった。リコールに要する費用だけで総額4兆円規模に達するという。
さらにアメリカ等から制裁金がかせられるので、VWに未来はなくなった。
欧州車の約半分はディーゼルカーだが、こうした車も多かれ少なかれ規定以上の窒素酸化物を排出しているので、ドイツ自動車業界は根底から販売戦略を見直さざる得なくなっている。
中国と共に栄えよう」というのがメルケル氏の経済戦略だが、パートナーの中国が大失速したためにドイツ経済に跳ね返ってきて、従来のような楽観的な経済見通しが根底から覆っている。

 加えて難民問題がメルケル氏の肩に重くのしかかっている。
現在の難民はシリアやイラクといった紛争地帯から逃れてきたイスラム教徒だが、今まではトルコやヨルダンに留まって欧州に逃れる難民は少なかった。それが今年に入ってその数が爆発的に増大し始めた。
理由は二つあって、難民の間でドイツが難民を受け入れるとの情報が伝わり、我先にドイツを目指し始めたのと、もう一つはトルコ政府が約200万人の難民に悲鳴を上げて、トルコからギリシャ経由でドイツに向かう難民を阻止しなくなったからだ。
なんでもいいからドイツに行ってくれ。わが国は出国を黙って認めてやる!!」
黙認という追い出しであり、実際の手配は密航業者がするのだがトルコ政府は密航業者の取り締まりをしていない。

 現在ドイツには毎日1万人規模で難民が押し寄せており、年間に150万人程度が難民申請をしそうだという。
メルケル首相としては5~6万人程度の難民なら受け入れ可能と判断していたが、実際は二桁違う数の難民が押し寄せている。
シリア難民は基本として受け入れるということになっているため、押し寄せる難民はみんなシリアからの難民を偽装しており、シリア難民かイラク難民かアフガン難民かの判定に多大な時間をとられている。

 今一番問題なのは受け入れ先の地方自治体で住居や食料の手配、子供には学校の手配、そして老人や病人には緊急医療が必要なのだが、何もかも不足していることだ。
地方自治体は難民対策で悲鳴を上げだした。
この難民対応に政府は約1兆3000億円の経費をかけることになっているが、とてもその程度で収まりそうもない。
当初ドイツでは受け入れ賛成者が多かったが、あまりの数の多さに辟易し現在は受け入れ反対者がじりじりと増加している。
そしてメルケル氏の支持率は難民の数の増大と反比例して低下し始めた。

注)難民が押し寄せている現状については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/pppp-cda7.html

 現在の状況は第二次ゲルマン民族の大移動といっていい。移動しているのがイスラム教徒だから正確にはイスラム民族の大移動だが、かつて西ローマ帝国が滅んだ直接の原因は当時の難民問題に対処できなかったからだ。
何しろイスラム社会はアメリカやNATOが空爆をして社会構造をずたずたに切り裂いてしまったのだから、生活基盤がなくなっている。
食えなければ豊かな土地を目指そう」今から1500年前のゲルマン民族の大移動もローマ領に行けば何とか生きることができると思ったからだ。

 メルケル首相としてはこのところの読み間違いに歯ぎしりしているだろう。
中国経済が急停車し、VWはイカサマをするためのソフトウェアがばれて経営危機に陥り、さらにシリア難民の数は時間が経つにつれて増大している。
ああーやだ、なんでほかの国は難民を受け入れないの。いくら何でもドイツだけじゃ無理よ!!」メルケル氏ならずともため息が出てしまうだろう。
メルケル氏の失敗はこれがゲルマン民族の大移動と同じ性質のものだとの認識をしなかったことだ。


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なお私がなぜ高校一年生の指導をするかの経緯は以下参照

 

 
 

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評論 世界経済 ドイツ経済」カテゴリの記事

コメント

先に 雌鶏が時を告げると国が亡ぶ の古いシナのことわざを申し上げましたが、正に至言であったようですね。

隣の半島のメンドリも鳴き散らかしましたがこの古人の言う通り国家破綻へ一直進。力に迎合したり、理性をなくし感情に走りがちな女を時の権力者にするとこうなるのです。
現役時代に女性経営者の方に何人かお会いしましたが、年をとっても気まま唯我独尊のお嬢様であったり 視野狭く理想に走り一人合点、社内で浮いて何も現実を知らない方だったりと、清濁併せ飲む の器量には程遠い方々が多かった様に思います。 まあ男にもいましたがね、たくさん。

今度のアメリカ大統領が あの女 になると災いです。やっぱりこうなるんですよ、あのことわざのように。 ドイツや韓国の様に・・・・その超大型版が引き起こされることに。 
日本も道連れになり、世界は大動乱、第三次大戦。 日本は戦場、最初の滅亡国家となるでしょうね。 目に見えるようです。
もうどうにもなりません。 神の国のイエスの足元に行けるよう正しい義の生活を心がけるか 南無阿弥陀仏を信じ唱えるか、もうこの道、方法しか。

投稿: 絶望人 | 2015年10月29日 (木) 09時59分

まいど~、
欧州に世紀の大問題を乗り越える胆力を持っている英雄はいるでしょうか?出るでしょうか?
とてもメルケルさんの力では無理のようです何故か、はるかに易いギリシャ問題でさえ無力だたんですから。
わが安倍リーダーならばいかに処理するでしょうか?
今つくづくあの民主党の素人集団、オボツチャマ左翼集団でなくてよかったです。
おもえばあの時が日本の戦後の最大の危機だったと思います、まだまだ日本はツキが残っています。
いま世界で清濁あわせ持った胆力あるリーダーはプーチンさんと安倍さんだけではありませんか?

投稿: 七星 | 2015年10月29日 (木) 15時58分

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