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(27.7.27) 中国軍は張り子の虎 兵士も装備も二流 兵頭二十八氏の指摘

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 とても興味深い本を読んでいる。軍事評論家の兵頭二十八氏の「こんなに弱い中国人民解放軍」という本である。
通常日本人は私を含めて軍事技術を正確に理解することはほとんどない。だから最近の中国の軍事費の増額を見て「人民解放軍はとてつもなく強いのではなかろうか」との気持ちになってしまう。
新聞などを見ていても経済に関する情報は満ち溢れているが、軍事技術を解説したような記事は湾岸戦争のような戦闘が起こらない限り目に触れることはない。
だから中国の軍隊を正確に評価できないし、また自衛隊の実力も評価できない。
もしかしたら自衛隊は中国軍にかなわないのではなかろうか・・・・・・・・」漠然とした不安感がよぎる。

 私がかろうじて知っている中国人民解放軍の実態は、ポストは実力でなくワイロで決まるということで、出世したければ上司に付け届け(ワイロ)を送りその多寡で決まるというものだ。
だから人民解放軍は上位の地位になればなるほど軍事知識はなく、一方商行為的には有能(軍事費をちょろまかして懐にいれ、それをワイロの原資にする)な人物が配されている。
だから実際の戦闘が始まれば無能な上司が指揮をとるのでこれは非常に混乱することだけは確かだ。
しかしそれでも近代的な航空機や艦船をそろえれば日本は苦戦するのではなかろうかと思ってしまう。

 だが今回兵頭氏が指摘している内容はそうした兵士の腐敗問題ではなく、そろえている航空機や艦船は実際は使い物にならない一世代前の武器であり、実際の戦闘になれば自衛隊が中国軍を一方的に蹴散らすという内容だった。
なぜそこまで断定できるのだろうか。

 兵頭氏が示した理由は二つあり一つ目は中国空軍の戦闘機はロシアのミグやスホーイのデッドコピーだが、ロシア製の空軍機はもはやアメリカの空軍機に全く歯がたたないという実態だ。
それはイスラエルとシリアが1982年にベッカー高原で戦った実績から分かるのだが、イスラエルが保有していたアメリカ製のF15とシリアが保有していたロシア製のミグ21,23、スホーイ22との戦闘で、シリア側は86機が撃ち落され、一方イスラエル側の損失はゼロだった。
この時からロシア製戦闘機は全くアメリカの戦闘機に歯が立たなくなったのだが、中国の戦闘機はすべてロシア製戦闘機の劣化コピー無断でコピーしたもの)でしかもその後の改良は全く加えてないので、はっきり言えば自衛隊のF15に全く歯がたたないのだという。

 もう一つの理由は今は戦闘機同士が互いに敵を見つけてドックファイトする時代ではなく、AWACSという空戦指揮所から各戦闘機に指令を出して、戦闘機そのものは敵を見ることなくミサイルを発射し、それで戦闘が終わるのだという。
これをAWACSのミサイル万能時代というのだが、アメリカ軍も日本の自衛隊もこのAWACSを整備しており、戦闘が起これば各戦闘機は自身のレーダーを止め(レーダーを照射すると位置が分かってしまう)、AWACSとの連絡だけがとれる状態で、その指令に従って空対空ミサイルを発射するのだそうだ。ミサイルの射程距離は約70kmだから、当然戦闘機からは見えないが、ミサイルにはレーダーがついていて相手の戦闘機を追尾でき撃墜するという。

 一方中国軍にもAWACSがあることになっているが、これがまたロシア製の劣化コピーで性能が極端に悪く、またレーダーの範囲がアメリカ製が500km程度なのに対し300km程度しかないのだという。
だからアメリカから見えていても中国のAWACSからは何も見えず、さらに性能が悪いためノイズだらけなのだそうだ。
これは太平洋戦争当時のアメリカ軍と日本軍のレーダーの能力差とおなじで、たとえば戦艦ヤマトにもレーダーはあったがまともに利用できず監視はもっぱら人の目に頼っていたのと同じ状況だという。
だから実際は(レーダーのない日本軍が撃滅されたミッドウェイのように中国空軍は自衛隊のカモになることは確実だという。

 簡単に言えば戦闘機は二流でしかも空中指揮所からまともな支援が受けられない中国空軍はドックファイト(空中戦)以外には有効な対策はとれず、実際は空中戦など行われずミサイルが飛んで来るだけなので次々に撃ち落されるだけになるという。
かつて日本海軍は大艦巨砲主義で艦船同士の一騎打ちを想定したが、実際に飛来してきたのは航空機だけで、次々に戦艦は撃沈されたが中国軍のドックファイト中心主義も同じ運命をたどるという。

 さらに中国空軍が戦闘機やAWACSの性能を改良をしないのは、改良のための資金を上層部がネコババしているからで、中国では外形だけが整っていればそれ以上の資金の投入はせず資金を盗んでしまう。
大丈夫だ。北京の上層部は形さえ整っていれば満足するから、そっとネコババだ!!」

 兵頭氏はこうした中国軍が練度の高い自衛隊に勝てるわけがなく、ベッカー高原のシリア空軍と同じ運命をたどると指摘する。
私は軍事情報に疎いので今回の指摘はとても新鮮だったが、軍事知識がないと判断を誤るのでこれを機会に軍事的なセンスを磨いておく必要性を強く感じた。



 

 

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評論 世界経済 中国経済 政治情勢」カテゴリの記事

コメント

今回の論説はちょっと楽観的過ぎると感じましたので、いくつか補足を。
確かに中国軍の兵器は品質が劣り、運用のノウハウも少ないので、日本の自衛隊やアメリカ軍の装備と比較したらまず負けるような事は考えにくいのですが、それは1対1で対峙した時の話で、数にモノを言わせて3倍、5倍、10倍の兵力で展開された時はどうなるか。性能に勝るF15といえど中距離ミサイルは4発のみ、1時間も飛べば燃料は空になります。空中給油はできてもミサイルの補充は着陸しなければなりません。たとえ1時代前の平凡な性能の攻撃機でも対地攻撃はできますし、戦闘機と攻撃機ら多数が同時展開して侵攻した場合、すべて撃ち落とすなどということは相当多数のF15を投入しても非常に難しいです。いくら強いF15でも単機になれば狙われやすいので安易に突出はできません。これは戦車や重火器などでもそうですが、兵器の存在自体が脅威なのです。戦闘機も攻撃機も1機でも存在すればそれは脅威なので何機かを張り付けて哨戒しておかなければなりません。でも機数には限りがあります。また戦闘は空中だけで行われるとは限りません。海上も陸上も戦場になるのです。平和ボケが多い日本に果たして対抗できるのでしょうか。
しかも日本国内には何万人という中国人がいて、中には混乱に乗じて扇動したり暴動をおこしたりして邪魔するかもしれませんし、逆に反戦を装ったり内部に侵入した工作員が情報操作して日本の体制を弱めてしまうかもしれません。兵器だけが戦争ではありません。某政党や某省の内部には多数の工作員が潜んでいるのではないですか。

投稿: たぬき | 2015年7月28日 (火) 21時34分

たぬきさんのおっしゃるとおりです。
日本はスパイ防止法がなく、国内にシナ人や韓国人がうようよいます。シナにはシナ人はすべて有事には兵士としてはたらかないと処罰するという法律があります。原発襲ったり、新幹線を襲ったり、水源地襲ったりいろいろとしてくるでしょう。早々に国内からスパイをあぶりださないと、獅子身中の虫で獅子も戦う前に死んでしまいます。

投稿: NINJA300 | 2015年7月29日 (水) 11時06分

追加
すべては先手必勝です。相手の攻撃を受けて、会議の結論がでてからでないと、攻撃できない自衛隊という大きな落とし穴があります。よくいわれることですが、ポジティブリストからネガティブリストにしないと頭でっかちすぎて、不利も大不利です。

投稿: NINJA300 | 2015年7月29日 (水) 11時09分

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