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2015年2月

(27.2.28) パク・クネ大統領の無策とレイムダック あと3年間韓国は漂流する!!

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 韓国の大統領の任期は1期5年で2期目はない。
パク・ケネ大統領は15年2月に3年目に入り残り3年になったが、この時点で最も人気のない大統領になっている。現時点のパク・クネ氏に対する支持率は約30%で前任のイ・ミョンバク大統領はこの時点で44%の支持率だった。そして他の歴代大統領もパク・クネ氏よりは国民から支持を受けていたので、史上最低の支持率になってしまった。

 日本などでは首相の支持率が10%前後になることはよくあり、それでも「支持率の動きに一喜一憂しない」などと平然と言い放っているが、それは日本の支配構造が分散化されていて首相の権力が大きく制限されているからだ。一方で韓国では権限が大統領に集中しているので支持率の低下は即韓国の政治力の衰退につながる。

注)大統領制と議院内閣制の違いはトップへの権力の集中度の相違と言っていい。これはまた分析の対象になるが今回は行わない。

 パク・クネ氏が支持率を落とした原因は2つある。一つは昨年4月に起こったセオゥル号事件の対処の不手際が国民の怒りを買ったことだ。
ほぼ300名の高校生の命が失われたのだが、韓国自慢の海難救助隊は全く役立たなかった。海流が速いからと言って韓国の海猿は船内に潜ることを拒否したからだ。
日本からは海上保安庁の海猿の派遣を打診したが、パク・クネ氏はけんもほろろに断った。
わが国には日本に勝るとも劣らないレスキュー隊がいるので日本の世話にはならない

 実際は韓国のレスキュー隊は訓練をしているふりだけしていただけだったので、事故が発生すると理由をあれこれ言って責任逃れをした。
パク・クネ氏の失態はそうした自国の実態を把握せず、世界で最も優秀で責任感の強い日本の海猿の派遣を拒絶したことだ。こうして300名の若い命を無駄に死亡させた。
さらに間の悪いことに事故発生時点で7時間も大統領自身が一時行方不明になっていたことで、事件の重要性を全く認識していなかったことがわかる。

注)この謎の7時間については前に記載した。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-730c.html

 もう一つパク・クネ大統領が国民の支持を失った原因は韓国経済の大失速に対しまったく有効な手を打てないからだ。
現在ウォン高になるにしたがって韓国大企業の国際競争力は日に日に失われている。
サムスン現代自動車減収・減益になり、まだ営業収益が黒字なのはいいほうで造船や化学や鉄鋼はすっかり赤字になってしまった。

 韓国製造業はウォン安を武器に日本の製造業を蹴散らしてきたが、円安・ウォン高になった途端にすっかり立場が逆転してしまった。
競合している日本の製造業より品質が悪かったが、抜群の安さで日本製品を追い落としていただけだからだ。
価格が同じなら高品質の日本製品よね!!」

注)韓国経済の実態については以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-4db4.html


 この状況下でパク・クネ政権が全く対応策を打てていないが、実際はなすすべがないというのが実態だ。本来は日銀の黒田バズーカをまねてウォンの大増刷をすればいいのだが、残念なことに韓国にはそれができない。
それは大企業の多くが資金を外国から調達しているからで(正確に言うと外国資本の下にある金融機関からの調達)、もしウォン安になるとわかればこうした資金が一斉に逃げ出す。
資金はほとんどが短期資金による調達だから逃げ足が速い。そうなると1997年の通貨危機の再来になってしまう。

 現在韓国には40兆円余りの外貨があるが、そうした資金も瞬く間に底をついてしまい、再びIMFの支援を得なければならなくなるのは避けたい。
だからウォン安のための通貨膨張策が採れない。そうなると昔からの財政金融政策(ケインズ政策という)しか対応策はないがこれが全く効き目がないのは日本の停滞の20年が証明している。

注)日本で通貨膨張策をとっても平気なのは日本は外国からの借金がないからで、通貨安になって困るのは日本の消費者だけだが日本人はおとなしいからそうなっても我慢をしている。

 こうしてパク・クネ大統領はセオゥル号事件の不手際と経済政策の無策によってすっかり国民の支持を失ってしまった。
もう、パク・クネはレイムダックではないか!!」世界からそう見られているので、パク・クネ氏をまともに扱ってくれるのは中国だけになっている。
ああ、あたしのことを思ってくれるのは習近平さんだけだわ・・・・」感涙にむせんでいるだろうが、その中国とはスマートフォンでサムスンが中国市場から追い出されそうになっている。

 今韓国は未曾有の危機に陥ってしまった。こうした時に優秀な大統領がいたら適切な対策が採れるが、パク・クネ氏の経済政策は全く無策のままだ。
「何という無能な大統領だ」怨嗟の声が韓国中に轟き始めた。
任期はまだ3年もありこの間韓国はパク・クネ大統領の下でただ漂流するだけになりそうだ。こうした無策の大統領を頂く韓国は不幸だが、それを選んだのも韓国民なのだから自業自得というものだろう。

 

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(27.2.27) 競技場ができようができまいが絶対韓国で冬季オリンピックを開催するの!! 平昌冬季オリンピックの暗雲

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 韓国の平昌などと言われてもどこにあるのかさっぱりだが、ソウルから東に向かって自動車で3時間程度かかかる山合いの村落らしい。
ここで2018年冬季オリンピックが開催される予定だが、準備が全く進展せず国際オリンピック委員会をやきもきさせている。

 開催する場所は韓国では最も降雪量が多い場所だが、それでも平均して30cm程度の積雪量しかない。日本では数mの積雪が普通だからそんなところで果たして冬季オリンピックが開催できるのだろうかと国際オリンピック委員会が心配するのは無理もない。
雪が少ないために韓国ではスキー競技がほとんど人気がない。
その中でも特に韓国で人気のないスノーボードスキーのフリースタイルの競技場となると韓国としてもどのように競技場を作っていいのかさっぱり分からないのが実態だ。
まあ、見よう見まねで作ってみよう・・・・・・
先日国際スキー連盟の関係者を招いて計画の進捗状況を説明したところあきれ返られてしまった。
あんた、本当にこれで競技ができると思っているの?」

 日本でも長野オリンピックを開催する時にボブスレーの会場を作るのに四苦八苦した経験がある。日本ではボブスレーは全くマイナーな競技で、競技場などはほとんど存在していないも同然だった(正確に言うと札幌におんぼろの競技場があった)。
オリンピック終了後は長野が唯一の競技場になったが、維持費が莫大で一方大会などはさっぱり行われないので長野市のお荷物になっている。

 平昌は人口約5万人の日本でいえば町村のレベルだが、ここに13競技場を整備しなければならない。新たに建設するのは6競技場ということになっているが、この建設資金が当初計画の数倍程度にすぐに膨らんでしまう。
特にスキー関連は手抜き計画だったからスノーボードの会場などは国際スキー連盟の要望通りにすると建設費が20億円から100億円に膨らみそうだ。

 韓国はスピードスケートやフィギアスケートは世界のトップレベルだがそれ以外の競技はさっぱりで、日本で人気のあるスキー・ジャンプや複合競技などはほとんど選手がいない。
まして最近はやりのスノーボードなどは見たこともないといったような状況だから、そもそも平昌開催は一種の見栄で行ったようなもので、実際にやり始めるとどうにもならない。

 あまりの遅れに国際オリンピック委員会が日本との共催にしたらどうかとサジェスチョンをしたが、日本と聞くとパブロフの犬になる朴大統領が一喝してこの案は採用されなかった。
日本と共催するくらいなら豚と結婚したほうがましよ
だが、実際はどうにもならない。たしかに平昌は韓国では最大規模のスキーリゾート地でドラゴンバレーと言われているが、だがスキー場の運営はひどい赤字でもともと韓国人は好んでスキーをするわけでないので当然だ。

 このところ韓国は世界的規模の大会を開催しては世界に恥をかいている。
F1レースなど誘致したものの観客がほとんどいなかったし、仁川アジア大会ではまともな運営をせず日本のサッカー選手は衣類を着替える場所もテントでさせられていた。
韓国は精一杯見栄を張って国際大会を招致したが、そもそもしたことのない競技場など作り方もわからず、その後の使用などは絶対にありえないから最低限の費用で行おうとしてきた。
しかしこれでは世界が納得しない。
「韓国さん、あんたはそれでいいが国際スキー連盟としては絶対に許せません」ということだ。
世界に恥をかかないためにはさらに膨大な建設費がかかるが、韓国経済の低迷でスポンサーはさっぱり集まらない。第一組織委員会の委員長が大韓航空の会長だが自身のおばかさん娘がナッツの出し方が悪いと航空機を引き返させて騒動を起こしているから大会どころではなくなっている。

 あれやこれやで平昌冬季オリンピックには暗雲が漂っている。
朴大統領は自身の名誉にかけてこのオリンピックは開催するだろうが、実際は仁川アジア大会同様ひどい手抜きになって国際的評判を落とすのは間違いないだろう。

 注)韓国の仁川アジア大会が散々な評判だったのは前に記載した。http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-e589.html

 

 

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(27.2.26) 人類の行動が腸内細菌によって規定されている。 腸内フローラの不思議

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 NHKのスペシャルで腸内フローラを採りあげていた。
腸内フローラなどと言われても何のことかさっぱり分からなかったが、腸内細菌のことで腸内には100兆個の腸内細菌が住み着いていてそれをフローラ花園)と呼ぶのだそうだ。
腸内には重さにして1kgから2kgになるフローラがいて、それが死亡するとウンチとして出てくるがウンチの3分の1はこの腸内フローラの残骸だそうだ。
かつて私は絶食の訓練をしていた時に食事をしていないのにウンチが出ることが不思議だったが、この腸内フローラだと知って納得した。

 細菌類は全体で200種類程度あるそうだがそのうちの4種類のみ腸内フローラとして取りこまれている。
この4種類は人間との相性がとても良かったために人類と細菌の進化の過程で互いに補完し合う関係になったという。
人間はこの4種類の細菌に食料の一部を分けてやり、一方細菌は食料を食べて消化した後特殊な物質を腸内に放出する(細菌にとってはウンチ)。

 この物質の中には肥満を予防したり(あるいは肥満になったり)、糖尿病やがんを予防したりする物質があるのだという。
どうやら細菌の基本的性質は中立で、環境によってよくも悪しくも作用するようだ。
肥満について研究者が実に興味深い実験をしていた。
たとえば肥満のラットとスリムなラットは腸内細菌の種類が違う。そこで腸内細菌を交換すると肥満ラットがスリムラットになり、反対にスリムラットが肥満ラットになってしまっていた。
研究者が「驚くべき発見だ」といっていたが、なら人間でも腸内細菌を変えれば肥満の人は肥満防止になるようだ。

 私などは中学生の時から全くと言っていいほど体型が変わっておらず、高校生の時に67kgだったのを最高にその後徐々に体重が減り今では60kgになってしまった。体重が減った分は筋肉が落ちた分で脂肪とは無縁だから、私の腸内細菌を移植すれば誰でも一発で肥満が解消できるのではなかろうか。
肥満体の人の救世主はこの山崎次郎である」なんて言って自分の腸内細菌を売るのは面白そうだ。

 また性格でさえ腸内細菌が出す物質と関係していて、慎重ラット積極ラットの腸内細菌を変えると慎重ラットが大胆になり、大胆ラットが臆病になったのには驚いた。
実験では少し高い場所から何分で降りられるか実験していたが、確かにラットの性格が変わってしまっていた。
ある種の物質が作用しており、大胆になりたいと時と慎重でありたいときにこの物質を飲めばすっかり性格が変わるなら、まるでジキル博士とハイド氏のようなもので、人間の精神構造が物質によって制御されているという画期的な発見だろう。

 医学の進歩は驚くべき段階に達しており、人間の魔訶不可思議な行動も腸内細菌が作りだすある種の物質に負うていたなどとは思ってもみもしなかった。
このままで行くとすべての人間の精神を物質で説明できそうだが、宗教家や道徳家にとっては恐るべき冒涜に見えるかもしれない。
人類は科学の研究を止めないと、そもそも人類でなくなる」などと託宣されそうだ。

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(27.2.25) 「逃げろ、逃げろ、中国から逃げろ」 家電もスーパーも一斉に逃げ出した!!

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 「逃げろ逃げろ、中国から逃げろ
かつてあれほど中国への進出に熱心だった会社がいま怒涛のように撤退し始めた。
シチズンパナソニックシャープ東芝エスビー食品も今中国から逃げ出すことだけを考えている。
何しろ中国にいるといつ日本排斥運動の標的にされるか分からず、賃金水準は東南アジアのインドネシアやミャンマーよりはるかに高く、おまけに地方政府の役人からはワイロをねだられるし何もいいことがない。

中国に進出したこと自体が誤りだったのではなかろうか・・・・」反省したが後の祭りだ。
だが実際に中国から撤退するのも容易ではなく、何かと地方政府の役人からクレームをつけられるし、退職金は相当程度上乗せしないと暴動が起こるし、税金の優遇措置を受けていたらそれを全額返済しなければならない。
だから多くの日本企業はじっと耐えて辛抱してきていたがとうとう限界に達してきた。
企業は中国人への福祉団体ではない。このままでは企業本体がつぶれてしまう」

 特に家電業界は白物と言われている冷蔵庫や洗濯機やテレビや言った商品を中国で生産してきたが全く競争力がなくなってしまった。
作れば作るほど赤字が膨らむのだから工場閉鎖をした方が従業員に高額の退職金を支払っても撤退する方が安上がりになった。

注)中国の退職金の支払い方法は、雇用年数 × 1か月分の給与 + α

 この2月にシチズンが20年の歴史を持つシチズン精密有限公司を閉鎖し1000名の従業員の一斉解雇を行った。
中国でも大騒ぎになって内外から記者が押し寄せて取材合戦になっていたが、中国撤退企業の象徴のような事件だった。
というは通常日本企業はシチズンのような企業の清算を行わない。
チャイナ プラス ワン」と言った方式で中国にも拠点を残したまま実態は東南アジアやインドにそっと逃げ出すという方式をとる。

 これだと地方政府に対する顔も立つし、完全撤退でないから優遇されていた税金の返還もしないで済む。また従業員は少しずつ解雇していくのでマスコミに乗ることもない。
実質は中国からの撤退だが穏便にことを済まそうという解決策だ。

 だが今回のシチズンの工場清算方式による撤退を見ると、そうした微温的な対応ではもうことを済まされないほど中国の生産環境は悪化して、もはや工場閉鎖するよりほかに手がないところまで追い込まれていることがわかる。
私は何度も中国に進出するのはキチガイ沙汰だと述べてきたが、それが実態においても証明され始めた。
まだ信じられないことに中国投資を自動車産業などは行っているが、シチズンやパナソニックが明日がわが身だということを知っておいた方がいい。
家電業界だけでなくジャスコやイトーヨーカドーと言ったデパート・スーパー業界も撤退を始めたが、今からでも遅くないから中国経済がクラッシュする前に逃げ帰るのが今では最善の策になっている。
逃げろ、逃げろ、できるだけ早く中国から逃げろ」ということだ。

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(27.2.24) 旦那、統計では世の中不況といっていやすぜ!! 統計と実態の乖離現象

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 最近景気の実態と経済統計が全くと言っていいほど合わなくなってきた。特にGDP統計がひどく、統計では日本経済はマイナスかかろうじてプラス程度だが、実体経済は好景気に沸いている。
企業の四半期ごとの決算報告では毎期過去最高の収益を計上している企業が続出しており特に自動車関連金融関連は我が世の春を謳歌している。
企業は人手不足に悲鳴を上げており、農林水産業や土建業界や運送業界は特に深刻だ。
株価も上昇の一途をたどりついに2万円の大台が見えてきたが、それでもGDPは低迷したままだ。

 GDP崇拝者に取ってこの現象はどうにも説明がつかない。GDPが正しいのか企業の好決算が正しいのかGDP崇拝の経済学者は頭をかかえている。
企業は絶好調で求人倍率は高く、その結果GDPは落ち込み不況のただなかにある」などと精神分裂病のようなことを言っている。
一方実務家はすっかりこうした結果だけの指数を諦め、もっぱら「景気ウオッチャー調査」のような心の調査を重要視し始めた。
なにか他にまともな指標はないだろうか」ということだ。

注)これによると14年11月に41.5と最低になってその後回復基調にあるが15年1月は45.6となっている(50が平均)。景気はまだまだだとの認識だがこれも現状認識で今後の景気動向の把握には役立たない。

 かつては景気が回復してくると電力使用量が増加していたが今はさっぱり電力使用量は増加しない。企業が自家発電システムを備えて福島原発事故のような災害に備えたからで、電力会社から電力を購入する割合が減ったので景気との相関が少なくなってしまった。
求人倍率は今でも有効だが、日本は長期的に人口減で特に働き盛りの年齢層が減少しているため、長期のトレンドも加味しなくてはいけなくなった。

 それに日本経済もソフト化しているので単に鉱工業生産を見たり電力使用量を見ていても金融業や保険業やソフト産業の動向は分からない。株式が上昇して株の売買益で散財するようになっても鉱工業生産とは無縁だろう。
経済の羅針盤が勝手に動き回るので経済学者も実務家も頭をかかえている。

 
 私はこのブログで何度もGDPは景気動向の把握には役立たないと言ってきたがそれでは何を見たら景気の動向が分かるのだろうか。
初心に帰って企業業績の推移を見て把握するのが何よりわかりやすい。
そもそもGDP の定義は付加価値の集積なのだから、近似的には企業の営業収益に等しい。
だから企業が発表する3か月ごとの決算内容と期末の見込みを知れば日本全体の景気が分かる。

 また有効求人倍率も長期的なトレンドを捨象して考慮すれば十分判断には役立ち、どこもかしこも人手不足で悲鳴を上げているのに景気は後退期にあるなどといえば笑われてしまう。
簡単に言えばトヨタが好決算に沸き、三菱UFJが過去最高の収益を上げ、東証の上場企業の営業利益のトータルが前年同期比で大幅に上昇していて、パートタイマーの時間給が上昇すれば景気がいいのだ。

注)現在は正社員より非正社員の方が圧倒的に多いのだから賃金は1時間当たりの時間給に反映する。

 あまりに簡単で馬鹿馬鹿しいくらいだが、景気などというものはそうした程度のものが分かりやすく、何もGDPや経常収支を見なければ分からないというものではない。

注)経済統計の多くは経済学者や統計担当者を食わせる飯の種で、特にGDPなどはそうした性格が強い。

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(27.2.23) サイバー空間の仁義なき戦い ようやくアメリカの反撃体制が整った!!

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 中国とアメリカの間でサイバー空間仁義なき戦いが繰り広げられている。
最近までは中国が圧倒的に優勢で、頭にきたアメリカは中国軍の61398サイバー部隊将校5名をアメリカ政府や企業に対するハッキングで訴追していた。
訴追しても中国本土にいる限り逮捕などできないのだがアメリカ政府の怒りの表現ともいえた。
中国にはこの61398部隊のほかに民間のハッカー集団を装ったプッター・パンダと呼ばれるハッカー集団や、アクシオム公理)と名付けられている国家安全省直属部隊までいて、最近までは外国の政府機関や先端産業の情報を盗みまくっていた。

 この状況に危機感を持ったオバマ大統領は政府と民間が一体となったサイバー対策部隊の創設を提言し、この13日にはセキュリティー・サミットを開催していた。
私は相変わらず中国サイバー部隊の跳梁跋扈が優勢でアメリカが不利なのだろうと思っていたが、ロシアのセキュリティー研究所で世界的に権威のあるカスペルスキー研究所が最近実に興味深い報告を出した。
それによると現在「知られているどの組織を上回る複雑さと精巧さで世界30か国以上の政府機関や企業にサイバー攻撃をかけているイクエーション(方程式)と呼ばれるサイバーテロ集団がいる」という。

 そのハックする対象先は中国、ロシア、パキスタン、イラン、シリア、アフガニスタン、インドだというから思わず笑ってしまった。これはアメリカの国家安全保障局NSA)によるサイバー攻撃のことだからだ。
最近の例ではスタックス・ネットという謀略ソフトが有名で、イランの原子力施設にひそかに侵入しそこの濃縮ウラン設備の稼働を妨げたのが有名だ。
このソフトを開発したのはNSAとイスラエルのモサドと言われている。

注)スタックス・ネットに関しては以前に記載した。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/231120.html

 今回のカスペルスキー研究所の報告が真実だとすると、ようやく劣勢に追い込まれていたアメリカのサイバー部隊が反撃に転じたことになる。
サーバー空間での防御と攻撃は紙一重で、防御態勢が整うとすぐさま反撃できるところがサッカーと似ている。
今までアメリカは中国のハッカー集団によって再三にわたってゴールポストを脅かされていたが、こぼれ球を拾ってすかさず反撃に出たようだ。

 カスペルスキー研究所が「今だない精巧さと複雑さ」と評価したのはこのイクエーションが使用しているハッキングソフトはディスクの制御部に感染して、システムを再立ち上げしても再インストールしても駆除できない性質で、しかも自らを隠ぺいする能力を持っているからだという。
感染しているかどうか分からない巧妙なウィルスソフトだから駆除するのは甚だ厄介」なのだという。

 どうやらサイバー空間での戦いは当初は中国が圧倒的に優位だったがここに来てアメリカの巻き返しが効を奏し始めたようだ。
カスペルスキー研究所はロシア政府の息のかかった研究所でロシアも被害にあっているのでこれを公表したのだろうが、サイバー空間の戦いは本当に仁義なき戦いだ。

注)日本政府もようやくここに来てサイバー戦争で中国にやられっぱなしの状況改善に乗り出すことになった。ホワイトハットと呼ばれる良心的なハッカーを募集して中国からの攻撃に防御態勢をとるのだという。アメリカの対応からは相当遅れているが、始めたことは評価してよい。

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(27.2.22) 中国産は毒まんじゅう パソコン・レノボにスパイウエアがセットされている!!

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 やはりと言おうか当然と言おうか中国産のパソコンにスパイウェアが組み込まれていた
判明したのはレノボのパソコンで最近は日本でもシンクパドのブランド名で販売されている。
シンクパドはもともとはIBMのパソコンのブランド名だったが2004年にこのレノボがIBMのパソコン部門を買収してこのブランドを引き継いだ。
ヘエー、中国産のシンクパドを売りだしたのか・・・・」先日大々的な新聞広告を出していたので気が付いた人も多いだろう。あのレノボである。

 パソコンやインターネットの世界は謀略が渦巻いていて、アメリカがインターネットを一般に公開したのもその中の通信記録を傍受するのが目的だった。
アメリカは一度も認めていないがエシュロンという組織があり特定の言葉や人物が表示される通信記録はすべて傍受されている。
またマイクロソフトのインターネット・エックスプローラやグーグルのクロームと言ったブラウザにも一般には知られていない仕掛けがセットされており、見つかるとバグとして処理されるが(もちろん本当のバグもあるが)意図的にセットされたものだ。

 中国は今まではもっぱらインターネットを通じたスパイ活動が主だったが、ついに世界最大規模のパソコン会社レノボを通して防諜ソフトの組み込みを始めた。
分かっているのは14年9月から15年1月までに販売されたパソコン約1000万台にスーパーフィッシュ正確にはここの会社が作成したといわれるビジュアル・ディスカバリー)というソフトが組み込まれており、通信で使用される秘密鍵を解読して秘密の通信の傍受を行う。

 秘密鍵などと言われても普通の人は分からないだろうが、よく「この通信はSSLで暗号化されているので安全です」などと表示されるあれである。
通常ネットバンキングクレジットカードの決済などはこのSSLが使用されているが、それを解読してなりすましで銀行預金口座にアクセスされてしまう。
みずほ銀行三菱UFJですでに被害が出ており(乗っ取られると正当なネット契約者の画面が急に動かなくなった)、放っておくとオレオレ詐欺どころではなくなる。

注)システムにはバックドアという裏口が秘密裏にセットされていることが多い。ここからはパスワードやIDなしにシステム内に入りこめる。中に入ればほとんどオールマイティでシステムを操作できるからSSLで暗号化される前の電文等も読みとれる。

 レノボは中国政府直轄のパソコン会社と言っていいほどの結びつきだから、中国政府の世界戦略の一環としてこうしたスパイウェアを組み込んだのだろう。
中国政府としては個人からの預金を盗もうというようなケチな話ではなく、秘密の通信を傍受して軍事面や産業面でパソコンにスパイさせようとしたのだと思う。
こうした操作はアメリカでも行っていて別に不思議なことではないが、アメリカが世界秩序維持、いわば世界の警察官として行っているのに対し、中国は世界最大のやくざが世界秩序を崩壊させるためにやっているところが違う。
お巡りさんが拳銃を持っていても安心だがヤクザが拳銃を持っていれば危険なのと同じだ。

 だからこのスーパーフィッシュというスパイウェアに対応する最も安全な手段は中国製のパソコンは絶対購入しないことだ。一般に中国製品は安価だからつい手を出したくなるが、銀行預金をくすねられたら元も子もない。
中国産の食品には毒や農薬が入っているがパソコンにはスパイウェアが組み込まれていると判断して、間違ってもレノボのパソコンなど購入しないことを勧める。
中国産は毒まんじゅうだということを忘れてはならない。

 

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(27.2.21) ボランティア教師の反省 塾との掛け持ちでは教育効果がでない!!

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 今回は本当に反省した。中学生の学習指導についてである。19日に千葉県の県立高校の合格発表があったのだが、結果は晴れのち曇りだ
私のところには当初4名中学三年生が来ていたが、一名は昨年の暮れから塾に行くことにして我が家には来なくなったので、残り3名について私が責任を持って指導することになった。

 このうち2名は希望の高校に入れたのだが、一名は残念ながら不合格になり後期(と言っても3月)にもう一度受験をしなければならない。
私が反省したのは合格した2名は私のところにだけ来ていたが、不合格になった1名は塾との掛け持ちだったからだ。

注)千葉県の県立高校の入試では前期で約6割、後期で約4割の合格者をとる。

 実は掛け持ちの場合は指導がとても難しい。塾でやっていることを繰り返しても仕方がないのだが何をしているか分からず適切な指導ができない。
ちょうど病気の患者が二つの病院にかけもちで通っているようなもので、二つの病院から薬を処方されそれを児童は一緒に飲んでいるようなものだ。
それに加えて責任の所在が不明確になる。
「まあ、塾で指導をしているのだからこちらはそれに合わせてやるくらいでいいだろう・・・

 私自身は責任感の塊のようなところがあるから児童を何としても入学させようと指導プランを練るのだが、「夏休みは塾の集中講座に行くので来ません」などと言われるとすっかりやる気がなくなってしまう。
私の場合はボランティア教師だから情熱だけがよりどころなのにその情熱がそがれてしまう。
これじゃ、まともな指導ができないじゃないか・・・・」反省した。

 もともと私がボランティアの教師を始めたのは何らかの理由で塾に行くのができない子を対象にしていたのだから、初心に戻って今後は塾との掛け持ちの生徒の指導は止めることにした。
それは子供本人にとっても不幸で両者からいろいろ指導を受けても本人はどうしてよいか分からず、結果的に受験に失敗してしまうことが多い。
私だけの指導に従っていれば入学で来たのではなかろうか・・・・・」そう思われるのだ。

注)これは逆も真で塾だけの指導に従っていれば入学できるということになる。掛け持ちはダメだということ。

 今年の失敗を繰り返すのは嫌なので指導の希望があった場合は明確に以下のように伝えようと思う。
① 私のところには何らかの事情で塾にいけない子を指導しているので塾との掛け持ちは認めない。
② 途中で塾に行くことにした場合は必ず相談してもらって、その場合は私の指導は止める。
③ 指導をするのに最低必要な時間があり週3日以上で一回当たり2時間は勉強してもらう。
④ 夏休みや冬休みに集中研修を行うのでこの場合も塾との掛け持ちは認めない。


 上記の条件に対応してくれる子供だけを指導することにしよう。
私は無料で土日を除いた毎日指導をしており、そのために高校入試問題を山ほど解いて努力しているのだから、こうした条件を提示しても許してもらえるはずだ。


 

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(27.2.20) ソニーがようやく本気になった。 「さらばウォークマン、エックスペリア!!」

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 ようやくソニーが本気を出した。今まではリストラに次ぐリストラだったが今回はソニーのほとんどの部門を分社化して責任体制を明確にするという。
14年度にテレビ部門を分社化したが、今度はウォークマンの音響・映像機器部門AV)を10月1日に分社化するという。
これで本体に残るのはデジタルカメラ半導体だけになるが、デジタルカメラも次の分社化の対象だという。

 市場はこのソニーの発表を歓迎し3000円程度だった株価が3300円程度にまで上昇した。最も最盛時には30000円の株価をつけていたのだから、それに比較するとまだ1割に戻った水準だ(だから市場の評価は過去の最盛時の10分の1程度の評価になっている)。
一般に分社化すると意思決定が早くなり果敢な営業展開ができるといわれているが、本当の狙いはつぶれる事業部門は市場によってつぶしてもらい、ジャングルの掟に従うということだ。

 ソニー本社の一事業部門であればAV部門がたとえ赤字でも他の部門で十分収益を稼いでいれば、「まあ、もう少し様子を見てもいいのじゃないか」などと言う判断に傾く。
一方分社化で他の事業部門からの赤字補てんが見込めない場合は自助努力しかなく、自助努力で駄目ならば倒産するしかない。
だから分社化とは駄目な事業はさっさと倒産させるということだ。

 現在ソニーで黒字なのは画像センサーが好調な半導体部門、それにゲーム、映画、音楽、金融部門であり、最悪はスマホを扱っているモバイル部門になっている。
スマホやウォークマンと言った消費者向け商品は競争が熾烈だ。スマートフォンなどは昨年までは世界を席巻していたサムスンでさえ中国製品に押されて凋落している。
かつて携帯電話で世界を席巻したノキアなどはスマートフォンに乗り遅れ倒産寸前になり、マイクロソフトに身売りしてしまった。
だからこの世界にとどまる限りいつ業績が急降下してもおかしくないのだ(アップルでさえiPodが出る前は衰退企業だった)。

 スマホは現在では優秀な部品会社から部品を集めて、これを優秀な組み立て会社に外注すればたちどころにサムスンレベルのスマートフォンが出来上がるのだから、低価格を売り物の中国のシャオミレノボファーウェイに太刀打ちできなくなってきた。
スマートフォンは最高機種はアップルが抑え、低価格機種は中国の会社が抑えたので中間のレベルの会社は生き残れない。
サムスンがその例だが、ソニーも同様だろう。

 もはやモバイルやオーディオで勝負する時代が終わっているが、ソニーはそれにこだわり続けて経営資源を消耗し続けてきたといえる(ただしアップルのように圧倒的な強者になれば別)。
ソニーの稼ぎ頭が金融イメージセンサーと言った電子部品になっているが、時代がソフトにながれているのだから、時代に掉さすわけにはいかないだろう。

 今回ようやく平井ソニーは徹底した分社化でつぶすものはつぶすと明言した。ウォークマンエックスペリアもなくなるのは寂しいが、そうした郷愁こそが大敵でそれにこだわっている限りソニーの復活はあり得ない。
イメチェンをしたソニーを早く見せてもらいたし、私はソニーを応援しているが成果が出るまでにはまだしばらく時間がかかりそうだ。

注)近所のケーズデンキにはまだウォークマンの販売コーナーがあるが、いつ行っても人影はない。ウォークマンは過去の遺物になっている。

 

 

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(27.2.19) 民主主義原理主義者の誤算 「くそ、独裁政治より悪質な宗教原理主義があったなんて知らなかった!!」

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 ここに来て世界の民主主義原理主義者の心をさかなぜするような事象が次々に起こっている。イスラム原理主義者の台頭のことである。
イスラム国が跳梁跋扈するまでは世界最大の悪玉と見なされていたのはシリアアサド大統領だった。
自国民を弾圧し反対者を軍事力で押し込めあまつさえ化学兵器まで使用したため、オバマ大統領は軍事作戦をほのめかすまでになっていた。
悪の権化、アサドを打つ!!!」
これをすんでのところで押しとどめたのが、こちらは強権政治の権化のようなプーチン大統領だったが、プーチン氏の判断の方が正しかったことが証明されている

 かつてアメリカや西欧がアサド政権に対抗する抵抗勢力として武器や弾薬や資金を提供してきたイスラム原理主義者が、本当は民主主義原理主義者の敵だということが分かってきたからだ。
アサドはイスラム原理主義者を押しとどめるために結構よくやってたんだ・・・・・」反省したがあとの祭りだ。

 イスラム原理主義勢力世俗的独裁勢力アサド政権)の最大の相違は心の中まで支配をするか否かにある。前者は徹底的な宗教教育を施して子供をジハードに参加させ爆弾を腹に巻いて自爆させる。もし疑念を持ちそうなものがいればたちどころに斬殺する。
イスラム教徒以外は敵だからそれは人間でなく豚と同じでどのように処分しても構わない。
アメリカ人やイギリス人や日本人が赤い服を着せられて首をはねられたが、人間でない以上どのようにしても神は許してくれる。

 一方世俗的独裁者はアサド大統領がそうであったようにヨーロッパでの留学経験もあり、西欧的民主主義を熟知している。そうしたものに対するあこがれはあるが一方で自国の現実は到底そこまで到達できないと割り切って独裁政治をしているので心の奥までは支配しない。
どうせ人間心までは支配できないのだから忠誠を誓うそぶりさえしてくれればいいや
明確な反対者に対する処分は秘密警察によって徹底的に行われるが、そうした素振りを見せないものには寛大だ。

 日本でも戦前は共産主義者に対する弾圧は徹底的だったがそうでない人に対してはひどくおおらかな社会だった。よく戦前が暗黒時代だと左派系の識者が強調しており、映画などでは拷問のシーンを描いているが、一般の市民にとっては関係のないことだった。
さらに江戸時代は戦前よりさらに厳しく奉行所の取り締まりは過酷だったが、実際の庶民生活は貧しいということを別にすれば東映映画の一心太助が活躍するような非常におおらかな社会だった。

 一方で現在のイスラム国リビアアフガニスタンアフリカで勢力を伸ばしているイスラム原理主義者は今から1000年も前の十字軍時代のイスラム戦士と同じ精神構造をしている
時代が一気に1000年も遡ったのだから戦前や江戸時代の比ではない。
私は塩野七生氏のファンで「ローマ亡き後の地中海世界」という本を読んでとても刺激を受けたが、その最大の刺激は「異端者は人間でなく豚である」との宗教的情熱を知ったことだ。

 民主主義原理主義者にとっては自由平等博愛こそがその根本原理になっており、特に言論の自由こそがそれを支える基本と考えられている。
だからシリアのアサド政権が言論弾圧をしていると口を極めて非難していたが、イスラム国は言論弾圧をする前に異教徒の首を次々にはねて、残ったのは原理主義者ばかりだから言論弾圧の必要もなくなっている。
言論弾圧とは「殺さないからいうことを聞け」ということで、一方イスラム国はコーランのお教えに少しでも異議をとなえれば、秘密警察の逮捕というような面倒なことはせず即刻処刑する社会だ。心の中が腐っていればトサツしなければならない。

われわれはイラクのサダムフセイン政権を倒し、エジプトのムバラク政権を倒し、リビアのカダフィ政権を倒したことで時代を1000年も過去の戻したが、それが正しいことだったのだろうか??」アメリカを中心とする民主主義原理主義者は今懸命に反省をしている。

 

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(27.2.18) ギリシャとEUのチキンゲーム 2月危機はEUが妥協するだろうが・・・・・・・

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  こういうのをチキンゲームというのだろう。ギリシャとEUが真っ向から対立しこの2月末で期限が切れるギリシャ支援策をめぐってののしりあっている。
EUは過去に約32兆円規模の支援をギリシャにしてきたが、すべて条件付きで緊縮財政と増税をギリシャが実行するのを見ては3か月に1回程度の割で必要資金を供給してきた。
EUのいうことを聞いて真面目に対応しなければ支援はしないよ」ということだ。

 サマラス前政権はEUとの約束を履行して公務員の首切りと増税で応じてきたが、この政策はギリシャ人の怒りを買い1月の総選挙でEUの支援金の踏み倒しを主張した急進左派連合に敗北してしまった。
急進左派連合のチプラス氏は当然踏み倒しを主張して「ギリシャはEUの植民地ではない」と意気軒高だ。

 16日にユーロ圏の財務相が緊急に集まりギリシャ支援策の枠組みを巡って協議をしたが、EUが従来の枠組みの継続を主張したのに対し、ギリシャは緊縮財政の放棄を主張し、国債の自由な発行を認めろと迫っている。
最もギリシャ国債を購入するのは政府の息のかかったギリシャの金融機関ECB(欧州中央銀行)のような公的機関だけで、ギリシャの金融機関が購入する資金はEUが出すことになるので、結局はEUにギリシャ国債を無制限に購入せよといっているのと同じだ。

 「あんなサブプライムローンのようなギリシャ国債を無制限に購入しろとはチプラスは頭がおかしいのではないか」ドイツのメルケル首相が切れているが、チプラス首相はいたって本気だ。
我々はドイツに対し第二次世界大戦の戦後賠償の権利を保持している。インフラの破壊を含めれば約20兆円規模になる。支援をしないのなら戦後賠償を支払え」国際司法裁判所に提訴する構えだからドイツの気持をさらにさかなでしている。
日本では韓国が何かというと戦後賠償の要求を繰り返すので閉口しているが、ドイツとギリシャの関係はそれにうり二つだ。

 すでにギリシャの金融機関から資本逃避が始まっており、金持ちはさっさとギリシャから逃げ出している。ギリシャの金融機関はギリシャ国債をたっぷり持たされているがその償還金はEUの支援金なので、EU との話し合いが決裂すればギリシャの金融機関が生き残る道はなくなり、キプロスと同様の預金封鎖に陥らざる得ない。

 今のところEUもギリシャも一歩も後に引かないが、月末の短期国債の返済金約1兆円の期限がせまってきているから、結局このチキンゲームは必ず終わりになる。
ギリシャをユーロから追い出すまでの勇気が今EU にあるとは思われないので、ギリシャの国債増発の枠を認めてその資金をEUが付けてやることで2月危機はのり切るだろう(あるいは交渉期限を延長して当面の資金をEUが出すことになるかもしれない)。

 いずれにしてもEU側が折れざる得ないのではないかと私は思っているが、ギリシャ政府の強がりを見て投資家や金持ちはギリシャから完全に逃げ出しているので、ギリシャには貧乏人しか残らないことになる。
すでに税収は予定より3割も落ち込んでいるが税金を払うよりギリシャから逃亡することを選択しているからだ。

 2月を乗り切っても次々に国債の償還期限がくるから毎回この大騒ぎを繰り返すのはEUとしてもたまらないだろう。ギリシャの言う新たな枠組みを認めて結局はEUが資金援助を続けるか、どこかでギリシャの離脱を認めるかの決断を迫られている。


 

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(27.2.17) CDSのちょとした上昇におびえる韓国 「韓国凋落の前触れではないか!!」

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 CDS
という言葉を久しぶりに聞いた。ギリシャ危機の数年前までは日常的にこの言葉が飛び交わっていたが、最近の経済の落ち着きですっかり忘れられた存在になっていた。
CDSとはクレジット・デフオルト・スワップの略語だが、簡単に言えば国債の保険料のことである。

 ある国の国債の償還が危ぶまれればこのCDSは極端に上昇する。たとえば現在最も危険な国債の一つであるギリシャ国債のCDSは1300bp程度で利率に直すと13%になる。
ギリシャ国債の現在の利回りは10%前後だから、国債を購入して保険をかければ赤字になってしまう。だから購入する機関投資家はおらずこうした国債を購入するのはECB欧州中央銀行)のような特別の機関がギリシャ政府を支援する時だけになる。

 ウクライナで圧倒的な軍事力を誇っているロシアのCDSは500bp前後だから利率では5%になる。ロシア国債の利回りは12%程度だから保険料を差し引くと7%程度になる。
まだ購入者はいるがかなり危うい。
一般にCDSが200bpを超えると注意でイエローカードになり、400bpとなるとレッドカードと見なされている。
したがってロシアにはレッドカードが出されてサッカーでいえば1人退場で戦っているようなものだ。

 最近韓国の新聞に韓国のCDSが急上昇し始めたという記事が乗っていた。見てみると50bp程度だったCDSが70bp程度になっていた。この程度では大騒ぎをするような水準ではなく、日本のCDSが50bp程度だからどっこいどっこいだが、実は根の深いところで韓国の新聞社は現在の経済情勢を危ぶんでいる。
公表されているGDPとは別に韓国経済は泥沼だ」と実感しているからだ。

注)韓国と反対の現象が日本で起こっている。GDPは低迷しているが企業業績は過去最高であり学生の就職率は最近になくよく失業率は低下している。

 最大の理由がサムスンの不振で、14年度は売上高が▲10%、営業利益が▲32%になったことだろう。韓国のGDPの約2割を占めるサムスンの不振は即韓国の不振になる。
韓国の新聞記事などを見ていると「それでも14年度のGDPは3.3%の伸び率で日本よりいいので経済は順調だ」などと強がりを言っているが、この記事を書いている記者は本当のところでは韓国経済が凋落しつつあることを肌で感じている。

 それはGDPなどという指標は経済動向を把握するには何の意味もないからだ。
GDPの定義はその国が一年間に産んだ付加価値の合計だが、近似的には企業が上げた営業利益の和に相当する。そこで考えてみてほしい。サムスンがGDPの2割を占めていて年率で32%も下がっているのに韓国のGDPが3.3%上昇などありえるだろうか。
32%に2割をかけると約6%とになる。
サムスンが韓国全体のGDPを6%も引き下げているのに全体では3.3%の上昇だという。

 これでは企業がどんなに業績を落としても韓国そのものは景気がいいということになる。
サムスンや現代がどんなに不振でも大丈夫だ。何しろどうしてだか分からないがGDPはますます上昇しているのだから!!」ということだ。
何度も言って恐縮だが実際のGDPの計測は付加価値を集計したものではなく売上高や生産高や消費性向と言った手に入る指標から推計した数字に過ぎない。

 こうした数字を使う時の最大の弱点は過去の数字を基に単純に数値を伸ばすので、景気の変動期にはこの推定方法は全く役立たない
第一売上高はそこそこでも出血輸出をしたら収益は激減する。しかし指標は売上高からの推定だから本当の企業業績を反映していない。

注)GDPが景気の動向を反映できないことは何度も記載した。いまだにGDPで景気判断しているようでは学者も実務家も新聞記者も失格だ。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/gdp-c117.html

 これがサムスンが全体の数字を6%も引き下げており、他の企業も軒並み減収なのにGDPだけが上昇するからくりだ。
韓国の新聞社は肌で経済実態を知っているから「確かに韓国経済はおかしい。どこの企業ももうからなくなり、GDPの数値とは裏腹に不況のただなかに突入した」と感じている。
だから最近のCDSの動きに敏感になるのだ。
まずいぞ、韓国の実態が世界にばれると国債の発行も危ぶまれるようになる。まだCDSは低いが誰かが気が付き始めたのではないか・・・・・・」そうした恐怖感を韓国の新聞社は持ち始め、たった20bp程度の上昇でも韓国凋落の前触れに感じるのだ。

 

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(27.2.16) 今年の四季の道駅伝は晴天だった。子供も大人も走る、走る!

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 この日が終わらないと心が落ち着かない。おゆみ野で行われる四季の道駅伝のことである。
今年で6回目を迎えるが、私は立ち上げの当初から実行委員としてかかわってきており、特に事前の駅伝の練習会や、前日のコースを明示するためのテープ貼りや、同時に行われるミニマラソン5kmの人員募集等で気が休まることがない。

 今年は駅伝のチームは158チームで並行して行われたミニマラソン5kmは55名の参加者があった。昨年は大雪で中止になったが今回は晴天でこの時期としては暖かだったので、駅伝日和だといえた。
子供たちは元気いっぱいに走り、大人も5kmを疾走していて事故もおこらなかったからまずまずの成功といえる。

 今地域創成の一環でこうしたマラソン競技の開催が各地で行われている。隣のちはら台ではトントンエコマラソンと言う競技があってこちらもちはら台地区の多くの住民が駅伝やマラソンを楽しんでいる。
私も四季の道駅伝の実行委員の一人として何とかしてこうしたイベントが成功し、ますます地区のシンボルのようなものになってほしいと思っているのでつい肩に力が入ってしまう。

 おゆみ野南小で1月と2月にマラソン教室を開いてマラソンに興味を持ってもらおうと指導しているが、私自身は膝と腰が悲鳴を上げているため一緒に走るようなことができなくなっている。
もっぱら口先だけでの指導になっており、かつてのように子供たちと競争することはできないが、何か体育の教師になったような感覚になる。

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 事前に4回行う駅伝参加者に対する練習会では元実業団の選手だった小栗さんが手本を見せてくれるので、ここでも私は口先だけの指導になっており、何か号令をかけるのだけは非常にうまくなった。
またミニマラソン5kmは私が提唱したもので、ここおゆみ野でマラソン競技ができないかと試験的に行なっているものだ。
少しずつ参加人員を増やそうと思っているが一般公募をしているわけでなく、知っている人が少ないので私の所属しているちはら台走友会のメンバーに大挙出場を依頼している。

 こうした競技を行う時は走友会のメンバーが一番頼りになり、受付なども走友会のメンバーに頼めば実にスムーズな運営をしてくれる。これは普段マラソン競技に出場していて運営方法を熟知しているからで実に頼りになる。
隣のちはら台のトントンエコマラソンも実質的な運営の主体がちはら台走友会になっているがマラソンは走友会に依頼するのがどこでも一番だ。

 しかし本音を言えば私自身は疲れ切ってしまった。競技が終わった後四季の道約5kmに貼られたテープをはがして回るのだがテープはがしを終えたらすっかり消耗し家に帰って風呂に入って寝込んでしまった。
寄る年波には勝てない。来年あたりは後継者ができたら私は喜んで引退するつもりだがそうでなければ老骨を鞭打つことになる。
今年はちはら台走友会のメンバーの協力で何とか切り抜けた。さて来年はどうなるのだろうか、今から心配しても始まらないがやはり心配だ。

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(27.2.15) 技能実習生という実質的な移民政策 日本にも移民の時代がやってきた

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 日本人は移民が嫌いである。過去に日本人がブラジル等に移民として渡ったが、日本への受け入れは先進国の中で際立って低い。
国民の中の移民の割合はオーストラリアが27%、カナダが20%でアメリカやドイツやフランスが10%台、そして隣の韓国が2%で、日本は韓国よりも低く1.8%だから先進国中最低だ。
しかも日本の移民とはほとんどが在日の韓国・朝鮮人が日本国籍をとった割合だからそれを除けば日本には全くと言っていいほど移民は存在しない。

 日本人がどうしてこれほど外国人を嫌うかについては別途社会学的な分析が必要なほどで、一般的には農耕民独特の保守性が村社会を形成してそれ以外の人々の流入を嫌っているからだと言われている。
確かに日本ではどこでも気のあった小グループが形成されて、会社でも学校でも地域においてもそうした小グループに入れないと非常な孤独感を持つものだ。

 しかしそうした日本においても外国人受け入れの風穴は開いており、それを外国人技能実習制度という。外国人の若者が日本で技能を学んで祖国に帰り、その技能を祖国の貢献に使うというのが建前だが、実際は出稼ぎ労働と何ら変わりがない。
職種は農業や水産業と言った第一次産業建設業が主で、はっきり言えばに日本人が働くことを嫌がる職場だからやむなく外国人に働いてもらっている。

 現在約16万人の技能実習生がいるが、期間が3年で給与は実習生ということでほぼ12万円程度に抑えられており、農林水産業や建設業では最も安価で使いやすい労働力になっている。
日本人であればフルタイムで最低でも20万円程度は稼ぐから、日本人の半額で外国人をこき使っているというのが実態で、国連からはこの技能実習制度は奴隷労働だと非難されている。

 安倍政権は外国人労働者の受け入れに積極的で、日本人がそもそもいなくなってしまうのだから受け入れは当然との態度だが、法務省と厚生労働省は「犯罪者が増えたり年金対象になったら大変」と実質的なサボタージュをするので受け入れは遅々として進まない
日本の官僚機構は良きにつけ悪しきに付け保守的だから「外国人の管理などできないのだから、移民受け入れも外国人技能実習制度にも反対」なのだ。

 一方受け入れ賛成派は3Kの実業界でこちらは人手不足に悲鳴を上げているので外国人であろうが日本人であろうが五体満足で一般的な常識を持った人間ならなんでもいいというところまで追い込まれている。
だから移民制度での受け入れができないなら技能実習制度を実質的な移民政策に変えてしまおうと画策している。

 期間を3年から5年に延長し、職種に介護を入れるのがそれで、そのうち期間は韓国並みに10年になって職種はあらゆる職種がOKになるだろう。
日本経済の復活により企業が日本の生産現場に回帰しているが、最大のネックが人材確保なのだから「なんでもいいから人手がほしい」ということになってきた。

 日本人は移民の受け入れには賛成をしないが、「建前は反対でも実質は問わない」のが日本人の最も得意とする態度だから、現実には技能実習生が加速度的に増えていく
しかし実習生だから12万だというのはやはり無理で、実際は正規の労働力として雇用しているのだから日本人と同様の給与を支払わざる得なくなる(労働力獲得競争が激しくなれば給与はあがる)。
繰り返すが日本には移民はほとんどいないが技能実習生は16万人規模でいる。この人々の滞在日数を伸ばし給与を上げていけば実質移民と何ら変わりがなくなる。
結局こうして日本にも実質的な移民が増えていくことになるのだろう。

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(27.2.14)ウクライナ・ デバリツェボの攻防 ロシアは軍事的に勝利し経済的に敗退する!

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 ベラルーシのミンスクメルケル首相、オランド大統領、プーチン大統領、ポロシェンコ大統領が集まってようやくウクライナでの停戦合意にこぎつけたが、これは明らかにロシアの勝利だった。
昨年の9月にも同じミンスクで停戦の合意がされたが親ロシア派武装勢力は全くこの停戦協定を守るつもりはなく、その後戦線を拡大し前回の停戦合意時より支配地域をひろげている。

 親ロシア派実際はロシア)とウクライナの戦争ではウクライナに勝ち目はなく、親ロシア派はウクライナ政府軍を一方的に押しまくっている。
もともとはウクライナもロシアも同一国家で、軍の装備は同じようなものだったがその後の経済状況が両軍の装備に徹底的に差をつけてしまった。

 ロシアは最近まで石油と天然ガスで潤っていたため装備の近代化を図れたが、一方ウクライナはただ政争に明け暮れて貧しいままだったから軍備の近代化など夢のまた夢だった。
その結果ドネツクルガンスクの戦闘で親ロシア派が圧倒的に優位な状況を作っている。
現在プーチン大統領はロシア軍は一切ウクライナに入っていないとしらを切っているが、実際はポロシェンコ大統領の言うように数千人規模で親ロシア派をカモフラージュして戦闘に参加している。

注)ロシアはかつて朝鮮戦争で北朝鮮軍の軍服を着てミグ戦闘機を操縦していた。こうしたカモフラージュはロシア軍の伝統だ。

 親ロシア派の兵士が近代的な戦車に乗って行軍しているが、単なる住民がこのような戦車を扱えるはずがない(戦車を操縦するには徹底的な訓練が必要になる)。
現在の戦況は圧倒的に新ロシア派に有利で、ドネツク市とルガンスク市を結ぶ鉄道の要衝、デバリツェボを完全に包囲している。ここを死守しようとしているウクライナ政府軍は数千名の規模だがほとんど絶望的だ。

注)デバリツェボをどちらが抑えるかによって勝敗が決する場所でかつてヒットラーとスターリンが戦ったスターリングラードの攻防戦のような状況だ。

 アメリカのオバマ大統領が見かねてウクライナに近代兵器を供与するとアナウンスしたのでさすがのプーチン大統領も停戦のスタイルを見せる必要に迫られた。
まずい、アメリカがウクライナに兵器など供与したら立場が逆転してしまう。ここはメルケルとオランドの仲裁を受け入れて停戦のふりをしよう」ということのようだ。

 停戦合意文書も現在の支配地域はそのまま認めて相互に重火器を引き上げるという内容だが、実際に有効な重火器は親ロシア派にしかない。
プーチン大統領からすると「まあ、引き上げる素振りぐらいはしてもいいだろう」という感度のようだ。
停戦実施の日時は15日で12日の合意以降かえってデバリツェボの戦闘は激化しており、互いに相手をののしり合っている。

 ロシアは現在アメリカや西欧各国および日本等から経済制裁を受けて国内の物価はうなぎ上りになっていて1月は対前年比15%の上昇率だった(これは公表数字で実際はもっとひどい)。国民生活はひどく圧迫されているが、こと軍事に関する限りは圧勝だ。
ほしがりません、勝つまでは」とロシア国民もじっと窮乏生活に耐えていて何か第二次世界大戦時のような雰囲気になってきた。
戦闘に勝利し最終的には高度な自治権をドネツクとルガンスクに認めさせて実質的な独立をさせてしまうというのがロシアの戦略だ。

 だがそうはいってもロシアに取ってひどい持ち出しで、領土獲得戦争は21世紀の現在決して割の合う仕事にはならない。ロシアはロシア経済を犠牲にしてウクライナの東部に親ロシア派政権を樹立することには成功しても国内経済がガタガタになってそれどころではないという状況になりそうだ。

注)ロシア経済の現状については以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-3446.html

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(27.2.13) ためしてガッテン 大人の虫歯は怖い!!

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 最近のためしてガッテンはこけ脅かしが過ぎるのではないかと思っていたが、今週の番組には驚いた。
大人には特別な虫歯があり、気が付かずにいると総入れ歯になるという話だ。
大人の虫歯の特徴は痛みがなく、気が付かずほっておくとすべての歯が抜け落ちるのだという。
歯痛がないため気が付かないのだが年に1本程度の割合で抜け落ち50歳台の初めには総入れ歯になってしまうのだそうだ。
そうした事例の人の歯を番組で紹介しており、実際に歯がなくなった人がそれを見せてくれたが、あまり気持ちのいいものではない。

 実は私はよく夢で歯が抜けをちる夢を見る。なんでそんな夢を見るのか分からないが、いつも同じパターンで次々に抜け落ちていくので途方に暮れるのだ。目が覚めてそれが夢だと分かって実にほっとする。
よかった、また夢か、しかしなぜいつも歯が抜けるのだろうか??」フロイトあたりだと何か説明してくれるかもしれない。

 通常大人の歯は虫歯に強い。子供の歯と大人の歯は一番外部を覆っているエナメル質の強度に差があって、子供の場合はエナメル質が弱いためにしばしば虫歯になるが、大人になるとこのエナメル質が強化されて虫歯の攻撃には強くなるという。
しかし大人の歯には弱点があり、歯茎がだんだんと後退するため根元で象牙質が丸出しになってここを虫歯に攻撃されるという。象牙質は虫歯の攻撃に弱い。
私の歯も歯茎がひどく後退しており象牙質がむき出しになっていたので近くの歯医者さんに行ってここに詰め物をしてもらっている。

 なぜ大人の虫歯が痛まないかというと虫歯ができるとそれをカバーするように象牙質が厚くなって神経に触らないようにするからだという。
実際虫歯の痛みはこの世の地獄だからそうしてくれるメカニズムはとてもありがたいのだが、これがあだになって虫歯があることが気が付かないのだそうだ。

 さらに総入れ歯になるメカニズムは歯が抜けてそのままにしていると歯の下の骨が「もう歯を支える必要はないんだ」と悟って溶けてしまうからだという。私は知らなかったが歯は下で支える土台の骨と一体になっていて、いわばクッションの役目をするスポンジのような構造の骨がある。このスポンジ状の骨まで消失すると支えていた場所に空洞ができるので周りの骨がその空洞に落ち込むように変形し、結局は上の歯を支え切れなくなって歯が抜け落ちるのだそうだ。何かビルの下部構造のような感じで上がなくなると土台が腐るというようなイメージだ。

 年を取るとだんだんと歯もなくなり頭髪もなくなってかつてあったものが次々に失われていく。
幸い私は治療した歯は多いが抜け落ちてしまったものはないので「やれやれ、まだ歯だけは持ちそうだ」と思っているが油断すると総入れ歯になると今回は脅されてしまった。

 

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(27.2.12) 日本の農水産物の意外な健闘 日本食が世界を席巻し始めた!!

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 日本人には意外かもしれないが日本の農産物や水産物の競争力は非常に高い
農水省が発表した14年度の農水産物の輸出額は約6000億円だったがこれは過去最高だった。

 日本の食べ物は実においしい。これは外国旅行をしてみればすぐに分かることで、たとえばリンゴなど富士のような高品質のリンゴはまずお目にかかれない。
たいていが直径5cm程度の小さなリンゴで、何かリンゴの原種そのもののような感じでお世辞にもおいしくない。
私は外国に行った時は現地の食べ物を食べることにしているが、現地の食べ物でこれはと思ったものはほとんどなかった。

 仕方がないのでマクドナルドでハンバーガーを食べることになるが、日本では決しておいしいとは思われないマックが最も口にあうのだから食事の水準が分かろうというものだ。
日本では全国農協中央会JA全中)が日本農業の弱さだけを強調して保護関税の撤廃に反対してきたが、実際の日本農水産物は世界最高水準の品質で世界中の人々が待ち望んでいた最高食材といえる。

 それがなぜ世界進出が遅れたかというと互いに高関税をかけあって関税障壁で自国の市場を囲い込んできたからだ。
コメの輸出はそれほど多くはないがホタテ貝清酒リンゴ高級牛肉は香港や東南アジアやEUやアメリカでクールジャパンとしてもてはやされている。
世界中が日本食と日本食材に目覚めてしまって、「食は日本に学べ」という状況だ。

 私の娘は「外国人にマグロのおいしさを教えたのは失敗だった」と悔やんでいるが、今や黒マグロの需要は爆発的になって特に中国人がセリに参加して一本1億5千万という途方もない金額で競り落とされていたのはつい最近のことだ。

 農水省は輸出を1兆円にすることを目指しているが、目標年度の20年より早く到達しそうだ。世界中の食通が日本食に目覚めてしまったのだからそれは当然だろう。
日下公人氏は常に21世紀は日本文化が世界を席巻すると言ってきたが、この和食ブームを見るとそれがあながち夢でないことが分かる。

 お金に余裕ができ食材を選択できるようになると、人はよりおいしいものを求める。
世界を見回してみると日本食こそがその世界の最先端にいるのだから、今後農水産物の輸出が爆発的に伸びることは間違いない。
特に安倍政権は農業を弱い産業に押しとどめようとして画策してきたJA全中にとどめを刺したので、これからの日本農業はバラ色の夢を描くことができる。

注)安倍政権とJA全中とのバトルについては以下に述べてある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-cc2c.html


 くりかえすが世界が豊かになるにつれて日本の食材がもてはやされる時代が到来し,食で世界をリードするのが日本だということがますます明らかになるだろう。

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(27.2.11)2015年日本経済は大復活する 安倍首相は中興の祖になるか!!

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 財務省が発表した14年度の経常収支の黒字は2.6兆円と統計が比較対象できる昭和60年以降、過去最低の水準になった。
貿易収支の悪化が止まらず、貿易赤字が10兆円規模になり、それでも所得収支の黒字が18兆円あるため、かろうじて経常収支を黒字化している。
日本はすでに貿易立国ではなくなった」という悲鳴が聞こえてくる。
しかし経常収支がまだ黒字だということは「日本全体では収益を稼いでいるからいいではないか。貿易だろうと投資だろうと稼げればそれでいいんだ」という判断もまた成り立つ。

注)経常収支=貿易収支+所得収支+サービス収支

 だがこうした論争も15年度には終止符が打たれ日本はかつてと同じように20兆円規模の経常収支を稼ぎだしそうな雰囲気になってきた。
貿易収支が赤字なのは輸出産業が日本に回帰していなかったからだが、今パナソニック、シャープ、TDK、キャノン等の電器産業はこぞって日本回帰を始めている。
中国での生産がコスト割れをしているからで、「これなら日本で生産した方が収益が上がるし、面倒な政治問題もクリアできる」状況だからだ。

 一方悩みの石油、LNG、石炭等の燃料コストはここにきて急激に値下がりをしており石油価格は昨年から約半値まで下がっている。
東日本大震災の原発事故を契機に日本の原子力発電がほぼストップしたためLNG等の代替燃料に対する重要が急激に高まり、金額ベースで10年の17兆円から14年の28兆円約11兆円増加した。
貿易収支の赤字拡大はほとんどこの燃料代の増加によるものであり、この問題が解決しない限り貿易収支の改善は見込まれなかった。

 そこに原油価格が半値になったのだから、日本経済にとって福音以外の何物でもない。一般にLNG等の契約は長期契約が多いからすぐにその影響は出ないが徐々にボディーブローのように効いてくる。
現在日本経済にとって天気でいえば快晴の状態だ。
一方で中国経済は失速し、韓国経済はどろ沼に落ちて競争力が低下しており、日本企業は自動車や電機、金融と言った分野で過去最益を稼ぎだしている。

 14年4月から12月までの上場企業880社の経常収益は前年比6.7%の増加で、赤字に悩んでいるのは石油元売り業者(備蓄の石油の評価損が発生している)ぐらいのものになってきた。
日本のGDPは昨年の後半はマイナス成長だが、実際の企業収益は過去最高でかつ失業率も改善されて人手不足が深刻化している。

 私は何度も言ってきたがGDPなど見ていても景気動向は分からない。中国は7.3%のGDP増加で韓国も3.5%程度も増加しているのに実際は不況のただなかにある。原因はGDP統計が売上高や生産高からの推計で、収益の合計(本来のGDP の定義は付加価値の合計、すなわち収益の合計)でないからだ。
韓国などはウォン高で出血輸出をしているから売上高は増えてもサムスンがそうであるように減収に追い込まれている。

注)GDPが実際の経済状況を現さないことは何度も記載してきた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/gdp-c117.html


 2015年、日本経済は指標の上でも大復活するだろう。経常収支は貿易収支が改善するから14年を底に急回復するだろう。日本は停滞の20年間を逼塞してきたが長い日本の冬が終わったことは実に喜ばしい。
これはすべてアベノミクスによる手腕だから安倍首相は日本経済中興の祖になる可能性がますます高まっている。徳川幕府でいえば徳川吉宗のような立場だ。

注)なお金融緩和は金持ちをますます金持ちにするのはピケティ教授の指摘する通りで、これは資本主義のもつ根本原則のようなものだ。だから選択は全員が貧乏なままでいいか一部でも金持ちができておこぼれをもらった方がいいかの選択になる。

 

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(27.2.10) ソニーの復活は本物だろうか? ようやく黒字化にこぎつけたが・・・

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  ソニー本体
の経営が急回復しているとの発表で市場がわいている。しばらく前まで2000円前後だった株価が3000円前後まで回復し、時価総額ではパナソニックを抜いた。
当初は15年3期は400億円の赤字とアナウンスされていたので「やれやれソニーは一体いつになったら黒字になるのだろうか」とため息をついたものだ。
それが急遽200億円の黒字に転換すると発表されたので世界中が驚いた。

注)ただしソニーは最盛時の株価は30000円程度だったから3000円ではとても回復したとはいえない。

 ソニーといえば1990年代は世界のトップブランドで、当時経営不振にあえいでいたアップルをしり目に我が世の春を謳歌して居た。それがアップルiPod2001年に発売して巻き返しを図ったころからソニーに黄昏が訪れた。
ソニーショックと言われた2003年にそれまで増収増益があたりまえだったソニーが減収減益になって世界を驚かせたものだ。
現在サムスンが減収減益にあえいでいるが、このサムスンショックと当時のソニーショックはうり二つだ。

 ソニー凋落の原因は特に音楽のインターネット配信で遅れてアップルに敗北したことが大きいが、それは大きな決断ができなかった経営者の器の問題ではないかと言われている。
第一世代の井深大氏盛田昭夫氏と異なり、第二世代は巨大なソニーをマネジメントするには荷が重すぎて経営が悪化しても決断を先延ばしにした。結局現在の経営者がマネジメントできる大きさまで縮小してようやっと黒字化にこぎつけたという指摘だ。

注)サムスンも李会長が昨年病気で入院してからさっぱりになっているが、これも巨大サムスンをマネジメントできる人材がいないことがその原因とも言われている。

 ソニーショック後はソニーは何をやってもうまくいかなくなり、完全に赤字体質となってリストラを繰り返している。パソコン事業から撤退し、テレビ事業を分社化し、スマートフォン事業を縮小してリストラを実施し、ようやく今季営業利益を黒字化することができるようになった。
説明では世界シェア首位のイメージセンサーの売れ行きがスマホやタブレット端末の普及で急拡大しており、今期の利益を押し上げたという。

 イメージセンサーなどと言われても今一つピンとこず、スマホやタブレットで使用されているといわれても「どこにあるのだろう」という感度で、何かソニーは部品メーカーになったような感じだ。
しかしこうした部品の優位性がいつまでも続くと考えるとひどい過ちを犯しそうで、最近ではシャープが中小型向け液晶のイグゾーで比較優位性を失ったばかりだ

 だから今季ようやく黒字になったからといって来期は4000億程度の黒字になるというアナウンスメントをそのまま信じるわけにはいかない。
いくら稼いでも不振事業の減損処理を毎年3000億規模で繰り返していてはとても収益の急回復は望めない。
特にスマートフォンは問題で、今や中国のシャオミやレノボやファーウェイの時代になり、世界のサムスンでさえ対抗できなくなっているのだからソニーに対応策はないだろう。

 私はソニーの復活を心から望んでいるが、イメージセンサーだけでソニーの業績を急回復させることは不可能だと思っている。この孝行息子のイメージセンサーが収益を稼いでいる間に次のコンテンツを立ち上げなければ、シャープと同様に一期だけのユーフォリアに終わってしまうことも予想される。
果たしてソニーの復活はあるのだろうか。そうあってほしいが必ずしも楽観できる状況とは言えないようだ。

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(27.2.9) ようやく食の安全に目覚めた中国人 メラミン入り牛乳だけは飲みたくないわ!!

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 私は中国人は安ければ何でもよく食の安全などには見向きもしないと思っていたがこれは誤解だった。
中国人といえども毒入り餃子を食べたりメラミンがたっぷりと配合された粉ミルクを幼児に飲ませて人体実験をするのには懲り懲りしているらしい。
できれば中国産の食べ物だけは食べないで長生きしたい」中国人がそう思っている。

注)中国産の食品にはメラミンが多く配合されているが、これはたんぱく質の含有量を多く見せるため。しかしメラミンの過剰摂取は腎臓に甚大な被害をもたらし、アメリカでは中国から輸入したペッドフードで犬が次々に死亡し、中国では粉ミルクに配合されていて約30万人の幼児に健康被害が発生した。

 日本のデパートは中国人の買い物客でごった返すが、その最大の購入品が乳児に飲ませる粉ミルクになってしまった。
中国産の粉ミルクだけはいやなの!!」
中国人にとって宝はたった一人の子供だから腎機能障害を発生して死んだり一生病弱になってしまっては元も子もない。

 最も外国製品が高ければそう言っていられないので中国製品をやむなく購入する貧困家庭は多かった。
しかしここに来て中国産の乳製品が全く見向きもされなくなってきて、特に中国北部河北省、山東省、内蒙古自治区等)の酪農地帯にパニックが走り、生乳を道路や川に流している。
ことの起こりは外国産の乳製品の価格が劇的に低下していることで、ロシアが西欧の制裁に対抗してヨーロッパからの乳製品の輸入を差し止めたため、ヨーロッパの乳製品の販路がなくなってしまった。

 このため販路を求め乳製品が中国に殺到して、外国産の幼児用粉ミルクもチーズもバターも貧困階級でも手が出せる価格になった。
中国はニュージランドとも自由貿易協定を結び乳製品の関税を引き下げてきたため、それでなくても中国人に嫌われている中国産の乳製品は見向きもされなくなりつつある。

 日本ではバターと脱脂粉乳を農水省が輸入制限し国家管理をしているので国際価格の推移とは無縁だが、ロシアの対西欧への経済制裁が思わぬところで中国酪農業を追い詰め始めている。
中国の農水省は国内牛乳メーカーに対して国内産の牛乳を購入するように指導しているが、国際価格が十分に下がり、国外からの輸入品価格の方が低く、さらに安全だとすれば中国のメラミン投与酪農に勝ち目はない。

 私は中国人は他人に毒を盛ることも自分で毒を食べることも平気な特殊な人種だと思っていたが、他人に毒を盛るのはともかく、自分で毒を食べるのは嫌なことが分かった。
世界情勢の変化が思わぬところで影響を与えており、中国人も豊かになれば食の安全を考えることを知ってほっとしている。

注)我が家ではかみさんが中国産の食品は絶対に購入しない。私はつい安い方に目が向いてしまうがさすがに最近は食品だけはメイドインチャイナを避けるようになってきた。

 

 

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(27.2.8)今日は気力も体力もない!! 愚痴を言うのが精いっぱいだ

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 正直に言うが時に何もしたくない日があるものだ。今日(7日)がそれで朝からけだるかったのだが、それでも今日は月に一度のおゆみ野の森の草刈りの日だ。私は草刈り隊長と言われていて、この草刈りの責任者だから歯を食いしばって出かけた。
森には小学生の集団が来ていてとても賑やかだったのだが、私はひたすら出来上がった堆肥をタダさんと一緒に10m四方程度の農地に運ぶ作業をしていた。

 しかし何とも元気が出ないのだ。かつてはどんな肉体作業にも耐えられた体があちこちで悲鳴を上げる。特に腰に力を加えてスコップで堆肥を一輪車に乗せようとしても力が入らない。
これがかつてはヘラクレスと呼ばれていた俺か!!」情けなくなってきた。
仕方がないのでタダさんと世間話をしながら作業量をできるだけ少なくしようと画策したが、これはかつて私が老人の作業を見ていつも感じていたあの姿だ。
いやだね、口だけ動かして全く身体を動かさない、老人にはなりたくないものだ」その老人になってしまった。

 作業は午前中2時間程度なのだが今日は子供たちが多いのでバーべキューをすることになった。私はすでにめまいがしていたので、とてもバーベキューまで付き合いられないのでさっさと帰って家の炬燵で寝込んでしまった。
実は午後からもこの森の実質的な支配人のカーペンターオクさんと夏の道公園のベンチの補修について作業の事前検討をすることになっていた。
ああ、やだやだ、こんなに体がしんどいのにベンチの補修なんてどうでもいいじゃないか・・・」愚痴がでた。

 ベンチには二種類あってベンチの板を直線に配置しているベンチ(普通のベンチ)と尻から背中に当たる部分が曲線を描いて配置しているベンチがある。直線のベンチはいたって構造が簡単で補修も楽なのだが、曲線の場合は電動式ドライバーを使えない場所があって甚だ厄介だ。
私は難しいベンチの補修は「体力も気力もないから嫌だ」とカーペンターオクさんに言っているのだが、オクさんは本質的に匠の心を持った人でどんな困難にも立ち向かおうとする。
かつて中学生の時に読んだ幸田露伴五重塔大工の十兵衛のような人だから、私の心からの諭も全く効果がない。
絶対に補修が可能だ!!絶対に可能だ!!」と意気軒高だ。
私は「こっちは体が動かなくて死にそうなのだから、もう無理なベンチの修理の検討なんか止めてカラオケでも行こう」そう言いそうになったが耐えた。

 今日はことのほか寒く寒風が夏の道公園を吹き抜けていた。オクさんは実に熱心に構造を点検し、必要なボルトの寸法や長さを確認し、最も難しい曲線部の作業手順を決めてから私に言った。
山崎さん、今度の11日の休みにこの難しいベンチの補修のフィージビリティチェックをしましょう
まだ補修されていないベンチが3基あるのだが、試みに1基だけ二人で補修しようとの提案だ。
再び腰に痛みがはしりめまいがしてきたが私は人からの提案を断るのがとてもできないタイプだから、「いいですね」と心でもないことを言った。

 本当は「もうボランティアなんかしたくないのだ。家で映画テルマエロマエを見て一日中寝転がっていたいんだ。それにブログを書くのも飽き飽きした」叫びだしたかったが根が小心なのでそうした言葉も出ない。
今日のブログは本当は朝鮮史、特に高句麗について記載するつもりだったがとてもそうした気力はなくなった。ただ愚痴を書くのが精いっぱいだ。

 

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(27.2.7) シャープ1人がなぜ負ける。 好環境下でも赤字が拡大

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 これほどひどい惨状になるとは思いもしなかった。シャープの経営状況である。昨年末までは15年3月期の営業利益は約300億ほどの黒字と発表していたので、「やれやれ、シャープも黒字が定着したか・・・」と安心していたのに、1月に入って最終の営業利益は約300億の赤字で、さらにこの赤字幅が拡大するかもしれないとの発表に目を疑った。

 現在日本の輸出産業は円安効果で絶好調であり、トヨタなどは約3兆円の営業利益の見込みだ。自動車、家電、銀行などは過去最高益を更新しており、上場各社の経常利益は年間で3%程度増加すると言われている。
80円程度だった円が今では120円前後だからこれで利益を出さなかったら「輸出産業はいつ利益を出すの?」というような好環境なのに、なぜシャープは赤字に呻吟するのだろうか。

 パナソニックなどは早々と黒字体質になり、過去10年近く赤字に苦しんでいたソニーでさえ約200億円の黒字になりようやくサブマリンが浮上したのに、なぜシャープだけがサブマリンなのだろうか。
シャープが今季黒字になると思っていたのは中国のスマートフォンメーカーシャオミとの取引が順調に増加すると思っていたからだ。

 ところが昨年の11月頃からシャオミからの受注が激減しだしたという。それまではシャオミの液晶の80%程度をシャープが提供していたのに、シェアがガタガタと低下し始めた。
原因は他の液晶メーカーがシャオミに安値攻勢をかけたからで半額の値段で日本のメーカー、ジャパンディスプレイが食い込みを図り、また韓国のLGディスプレイもこの安値攻勢に参加した。
シャープもやむなく値段の引き下げに応じざるを得ず、このため液晶部門の収益がたちまち赤字になってしまったという。

注)私は当初シャオミに安値攻勢をかけたのはサムスンかと思っていたが、日本のジャパンディスプレイと韓国のLGディスプレイがシャオミに食い込んでいた。

 シャープの液晶技術の中でイグゾーはオンリーワン技術とシャープは自信をもっていたが、その程度の技術はすでにジャパンディスプレイもLGディスプレイもキャッチアップしており、後は値段だけの勝負になっているのだそうだ。
シャープさん。お宅の液晶のレベルであれば今はどこからも調達できるのですよ
こうしてシャオミのシェアは80%から50%程度にまで下がってしまった。

 結局シャープは中小型液晶に社運をかけたが、この部門での競争も激しく優位だとしても1年程度だということだったようだ。
輸出産業にとりこれほどの好環境の中で黒字にできないのは大手家電の中ではシャープ一社になっている。
好敵手のジャパンディスプレイでさえ今期は60億程度の黒字見込みなのに、シャープの業績不振は際立っている。
シャープが単独で生き残る道はだんだんと閉ざされており、パネル部門は分離してジャパンディスプレイとの合併等の生き残り策を検討せざる得ないようになってきた。

 

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(27.2.6) 安倍首相を非難するなら対案を出せ。 イスラム国対応

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 共産党の池内沙織衆議院議員が「こんなにも許せないと心の底から思った政権はない。国の内外で命を軽んじ続ける安倍政権、安倍政権の存続こそ言語同断とツイッターで発信した。私は最初「安倍政権」と「イスラム国」を間違って池内氏は発信したのではないかと思ったが、本人は信じられないことに本気だった。
共産党本部が慌ててこのツイッター記事を抹消させたが、池内議員はイスラム国こそが正義の味方で、イスラム国に拉致されたり拘束されたり逃げ出したりしている周辺国の人々を助ける安倍政権が「心の底から」許せないらしい。

 安倍首相は1月の中東の歴訪でエジプトで2億ドルの中東諸国に対する人道支援を表明したが、池内議員はこのことが湯川さんと後藤さんの殺害につながったと非難している。
イスラム国のような恐ろしい集団を刺激しちゃダメ、そっと相手の言うことを聞いて知らぬ顔の半兵衛を決め込むのよ。中東で日本人以外の誰が殺されても関係ないじゃない」ということなのだろう。
私は池内議員のような立場も一つの立場だと思うが、安倍首相のテロとの戦いに比較すれば、明らかに姑息で下劣な態度といえるだろう。

 野党の中にはこれを機会に安倍政権を追い詰めようとする野心が濃厚で、民主党の枝野幹事長は「人道支援表明が口実を与えるようなことにつながっていないかどうか検証していきたい」と述べていたし、小沢一郎氏は「本も敵だと捉えられても仕方ない。支援表明はイスラム国には宣戦布告といえる」とコメントした。

 枝野氏も小沢氏も「イスラム国はお友達」と思っているようだが、ヨルダンのパイロット、カサスベ氏がおりの中で生きたまま焼き殺されても「お友達」といい続けることができるか聞いてみたいものだ。
カサスベ氏はヨルダンで死刑を求刑されていたテロ犯との捕虜交換条件に利用されていたが、本人はすでに1月3日に焼き殺されていたらしい。

 死体でも捕虜交換に利用するイスラム国相手にどんな交渉も不可能で、唯一の方法は多額の身代金の支払いしかなかったが、これはアメリカやイギリスから固く禁じられていたので、日本政府としてはどうしようもなかったというのが実態だ。
ヨルダン政府が捕虜交換に応じてくれるか否かが後藤さん救出の最後の望みだったが、ヨルダン政府にはパイロット救出が優先で、しかも殺害された後では交換の仕様もない。

 池内議員は安倍政権をこき下ろしたが、それなら一体安倍政権がどうすれば「心の底から許せる」のか教えてもらいたいものだ。
従来のように多額の身代金を払うのが唯一の方法だというのだろうか。
そうした金は当然ライフルや戦車砲や地対空ミサイルに使用されて、紛争はさらに激化し周辺国の人々の生命や財産をさらに奪うことになるが、それこそが池内議員の望むことなのだろうか。
そうやって身代金を支払って二名が釈放されたら「こんなにも命を大事にする政権」だとほめようということなのだろうか。

 野党議員や週刊朝日や一部の元外交官が「安倍首相の人道支援表明が日本人二名の殺害につながった」と非難するならどうすればよかったか明確に言うべきだ。
絶対にテロ犯を非難していけない。常に妥協しろ。日本は人道支援などしない」と自身の責任で公表して見せれば、私は反対だがそれなりの態度表明になる。

 そうせずただ安倍首相の足を引っ張ることだけしかしない野党議員や週刊朝日や一部の元外交官の言動は実に腹立たしい。
世の中にはどうしても説得しても駄目な集団はいて、それに対抗するのは殲滅以外に手はないことはオウム真理教で学んだはずだ。
もう一度言う。安倍政権を非難するなら「ではどうすればよかったか」対案を示しその有効性について説明してほしいものだ。

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(27.2.5) 中国の外資追い出し作戦 「もう自動車産業はいらないよ!!」

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 世界最大の自動車マーケットの中国を中国自身が囲い込みを始めた。まず手始めは日本の自動車部品メーカー12社がカルテルを結んで価格を釣り上げていたとして約250億円規模の制裁金が科せられたが、今度は中国の自動車販売会社が新手の外資いじめを始めた。
外資だけに販売報奨金を要求し始めたからだ。

 中国の自動車市場は過去猛烈な勢いで拡大していたが、13年度は前年比14%増、14年度は前年比7%増となり、傾向的に伸び率は低下してきており中国市場も成熟してきたことをうかがわせる。
このため従来のように生産すれば販売できる状況でなくなり、ディーラーが苦戦し始めたのだがこれを機会に北京政府は自動車販売会社の尻をたたいて販売報奨金の獲得要求をさせている。

 なぜ北京政府がそうした措置を採るかというと市場が成熟してきため国内メーカーの育成強化を始めたからである。
中国国内のシェアは14年度、中国メーカー40%、ドイツ20%、日本15%、アメリカ13%、韓国9%程度だが、パイが拡大しない以上は外国メーカーのシェアを食わない限り中国国産メーカーの販売は増大しない。

 そこでお得意の脅しとすかしで外資いじめを始めた。仕方なくBMW約1000億円の報奨金の支払いに応じたが、ベンツVW日産もこの奨励金の支払いに応じる予定であり、今はその金額をいくらにするかという話し合いをしている。
問題なのはシェアの約40%の中国メーカーに対してはこの報奨金闘争をディーラーに認めていないことで、明らかにガット違反だがこうした中国の政策は日常茶飯事だからどこの国のメーカーも諦めている。
中国はまた自国産業育成のために外資にいちゃもんをつけてきたな・・・・・・

 中国政府の方針は一貫しており当初は笑顔と好条件で世界の先端企業を呼び込み、中国との合弁会社を作らせるが、技術を中国側が習得すると今度は鬼面と信じられないような法的解釈で追いだしを図るというものだ。
もうわかったから、外資はとっとと撤退していただきましょう。後は中国メーカーにお任せ下さい

 アメリカもトヨタたたきタカタたたきに見るように相当えげつないが、それでもアメリカには相応のルールがありまた裁判闘争も公平の原則のもとに実施することができる。
一方中国はコネとワイロの世界でルールはいかようにも解釈されるから中国政府が自動車産業を追いだすと決心すれば何とでもいちゃもんが付けられるし、司法は北京政府の犬だから裁判などしても何の役にも立たない。

 ここに来てドイツ、日本、アメリカ、韓国とも数百億の報奨金をふんだくられることになり、そうした資金は中国自動車産業の育成にそっと回されるから、ますます外資は中国市場から追い出されそうだ。
中国が21世紀の最大の市場と夢を見て進出した企業には気の毒だが、これは中国の常套手段だから知らなかった方がうかつなので、中国に進出したこと自体が間違いなのだからある意味で自業自得ともいえる。

 日本では日産ののめりこみが激しいが、ゴーン社長は世紀の誤算だったことを今後かみしめることになるだろう。そして特に進出が激しかったドイツは「幕府の運上金の要求」に今後泣かされ続けるだろう。ドイツと中国の蜜月関係もこのあたりが限界になってきた。

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(27.2.4) さあ高校受験が始まる 私の指導の成果はどう出るだろうか?

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 千葉県の公立高校の入試2月12、13日の両日で行われる。今日いつものように四季の道の清掃活動をしていたら中学生が集団で駅に向かっていた。3日と4日が入学願書の受付日だという。
私のところには4人の中学3年生が通っていたが、1名は昨年の暮れから塾に通うようになって私のところには来ていないので、残り3名の指導を行っている。

 何とか3名が希望する高校に入れるように私のできる限りの努力をしてきたが、その成果が今月問われることになる。
昨年の8月からは完全に受験モードになり、主として千葉県の公立高校の過去問を中心に勉強させてきた。
私自身も懸命に過去問を解いてみたが、数学などは意外とタフな問題があるのに驚いた。

 私が高校を受験したのは今から50年も前だが当時に比べて格段と試験のレベルが上がっている。
当初は公立高校の問題はいとも簡単に解けると思っていたが、どっこいそうは行かなかった。
公立高校の数学の問題は通常の勉強をしている子ならまず50点は確実に点が取れるように構成されているが一方で85点以上取るには相当の勉強が必要になっている。
そして時間内にはまず100点を取ることは不可能で、自分で解いてみて「果たしてこの問題で100点取る子がいるのだろうか」と思ってしまう。

注)一方で私立の問題はやたらと難しい。ただし入学するには大体50点取ればOKで、何か私立はミエで困難な問題を出しているのではなかろうかと疑ってしまう。

 私は主として数学を教えているのだが、最近は英語と理科も教えるようになった。理科は50年前に比較して格段に内容が充実しており、その間の科学の進歩は驚くほどだ。当初は分からないことが多かったが参考書を買いこんで特訓をした結果、今では中学の理科を相当高いレベルで理解できるようになった。
子供に教えている時も数学と理科が一番楽しい。

 毎日時間さえあれば高校受験参考書の問題を解いているので、まるで自分が高校の入学試験を受けるみたいになっている。「山崎さんが自分で受験したらどうですか!!」と知り合いに言われたが、さすがにまた高校生をするのはしんどいので笑ってごまかした。
私の生活は非常に規則正しく朝の掃除と昼間の自転車トレとブログ作成と子供に勉強を教える時間以外は基本的に受験勉強をしている。我が家には千葉県だけでなく全国の公立高校の過去問が山のように積まれている。
最近は高校の数学や物理や英語まで手をだしているので時間が常に足りなくなってきた。
うーん、これでは完全に受験生じゃないか!!!」

注)なおなぜ私が高校の数学等の問題に取り掛かったのかの経緯は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-03c8.html


 しかし子供に勉強を教えて本当によかったと思っている。もしそうしていなかったらきっとテレビで映画やスポーツ中継でも見ていたに違いない。懸命に教えようとするので勉強にも身が入って緊張感ある生活ができている。
3名の3年生の指導がもう少しで終わるので4月3月)からの新入生を募集しようと思っている。ただ全員で6名は多すぎたので今年は3名か4名程度にとどめて十分な指導ができるようにしよう。

 

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(27.2.3) 2015年クラッシュするのは中国かヨーロッパか!

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  2015年の経済
を予測している経済学者や実務家の意見は大きく二つに分かれている。
中国とヨーロッパではどちらが先にクラッシュするかということで、GDP数字重視派はヨーロッパのクラッシュが先だという。
論理は15年度の予想成長率はヨーロッパがほぼ0~1%なのに対し、中国は6.8%~7.4%で他国がうらやむような経済成長なのだから中国がクラッシュするはずはないというものだ。さらに世界最大の外貨準備をあげ「そんな国がクラッシュするなら他のすべての国がクラッシュしてしまう」と指摘する。こうした指摘は経済数値を重視するアメリカの学者に多い。

 一方GDP数字無視派はヨーロッパの数字が正確な予想なのに対し、中国のそれは政治的作文で首相の李克強氏でさえまともに信じていないのだから信じる方がおかしいという。
李克強氏が重視している電力消費量の推移は14年上期が対前年比5.3%増で下期は2.5%増だったから、中国の実態はその程度であり、アメリカの経済成長率より低くなっているという。
中国が高度成長しているなんて神話で、かえって不動産価格の下落が信用収縮につながっており、香港の不動産王で中国最大の資産家でもある李嘉誠氏は中国国内の不動産をすべて売り払って手じまいしており、「これが中国の現実だ」という。

 私の立場は後者で確かにヨーロッパのギリシャ発金融危機は波状的には起こるが(3か月ごとに国債の償還金の手当てをしなければならない)、EUもギリシャも妥協点を探っており、双方が適度に妥協してどこかに落ち着き場所を見つけると思っている。
特にECB欧州中央銀行)が各国の国債を購入して資金供給を行うことを決定したことが大きい。

 一旦国債の購入が始まれば、その対象がギリシャ国債のような経済が疲弊している国の国債になる可能性が大だ。
現段階では格付や出資割合等の縛りをつけようとしているが、これではドイツやオランダ等の高格付国の国債しか購入できない。そんな国の国債を購入してもドイツもオランダも迷惑なだけだ。
あたしのところは経済は順調で別に新たな資金供給はいらないわよメルケル首相ならそう言うだろう。

 結局ECBとしてはギリシャ支援のための止むおえない措置としてギリシャ国債の購入を行って資金繰りをつけるというのが最も妥当な解決策になる。
ECBも日銀と同様後戻りできないのだから、「もうなんでもいい。ギリシャだろうとイタリアだろうとスペインだろうと国債を買って買って買いまくる異次元緩和だ」なんて感じになるだろう。
まずアメリカのFRBが行い次いで日銀が追随し、さらにECBもギリシャのような経済不振の国の国債を購入して資金供給をするからこうした国々ではクラッシュが起こりようがない。

注)ヨーロッパクラッシュ派の主張は緊縮財政のドイツと放漫財政のフランスが対立しているからギリシャ支援はうまくいかないというものだが、EUやユーロをつぶすよりギリシャを救った方が安くつくと最終的には判断すると私は思っている。

 さて中国ではどうなるだろうか。中国経済の最大の問題点はまともな統計資料がないことで、羅針盤やレーダーなしに船を走らせているようなものだ。
経済が順調な場合は統計資料などなくてもイケイケどんどんで済むのだが、人間でも病気になれば精密検査が必要なように経済も同じで問題点を正確に把握しないと対処のしようがない。
本当の中国経済の実態を誰も把握していないのですべてが対処療法になっている。
総裁大変です、A銀行の元資金が底を突き返済ができないと泣きついてます
あそこには資金供給したばかりだろう、なぜだ?」
予想外に倒産企業が多く、資金回収ができなくなったといっており、今後どうなるか分からないそうです

 現在日本企業は伊藤忠商事を除くと中国市場から撤退しており、もはや中国市場が足かせになっている。難破する船から我先にネズミが逃げ出している状況で、どれだけ早く逃げられるかの競争になっている。誰もが本能的に中国が危ういと知っているのだ。
中国の場合は情報が政府によって管理されていて外部にはお化粧した情報しか流れないから実態を把握するのは困難だが、こうした時は本能に任せるのが一番ということだ。
そして誰もが逃げ出せば結局は倒産しかない。

注)なぜ伊藤忠商事だけが中国に肩入れしているかの理由は前に述べた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-62c9.html






 

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(27.2.2) TPP交渉の落としどころ 「もうここいらで妥協しようじゃないか!!」

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 すったもんだしていたTPP交渉環太平洋パートナーシップ)がようやく締結する見通しが付いた。アメリカからも日本からも締結ま近かのシグナルが出されている。
日本がTPPに参加の表明をしたのは2010年10月で当時の総理大臣は菅直人氏だった。
あれから4年強の歳月がたっている。

 当初は2011年末にも条約は締結されるような感度だったが、日本側もアメリカ側も一切も譲歩をしなかったので交渉はもめにもめて一時は日本をTPP交渉の参加国から外して残りの11か国で締結しようと言った案も出されていた。
しかしこのTPPの交渉国の主要メンバーは明らかに米国と日本だからアメリカと日本の合意こそがTPPが世界的な枠組みになるか否かの鍵を握っている。

 ここにきて急速に締結の機運が盛り上がったのはアメリカのオバマ大統領が締結に本気になったことと、日本側は安倍総理がもともと締結に積極的だったからだ。
オバマ大統領が今まで腰が引けていたのは自身の支持基盤である労働組合が大反対していたからで、無関税になれば弱い国内の製造業が日本の製造業に席巻され職を失うと猛烈なロビー活動をしていた。
特に自動車産業の労組は日本製自動車が無制限に輸入されるとGMもフォードもクライスラーも後がないとの危機感が強かった。

 しかしそうした危惧もGMやフォードが復活したことや、もし日本製の自動車が席巻しそうになればトヨタたたきや、エアバックのタカタたたきに見るように政府とアメリカ企業が手を携えて日本企業に難癖をつけては陥し入れるのを見てさすがの労組も軟化した。
これなら大丈夫だ。日本は法廷闘争に弱いからいくらでも足をすくえる!!」

 オバマ大統領は国内のTPP反対勢力が妥協を示し始めたので、オバマ氏の最後の仕事としてTPP締結を政治日程に掲げた。オバマ氏は今まで何も後世に残す仕事をしていないので(オバマケアは完全に骨抜きになってしまった)、このままでは無能な大統領として歴史に刻まれてしまう。
いま太平洋地域では中国が貿易の国際ルールを決定しようとしている。しかし太平洋地域の貿易のルールを決めるのはこのアメリカだ」と今年の一般教書演説で大見えをきったが、もともとTPP賛成の共和党からはスタンディング・オベーションを受けていた。
締結に反対していたのはオバマ大統領だったからこの変節に共和党が喜んだのは当然だ。

 一方日本では安倍首相農業団体の反対に苦慮していたが、この反対を押し切る決心をした。日本には強い農業を作りたくても農業団体の反対でどうやっても農業改革ができなかった歴史がある。
農業団体が大反対なのは当然で、特に全中は日本農業をできるだけ弱いままにして半永久的に保護産業にしようと画策してきたので安倍総理にとってはどうしても倒さねばならぬ主敵になっている。
日本は工業国なのにこれでは単なる農業保護国になって歴史に埋没する」

注)全中をはじめとする農業団体がどのようにして日本農業を弱いままとどめようとしたかは前に何回か述べた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-cc2c.html

 この最強の抵抗勢力の全中をこの3月にも法改正をして葬り去ることにめどがたち、強い農業の育成にもめどがたったので安倍総理はTPP交渉で妥協することにした。
妥協のキーワードはセーフガードでたとえば牛肉の輸入量が50万トンを超えれば越えた分について輸入制限をしたり高関税をかけることができる取り決めである。
アメリカもそうしたセーフガードを認めてTPPを締結する決心をしたのでここが手の打ちどころになっている

 どこの国にもそれぞれ事情はあり、しかしその事情ばかりに固執していては条約など締結できない。アメリカは労働組合を抑えることに成功し、日本は農業団体を抑えることに成功した今がまぎれもなく調印のチャンスだ。
これを逃すとおそらくTPPは半永久的に締結が不可能になり、アメリカが恐れている中国が貿易のルールを決める世界が現れてくる。
中国に仕切られる世界は地獄だからそうした地獄を見ないためにも締結を是非すすめてほしいものだ。

注)実際に中国が東アジアの経済をしきれるかどうかは疑問だが中国の主観的意識はそれができると踏んでおりそのための軍事力強化でもある。やはり中国をのさばらせるよりはTPPで妥協した方が日本にとってメリットが大きい。

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(27.2.1)おゆみ野の住民参画運動 ベンチの補修は住民の手で

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 最近住民が自らの労働力で道路や水路の整備をしている話をよく聞く。長野県下條村の事例が特に有名でそれをNHKが放送していた。
すでに1000か所以上の土木作業が住民の手で行われ、業者がするよりもはるかに安い金額で実施できるために、村は残った予算を子育て支援等に振り向けていた。教育費も医療費も安いため都会から移り住む人も多く村の活性化につながったと伝えていた。
現在日本の過疎問題に対する一つの解答だろう。

 私の住んでいる千葉市もご他聞に漏れず財政は火の車であり、最近まで無料だったごみの収集費用をごみ袋購入時に上乗せになったので、私が使用している45Lサイズ1枚36円になった(それまでは数円だった)。
かつてはすべて市に頼っていれば生活できたがそうした時代は終わって、今は住民が市を助ける時代に変わってきた。

 私は定年後おゆみ野クリーンクラブを立ち上げてメンバーと遊歩道のごみの清掃やベンチが腐るのを防止するための防腐剤の塗布や遊歩道の芝の芝刈りを実施してきたが、昨年から本格的な公園のベンチの補修にとりかかった。
ここおゆみ野は開発されてから約30年ほどたっているが、当初設置された公園や遊歩道のベンチの痛みははなはだしく、とても防腐剤の塗布程度ではもたない。
市の公園事務所も懸命に補修をしているものの予算不足もあり、人の手配も資材の手配も思うように実施できず、公園はひどく裏さびた状況になっていた。
こりゃ駄目だ。何とかしよう・・・・・・

 昨年からベンチの補修を住民の手で行うこととした。ベンチの補修は木材を購入して木材部分は全部新しくして、台座はごみを落としてから塗装をし直している。見た目には新品同様に出来上がり、補修が終われば市の公園事務所の管理者にチェックしてもらい問題がなければ住民に開放するという仕組みにした。
この作業を私は長い間したかったのだが、いままで今一つ技術に自信がなかった。木材を適切な大きさに切断して、防腐剤を塗り、古くなった木材をすべて取り換えればいいだけだが、ねじ穴の場所をうまくセットしたり、安全対策のためにねじの出っ張りをナットでうまく処理しなければならないので、実際にやってみるとかなり苦労する。

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 この作業をする気になったのはカーペンターオクさんが一緒に作業をすることになったからで、オクさんはある日本でも著名な会社のサラリーマンだが、本来は大工志望だった人である。
いまでも自家用車に大工道具一式を積み込んで祭日はおゆみ野の森の遊具を一人でこしらえていた。
山崎さん、一つベンチの補修もしてみませんか」オクさんから提案を受けたがオクさんとならうまくいくので嬉しくなって実施することにした。

 緑区の住民支援事業17万円の支援をもらって木材やねじ等の資材費はこの予算でまかなうことにした。
すでに昨年中に夏の道公園10基のベンチの補修が終わっている。この3月までに後6基程度の補修はできそうだ。
市が補修を業者に依頼すると7万5千円程度かかるそうだが、私たちが自分たちだけですると資材費だけだから1万円から1万5千円程度で済む(木によって値段が違う)。
単純計算で5分の1から7分の1だから市の補修予算の50万円から60万円程度はこの作業で浮かしたことになる。
俺たちもなかなかやるじゃないか。うまくすれば毎年100万円程度は市へ財政プレゼントができる!!」

 当初は二人だけで実施していたが最近はクリーンクラブの他のメンバーや公園を守る会の人たちも協力してくれているのでだんだんと広がりを持ってきた。
数年のうちにおゆみ野周辺の公園と遊歩道の古くなったベンチすべてを新品に代えられそうだ。
おゆみ野の住民参画事業長野県下條村レベルになりつつある。

 

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