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(27.3.26) みずほ銀行をめぐる魔訶不可思議な詐欺事件 果たしてみずほは逃げ切れるか?

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 とても魔訶不可思議な金融詐欺事件みずほ銀行で発生している。
みずほ銀行の元幹部職員審査役)が24日、高配当と元本保証を約束して医師から1億1千万円を詐取したとの件で警視庁に逮捕された。
余罪があり詐取した金額の総額は数十億円になるという。

 詐取の手口は金融ブローカーがターゲット医師等)をみずほ銀行の審査役だった及川幹雄氏に紹介し、及川氏が本店応接室で面会して「大口顧客にだけ紹介する金融商品で元本保証で月利3%で解約は自由」と途方もない好条件で勧誘するという手口だった。
月利3%なら単純計算で年利36%になるから「いったいどこにそんな商品があるの?」と不思議なくらいの高利回りだ。しかも元本保証で解約自由などという条件まで付いている。

 通常の常識を働かせれば、日本のような低金利の環境でそのような高利回りを確保できる商品などないのは分かるし、もし本当にあったならばみずほ銀行自己ディールで取り扱うから顧客に紹介するはずがない。
医師は本店応接室でみずほ銀行の審査役から説明を受けたので信用したと述べているが、審査役とは融資の審査を行う役職だから、金融商品販売の担当ではない。
少しでも金融常識を持っていれば「あやしい?」と思ったはずだが、この医師はそう思わなかったようだし、他に多くの被害者がいるところを見るとみんなこの及川氏を信用したのだろう。

 だがこの事件の本質はそうした手口にあるのではない。この事件が起こったのは2011年5月から12年6月までの間だというから、今から4年から3年前の話だ。
及川氏自身はこうした架空取引がばれて(投書があったようだ)、すでに12年9月にはみずほ銀行を解雇されている。
それがなぜ今頃になって逮捕されたのだろうか。あまりに期間が立ちすぎている。

 私は知らなかったが及川幹雄氏についてはアングラ情報が駆け巡っていて裏の世界では知らない人はいなかったようだ。
及川氏と今回同時に逮捕された金融ブローカー2名が結託して詐欺事件を働いたのだが、これを暴力団関係者にかぎつけられ、及川氏は常にそうした筋から脅迫を受けていたという。
そのため詐欺の手口をエスカレートせざるを得ず、詐取した金額のかなりの部分が暴力団に流れていたようだ。

 真相はこれから警視庁の取り調べで明らかになるだろうが、及川氏は最初は詐欺を働いたのだが、その後はそれをゆすりのネタにされ、詐欺をエスカレートして暴力団に金をむしり取られていた構図が見て取れる。加害者であるとともに被害者なのだ
金融機関の実情に詳しくない人はなぜ幹部職員がそうした詐欺を働くようになったのか不思議だろうが、審査役という地位は低くはないが幹部ではない
通常幹部とは部門の部長や副部長以上を言うが、審査役とはそれになれなかった人が付くことが多い役職で、いいところまでは行ったが最後に落ちこぼれてしまった人が付く役職だ。
くそ、本来なら俺はもっと出世してもいいはずなのに会社は人を見る目がない・・・・

 こうした人は過信をしているから会社を見返すために個人で金融取引を始め大金を得ようとするが、ほとんどの場合は予測が外れ反対に多額の借金を抱えてしまうことが多い。こうした時会社に対して敵意を持っているとしばしば詐欺を行う誘惑にかられる。そしてたまたま運悪く金融ブローカーなどに知り合いがいると誘われて悪の道に落ち込んでいく。及川氏も金融取引を盛んに行っていたそうだからそうした人の一人だろう。

 今問題になっているのは及川氏がみずほ銀行本店の看板を目いっぱい使って詐欺を働いていたことで、応接間に通して接待係の女性が上質のお茶まで出していた。
接待係の女性はそれが仕事だからルーチンワークとしてしただけだが顧客の医師はそうとらず「みずほ銀行から最上の顧客として厚遇されている」ととらえたのだろう。

注)応接室の使用は予約制だから審査役であれば理由を適当につけていくらでも利用できる。

 現在及川氏に対する民事裁判がいくつも行われているが、及川氏はすでに暴力団に金をむしりとられていて一文無しの状況だから、当然損害賠償はみずほ銀行に向けられる。
しかしみずほ銀行はこれまで「知らぬ存ぜぬ」で逃げてきた。すべて及川氏と及川氏の顧客の問題としてきたわけだ。
みずほ銀行としては元行員が勝手にやったことで銀行は関知していないと逃げたいだろうが及川氏が刑事事件で逮捕されたとなると逃げきれるか怪しくなってきた。

 それにしてもみずほ銀行は行員の不祥事が多い。私はこれには構造的な問題もあるのではないかと疑がっている。前に記載した以下のブログ記事を参照してもらいたい。

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-df09.html









 

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