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(27.7.22) 今年の北戴河会議は関ヶ原  習近平氏が勝つか長老グループが勝つか!!

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 今年の中国の北戴河(ほくたいが会議は相当もめるだろう。北戴河会議といっても日本にはこうした会議がないのでさっぱりイメージがわかないだろうが、共産党の長老と現役幹部が8月の上旬北戴河に集まり、向こう1年間の政治方針を決める会議である。
中国ではこの会議が実質的に最も重要な意思決定機関だと認識されており、そこで方針と重要な人事が決められるという共産党ならではの特殊なシステムだ。

 現役の幹部からしたら長老からあれこれと注文がつく全く気の重い会議であり、現役幹部はこれを乗り切るための戦略をあれこれ立ててきた。
たとえば胡錦濤前国家主席の場合は長老との対決を避けるために,間違っても汚職追放運動などはしなかった。
長老は大事です。どうぞ自由にお暮しください」という感じだった。
しかし習近平国家主席は何を思ったか「ハエもトラもたたく」と称して反腐敗キャンペーンを実施したため大騒ぎになってしまった。

 習近平政権がこうした運動をせざる得なくなったのは中国経済の失速が原因である。誰にもパイを分配することができなくなって、多くの人民が不満を持ち始めた。
なぜ俺たちは貧乏なのに、共産党の幹部だけは巨万の富を蓄えることができるのか。共産党とは赤い資本主義か!!」
ほおっておくと共産党が人民から捨てられてしまうという危機感がある。


  中国と腐敗は同義語であり、中国人から腐敗をとったら何もなくなってしまうほどだが、習近平氏は盟友の王岐山氏をトップに据えて反腐敗キャンペーンを開始した。
ターゲットが江沢民氏の派閥になったのはこの派閥が実権派だからで、中国の国有産業をほぼ牛耳ってきたからだ。
中国の裏の帝王は胡錦濤時代を通じて江沢民氏である。

 最近までに逮捕された大物は周永康氏だが、周氏は江沢民氏の子飼いの部下だ。
さらに習政権のいうことを聞かない軍のトップ二名の首をとった。
軍と腐敗がどう結びつくかというと人事がすべて金次第なので、軍トップはそれだけで莫大な財産を築くことができるし、また軍の経費をちょろまかすのも日常化されているので、軍も利権集団といってよい。

注)軍で上級幹部になるためには贈賄が欠かせない。幹部は贈収賄の能力が高いかで決まっており軍事能力とは全く関係ない。だから装備品の予算のかなりの部分がこうした贈収賄に充てられ個人の懐に入っていく。これは中国軍の伝統になっている。

 またつい最近胡錦濤氏の懐刀の令計画氏も逮捕したが、これは令計画氏のバカ息子がフェラーリに女性を乗せて交通事故を起こし本人が死亡した事件で、親の令計画氏がもみ消しを当時の実力者だった周永康氏に頼んだのが発覚したからだ。
何しろ同乗していた2名の女性も本人も下半身が裸だったから、ひどいスキャンダルになってしまった。

 習近平氏の反腐敗運動は当初は人民の人気取り政策でいい加減のところで止めるはずだったが、こうしたキャンペーンは始めると止めることが難しい。
何しろ逮捕されそうな人物は自分の派閥に泣きついてなんとかして罪を逃れようとするし、それを突破するには強制的に逮捕して自白を迫る以外に方法はない。
中国では裁判は今でも自白中心だから、どんな拷問をしても自白を強要されるので、いったん逮捕されたら逃れることは不可能だ。

 あとは全く関係ない関係者まで汚職をしていると自白調書に署名させられて、次々に習近平氏の反対勢力が逮捕されていく(自派の人物はどんなに汚職をしても逮捕しないのも中国の伝統だ)。
あの野郎、俺が国家主席にしてやった恩を忘れて主人の手をかむとはふてえ野郎だ」江沢民氏をはじめとする長老は北戴河会議を手ぐすねを引いて待っている。

 だから習近平氏としては長老の一族郎党の汚職の事実を十分つかんでおいて、長老から脅されたときの反撃材料にするしか対応策はない。
そんなことを言ったらすぐにでも逮捕できるのですよ」と脅しかえしの準備が怠れないからますます反汚職キャンペーンはエスカレートしてしまう。
なんでもいいから習近平と胡錦濤の周辺を洗え。徹底的な拷問で自白調書をそろえておけ」激が飛んでいる。

 かくして習近平氏と長老グループはガチンコ勝負になって、最近習近平氏の暗殺未遂事件の情報がいろいろと噂されている。
あいつは殺すより仕方がない・・・・・・
自動車に爆弾をしかけられたり、健康診断時に注射バリに毒を塗られたり、ウルムチ駅から北京に向かう時に駅に爆弾を仕掛けられたりしている(これはウィグル人の仕業になっているがそれを装った暗殺計画だったとの噂が絶えない)。
トラ退治の影響で反対に習近平氏の命が狙われるようになって、北京市の周辺警護を担当する公安局長や警備局長を信頼できる部下でかためた。

 さて今年の北戴河会議を習近平氏は乗り切ることができるだろうか。乗り切れなければ習近平氏の政治生命が絶たれる。「中国の夢」は雲散霧消してしまうがどうなるか目が離せなくなった。

 

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コメント

すごいです~「中国と腐敗は同義語であり、中国人から腐敗をとったら何もなくなってしまうほど」
この国が繁栄する筈ないですね。

投稿: 紫雲 | 2015年7月22日 (水) 09時33分

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