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(27.3.28) 資源価格の暴落と総合商社の低迷 一周遅れの住友商事の悲劇!!

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  ここに来て総合商社の減損処理が目立つ。減損処理とは会計上の処理で投資した案件が当初の収益予測と乖離が出た場合、投資した資産の減価を行なって損失に計上しなければならない処理だ。一方でその投資案件が好転すれば反対に利益に計上できる。
あくまでも会社の現状を正確に把握するためのアメリカ仕込みの処理だ。

 今総合商社で石油やシェールガスや鉄鉱石や銅等の資源関連に投資した案件が軒並み不調になり、とても収益が上がる見込みがなくなって減損処理に追い込まれている。
石油などは昨年の半ばまで1バーレル100ドル程度だったのが今では50ドル前後で半額に落ち込んでいる。
鉄鉱石も銅も石炭も価格低下が著しいが、その原因は中国である。

 中国の経済成長は7%台となっているが、これは政治的数字で電力や鉄道輸送から推定すると(これを李克強指数という3%台であり、実際は不良資産のふくらみ等で1990年代の日本と同様ではないかと推定されている。
だから従来のような資源の爆買いはすっかりおさまってしまった。
中国が購入しなければ石油も鉄鉱石も銅も石炭も価格が低迷するのは当然だ。
石油などは中東で戦争が発生すると一時的に上昇するがそれも一時ですぐさま低下してしまう。何しろ最終需要が冷え込んでいるので高値で持っていては含み損が膨らむだけだ。

注)中国の爆買いが収まったもう一つの理由は習近平氏のトラ退治でバックペイを狙った投資ができなくなっている。従来石油閥は国内需要とは無関係にバックペイを欲しさに世界中で投資を行っていた。

 今回の総合商社の決算で突出して減損処理が膨らんだのは住友商事だった。15年3月期で3250億円の減損処理をするという。住友商事の年間利益は通常2500億円程度だからこれでは赤字になってしまう。実際他の部門は好調だったが資源部門が足を引っ張り15年3月期は約100億円の赤字になるという。

 三菱商事三井物産も資源部門のウェイトが高いのだが、こちらは50年以上も前から資源投資をしてきたのであまり減損処理をしないで済んでいる。
一方住友商事は21世紀に入ってから急に資源部門にのめりこんだため、シェールオイルへの投資などは完全に裏目に出てシェール関連で2360億円の減損処理を強いられた。
三菱商事や三井物産の真似をしようとしたが経験不足で高値買いを強いられた訳だ。
最も最近の石油やガスの価格低下はほとんどの人が想定していなかったのでやむおえない面はある。

注)何度も言うが中国経済をGDPなどで評価していては世界経済の流れを正しく評価できない。「中国は景気減速してもまだ7%の成長で世界屈指だ」なんてことになる。したがって資源価格はまだ下がらないと思ってしまうが、実際は1990年以降の日本とさして変わらないと評価しないと現在の資源価格の低迷を理解できない。

 住友商事と同様に減損処理を強いられているのが丸紅、約1500億円の減損だが実際の決算ではこれ以上に膨らみそうだ。
株価を見ても三菱商事以外は昨年の高値を抜くことができず、14年9月ごろを境に総合商社の株価は低迷している。市場から見ると三菱商事以外の経営状況は資源価格の低迷を受け悪化していると評価されこのところの株価上昇とは無関係だ。

 この総合商社の実情を見て確実に予測できることは、中国の石油や鉄鉱石や銅や石炭の投資が住友商事と同じ運命をたどっているということだ。
中国では日本と会計処理が異なって減損処理のような時価評価はされていないが、その分莫大な含み損を抱えていることになる。
21世紀に入ってから中国は世界各地の油田や鉱山を買いまくってきたが、完全に裏目に出てニッチもサッチも動きが取れなくなっているはずだ。

 未だに中国に対する幻想を持っている人がいるので強調しておくと、GDPは完全にイカサマで見ても何の参考にならず、国内では不動産投資の暴落で1990年以降の日本と同様の状態になり、一方海外投資は次々に含み損を抱えているので、もはや中国の経済成長は終っている。資源価格の低迷が何よりそのことを証明しているので幻想から目覚めないと経営を危うくする。

 


 

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コメント

住友の根本は 薄利を追わず であったハズ。  いや資源投資は 暴利を追及 が本音の商売でしたか。

所詮商品を買って何にも手を汚さず伝票だけで高値で売る、 詐 を取るだけの商売人の末路とはこんなもんでしょうね。

こいつら商社は外国で言いなりになって高値掴みした資源を単に 詐 を取って高値で日本に売るだけ。 価格は単純に高くなるだけ。
国益に尽くす仕事などしていない。 自分の 詐 をとるだけの売国奴商売。

こんな商社など経由せず ユーザー 使用者は自力で必要資源は開発すべし。 大手メーカー 公官庁電力業界はできるはず。

投稿: 絶望人 | 2015年3月30日 (月) 13時50分

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