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(27.9.30) シャープ最後の生き残り策 ホンハイの提案に乗る以外対応策はなさそうだ!!

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 シャープ
スマホ用液晶工場の分社化をせざる得ないほどに追い込まれて、再び台湾のホンハイが買収攻勢をかけている。
シャープのスマホ用液晶部門の収益は今年にはいって急激に悪化しており、15年4月~6月間で137億円の赤字を出しており、さらに業績は悪くなりそうな気配だ。

注)15年上期(4月から9月)のシャープ全体の連結営業利益は300億円程度の赤字が見込まれ、通期目標の800億円は到底届かない状況になっている。

 シャープにとってこの液晶部門を本体で抱えている限り黒字転換が難しい状況になっておりこの部分の切り離しが急務だ。
分社化が可能になり出資比率が50%を割れば基本として連結対象から外すことができる
見てください。この通りシャープの収益は計画通り改善してます」とアナウンスメントすることも可能だ。

注)なぜシャープのスマートフォン向けの液晶部門が赤字に転落したかは前に記載した。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/pppp-4.html

 しかし問題はこの液晶部門にどこが出資するかということだが、今はもっぱらホンハイの攻勢が激しい。すでにホンハイはシャープに対して1000億円程度の出資の打診をしているようだ。
このスマホ向け工場の評価額はほぼ3000億円(ただし業況悪化が進んでいるため時間が経つにつれてその価値が低下し始めている)といわれているので、ホンハイとしたらホンハイ、シャープ、そしてアップルの3者でそれぞれ3分の1程度の出資をしようという提案のようだ。
ホンハイがぜひアップルをかませたいのはこの工場の主要な販売先がアップルだからであって、確実に販売先を確保したいとのホンハイの思惑が見て取れる。

 シャープとしても分社化以外にこの苦境を抜け出す道がないのだが、シャープの思惑はできるだけ高くスマホ向け液晶工場を売却することで、政府の産業革新機構の出資を募ることでホンハイを揺さぶろうとしている。
また産業革新機構はシャープのスマホ向け液晶技術を日本の産業としてとどめておきたいという思惑もあり、出資も前向きに検討している。
本のこの技術を外国に渡したくない」という意識だ。

 もっともホンハイにはすでに堺にあるテレビ用液晶工場の売却をしているのだから、いまさらスマホ向け液晶は嫌だというのも整合性がない。
シャープが産業革新機構の出資を検討しているのはそう見せることでホンハイから有利な条件を引き出そうという条件闘争の意味ではないかと私は思っている。

 一方問題はなぜホンハイはこれほどまでにシャープにこだわるのだろうかということだ。
シャープの技術が高いのは事実だが、なぜかしゃにむにシャープの液晶工場を手に入れようとしている。テレビ用液晶の堺工場は入手して、今度はスマホ向け工場の亀山にターゲットを絞っている。

 ホンハイは中国に進出して大成功をおさめたEMS企業組み立て専門企業)で雇用100万人といわれていたが、中国での収支が傾向的に悪化しており今では中国からいかに逃げ出すかを検討している。
しかしただ逃げ出すだけでは永久に低収益のEMS企業のままなので、シャープの液晶部門をすべて買収して技術を持った企業に脱皮しようとしているのだろう。

注)ホンハイが中国から嫌がらせを受けて逃げ出そうとしていることは前に記載した。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/ppp-9.html

 私はホンハイの買収提案は必ずしも悪い組み合わせではないと思っている。台湾企業はホンハイを含めて中国進出が激しかったが、ここに来て一斉に中国離れをしており、次のターゲットをインドに絞っている。
そうしたなかでホンハイがシャープと組んでインド市場を開拓しようというのだから、販売力が全くないシャープとしてはこの提案に乗る以外に生き残る道はない。
おそらく若干の紆余曲折はあっても最終的にはホンハイの提案を受け入れるのではなかろうかと私は思っている。

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