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(27.5.30) FIFAブラッター個人商店の行方 今回も5選されて頑張っているが・・・

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 世の中何が起こるか分からないが、今度は国際サッカー連盟FIFAが火を噴いている。
突然アメリカの司法当局からFIFAの副会長を含む14人が逮捕されてしまったからだ。
29日はFIFAの会長選挙が行われブラッター会長の5選が確実と言われたその総会の直前のことである。

 ブラッター会長は1998年からFIFAの会長を務めているが、元はFIFAの事務局長だった。その経営手腕が評価されて会長になり以来20年にわたりFIFAの財政を飛躍的に伸ばしてきた。やり手で昨年のW杯ブラジル大会の収益金は約6000億円と言われている。
放映権料スポンサー料が主な収入だがそれにしてもすさまじい。
企業であれば世界でもまれな高収益企業と言っていい。

 FIFAは非常にこじんまりとした組織で理事会の構成員は25名で、この25名でなんでも決定できる。
ワールド杯の放送権をどこに売却するかとか、スポンサー契約をどこと結ぶかとか、どこでワールドカップを開催するとか言った最重要事項を理事会で決めている。
したがってこの25名の数人を買収するだけでもワールド杯開催ができるようになるので裏取引は枚挙にいとまがない。

 開催されるごとに黒いうわさがでるのだが、ブラッター氏はこうしたうわさをすべて無視してきた。一応調査を行って結論は問題なしとしてきたのだ。
実はブラッター氏にとってもその方が都合が良かった。たとえば放送権を巡ってテレビ局が理事の買収合戦をしてもその結果として放送権が値上がりすればFIFAの財政は潤う。
そしてここが何よりのポイントなのだが、FIFAはブラッター氏の個人商店のようなものだから、ブラッター氏の懐も緩むという流れになる。

 だからいつも問題になるのが買収工作で、何しろ理事の人数が少なくそれに有力者は誰か誰の目にも明らかなので、そうした人物に集中的にわいろ攻勢がかけられてきた。副会長と呼ばれている人たちである。
今回逮捕されたのは副会長ら14人で、ブラッター会長はふくまれていないが本命は間違いなくブラッター会長である。

注)ただしブラッター氏にワイロが渡ったという意味ではない。黒い頭の鼠が暗躍して結果的ブラッター氏の収入になるという実に巧妙なシステムなのだ。

 ブラッター会長は今回5選を目指していたのだが、これに対して欧州サッカー連盟のプラティニ会長が異議を唱えた。
ブラッター会長は金でアフリカやアジアの理事を買収しているが、その資金は収賄によるものだ」というのがプラティニ会長の認識である。

 会長選挙は加盟209か国が一票ずつ持つ選挙によって行われるが、アフリカ連盟が54票、欧州連盟が53票、アジア連盟が46票で欧州が反対してもアフリカとアジアを抑えれば当選できる。
これからのサッカーは世界のサッカーです。アフリカとアジアにFIFAは積極的な支援をいたします」といって事前工作で票をかっさらってきた。

これに対して欧州サッカー連盟が不満を爆発させた。もともとサッカーは欧州のスポーツなのにルール等の改定も世界標準でさせられる。あたかも日本柔道の国際化が進んで日本の一本柔道がポイント柔道になり柔道着もカラフルにさせられたようなものだ。

注)もう一つの本質的な問題は強いヨーロッパの出場枠(13)が厳しく、相対的にアジア(4.5)とアフリカ(5)が優遇されているという不満がヨーロッパにある。

 「もう我慢ならん、なんとかしてブラッターを引きづりおろそう
欧州サッカー連盟はブラッター政権の黒い霧をアメリカの司法当局に流し、強欲者のそろっている副会長の逮捕につなげさせた。
すかさずイギリスのキャメロン首相やフランスのオランド大統領がFIFA会長選挙の延期と辞任を求めたがブラッター氏は馬耳東風で29日の会長選挙に勝利した。
当面はブラッター商店は危機を乗り切った。

 ワールドカップは巨大な利権構造をしており、特に放送権料の売却を巡っては購入側がワイロ攻勢をかけるので理事になれば億万長者になれる。
放送権料の価格はうなぎのぼりになっており、98年のフランス大会時は200億円、2002年の日韓開催時は1200億円、それと最近のブラジル大会では2400億円に跳ね上がっている。
こんなに高くてペイするのだろうか??」私など不思議なのがだが、十分元が取れるらしい。

 それ以外の公式スポンサー契約でもアディダスとナイキが激しいつばぜり合いをしており、両社から相当規模の資金が出ていることも分かっている。
そして何といっても開催地決定には理事の買収が必要で2022年カタール開催ではカタールが大々的な買収工作を実施して開催権をもぎ取った。

かくして金満で汚職体質のブラッター会長を引きずり落として、FIFAの浄化作用を働かせようとした欧州サッカー連盟のタレこみ工作は5選阻止には役立たなかったが、これからもボディーブローのように効いていくだろう。
FIFAは黒い頭の鼠の巣でこれほど儲かる組織や個人はない。だからブラッター氏が何としてもその地位にとどまろうとした気持ちはよくわかる。
しかしブラッター氏以外の全員の理事が逮捕されるようなことがあればいくらなんでも会長職にとどまるのは無理だろう。

 

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