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(27.2.15) 技能実習生という実質的な移民政策 日本にも移民の時代がやってきた

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 日本人は移民が嫌いである。過去に日本人がブラジル等に移民として渡ったが、日本への受け入れは先進国の中で際立って低い。
国民の中の移民の割合はオーストラリアが27%、カナダが20%でアメリカやドイツやフランスが10%台、そして隣の韓国が2%で、日本は韓国よりも低く1.8%だから先進国中最低だ。
しかも日本の移民とはほとんどが在日の韓国・朝鮮人が日本国籍をとった割合だからそれを除けば日本には全くと言っていいほど移民は存在しない。

 日本人がどうしてこれほど外国人を嫌うかについては別途社会学的な分析が必要なほどで、一般的には農耕民独特の保守性が村社会を形成してそれ以外の人々の流入を嫌っているからだと言われている。
確かに日本ではどこでも気のあった小グループが形成されて、会社でも学校でも地域においてもそうした小グループに入れないと非常な孤独感を持つものだ。

 しかしそうした日本においても外国人受け入れの風穴は開いており、それを外国人技能実習制度という。外国人の若者が日本で技能を学んで祖国に帰り、その技能を祖国の貢献に使うというのが建前だが、実際は出稼ぎ労働と何ら変わりがない。
職種は農業や水産業と言った第一次産業建設業が主で、はっきり言えばに日本人が働くことを嫌がる職場だからやむなく外国人に働いてもらっている。

 現在約16万人の技能実習生がいるが、期間が3年で給与は実習生ということでほぼ12万円程度に抑えられており、農林水産業や建設業では最も安価で使いやすい労働力になっている。
日本人であればフルタイムで最低でも20万円程度は稼ぐから、日本人の半額で外国人をこき使っているというのが実態で、国連からはこの技能実習制度は奴隷労働だと非難されている。

 安倍政権は外国人労働者の受け入れに積極的で、日本人がそもそもいなくなってしまうのだから受け入れは当然との態度だが、法務省と厚生労働省は「犯罪者が増えたり年金対象になったら大変」と実質的なサボタージュをするので受け入れは遅々として進まない
日本の官僚機構は良きにつけ悪しきに付け保守的だから「外国人の管理などできないのだから、移民受け入れも外国人技能実習制度にも反対」なのだ。

 一方受け入れ賛成派は3Kの実業界でこちらは人手不足に悲鳴を上げているので外国人であろうが日本人であろうが五体満足で一般的な常識を持った人間ならなんでもいいというところまで追い込まれている。
だから移民制度での受け入れができないなら技能実習制度を実質的な移民政策に変えてしまおうと画策している。

 期間を3年から5年に延長し、職種に介護を入れるのがそれで、そのうち期間は韓国並みに10年になって職種はあらゆる職種がOKになるだろう。
日本経済の復活により企業が日本の生産現場に回帰しているが、最大のネックが人材確保なのだから「なんでもいいから人手がほしい」ということになってきた。

 日本人は移民の受け入れには賛成をしないが、「建前は反対でも実質は問わない」のが日本人の最も得意とする態度だから、現実には技能実習生が加速度的に増えていく
しかし実習生だから12万だというのはやはり無理で、実際は正規の労働力として雇用しているのだから日本人と同様の給与を支払わざる得なくなる(労働力獲得競争が激しくなれば給与はあがる)。
繰り返すが日本には移民はほとんどいないが技能実習生は16万人規模でいる。この人々の滞在日数を伸ばし給与を上げていけば実質移民と何ら変わりがなくなる。
結局こうして日本にも実質的な移民が増えていくことになるのだろう。

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コメント

移民受入に関しては反対せざるを得ませんね。
私はフランスでの駐在経験がありますが、欧州で移民政策が上手くいっているようにはとても思えませんし、日本が同じようになってほしくはありません。

投稿: ks | 2015年2月16日 (月) 18時24分

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