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(27.3.1) なぜ中国は台湾企業を追い出すのか 深圳市とフォックスコンのデスマッチ

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 台湾の企業が中国の深圳市(シンセンシ)からひどい嫌がらせを受けるようになっている。フォックスコンという企業だが日本ではホンハイと言った方がよく名前が知られている。一時シャープへ資本参加をするとの話があったあのホンハイである。
売上高10兆円と言われているが、もっぱらアップルやデルやHPやソニーといった世界的規模の会社の下請けを行っていて、自身ではこれと言った商品がないのであまり知られることがない。

 中国に早くから進出していて約100万人の雇用を生み出しているといわれ、特に深圳市には主要工場が2か所あって約20万人の労働者が働いていた。
この深圳市で過剰労働によって自殺者が次々に出ていると中国の新聞が騒いでいる。
私は最近になって自殺者が増えたのかと思ったら10年からだというのだが、10年に深圳市の工場で約10名の自殺者が出たそうだ。
中国の自殺率は10万人に対して約20名だから、20万人の工場で10人の自殺者が出ても全くおかしくないのだが、新聞ではフォックスコンの過重労働として大々的に報道された。

 当時(フォックスコンたたきがあったのは12年)はまだ中国は経済成長のただなかにあったから確かに過重労働はあったかもしれないが、フォックスコンはその後労賃を大幅に上げ労働環境を大幅に改善して対応してきた。
12年のいわば労働争議深圳市のバックアップを受けた賃上げ闘争の一環だったといえる。
しかしその後は小康状態だったが、ここに来て再びフォックスコンの過重労働が地元政府からたたかれ始めた。

 だが今回はどうも様相が違う。最近はフォックスコンも中国経済の減速の影響を受けほとんど残業もなくなったような状況になっていたのに、再び過重労働でたたかれているのは奇妙だ。
今回は賃上げ闘争というよりは台湾企業追い出しの一環のように見える。
中国ではフォックスコンのような組み立て会社が成長してきたが、台湾企業にはかなわない。
特にフォックスコンは約100万人規模で中国で雇用をしている大企業だ。
下請け企業のノウハウは十分に吸収した。もはや台湾企業はいらない。中国から出ていってもらおう

 中国では韓国のサムスンがスマートフォンの技術をシャオミやレノボに盗まれはるかに低価格の商品を提供されて追い出されているが、今度はアップルやデルの実質的下請け会社のフォックスコンが同じ手口で追い出されようとしている。
中国経済が拡大成長にあれば台湾企業とも韓国企業ともそして日本企業ともウィンウィンの関係が築かれるが中国の成長は止まり、今はパイの分配をめぐる争奪戦に突入している。

 こうした時習近平指導部にとって外国企業は目障りでなんとか中国企業に代替させるにはいちゃもんをつけて追い出しを図るより手はない。
フォックスコンの過重労働はすでに解決されているのに再び地方政府がフォックスコンをやり玉に挙げたのはそのせいだろう。
こうした嫌がらせはいたるところで行われていてマクドナルドに鶏肉を出荷していたアメリカ資本の会社が地元メディアにたたかれたのも最近のことだ。
中国のメディアは完全に地方政府のスポークスマンだから、これは地方政府がその企業を追い落とそうとのメッセージだ。
フォックスコン深圳市との間でも同じパターンの闘争が始まっており、もはや中国が外国企業にとって楽園であった時代は終わったということだ。

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