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(27.3.23) テロの時代と自己責任による旅行の時代 

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 長い間日本人は海外で日本人が殺害されると本人の問題より日本政府を責めていたが、そうした時代がようやく終わりつつあり、自己責任の時代が到来した。
イスラム国で二名の日本人が処刑と称して殺害されたが、安倍首相に批判的な新聞や週刊誌は「これは安倍首相がイスラム諸国を訪問して社会インフラの支援を表明したからだ」と責めていた。

 すべては政府の責任でそうした危険地帯にあえて出かけて行った本人の責任はないかのような報道だったが、これにはあきれ返った。
イスラム国の支配地域の安全の責任が安倍首相にあるのですか?本人は安倍首相の了承のもとにイスラム国に入国したのですか?」と聞きたくなった。
しかしこうした愚かな報道もようやく終わったようだ。

 今月18日には比較的安全と言われていたチュニジアで博物館を見学していた観光客がイスラム過激派の二名のテロリストの銃弾を浴びて約20名が死亡したがそのうち3名は日本人だった。地中海クルーズに参加しており、この博物館の見学はオプションツアだったという。
今回安倍首相に批判的なメディアもこれを安倍首相のせいにするわけにはいかず沈黙している。

 現在イスラム諸国周辺ではほとんど安全と言っていい場所がなくなり、いつ過激派によるテロが発生してもおかしくない状況になっている。
だからこうした諸国への旅行は命がけであり、すべては自己責任による旅行でありテロに巻き込まれても日本政府に責任を擦り付けるわけにはいかない。
チュニジアの安全はチュニジア政府の責任で日本政府の責任ではないからだ

 なぜこのようなテロが頻繁に発生するようになったかは理由がある。
現在はローマ帝国崩壊後の地中海世界や蒙古帝国崩壊の後のユーラシア大陸の状況に似ている。
それまで世界の警察官としてアメリカがどこにでも出張っていたが、オバマ政権は明確に世界の警察官であることを辞めた。
そのため世界中でならず者が跳梁跋扈するようになり、日本でいえば平安末期の芥川龍之介が描いた羅生門の世界になってしまった。
世界帝国が衰退すると治安は一気に悪化する。

 日本周辺では最後の帝国主義国家中国が周辺の島を略奪しようとしているし、ウクライナではプーチン大統領がクリミヤとドネツク周辺を奪い取ろうとしている。そしてシリア北部からイラク西部にかけてはイスラム国が台頭してイスラム教徒以外は人間でないと宣言しては異教徒の首をはねている。
またイスラム国に呼応してフランスやベルギーでもテロが発生し、イエメンやイラクでは毎日のように自爆テロでまるで戦争状態だ。
世界帝国が崩壊した後の情景はどこも同じで混沌と暴力とテロが殷賑を極める。

 こうした時代にはリスク管理は自己責任でしなければならない。いくら安倍首相を非難してもフランスやベルギーの治安は安倍首相の責任でなく、イラクもシリアも同様だ。
かつてはこうした時代になると人々は旅行をしなくなって安全と思われ場所に引きこもってしまった。ローマ帝国亡き後の中世の時代はそのような時代だった。
しかしさすがに21世紀の今日はヨーロッパ中世とは違う。全く外国に出かけないというようなことはできないが、一方外国の安全状況は千差万別だ。
だから安全は自分で守って各国の安全を自分で評価し、結果については自己責任に徹しなければいけない時代になっている。決して人のせいにしてはいけない。

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