« (27.2.6) 安倍首相を非難するなら対案を出せ。 イスラム国対応 | トップページ | (27.2.8)今日は気力も体力もない!! 愚痴を言うのが精いっぱいだ »

(27.2.7) シャープ1人がなぜ負ける。 好環境下でも赤字が拡大

Dscf6379 

 これほどひどい惨状になるとは思いもしなかった。シャープの経営状況である。昨年末までは15年3月期の営業利益は約300億ほどの黒字と発表していたので、「やれやれ、シャープも黒字が定着したか・・・」と安心していたのに、1月に入って最終の営業利益は約300億の赤字で、さらにこの赤字幅が拡大するかもしれないとの発表に目を疑った。

 現在日本の輸出産業は円安効果で絶好調であり、トヨタなどは約3兆円の営業利益の見込みだ。自動車、家電、銀行などは過去最高益を更新しており、上場各社の経常利益は年間で3%程度増加すると言われている。
80円程度だった円が今では120円前後だからこれで利益を出さなかったら「輸出産業はいつ利益を出すの?」というような好環境なのに、なぜシャープは赤字に呻吟するのだろうか。

 パナソニックなどは早々と黒字体質になり、過去10年近く赤字に苦しんでいたソニーでさえ約200億円の黒字になりようやくサブマリンが浮上したのに、なぜシャープだけがサブマリンなのだろうか。
シャープが今季黒字になると思っていたのは中国のスマートフォンメーカーシャオミとの取引が順調に増加すると思っていたからだ。

 ところが昨年の11月頃からシャオミからの受注が激減しだしたという。それまではシャオミの液晶の80%程度をシャープが提供していたのに、シェアがガタガタと低下し始めた。
原因は他の液晶メーカーがシャオミに安値攻勢をかけたからで半額の値段で日本のメーカー、ジャパンディスプレイが食い込みを図り、また韓国のLGディスプレイもこの安値攻勢に参加した。
シャープもやむなく値段の引き下げに応じざるを得ず、このため液晶部門の収益がたちまち赤字になってしまったという。

注)私は当初シャオミに安値攻勢をかけたのはサムスンかと思っていたが、日本のジャパンディスプレイと韓国のLGディスプレイがシャオミに食い込んでいた。

 シャープの液晶技術の中でイグゾーはオンリーワン技術とシャープは自信をもっていたが、その程度の技術はすでにジャパンディスプレイもLGディスプレイもキャッチアップしており、後は値段だけの勝負になっているのだそうだ。
シャープさん。お宅の液晶のレベルであれば今はどこからも調達できるのですよ
こうしてシャオミのシェアは80%から50%程度にまで下がってしまった。

 結局シャープは中小型液晶に社運をかけたが、この部門での競争も激しく優位だとしても1年程度だということだったようだ。
輸出産業にとりこれほどの好環境の中で黒字にできないのは大手家電の中ではシャープ一社になっている。
好敵手のジャパンディスプレイでさえ今期は60億程度の黒字見込みなのに、シャープの業績不振は際立っている。
シャープが単独で生き残る道はだんだんと閉ざされており、パネル部門は分離してジャパンディスプレイとの合併等の生き残り策を検討せざる得ないようになってきた。

 

|

« (27.2.6) 安倍首相を非難するなら対案を出せ。 イスラム国対応 | トップページ | (27.2.8)今日は気力も体力もない!! 愚痴を言うのが精いっぱいだ »

評論 日本の経済 シャープの経営問題」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (27.2.6) 安倍首相を非難するなら対案を出せ。 イスラム国対応 | トップページ | (27.2.8)今日は気力も体力もない!! 愚痴を言うのが精いっぱいだ »