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827.4.20) ようやくだ、黒田日銀の異次元緩和が勤労者を潤し始めた!!

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 ここに来てようやく賃上げが本格化してきた。日経新聞が行ったアンケート調査では上場企業と非上場の大手企業では約53%がベースアップに応じ金額も17年ぶりの高水準になったという。
黒田日銀が異次元の金融緩和を始めたのは2年前の4月だが、その後株価や都内の不動産価格は急激に上昇したものの勤労者の賃金アップはさっぱりだった。

 それは当然で異次元の金融緩和でまず恩恵を受けるのは株式や都内に不動産を持つ金持ちで、こうした人は一種のバブル景気に沸くのだけれど国民の大多数には縁遠い話だった。
一方異次元緩和は急激な円安をもたらすので、次に利益を受けるのは自動車、機械、電気と言った輸出産業で、こうした企業は次々に過去最高益を更新するが、中小企業や輸入産業は相変わらずと言った状況だった。
だから昨年従業員のベアに応じられたのは大手輸出産業に限られていた。

 しかし今年に入り状況が激変し始めている。輸出産業は人手不足に陥り賃上げをしないと人が集まらなくなって、近くの千葉の茂原にあるジャパンディスプレイの工場では一律3000円のベアを実施していた。
この工場は数年前まではほとんど倒産直前にまで陥っていて、従業員の解雇が続き「いつ工場閉鎖になるのだろうか?」などと噂されていた工場だ。
現在は中国や韓国向けに液晶が飛ぶように売れ、責任者がうれしい悲鳴を上げているとNHKのクローズアップ現代が報じていた。

 このため輸出産業が多数存在している地域の中小企業があおりを受け賃金を上げないと従業員が集まらないという。ある20人規模の自動車部品メーカーは新人採用のために社長自らの賃金を20%カットして、ようやく一人の若者を雇っていた。
黒田日銀総裁の腹積もりでは当に賃上げラッシュになって消費支出が拡大していたはずだが、二年たってようやくその効果が出てきたというのが実態だ。

 実際の消費支出は昨年の消費税増税後対前年対比で5%程度落ち込んでおり、特に子育て世代の若者の消費が落ち込んだままだ。
かろうじて最近60歳以上の老人の消費が拡大してきたが、こうした人は株式などをしこたま持っていることが多く、異次元緩和で老人は金持ちになってきた。

 だがここに来て消費も持ち直しの傾向が見えだしたという。ミスター・ドーナツでは今までの100円ドーナツ以外に約200円の高級ドーナツを売りだしたところ1週間で100万個の爆発的な売り上げになったという。
一部の消費者の懐具合は確実に好転し始めたようだ

 日本は停滞の20年間ほとんど賃金は伸びず、2011年以降実質賃金は低下し続けたから約15年間も貧しくなっていたわけだ。
最もその間は中国や東南アジアの安価商品を購入して生活レベルだけはなんとか維持してきたが、日本製品に比較すればやはり安かろう悪かろうだったことは否めない。

 今日本では経済の好循環が始まっている。企業収益の増加に伴い賃上げが浸透し、一方輸入製品は原油安の恩恵であまり上がらなくなっている。
輸出産業は競合する韓国企業を蹴散らして躍進しているので、これで消費が持ち直せば国内産業にもその恩恵が浸透するので日本経済の復活は確実だ。

 金融緩和というものは当初はどうしても金持ちだけが裕福になり、サラリーマンや農業者は置いてきぼりにされるのだが、そのうち人手不足が始まるとようやく賃上げが始まる。
2年間、実に長かったがサラリーマンの懐もようやくゆるむようになってきた。
黒田日銀の異次元緩和がまず金持ちを潤し、次に輸出産業を潤し、最後に残された勤労者を潤す段階に到達した。

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