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(27.9.10) 中国にかけたシャープの悲劇 中国とともに沈んでしまった!!

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 シャープ
が相変わらず苦吟している。今度はシャープがあれほど自信を持ち世界のイグゾーといっていた中小型液晶部門を売却するという。
つい最近までの説明ではこの中小型液晶部門こそがシャープ再生のかなめだといっていたはずだ。

 なぜシャープはこれほどまでに間違った経営判断を繰り返すのだろうか。
シャープは液晶部門の過大投資が裏目に出て経営が悪化した後は大型液晶部門を台湾のホンハイに売却し、残った競争力がある中小型液晶部門で勝負をかけると説明した。
何しろ我が社のイグゾーはオンリーワン技術で絶対に競争力がある。しかもスマートフォン向けだから将来性は抜群だ」というので、液晶の知識など皆無の私はそれを信じてしまった。
がんばれシャープ、復活だ!!!」
確かに一時期はこの中小液晶パネルを中国のスマートフォンメーカー、シャオミへの販売が功を奏して14年3月期は115億円の黒字決算に転換した。
それまで毎期5000億円程度の赤字を垂れ流していたのだから、私も応援したかいがあったと喜んだものだ。

注)これまでのシャープの動向については以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/post-d693.html

 しかし15年度に入るとシャープの経営は急激に悪化して、その原因は中小型液晶の販売価格が値崩れして赤字の垂れ流しになっているからだという。
イグゾーはどうしたの????」シャープの説明はいつも後追いで何かよくわからない。
何しろ14年末までは、「15年3期の業績見込みは液晶部門が好調で300億円程度の黒字決算になる」といっていたのに、15年1月に急に赤字決算になると修正した。
シャープの経営者は液晶パネルの販売先の状況も原価も売値も知らないのではないか・・・・・
簡単に言えばアホではないかと私は思ったものである。

 この時のシャープの説明では主要な販売先の中国シャオミに対し競争者が現れ(ジャパンディスプレイ、LG電子)、販売価格を引き下げてきたため一気にシャープの収益率が下がったのだという。
何とまあひどい説明でこれでよく経営をしていけるな・・・・・
最も重要な販売先シャオミとの販売・価格契約を全くしていなかったも同然ではないかと思ったからだ。

 私はこの段階では単にシャープの経営者が無能で販売競争で敗北し、一気に中小型液晶部門の収益力を悪化させたのだと思っていたが、最近になってどうもそれだけでないことに気が付いた。、
シャオミがシャープ以外のジャパンディスプレイや韓国のLG電子と取引を拡大したのは事実としても、これはシャープとの取引を止めようというのではなく、反対に今後とも爆発的に製品販売ができるために液晶の調達先を増やしたのだと思う。
ところが予想に反し、そのスマートフォンの販売が昨年末ごろから急停車し、今年に入ってからは減少し始めた。
ほとんど予想外の事態で中国経済はダッチロールを始めたといっていい。

 それ以前に不動産などは全くたたき売りの状態だったし、鉄鋼や銅やアルミといった金属類は過剰生産で悩んでいたが、まさかスマートフォンや自動車まで売れなくなるとは思いもしなかった。中国の最後の消費財のアンカーはこのスマートフォンと自動車だったからだからだ。
だが実態は中国経済は完全にピークアウトして、不動産も生産財も消費財も売れなくなっていた。
中国経済は御巣鷹山に向かっていたのだ。
 
 親亀がコケれば子亀もコケる。
私はこれを中国にかけた企業シャープの悲劇だと見ている。
中国は今でも7%の成長をしていることになっているが、「何も売れなくても7%の成長はすごいね」と世界中の小学生を不思議がらせている。

 今や中国にかけた企業の総退却が始まっている。中国を主要販売先にしているファナックやコマツは業績見込みを下方修正し始めた。
日産や王子製紙や伊藤忠商事もこれから決算が悪化していくだろう。
中国経済はほとんど1990年代の日本を追っているから、成長は完全にストップし金融機関の淘汰が進むだろう。そして売れ残った不動産の整理が付くまで中国経済の復活はあり得ない。

 バブルがはじけた後の景色は日本も中国もさして変わりはしない。このあまりに急激な中国経済の失速を読めなかったシャープ経営者を無能呼ばわりするのは少しかわいそうだ。
何しろ中国経済ウォッチャーと自称していた山崎経済研究所の山崎所長でさえ、このスマートフォンの落ち込みまでは予想していなかったのだから。

 

 

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評論 日本の経済 シャープの経営問題」カテゴリの記事

コメント

先日、ある大手銀行のエコノミストだかなんだかに聞くと、シナは「円高不況」だといっていました。講演後に、「円高不況」ではなくて、1990年の日本ではないかと質問すると、「そうではない、中国よりも日本の方が危ない」といっておりました。日本はギリシャ並みなんだそうです。もう質問するつもりはなかったので、笑いながら礼をすると、エコノミスト氏は自信のなさそうな顔をしていました。大手銀行はシナ進出を一生懸命に布教したこともあって、いまさら、シナはだめだとは言えないんでしょうねえ。
ブログ記事については見事な分析と思いました。

投稿: NINJA300 | 2015年9月11日 (金) 12時53分

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