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(27.2.20) ソニーがようやく本気になった。 「さらばウォークマン、エックスペリア!!」

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 ようやくソニーが本気を出した。今まではリストラに次ぐリストラだったが今回はソニーのほとんどの部門を分社化して責任体制を明確にするという。
14年度にテレビ部門を分社化したが、今度はウォークマンの音響・映像機器部門AV)を10月1日に分社化するという。
これで本体に残るのはデジタルカメラ半導体だけになるが、デジタルカメラも次の分社化の対象だという。

 市場はこのソニーの発表を歓迎し3000円程度だった株価が3300円程度にまで上昇した。最も最盛時には30000円の株価をつけていたのだから、それに比較するとまだ1割に戻った水準だ(だから市場の評価は過去の最盛時の10分の1程度の評価になっている)。
一般に分社化すると意思決定が早くなり果敢な営業展開ができるといわれているが、本当の狙いはつぶれる事業部門は市場によってつぶしてもらい、ジャングルの掟に従うということだ。

 ソニー本社の一事業部門であればAV部門がたとえ赤字でも他の部門で十分収益を稼いでいれば、「まあ、もう少し様子を見てもいいのじゃないか」などと言う判断に傾く。
一方分社化で他の事業部門からの赤字補てんが見込めない場合は自助努力しかなく、自助努力で駄目ならば倒産するしかない。
だから分社化とは駄目な事業はさっさと倒産させるということだ。

 現在ソニーで黒字なのは画像センサーが好調な半導体部門、それにゲーム、映画、音楽、金融部門であり、最悪はスマホを扱っているモバイル部門になっている。
スマホやウォークマンと言った消費者向け商品は競争が熾烈だ。スマートフォンなどは昨年までは世界を席巻していたサムスンでさえ中国製品に押されて凋落している。
かつて携帯電話で世界を席巻したノキアなどはスマートフォンに乗り遅れ倒産寸前になり、マイクロソフトに身売りしてしまった。
だからこの世界にとどまる限りいつ業績が急降下してもおかしくないのだ(アップルでさえiPodが出る前は衰退企業だった)。

 スマホは現在では優秀な部品会社から部品を集めて、これを優秀な組み立て会社に外注すればたちどころにサムスンレベルのスマートフォンが出来上がるのだから、低価格を売り物の中国のシャオミレノボファーウェイに太刀打ちできなくなってきた。
スマートフォンは最高機種はアップルが抑え、低価格機種は中国の会社が抑えたので中間のレベルの会社は生き残れない。
サムスンがその例だが、ソニーも同様だろう。

 もはやモバイルやオーディオで勝負する時代が終わっているが、ソニーはそれにこだわり続けて経営資源を消耗し続けてきたといえる(ただしアップルのように圧倒的な強者になれば別)。
ソニーの稼ぎ頭が金融イメージセンサーと言った電子部品になっているが、時代がソフトにながれているのだから、時代に掉さすわけにはいかないだろう。

 今回ようやく平井ソニーは徹底した分社化でつぶすものはつぶすと明言した。ウォークマンエックスペリアもなくなるのは寂しいが、そうした郷愁こそが大敵でそれにこだわっている限りソニーの復活はあり得ない。
イメチェンをしたソニーを早く見せてもらいたし、私はソニーを応援しているが成果が出るまでにはまだしばらく時間がかかりそうだ。

注)近所のケーズデンキにはまだウォークマンの販売コーナーがあるが、いつ行っても人影はない。ウォークマンは過去の遺物になっている。

 

 

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