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(27.1.15) 長期金利の急激な値下がりが経済の地殻変動を示している

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 ここにきて長期金利が急激に下がっている。一般の人にとっては「だから何なの!!」という感覚だろうが、投資家や政府の金融担当者にとっては一大事件だ。
日本国債の10年物0.255%5年物などは0%に張り付いた。
金利などほとんど発生せず期近ものに至ってはマイナスの金利になっている。
これは日本だけでなくドイツでもアメリカでも同じだから、世界中で資金需要がなくなってしまったことを意味する。

 ヘッジファンドを中心とする投資家は収益が上がる投資先さえあれば積極的に資金を投入するが今は全くと言ってそうした対象物件はない。
原油などどこまで低下するか分からないような状況でもう少しで40ドルを割り込みそうだし、鉄鉱石も石炭も非鉄金属もみな一斉に値下がりしている。
大変だ、コモディティに投資している資金を引き揚げろ!!」世界中でリスクがある投資から資金が引き上げられている。

 おかげで世界中で資金がだぶついているが回収した資金を放っておくわけにはいかないので、安全確実なアメリカや日本やドイツ国債に需要が集中している。
今は資金を寝かせておこう。次の投資案件が出てくるまでの辛抱だ
現在値上がりが期待できるのはアメリカと日本の株式と不動産だけでヨーロッパも中国も経済状況が全く不振に陥った。
強気な投資家はアメリカや日本の株式や不動産に投資をしているが弱気な投資家は国債を購入して資金を寝かせる措置をとっている。

 今年に入ってから世界経済はさらに急激に変化した。ヨーロッパは完全に失われた20年に突入しギリシャ危機が再熱しそうだし、中国は厚化粧のGDP統計からは信じられないような不動産不況に陥った。
中国の14年度の貿易統計が公表されたが輸出入合わせた貿易額は3.4%の増加だが、これはGDPの7.3%の半分以下だ。中国は貿易こそ命というような国なのにこの低迷はひどい。輸入に至っては対前年比0%だから、世界中の資源を買いあさっていた一昔前と比べると様変わりだ。
中国が原油も鉄鉱石も銅も石炭も買わなくなった。コモディティの投資資金はすべて引き上げろ!!」ファンドマネージャーの怒鳴り声が聞こえるようだ。

注)何度も言うが中国のGDPの増加7.3%と貿易量の増加3.4%との乖離はひどい。GDPは3%台に落ちていることは確実だ。

 15年度の経済で好調なのはアメリカと日本だけになるだろう。アメリカでは株式も不動産も多少の上下を繰り返しながら上昇し日本の株式や不動産も同様の推移をたどるははずだ。
14年度の外国人による日本の不動産投資は約1兆円になってこれは前年度の3倍の規模だったが、中国での不動産市場の崩壊で資金が中国から逃げ出し日本に向かっている。
都心のビルも京都の古民家もニセコの周りのリゾート地も中国資本が徘徊している。

 一般の人には分かりずらいが、世界経済に転換点が訪れているのが長期金利の趨勢で確認できる。
大地震の前の地鳴りなのだが、2015年は誰の目にも世界経済が変わったことが確認できるだろう。



 

 

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コメント

こんにちは、時々勉強させてもらってます。

スイス中央銀行の対ユーロへの上限撤廃で金融市場が混乱していますが、これはどう解釈すればいいのでしょうか?
是非 教えてください。

(山崎)記事を記載したしました。

投稿: まっくん | 2015年1月17日 (土) 03時17分

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