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(27.2.18) ギリシャとEUのチキンゲーム 2月危機はEUが妥協するだろうが・・・・・・・

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  こういうのをチキンゲームというのだろう。ギリシャとEUが真っ向から対立しこの2月末で期限が切れるギリシャ支援策をめぐってののしりあっている。
EUは過去に約32兆円規模の支援をギリシャにしてきたが、すべて条件付きで緊縮財政と増税をギリシャが実行するのを見ては3か月に1回程度の割で必要資金を供給してきた。
EUのいうことを聞いて真面目に対応しなければ支援はしないよ」ということだ。

 サマラス前政権はEUとの約束を履行して公務員の首切りと増税で応じてきたが、この政策はギリシャ人の怒りを買い1月の総選挙でEUの支援金の踏み倒しを主張した急進左派連合に敗北してしまった。
急進左派連合のチプラス氏は当然踏み倒しを主張して「ギリシャはEUの植民地ではない」と意気軒高だ。

 16日にユーロ圏の財務相が緊急に集まりギリシャ支援策の枠組みを巡って協議をしたが、EUが従来の枠組みの継続を主張したのに対し、ギリシャは緊縮財政の放棄を主張し、国債の自由な発行を認めろと迫っている。
最もギリシャ国債を購入するのは政府の息のかかったギリシャの金融機関ECB(欧州中央銀行)のような公的機関だけで、ギリシャの金融機関が購入する資金はEUが出すことになるので、結局はEUにギリシャ国債を無制限に購入せよといっているのと同じだ。

 「あんなサブプライムローンのようなギリシャ国債を無制限に購入しろとはチプラスは頭がおかしいのではないか」ドイツのメルケル首相が切れているが、チプラス首相はいたって本気だ。
我々はドイツに対し第二次世界大戦の戦後賠償の権利を保持している。インフラの破壊を含めれば約20兆円規模になる。支援をしないのなら戦後賠償を支払え」国際司法裁判所に提訴する構えだからドイツの気持をさらにさかなでしている。
日本では韓国が何かというと戦後賠償の要求を繰り返すので閉口しているが、ドイツとギリシャの関係はそれにうり二つだ。

 すでにギリシャの金融機関から資本逃避が始まっており、金持ちはさっさとギリシャから逃げ出している。ギリシャの金融機関はギリシャ国債をたっぷり持たされているがその償還金はEUの支援金なので、EU との話し合いが決裂すればギリシャの金融機関が生き残る道はなくなり、キプロスと同様の預金封鎖に陥らざる得ない。

 今のところEUもギリシャも一歩も後に引かないが、月末の短期国債の返済金約1兆円の期限がせまってきているから、結局このチキンゲームは必ず終わりになる。
ギリシャをユーロから追い出すまでの勇気が今EU にあるとは思われないので、ギリシャの国債増発の枠を認めてその資金をEUが付けてやることで2月危機はのり切るだろう(あるいは交渉期限を延長して当面の資金をEUが出すことになるかもしれない)。

 いずれにしてもEU側が折れざる得ないのではないかと私は思っているが、ギリシャ政府の強がりを見て投資家や金持ちはギリシャから完全に逃げ出しているので、ギリシャには貧乏人しか残らないことになる。
すでに税収は予定より3割も落ち込んでいるが税金を払うよりギリシャから逃亡することを選択しているからだ。

 2月を乗り切っても次々に国債の償還期限がくるから毎回この大騒ぎを繰り返すのはEUとしてもたまらないだろう。ギリシャの言う新たな枠組みを認めて結局はEUが資金援助を続けるか、どこかでギリシャの離脱を認めるかの決断を迫られている。


 

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