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(27.7.28) ロシア経済も奈落の底に落ちていく 救う手段は全くない!!

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 中国経済が低迷し、韓国経済が奈落の底に落ちようとしているが、今度はロシアがひどいマイナス成長になってきた。大失速といっていい。
プーチン大統領が昨年3月クリミア半島に軍隊を派遣し統合した時にはよもやこれほどの痛手を被るとは予想をしていなかったろう。

 ロシア経済は石油と天然ガス(輸出の約3分の2でもっていてこの資源価格が高止まりしている限り、ロシア経済は安泰だ。しかし昨年の夏場から原油価格が大暴落をはじめ1バーレル100ドル程度だったのが、今や50ドル前後まで半減してしまった。
国家の歳入は石油やガス会社の上がりで持っているようなものだから、簡単に言えば国家収入が半減してしまった。

 プーチン大統領はクリミア半島併合後はさらにウクライナ東部のドネツクやルハンスクの住民をたきつけてウクライナからの分離独立運動を支援したが、さすがにこれには西側諸国が反発してロシアへの経済制裁を発動した。
経済制裁の最大のポイントは西側金融機関との取引停止で、これで金融機関からの資金調達も石油代金等の決済もできなくなってしまった。
金融機関は今や世界のインフラだから、金融制裁の発動は痛い。銀行との取引ができなくなると個人イメージで言えばクレジットカードの利用も口座振り替えも送金もできなくなってあとはすべて現金を持ち歩かなくてはならなくなるがそんな感じだ。

注)ロシア経済の苦境については何回も述べてある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-3446.html

 経済指標は昨年の第4四半期あたりから急激に悪化してGDPはマイナス成長になり、物価はうなぎのぼりになって10%を越えてしまい、さらに今年になって17%と悪化している。
あまりの物価上昇に堪えかねて昨年12月には政策金利を17%に上げたが、これはいくらなんでも上げすぎでその後国内投資は全くと言っていいほど停滞してしまった。
17%の金利を支払って商売できるような案件はどこにもない。

 最近になってプーチン大統領が採った措置は内務省職員の1割削減措置だった。約11万人規模だという。さらに防衛費も1割削減でプーチン大統領も自己の給与を1割削減した。
原油価格の上昇は当面見込めない。国家収入が半減しているので国民も痛みを分かち合ってほしい」苦渋の選択だろう。
ロシアは意外と貧しい国だ。貧困層の定義は月に2万円の収入以下だがそうした人が約2000万人程度いて、それが急速に増加している。

 プーチン大統領は年金改革やその他の補助金でこうした貧しい人々の生活改善を図ってきており、それがプーチン大統領の支持基盤だったが逆回転を始めた。
物価上昇で貧困層は悲鳴を上げておりプーチン氏を見限り始めている。
我々に死ねというのか・・・・・・
ただロシア人は昔から生活防衛は上手で個々人はダーチャという小規模の農耕地を持っておりそこで栽培した野菜類で自給自足の生活ができる。

 ロシアは中国と組んでAIIBの創設に熱心で出資割合も中国29.7%、インド8.3%、ロシア6.5%の順に出資することにしたが、中国を除けば何か貧乏人のムジンのようになってしまった。
またBRICS銀行の方も悲惨でブラジル、南アフリカ、インド、ロシアとここも中国を除けば世界の貧乏人のオンパレードのようなもので、ブラジル、南アフリカ、ロシアがマイナス成長、インドは完全な借金体質、そして中国経済は急ストップだからこちらも銀行というよりムジンと何ら変わりがない。

 昨年の夏場から世界経済は変調をきたしていて特に資源価格が暴落したが、最大の要因は中国の成長が止まりいわゆる資源の爆買いが終わったからだ。
ロシアは資源価格だけで国家運営をしている国柄だから、完全な逆風に吹かれている。
いくらプーチン氏が強気でもこの逆風はどうにもならない。
相かわらず突っ張る以外にプーチン氏の残された手段はなく、弱気のプーチン大統領などはありえないからロシア経済が奈落の底に落ちていくのを救う手段はない。

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コメント

資源の無い日本からみれば石油が湧く国はうらやましいかぎり。
国土も広く、石油、天然ガスや鉱物が出る国、アメリカ、ロシア、中国等
なんとこの世は不公平なのでしょうか。
アラブの王様は部下1,000人連れて避暑だとか・・・・?

投稿: 紫雲 | 2015年7月28日 (火) 09時20分

現在、プーチン支持率は80%超。多少今回の行革で支持率が落ちたとしても、民族派のプーチン支持に変化はないとみています。
一番、怖いのは、不況のシナとロシアが手を結ぶこと。おそらく手を結んでも、もともとが水と油な民族ですから、短期的なものになるでしょうが、二国でユーラシア大陸の大半を占めるランドパワーになるでしょうから、警戒が必要です。
一番のシナリオは、プーチン来日で日本の仲介で米露関係がもちなおすこと。その際は、北方領土とシベリア投資が抱き合わせになります。プーチンの日本への期待は大きいでしょう。米国もシナとロシアの両面作戦は無理があるので、アクセプトする可能性があります。そして、露と友好の振りをしながら、ウクライナを炊きつけるのでは。

投稿: NINJA300 | 2015年7月28日 (火) 13時11分

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