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(27.6.2) 中国レアアース戦争で日本に敗退 輸出制限も関税も撤廃

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 温家宝氏
がしかけた日本経済撃滅作戦は失敗した。5年前に始めたレアアースの輸出規制のことである。当時日本のレアアースは全部中国からの輸入品だったから温家宝氏は絶対の自信があったはずだ。
これで日本は根を上げて尖閣諸島を放棄するだろう。日本は中国にひれ伏すはずだ」

 だがあれから5年、ひれ伏したのは中国だった。中国のレアアースはぱったりと売れなくなり、300社と言われていたレアアース生産会社がバタバタと倒産して今ではまともな企業は20社余りになってしまった。
輸出規制とはわが国のレアアース産業をつぶすことだったのか」恨み節が聞こえる。
あまりの馬鹿馬鹿しさにレアアースの輸出規制と関税を撤廃し白旗を上げた。

注)中国レアアース産業はその後大不況に陥っていたことが広く知られていた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-0ce7.html

 2010年、尖閣諸島周辺で中国漁船が海上保安庁の船に当て逃げし、「あげてその責任は日本側にある」と主張し、振り上げたこぶしでレアアースの輸出規制に乗り出した。
世界中が映像を見て中国が当て逃げしているのを知ったがそのようなことは知ったことではない。罪を外に着せるのは中国の伝統だ。

 当時日本はレアアースをすべて中国に依存していたので、ハイブリット車や高性能モーターに使用していたネオジムの手当てができなくなり大騒ぎになってしまった。
価格もたちまちのうちに10倍に跳ね上がり、日本のハイテク産業は崩壊かと思われたものである。

 だが現在レアアースを使用する環境は様変わりだ。日本企業は制裁を受ける前のレアアースの使用量に比較し6割も使用量を削減し、輸入先も中国だけでなく世界各地に分散した。
何もレアアースを使わなくてもハイテク製品はできるので無理に中国産のレアアースを使用する必要がなくなったのである。
レアアーストいっても本当はどこにでもあり代替品はいくらでもあるんですよ」平然としている。

 商売は相手があって初めて成り立つので、輸入者がいなければ輸出者だけでは商売は成り立たない。
中国の生産量は急激に減少し輸出量は制裁前の3分の1程度になってしまった。
日本だけでなくアメリカや西欧のハイテク産業も中国産を敬遠している。

 昨年夏には日米欧がこの中国の輸出規制をWTO違反として提訴し、WTOは中国の輸出規制がWTO違反だとの判決を下している。
これは環境保護のためで輸出規制ではない」というのが中国の主張だったが、国外の販売だけを規制して国内販売は従来方針だったためWTOはあきれ返った。
中国さん、環境破壊は国内で発生しているのですから国内販売も規制しなければ筋が通りません

 レアアースは「中東に石油があれば中国にはレアアースあり」と鄧小平がいったほどの戦略物質のつもりだったが、ハイテク製品の素材だったことが反対に災いした。ハイテク部門の技術開発は非常にはやく、今ネオジムが売れていても明日も売れるとは限らないのだ。
売れている時が最善の時」で代替品が出れば一気に売れなくなる。

 現在レアアースの価格は中国が制裁を発動す以前の水準に戻ったが、さらに低下しそうだ。少しでも価格が上がりそうになるとすぐに代替技術が開発されるから値を上げるわけにもいかないのだ。
レアアース産業は胡錦濤氏や温家宝氏の団派の牙城だったが、実際は倒産企業が続出して利益などさっぱり上がらなくなっている。

 「温ちゃん、輸出規制をすれば莫大な利益が出るんじゃなかったのかい。今じゃ反対にお荷物でこの産業を支えるのに目いっぱいじゃないかい
胡ちゃん、全く見込みが外れた。小日本のサルどもが代替技術を開発してレアアースを使用しなくなったんだ
いったいどうすりゃいいんだ
仕方がないから輸出規制を全廃してまた元の姿に戻そう。また小日本のアホどもがくらいついてきたら、その時はまた輸出規制だ

注)最近中国政府部内では習近平氏が団派を押しまくっているが、団派の資金源の一つがたたれていることも影響している。

 



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