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(27.1.14) なぜ朝鮮は停滞の500年を過ごしたのか? そしてなぜ正確な地図が存在しなかったのか!!

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 大したものだと改めて感心してしまった。伊能忠敬のことである。日本で初めて正確な日本地図を19世紀の初めに作成していた。
この地図によってはじめて日本という領国が明確になったのだが、この地図を見ると当時の人がどこまでが日本と意識していたか明確に分かる。

 ロシアと領土権争いをしている国後・択捉については国後島は描かれているが択捉については地図にない(かえって樺太の南端が描かれている)。
また韓国と領土権争いをしている竹島については描かれていない。これは当然で岩礁だけの人の住んでいない島など測量する価値がないからだ。
そして沖縄や尖閣諸島もこの地図にはない。
そうか、当時の日本人の日本という感覚はこうしたものだったんだ!!」
江戸幕府がロシアやイギリス等の植民地侵略に対し防衛しようとした領国の範囲が分かって非常に興味深かった。

 私がなぜ伊能忠敬の地図を見ていたかというと隣国の韓国朝鮮)で伊能忠敬が作成したような正確な地図がいつできたのか興味を持ったからだ。
地図があるということは領国という概念があってさらに国民国家成立の前提条件があるということだが、いくら探しても見つからなかった。
14世紀のイモムシのような地図は存在し、それも韓国(朝鮮人)が作ったのかどうかは不明だったが全く本格的な地図が19世紀にないのだ。
やはりそうか、当時の朝鮮人(李氏朝鮮)には地図という概念がないのだ!!」

  日本が本格的な地図を作成し始めたのは明治期になってからで、陸軍陸地測量部が担当したが、その最後の地図の空白部分である剣岳周辺の測量が終わったのは1906年だった。だから朝鮮に地図がなくても驚かないのだが最低限伊能忠敬レベルの地図がないと国家という概念が成立しない。

 現在の国民国家とそれ以前の王朝との最大の違いは正確な地図の存在だ(絵図ではない)。いわば国家の所有権としての領土の宣言だが、日本はそれを伊能忠敬が実質的に行ったが韓国朝鮮)では日韓併合までそうした地図はなかったようだ。
最も十分調べたわけでないので、誰か日韓併合以前に朝鮮の正確な地図(外国人ではなく朝鮮自身で作成した地図)ができていたという情報を知っていたら教えてほしい。

 私は最近李氏朝鮮日韓併合までの王国)を調べているのだが、ここに国家とか国民とかの概念を見つけることは全く不可能で、ちょうど日本の平安朝の貴族と農奴(荘園農奴)の社会を彷彿とさせる。
李氏朝鮮はおよそ500年間続いたのだが、信じられないことにその間社会的な進歩は全く見られずかえって退化している。
その前の高麗朝までは荷車があったのに李氏朝鮮では荷車がなくなってすべて人が荷物を背負って運んでいた。
なぜそうなったかというと物流が途絶えてしまって小さな集落単位の移動しかしなくなったからだ。

注)高麗朝はモンゴル帝国に隷属していたから、モンゴル世界の技術水準は維持できていた。

 こうした李氏朝鮮の小集落間には本格的な道路がなく今でいう山道の類しかなかったので人の移動は極端に難しかった。そしてこうした集落を支配していたのは日本でいう国司のような貴族で、実際は地頭と言ったような地元の役人(中人という)が地方の収奪を行っていた。
全く平安時代そのもので貴族階級以外は生存ぎりぎりに追い詰められた生活をしていて「泣くこと地頭には勝てない」社会だ。。
一般の朝鮮人は極端に貧しく貴族を除くとみな白いチョゴリを着ているが、これは染料が高価で貴族以外が染色することができなかったからだ。これと江戸の町人の服装を比較してみればその差は歴然となる。

 500年間も何をしていたかと不思議に思えるがただ農民を搾取することだけでそれ以外は何もしてこなかったといえる。
日本でいう武士階級の成立もなく武人は全く評価されずそのため軍隊などあってないようなもので、何か問題が起こったら宗主国の明)に応援を求めていただけだ。
なんでそうした王国が500年も続いたか不思議だが、日本でも平安時代が400年続いていたからいいとこ勝負だ。
だが朝鮮はその平安時代のままで近代を迎えたのだから、そのショックはさぞ大きかったと思う。

 現在の韓国の教科書では栄光の朝鮮史がつづられているが、実際は何も誇ることがなく停滞の500年がただ過ぎていただけに過ぎないことが分かる。まともな地図がなかったのがその最大の証拠だが、本当に朝鮮には伊能忠敬はいなかったのだろうか。いたら朝鮮を見る目も変わるのだが・・・・・・・・・・





 

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コメント

新年おめでとうございます。本年も拝聴させていただいております。
荷車もなくなった、の記述でふと思い出しました。NHK地球ドラマチックでバングラディシュの子供たちの重労働(レンガ運び)のことです。現地では貧しく学校に通えない幼い子らが、夜明けから夕方まで1千個にも及ぶレンガを頭に載せて毎日運び続けている、というものでした。TVを見ながら、「運搬には台車という効率的なものを誰も作らないのか?」という疑問がずっとありました。それこそ2000年前と同じ方法で運び続けているのが信じられなかったのです。そもそも日本人は頭の上に荷物を載せるなどという不安定なことはしません。バングラディシュの近代化はほど遠いと思いました。

(山崎)あけましておめでとうございます。いつも読んでくださり有用なコメントをしていただきとても感謝しております。

投稿: たぬき | 2015年1月14日 (水) 21時59分

李朝末期に金正浩という人が朝鮮中を歩き、測量をして大東輿地図という地図を制作しました。しかし当時の朝廷の人々はその価値が分からず、金正浩の晩年も不遇だったようです。彼の地図の価値を理解できたのは、その後朝鮮に渡った日本の軍人だったそうです。

(山崎) 貴重な情報をありがとうございます。東興地図を検索してみます。

投稿: 高木れい | 2015年1月25日 (日) 15時24分

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