(27.9.9) ロドリゴとイェティさんの北海道自転車周遊記 その5
(ひたすら道路を走った)
8月9日は蝦夷地でもことに有名な阿寒湖を目指すことにいたしました。マリモで有名なあの阿寒湖でございます。
宿泊した浦幌郷からは約130km程度と思われましたが、阿寒湖の標高は420mですので道は常に登りになっておりました。
本別から足寄に入り足寄国道を阿寒湖に向かってひた走りに走ったのでございます。
蝦夷地は丁度真ん中に高地がありますのでそれを越えるなるとどうしても標高差500m程度の山越えをしなければならず、さらにアップダウンがあるとかなり体力が消耗するのでございました。
「今日は山登りだ。頑張ろう」
注)地図は以下参照
https://goo.gl/maps/fK7cI
イェティさんのロードレーサーは蝦夷地に入ってもパンクを繰り返しておりましたが、ようやくその原因がチューブなどではなくタイヤの薄さにあることに気付いておりました。、
「イェティさん、ロードレーサーのタイヤは旭川のような大きな街に行かないとどうしても手に入りそうにないです。それまでは車道を中心に走って歩道には乗り上げない方がいいですよ・・」
しかし車道にも思わぬところに穴が開いていてパンクを避けるのも並大抵のことではございませんでした。
もし蝦夷地に自転車旅行を計画する方がおられるとしたら、このタイヤの選定は絶対条件で、間違っても薄く細いタイヤはご法度でクロスバイクが装備している程度のタイヤをはかせなければ長期間の自転車旅行は不可能といっていいと思われます。
イェティさんはその後旭川で太めの丈夫なタイヤに変えるまで都合6回にわたってパンクを繰り返したのでございました。
本日の足寄街道は阿寒湖にまっすぐに登る観光道路のような感じで、また相対的に自動車も少なかったので実に快適なサイクリングになりました。
坂は登り勾配なのですが乗っている分にはほとんど感じることがない程度の緩い坂で、それが延々と数十kmにわたって続いており、振り返れば非常な高みにのぼっているというような感じでございました。
この日は午後から雨模様になり二人はカッパを着きこみ完全防備でようやく阿寒湖温泉にたどり着いたのでございます。
今回の旅は何か一日中自転車に乗っているだけの旅で観光名所を巡るようなことはまったくなく、行者の千日回峰業のような苦行の連続でございます。
「イェティさん、これじゃマラソンの長距離レースとさして変わりませんね・・・・」
「ただ、お尻が痛いだけか!!」
笑いこけてしまいました。
阿寒湖温泉はさすがに蝦夷地では著名な観光スポットのため多くの観光客が押し掛けており、またお土産屋には木彫りのクマなどが所狭しと並んでおりましたが、お土産等購入して荷物を膨らませるのは禁じ手ですので我々二人には無用でございました。
その日は雨がひどかったためキャンプを張るのを諦め民宿を探したのですが、こうしたことにはイェティさんはとても能力が高く、さっそく瀟洒な民宿を見つけてくれました。
宿の女主人もとても親切な方で、ここ阿寒湖温泉は観光ということに非常に熱心に取り組んでいることが肌で伝わるような場所でございました。
「えりも岬の民宿とはえらいちがいだなあ・・・・・・」
イェティさんとロドリゴは阿寒湖を見るではなくひたすらお風呂に入り、この日も痛めた尻の手当てに余念がなかったのでございます。
一日中自転車に乗り、温泉で尻の手当てをするのがこの旅のすべてのような状況でございました。
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