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(27.2.3) 2015年クラッシュするのは中国かヨーロッパか!

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  2015年の経済
を予測している経済学者や実務家の意見は大きく二つに分かれている。
中国とヨーロッパではどちらが先にクラッシュするかということで、GDP数字重視派はヨーロッパのクラッシュが先だという。
論理は15年度の予想成長率はヨーロッパがほぼ0~1%なのに対し、中国は6.8%~7.4%で他国がうらやむような経済成長なのだから中国がクラッシュするはずはないというものだ。さらに世界最大の外貨準備をあげ「そんな国がクラッシュするなら他のすべての国がクラッシュしてしまう」と指摘する。こうした指摘は経済数値を重視するアメリカの学者に多い。

 一方GDP数字無視派はヨーロッパの数字が正確な予想なのに対し、中国のそれは政治的作文で首相の李克強氏でさえまともに信じていないのだから信じる方がおかしいという。
李克強氏が重視している電力消費量の推移は14年上期が対前年比5.3%増で下期は2.5%増だったから、中国の実態はその程度であり、アメリカの経済成長率より低くなっているという。
中国が高度成長しているなんて神話で、かえって不動産価格の下落が信用収縮につながっており、香港の不動産王で中国最大の資産家でもある李嘉誠氏は中国国内の不動産をすべて売り払って手じまいしており、「これが中国の現実だ」という。

 私の立場は後者で確かにヨーロッパのギリシャ発金融危機は波状的には起こるが(3か月ごとに国債の償還金の手当てをしなければならない)、EUもギリシャも妥協点を探っており、双方が適度に妥協してどこかに落ち着き場所を見つけると思っている。
特にECB欧州中央銀行)が各国の国債を購入して資金供給を行うことを決定したことが大きい。

 一旦国債の購入が始まれば、その対象がギリシャ国債のような経済が疲弊している国の国債になる可能性が大だ。
現段階では格付や出資割合等の縛りをつけようとしているが、これではドイツやオランダ等の高格付国の国債しか購入できない。そんな国の国債を購入してもドイツもオランダも迷惑なだけだ。
あたしのところは経済は順調で別に新たな資金供給はいらないわよメルケル首相ならそう言うだろう。

 結局ECBとしてはギリシャ支援のための止むおえない措置としてギリシャ国債の購入を行って資金繰りをつけるというのが最も妥当な解決策になる。
ECBも日銀と同様後戻りできないのだから、「もうなんでもいい。ギリシャだろうとイタリアだろうとスペインだろうと国債を買って買って買いまくる異次元緩和だ」なんて感じになるだろう。
まずアメリカのFRBが行い次いで日銀が追随し、さらにECBもギリシャのような経済不振の国の国債を購入して資金供給をするからこうした国々ではクラッシュが起こりようがない。

注)ヨーロッパクラッシュ派の主張は緊縮財政のドイツと放漫財政のフランスが対立しているからギリシャ支援はうまくいかないというものだが、EUやユーロをつぶすよりギリシャを救った方が安くつくと最終的には判断すると私は思っている。

 さて中国ではどうなるだろうか。中国経済の最大の問題点はまともな統計資料がないことで、羅針盤やレーダーなしに船を走らせているようなものだ。
経済が順調な場合は統計資料などなくてもイケイケどんどんで済むのだが、人間でも病気になれば精密検査が必要なように経済も同じで問題点を正確に把握しないと対処のしようがない。
本当の中国経済の実態を誰も把握していないのですべてが対処療法になっている。
総裁大変です、A銀行の元資金が底を突き返済ができないと泣きついてます
あそこには資金供給したばかりだろう、なぜだ?」
予想外に倒産企業が多く、資金回収ができなくなったといっており、今後どうなるか分からないそうです

 現在日本企業は伊藤忠商事を除くと中国市場から撤退しており、もはや中国市場が足かせになっている。難破する船から我先にネズミが逃げ出している状況で、どれだけ早く逃げられるかの競争になっている。誰もが本能的に中国が危ういと知っているのだ。
中国の場合は情報が政府によって管理されていて外部にはお化粧した情報しか流れないから実態を把握するのは困難だが、こうした時は本能に任せるのが一番ということだ。
そして誰もが逃げ出せば結局は倒産しかない。

注)なぜ伊藤忠商事だけが中国に肩入れしているかの理由は前に述べた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-62c9.html






 

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