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(27.7.1) 愚者二人  パク・クネ大統領とチプラス首相

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(友達のブログ「ちば公園のベンチから」に掲載されている利根川の夜明け。このブログの主催者はほぼ毎日利根川の夜明けの写真を撮影している)

 東西の二人の愚者が今国家を倒産させようとしている。東の愚者は韓国の大統領パク・クネ氏で西の愚者はギリシャの首相チプラス氏である。
国家の指導者が愚者だとどうなるかの具体的な事例研究としてこの二人ほど適切な人はいない。

 韓国のパク・クネ氏が愚者であることはこのブログで何回もとりあげているからいささか耳ダコだろうけれど、簡単に整理すると従軍慰安婦という存在もしなかった亡霊を呼び覚まし、ただひたすら日本を呪うという言霊政治を続けてきたことにある。
その結果従軍慰安婦問題以外は完全に無視されたから、韓国の経済はがたがたに崩壊し、政治は何も決められず、セオゥル号が沈没して300名あまりの死者が出たときは大統領は7時間も密会をしていた。
それを指摘されると産経新聞の支局長を拘束し韓国から出られないようにし、さらにMERSの拡大の時はサムスンソウル病院の名前を秘匿したため患者がこの病院を中心に拡大してしまった。

 ただひたすら日本を呪い、日本が明治の産業遺産をユネスコに登録しようとすれば、韓国とは何ら関係ないのにもかかわらずケチをつけて引きずりおろさせようとした。
パブロフの犬とおなじで日本」と聞くと「妨害せよ」と命令していただけだ。
しかしこれでは国家の指導者としては落第だ。今や韓国の日刊紙は崩壊過程の政治・経済の現状に悲鳴を上げているが、言霊政治のパク・クネ氏の耳にははいらない。
朝日の神よ、朝日の神よ、日本を呪うのじゃ、呪うのじゃ!!!! 1000年の業火に焼かれてしまえ

注)韓国経済が海面に衝突しそうなことは前に記載した。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44234699/index.html

 パク・クネ氏の政治は相当非道なものだと思っていたら、西のギリシャにパク・クネ氏とブービー争いをするような政治家が現れた。ギリシャのチプラス氏である。
もともとEUからの借入はすべて踏み倒すのが公約で首相になったのだから、意気揚々と踏み倒し交渉できると思ったらしいが、世の中には契約やら約束やら条約やらがあって一筋縄ではいかない。

 あまりの複雑さに嫌気をさしてアレクサンダー大王の故事を思い出した。こうしたときはアレクサンダー大王にならって「ゴルディアスの結び目を一刀両断に切断するのがいい。金は返さん、一銭も返さん、文句があるか!!!
6月末のIMFに対する返済金の約2200億円をとりあえず踏み倒し、その後のECBへの返済も踏み倒すことにし、「あとは野となれ山となれ、俺の知ったことじゃない」と居直った。

注)ギリシャの債務の総計は約40兆円でこの償還期限が次々に迫ってくる。


 国家の首相としては相当荒っぽい対応で、おかげでギリシャの銀行は資金が底をつきそうになったのでとりあえず休業になった。
金は下ろせない(正確に言うと60ユーロまでは下ろせるが紙幣切れになっている場合が多い)、送金はできない、決済機能はなくなってしまって、ギリシャ経済は19世紀に一気に逆戻りだ。
経済なんてもはやあろうはずはなく、観光客もATMから金を下ろせないので観光に訪れることもできない。

 チプラス氏がEUの提案をけったのは年金の受給開始年齢を61歳から段階的に2020年までに67歳にするように要請されたからである
この67歳という年齢はヨーロッパ諸国の標準的な支給年齢だからそれに合わせるように言われたのだが、何しろギリシャ人は働くのが何より嫌いだ。
「駄目だ、61歳で定年退職して余生を過ごす、これがギリシャ的生き方だ。働くのはドイツ人だけでいい
自己主張はすさまじいが、しかしその財源はないのでEUから調達することにしている。
ギリシャ国債を発行するからこれをECBが買い取れ。それを年金財源に充てる
もちろん最初から踏み倒しのつもりだからいくらでも国債を発行するつもりでいる。

 チプラス氏の問題は妥協ということをしないことで、一国の首相としては信じられないような資質だが、チプラス氏が運動家で政治家でないことがその原因だ。
政治とは妥協の技術であり相手のあることだからぎりぎりの妥協点を探って落としどころを見つけるのだが、それを一切しない。
ギリシャの年金支給年齢はヨーロッパの標準からするとあまりに若すぎ、しかも財源が全くないにもかかわらず引き上げには一切応じないという。
駄目だ、駄目だ、一切駄目だ、ギリシャ人に働かせるなんてオリンポスの神が許さない。働くのはドイツ人で金があるのだからそれをギリシャに回すのが神の意志だ

 はたから見ていると何を言っているのかさっぱり理解できないがギリシャ人には受けがいい。
そうよ、そうよ、働くのはドイツ、遊ぶのはギリシャ、ソクラテスの昔から奴隷が働いていたわ・・・・・・・・」

 運動家が国政を運営すると国家が滅ぶ典型的な例がギリシャになりそうだ。
こうして東西の愚者が今二つの国家を倒産させようとしている。


 


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コメント

>東西の二人の愚者が今国家を倒産させようとしている。
2人共、国民が選挙で選んだのだから、破綻させたのは国民ですよね。

>チプラス氏が運動家で政治家でないことがその原因だ。
我が国もかつて「運動家」を首相に選んでしまったばっかりに、ひどい目に会いました。
韓国とギリシャを他山の石にしなけりゃ。

投稿: 通ったすがり | 2015年7月 1日 (水) 07時48分

愚者とは先を見ないもの、自分の考えに固執する者のことでしょうね。
東洋の半島国家のパク大統領、同じヨーロッパの半島国家のチプラス首相、同じ半島国家でよく似たものだと世界中があきれかえっているようです。 思い上がった国民、妄執我執自己主張ばかりの国民、それを助長煽動する指導者。 アジアとヨーロッパの半島国家、よく似た者と世界中が思い知ったことでしょう。

チプラスの場合やり様はあると思いますよ。 ドイツ人は怒り心頭のようですがギリシャも同じユーロで食っていこうと決めたんですから、それが間違いの元でこうなったからと言って放り出す訳に行かないのですから、不承不承でもギリシャを助けねばならないでしょう。
ユーロ安で一番儲かってるのはドイツですから、健全財政でと言ってもそれはユーロ安のお蔭、ギリシャのお蔭もあっての事は皆が知ってることでしょう。
あまり怒ってばかりでは、偉そうなことばかり言ってても、こうやってユーロ安を益々伸長させようとしてるんだろうとそのうち勘繰られますよ。
チプロスはちょっとだけ可愛げにすれば済むことです。 恫喝 駆け引きはその後やればいいんですよね。

投稿: 絶望人 | 2015年7月 1日 (水) 17時16分

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