« (27.7.20) インフラ輸出元年 日本の鉄道輸出に弾みが付いた タイ都市鉄道の受注 | トップページ | (27.7.22) 今年の北戴河会議は関ヶ原  習近平氏が勝つか長老グループが勝つか!! »

(27.7.21) 急速に悪化する新聞社の経営状況 広告収入が集まらなくなった!!

 226_035_2 

 渡邉哲也氏
の「朝日新聞の経営状況分析」というブログ記事を興味深く読んでいる。
私は新聞社の経営、特に広告収入については全く知識がなかったから、この記事を読んで啓発された。

 大手の新聞社にとって大きな収入源は新聞の購読料広告収入でこの二つで新聞事業の収支が成り立っているという。
その中でもウェイトが高いのが広告収入でいかに広告をとれるかで新聞社の収益は大きく左右される(購読料だけでは赤字)。

 そして広告は新聞の紙面の50%まで許されており、そのため新聞社はこの50%水準までぎりぎりに広告を掲載しようとするが、実際は集まらなくて断念する場合もあるようだ。
紙面を見てこの半分の水準に達していなければ広告獲得競争で苦戦していると見ていい。

注)我が家は毎日新聞なので7月20日の広告の割合を調べてみたら28ページ中約10ページだった。これだと36%だから毎日新聞はかなり苦戦していることが分かる。

 広告料金は完全に需要と供給で決まり、広告主がおおければ広告料は高くなる。朝日新聞が提示する参考価格では一面を使った広告は約4000万円だそうだが、実際はカラーかどうか、良い広告主で何度も広告を出してくれるか、曜日はいつか、第何面に出すのか等によって価格は自由に変わってきて、いわば本当の意味での自由価格になっているらしい。

 一般的に言えば自動車会社などが出している新車発売のイメージ広告などは高く、反対に通信販売の広告、旅行会社の広告、書籍の出版関連の広告は安いという。もともと利益がそれほど上がらない業界ではバカ高い広告料などとても支払えないからであり、こうした広告が多いのは安手の広告が主体だということになる。

注)7月20日の毎日新聞の広告のほとんどが上記の安手の広告料しか取れない内容なのには笑ってしまった。

 さらに問題なのは穴埋め広告というものがあり、これはほとんどただ同然だが紙面を空白にしておくわけにいかないために実施する広告なのだそうだ。
系列会社の広告とか自社のイベント広告、それに公共広告がそれにあたるらしい。
渡邉氏によると朝日新聞の14年度の広告にはこの穴埋め広告が激増していたという。

 15年3期の朝日新聞の決算は、新聞事業利益4033億円(対前年比▲8%)、セグメント利益(30億円▲55%、なおセグメント利益とは学生新聞のような本誌とは別に販売している新聞類の利益)、営業利益75億円(▲23%)だった。
利益減少は部数の減少によるという説明だが、680万部で対前年比約65万部の減少のようだ。

 私の率直な印象は従軍慰安婦問題で日本人を欺いてきた朝日新聞が1割程度の部数減少にとどまっていることの方が不思議だが、この680万部とは印刷した発行部数で、実際は新聞販売店が抱えていたり、キヨスクで売れ残って返品されたりするのが、2~3割はあるから実際の発行部数はかなり下振れることになる。
どうやら朝日新聞の本当の意味での部数減少は新聞事業収益の減少幅の1割から、営業利益の減少幅2割の間ぐらいにありそうだ。

 長い間新聞はオピニオンリーダーとしての役割を演じてきたが、テレビの登場とインターネットの普及ですっかりその地位を追われてしまった。
私の子供などは新聞の宅配をしておらず、もっぱら必要な情報はインターネットで検索している。
新聞の購読者は毎年のように減少しており、今までは大体年間に1%の割合で減ってきていた
これは老人が死亡していくからで、老人はほとんど宅配による新聞を読んでいるが、一方若者は新たな購読者にならないからだ。

 そうした意味で今回の朝日の1割相当の減少部数は相当大きいとはいえるが、これは朝日だけでなく多くの他の新聞も同じような傾向だから、新聞そのものが社会的使命を終わりつつあると判断したほうがいいのかもしれない(読売の減少部数は58万部)。

注)発行部数の実態については前に記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-1b72.html

 現在私が読んでいる毎日新聞は安倍内閣が推し進めている集団的自衛権の行使への反対キャンペーン一色だが、実際は新聞の役割が低下していることと、その中でも特に毎日新聞は購読者層が減少して経営的に相当厳しい条件にあること(借金経営に陥っている)から、影響力は限定的になっている。
まあ、頑張って左翼的言動を吐いていなさい」同情して応援しているほどだ。新聞の時代が急速に終わりつつあるといっていいのだろう。


 

 


 

 

|

« (27.7.20) インフラ輸出元年 日本の鉄道輸出に弾みが付いた タイ都市鉄道の受注 | トップページ | (27.7.22) 今年の北戴河会議は関ヶ原  習近平氏が勝つか長老グループが勝つか!! »

評論 日本の政治 新聞報道」カテゴリの記事

コメント

>実際は新聞販売店が抱えていたり
いわゆる押し紙ですね。
押し紙の往末は農協の直売場にある商品を袋に入れる台の新聞紙です。
先日、ビニール袋から出されてもいない朝日新聞の束が4束積んでありました。
合掌。

投稿: 通ったすがり | 2015年7月21日 (火) 07時04分

押し紙には消費税がかからないそうですが、消費税をかければいいですね。そもそも資源の無駄で、環境に悪いです。

投稿: NINJA300 | 2015年7月21日 (火) 13時00分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (27.7.20) インフラ輸出元年 日本の鉄道輸出に弾みが付いた タイ都市鉄道の受注 | トップページ | (27.7.22) 今年の北戴河会議は関ヶ原  習近平氏が勝つか長老グループが勝つか!! »