« (27.3.19) なぜ日産は中国国営中央テレビの血祭りの対象になったのか? | トップページ | (27.3.21) 文学入門 高橋治 「風の盆恋歌」 »

(27.3.20) 江守GHDの悲劇 中国との取引はすべて架空取引!!

Dscf6103

 だから言ったじゃないのという状況になってきた。
今度は福井市に本社を置く中堅の化学薬品商社江守グループホールデイングス江守GHD)が中国との取引で462億円の貸倒引当金を計上し、234億円の債務超過に陥った。
江守GHDは福井では大手の商社で1990年半ばから積極的に中国に進出し、連結の売上高が約2000億円規模に達していた。

 昨年(14年3月期)までは売上収益とも過去最高で株価も2400円程度していたが、14年5月頃から急激に資金の回収が困難になってきたのだという。
江守GHDは中国に子会社を設立して現地で金属類の販売を行っていたのだそうだ。
中国の売り上げが約7割で残りの3割は日本国内での化学薬品等の販売になっていた。

 中国の販売は順調に伸びており表面的には業績好調だったが、実際はこれらのほとんどが架空販売だったというから驚かされる。金属の購入元と販売先が実は同一の企業で売り上げというよりは実際は商社金融を行っていただけだった。
商社金融とは一般的には売掛金の期間をいくらにするかの金融で、たとえば優良先なら6か月、そうでなければ1か月とかいうように売掛金の回収を猶予する方法である。必要があれば実際に融資も行う。

 ところが江守GHDでは取引先から商品を購入したことにして支払いをおこない、期限が来れば同じ商品を購入先に販売して代金を回収していた。したがってこのパターンでは江守GHDは金融機関が貸し出しをして利息を徴収し、現金を回収するのと何ら変わりがない。ただ商品売買を装っているだけだ

 それでも相手先企業が返済してくれている間は手数料利息)が入ってくるが、中国経済の失速で相手先企業の資金繰りが全く回らなくなり、江守GHDの本社が気が付いたときは462億円の回収不能債権が発生していたのだという。
与信管理が甘かった」と社長は言っていたが、すでに倒産している取引先に与信を与えて続けて、回収不能なったのに過ぎない。これを現地の責任者が本社に無断で繰り返していたという。

 中国の経済状況は現在地獄の坂道を滑り落ちており、特に金属関連の需要はほとんどなくなっている。あとは生き残るためにババ抜き競争が始まっており誰がババを抜くかになっているが、江守GHDが大量のババをつかんでしまったということだ
現在株価は764円のストップ安になっているが数日の間に紙くずになるだろう。
メインの福井銀行としては福井では最大手の江守GHDを倒産させるわけにはいかないだろうが、中国での売上約1500億はほとんどが架空売り上げで、回収不能が462億円だから支援をする銀行も命がけだ。

 中国との取引はこうした魑魅魍魎とした取引が多く、取引先はすぐに夜逃げをするから回収など夢のまた夢だ。
私は何度も中国との取引はキチガイ沙汰だと言ってきたが、中国経済が大失速した以上中国関連商社の苦悩はこれから明確になってくる。
江守GDHはその最初のケースで、中国との取引が主体の企業の倒産がこれからピークを迎えるはずだ。
中国がまだまだ発展するなど能天気なことを考えていたら江守GHDの二の舞になることを警告しておく。

|

« (27.3.19) なぜ日産は中国国営中央テレビの血祭りの対象になったのか? | トップページ | (27.3.21) 文学入門 高橋治 「風の盆恋歌」 »

評論 世界経済 中国経済」カテゴリの記事

コメント

2011年から突然売上急上昇、それも中国での実績UP?が寄与しての事でしたね。

化学商社だから何か化けたんだろうと思ってました。

時期は言えませんが福井には何度か行きましてここの従業員には親しみと良い記憶があります。
ただある時突然トップから横やりが入り商談は即刻中止。 お気に召さなかったようでした。 終戦処理たいへんでした。
今回もトップダウン、つまり社長の思い込みで気に入った部下のすることだけは可愛かったんでしょうね。

よくあるパターンです。 馬鹿な独裁者、日本企業の社長はほんの僅かな例外を除き 裸の王様の独裁者 です。

私がいた企業でも同じことがおき、結果本社までも丸ごと売り払うハメになりました。
売上至上主義、億単位の商談にしか目が行かず営業をナメてかかった結果です。

関西のあの電機屋さんもどうなるんでしょうか。どこも羊のようなおとなしい従業員達がかわいそうです。 
ここの従業員とも商売でよく大和郡山の工場で打ち合わせ、お伺いしたものです。 あの人達はどうなるんでしょうか。

私、子供は医者にしました。 少々優秀でもサラリーマンだけはやるものではありません。

投稿: 絶望人 | 2015年3月27日 (金) 14時55分

雌鶏が時を告げると国が亡ぶ、と中国の諺にあったと思います。

ただ優秀な女性が多くいるのだから、そういう女性はもっと社会進出すべきで、その為の環境作りは大いに進める必要がある、とは思います。
そして今は、娘を見ていても女性の覚悟自覚、言うならば 仕事は責任をもって 男なんかに負けない の気持ちがあれば今の日本ではかなりな事が出来るところまできています。

一人合点 取り巻きの弊害 思い込み 自信過剰 独断偏見 学歴偏重 親の七光り、女性だけに限らず馬鹿な無能権力者は多いものです。
そこに韓国の」ように親族主義がくっつけばもうこれはムチャクチャ最後は野垂れ死にでしょう。

でも女が男と一緒に働く、,とはこれまでの社会文化歴史もあり徐々に、でしょうね。

例えば先のもう70年前の大戦ですが、
ソ連軍には女性だけの戦闘機部隊がいくつかあり、対ドイツ空中戦で女性ながら多数機撃墜表彰を受けた戦闘機パイロットもいましたね。
また優秀な狙撃兵として50人以上の対ドイツ兵狙撃射殺の実績を持つ女性兵士もいました。 勿論これもスターリン勲章でした。

アメリカにも最前線にこそ出撃してませんが航空機フェリーのため何度も太平洋の島々に飛来していた女性パイロットがいました。 イギリスやドイツなどの参戦国にも前線には出てないようですが空軍に女性パイロットがいましたね。
また飛行機製造ラインで飛行機の翼の上でリベットを打つ徴用女子工員の姿をドイツ イタリヤの記録写真で見ましたが勇ましい姿でした。
日本でも旋盤 縫製工等として女性も働いていたのは、そして大変だったのは知ってますがそこまでは。

日本は勿論国情が違いますから........ですね、70年後の今でもできないでしょうね。 あんまり外国の例ばかり比較するのは無理があるんですよね。
女性進出は賛成。 でも女性国会議員さん達のあの体たらくを見聞すると 雌鶏が云々.........と言いたくなりませんか。

投稿: 絶望人 | 2015年4月15日 (水) 11時15分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (27.3.19) なぜ日産は中国国営中央テレビの血祭りの対象になったのか? | トップページ | (27.3.21) 文学入門 高橋治 「風の盆恋歌」 »