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(27.1.27) がんばれ台湾新幹線 倒産するな!!

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 私は台湾のファンだから台湾新幹線のニュースはとても気にかかる。倒産しそうというのだ。
台湾新幹線システムこそ欧州だが、車両と技術は日本製だから外見は日本の新幹線と何ら変わらない。
スケジュール通りに運行されるし車内の清掃は行き届いいているし、乗客も多いから「さぞ経営はうまくいっているのだろう」と想像してしまうが、実際は火の車なのだ。

注)台湾新幹線は当初フランス・ドイツ連合で受注が内定していたが日本が李登輝総統に泣きをいれ、李登輝総統の裁量で車両と技術を日本製にしたもの。

 営業利益率などは56%と日本の新幹線より稼いでいるが、借金の返済で収益はたちまちのうちに赤字になる。
台湾新幹線は約2兆円の投資案件だったがそれを民間の金融機関等から最大35年の償還期限で調達した。単純計算で毎年600億円相当の返済をしなければならないが、年間の営業利益は1000億円程度だから、新規投資や支払利息や減価償却費を考慮すると赤字になってしまう。
累積赤字は2000億程度になり、また優先株主からは償還の催促をされているが(現在裁判が行われている)手持ち資金がないため今年の3月にも破綻するのではないかと言われている。

 なぜこれほど資金計画が杜撰だったかというと、利用者の予想をおもいっきり大きくしてあたかもすぐに償却できるように計画を装ったからだ。
間違いありません。台湾の経済成長は6%は行くでしょうから毎日30万人の乗客は堅いです」なんて国会議員をけむに巻いて計画を了承させたのだが、経済成長率は5%程度だが時にひどく落ち込みがあったり、乗客数は13万人程度だから、償還計画は70年程度に設定しなければ経営が頓挫する構造になってしまった

 こうしたバブル計画はどの国の公共工事にもつきもので、私の住んでいる千葉市ではモノレールが走っているがこの計画でも乗客予想を3倍程度見積もって破綻してしまった。バブル時代に建設されたテーマパークなどはディズニー等の一部を除いてすべて倒産したのを見ても計画時の誇大利用客予想は常套手段になっている。

注)千葉県が建設(その後千葉市に移管)した千葉モノレールの現状は以下参照。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/21613-21b6.html

 台湾新幹線も予想の半分以下の乗客だが、日本の東海道新幹線ですら一日40万人だから人口が2300万日本の約6分の1)の台湾で30万人の利用客予想をするのは無茶だ。
国会議員を始め誰もがそんな計画は嘘だと知っていたがだまされたふりをして新幹線建設にまい進した。
まあ、いつか必ず返済計画に破綻が発生するが、その時はその時だ!!」
開業したのは2007年だがあれからほぼ10年で返済計画がとん挫してしまった。

 業績は十分だが借金を返済できるほどは稼げないこの新幹線を台湾はどのようにするのだろうか。
一旦倒産させて借金の棒引きと返済計画の繰り延べを行って立ちなおさせるのだろうか。
何かJALの倒産劇を見るようだが営業そのものはしっかりしているのだから資金計画さえ変更されれば日本のJR同とじように好業績企業になることは間違いない。
現在の馬英九政権はこの問題を解決する熱意が不足しているものの(
選挙に負けてすっかり政治力をなくし茫然自失の状態になっている)いづれ政治決断をせざる得ないだろう。

 

 

 

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