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(27.1.12) 経済はデフレだがGDPは大成長 中国統計局発表の不思議

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 思わず笑いこけてしまった。中国統計局が発表した消費者物価指数の推移にである。
これによるとと14年12月は対前年比で1.5%のUP通年では2.0%のUPだという。
消費者物価は従来4%程度で推移してしたが昨年度はひどく低下し、中国政府の目標値3.5%を大幅に下回っている。
一方で生産者物価の方は3年にわたり低下の一途をたどっているから生産者物価は完全なデフレだ。

 なぜ私が笑ったかというとこの物価推移とGDPの伸び率7.3%が全く整合しないからだ
物価とは経済の過熱現象の反映だから経済成長が続いていれば物価は必ず上がる。これは日本の高度成長期の頃を思いだしてみれば分かることで、当時は10%以上の成長だったが、一方で物価も7%前後上昇したから「いくら賃金が上がっても物価上昇に追いつかないではないか」と不満を述べたものだ。
経済が過熱した状況下では原料も賃金も金融機関からの借り入れレートもみんな上がるので、どうしてもそのそれが製品価格に反映してインフレになる。

注)インフレになるのはこれ以外に海外からの調達物質が急激に値上がりした時に起こり日本は2度の石油ショック後猛烈なインフレに悩まされた。

 物価上昇率から見ると中国経済はすっかり落ち着いてデフレ局面に入っているのだが、GDPで見る限り世界最速の経済成長が続いていることになっている。
生産者物価がデフレということは生産過剰で在庫が増えその結果価格が引き下げられているのだが、そんなこととはお構いなしにGDPは7.3%の成長だ。
余りの整合性のない統計だが中国統計局はこうした発表を臆面もなく行う。

 今では中国のGDP統計については世界中の経済学者から顰蹙を買っており、「こんな嘘っぱちな数字をよくあげるものだ」とあきれ返られている。中国のGDP発表数字を基にした経済分析などがあると「こいつは中国のエージェントか!!」と思われるほどだ。
IMFなどは気の毒で各国のGDPの発表数字を正しいとの前提で世界経済の予測を行うものだから、まったく当たらなくなってしまった。
思い余って中国に「IMF方式でGDPを計測するように」との勧告を行ったが、「嘘は書くな」ということだ。

 中国の統計数字を読み取る時は、どれが真実に近い数字でどれがほらかを毎回チェックしなければならないので大変だ。
地方政府や国有企業の幹部の出世にかかわる数字はまずだめで、消費者物価のように政府に責任が及ぶ数字は信ぴょう性が高い(ただし今度は政府が政策的に都合のいい数字に書き換えている場合がある)。

 しかし中国統計局としても言い分があるのだろう。
整合性が何だ、俺たちは数字を発表しているだけでその真偽までチェエクしているわけでない。日本だって昔大本営発表をしていたではないか!!」

 


 

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