« (27.7.9) サムスン浮上せず、韓国経済が地獄に落ちつつある。「すべて日本のせいよ!!」 | トップページ | (27.7.11) 日本 人間型ロボットのコンテストで完敗 自律性の欠如が明確になった! »

(27.7.10) NHKスペシャル「生命大飛躍 知性誕生の謎」は実に興味深い番組だ!!

21_1036 

 NHKスペシャルの「生命大飛躍、第3集、知性の誕生の謎」は大変興味深かった。知性とはまったく偶然の突然変異によって生まれ、それも40億年に1回程度のほとんど奇跡に近い突然変異だというから驚いてしまう。
DNAが何らかの理由でその構成要素が変わっていくのは知っていたが、そのほとんどは生物が生きていく上で不必要な変異であり、たまたま知性のような飛躍が遂げられるのは40億年のような長い年月が必要らしい。

 恐竜が滅んだのは約6550万年前の隕石の落下によるものだが、最近の発掘調査で恐竜の中のあるものは現在の哺乳類並みの知性を持っていたことが確認されているという。
哺乳類が知性を持っているのだから恐竜が持っていてもなんら不思議はなく、もし隕石の落下がなければこの地球上の支配者は哺乳類の人類でなく恐竜人間だった可能性が高いのだそうだ。

 われわれ人類の祖先の哺乳類が知性を持つようになったのは今から約2億年前の恐竜時代で、これはほとんど偶然といっていいようなDNAのちょっとした変化によるのだそうだ。
だからほとんど同時代に哺乳類と恐竜は別個の突然変異で知性を持っていたことになる。
哺乳類の知性は3cm程度の小さなねずみハドロコディウム)の大脳新皮質が突然巨大化し始めたことに始まる。この巨大化のメカニズムは、脳を作るにはアクセル遺伝子ブレーキ遺伝子があって、適度な大きさになるとブレーキが効いてそれ以上脳は大きくならないのだが、たまたまDNAの変異でブレーキ遺伝子がある一定期間働かなくなってしまったからだという

 これによってこのねずみは大脳新皮質)を巨大化させて、その結果感覚器官がそれまでのねずみと比較して異常に発達したのだという。
聴覚、知覚、触覚等の発達でいわゆるセンサーが他の生物よりはるかに鋭敏になり、その結果このねずみは夜の世界ですむことができるようになったのだそうだ。昼間の世界はもっぱら恐竜が闊歩していたから哺乳類の祖先はこの暗闇の世界を生きることで、恐竜時代を生き延びてきたという。
これを40億年に1回の奇跡といい、そのおかげで人類はますますこの大脳新皮質を発達させて、今日の文明を作るまでになったという(なお恐竜が知性を持ったメカニズムの説明はなかった)。

 現在の人類はホモサピエンスというが、今から4万年以上前まではホモサピエンスより地球上で人類の代表だったのはネアンデルタール人だった。
ネアンデルタール人は脳の大きさも体格も現在のホモサピエンスよりはるかに大きく、イメージはアメリカンフットボールの選手みたいな人類だった。
このネアンデルタール人が氷河期にマンモスや毛の生えたサイの狩りをしていたのだが、なぜ滅んでしまったかは人類史の一つの謎だ。何しろ当時は史上最強のハンターだったのだからホモサピエンスに負ける理由などなかったはずだからだ。

 番組ではその理由をホモサピエンスがかなり自由に言語を話していたのに対し、ネアンデルタール人の言語は稚拙なものだったからだという。
これもDNA分析で分かったことだが、言葉を使用するにはFOXP2というおしゃべり遺伝子が必要なのだが、通常はそれを抑えてしまう遺伝子があってなかなか言葉を話すことができない(ホモサピエンス以外がしゃべれないのはこれが理由だという)。
ところがこれも偶然のいたずらでホモサピエンスのDNAの言葉を押さえる部分が突然変異してしまい、自由に言葉が話せるようになったのだという。
一方ネアンデルタール人は昔とか わらない言語能力だったため、それ以降文化を伝える能力で決定的な差がついてしまったという。

 その一番いい例が石器でホモサピエンスの石器は時代が下がるにしたがって精緻化と目的に応じた用途別石器になっていったが、ネアンデルタール人の石器は何時までたっても同じものだったそうだ。
言語がなかったため文化を後世に伝える能力が劣っていたからだという。

へー、と思ってしまった
人類史の中で最も不可思議な事件は、このホモサピエンスとネアンデルタール人の相克で、負けるはずのないネアンデルタール人がなぜホモサピエンスに負けたかという疑問である。
数年前にNHKで放送された番組ではこの解説を、ホモサピエンスがネアンデルタール人に勝利したのは投擲器と言う武器を持ったからだという説明だったが、いまひとつ納得がいかなかった。
ならネアンデルタール人も真似をして投擲器を開発すればよかったのではないか」と思ったからである。
今回の説明では言語能力に決定的な差があってネアンデルタール人は文化を伝える能力が劣っていたため、従来の手投げやり程度の武器しか持ちえなかったことになる。

注)投擲器の発明がネアンデルタール人を駆逐したという説明の詳細は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-de92.html

 ここからは私の推定だが、学会の主流派の見解ではネアンデルタール人は滅んでしまったことになっているが私はホモサピエンスと混血をしたのだと思っている。特にヨーロッパ人が際立って体格がいいがこれはかつてのネアンデルタール人のDNAを引き継いでいるからだと私は思っている。
混血といっても現在のような合意によるものでなく、ホモサピエンスの人類史でも種族同士の戦闘が行われると勝利者は男を全員殺し女を奴隷にして子供を作らせたが、それと同じ事がホモサピエンスとネアンデルタール人の間で行われたはずだ。
過去の人類のDNAの詳細が分かってきたので(ネアンデルタール人のDNAは完全に解析されている)そうした研究成果が出るのではなかろうかと期待をしている。



|

« (27.7.9) サムスン浮上せず、韓国経済が地獄に落ちつつある。「すべて日本のせいよ!!」 | トップページ | (27.7.11) 日本 人間型ロボットのコンテストで完敗 自律性の欠如が明確になった! »

NHK NHK特集」カテゴリの記事

コメント

NHKスペシャルの地球大進化の第六回も 何故ホモ・サピエンスが生き残ったか放送してますね!
この時は ホモ・サピエンスの方が 母音の発生が上手な喉の構造をしてるからって解説だったなあ!
この辺まで ギリギリDVDを出してますので 図書館によっては借りられますよ!

(山崎)確認してみます。

投稿: kuwankahn | 2015年7月10日 (金) 06時17分

今日も拝読、毎日が幾分の緊張と何よりも共感を感じております。
日本人のDNAについて、その緻密、真面目、探求心、勤勉さを慧眼で見抜いていた、あの幕末黒船で来航したペリー提督の書簡があり、その内容が 日経2012、6,28 東大和田先生の寄稿で発表されています。

曰く、「日本人は探求心と技能に優れた、世界にも稀にみる人達だ、必ず世界に雄飛するに違いない」、その上で「日本人は非常に巧緻な技術を持ち、その完全なことは素晴らしい。 日本は最も成功している工業国に何時までも劣っていないだろう、彼らは間もなく世界の最先進国まで間違いなく達する。日本人が一度文明世界の技能を持ったら強力な競争者として、将来の機械工業の成功を目指す競争に加わるだろう」。

鋭い観察力、感動的洞察力。その彼に衝撃を与えた日本人も只者ではなかった。 知と技のDNA 歴史は日本人の血脈の中に脈々と流れ続ける。
自覚せよ。 云々.........。

人類とは の地球」規模の本日の記事を読み、ある記事を探しました。

投稿: 絶望人 | 2015年7月10日 (金) 09時20分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (27.7.9) サムスン浮上せず、韓国経済が地獄に落ちつつある。「すべて日本のせいよ!!」 | トップページ | (27.7.11) 日本 人間型ロボットのコンテストで完敗 自律性の欠如が明確になった! »