« (26.12.12) 金融緩和競争の勝利者は誰か? 再び火を噴き始めたギリシャ危機 | トップページ | (26.12.14) 原油価格は30ドルに向かって急降下  仮需と実需の間に!! »

(26.12.13) 国連の茶番劇COP20 温暖化防止対策は中国の責任

221223_020_2 

 国連の主催する会議はどれも茶番だが特にペルーで行われていたCOP20国連気候変動枠組条約締結国会議)ほど茶番はない。
なぜこれが茶番かと言うと温室効果ガス排出国のベスト3中国、アメリカ、インドがこの条約の枠外にあって、この3国で排出量はほぼ5割に達し、条約の義務を負う国(京都議定書の締結国)の割合は3割以下だからだ。

注)二酸化炭素の世界の排出量(2011年) 中国27%、アメリカ16%、インド6%、ロシア5%、日本4%の順。
なお削減目標の従来の経緯は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-bd3d.html


 これではどんなに締結国が削減に努力しても地球の温暖化は防げず、正常な判断力を持つ者なら「そんなことなら締結しない方がいい」と思うだろう。
しかしこうした会議にも当然隠された意図があって、この会議を推進している西欧諸国はこの枠組みで世界からただで資金を巻き上げてしまおうと計画した。
それが排出権取引で、条約の達成国は未達成国から排出権という権利を購入するようにシステムを設計し、もちろん支払い側は西欧以外で西欧諸国はこれによって莫大な利益を得る予定だった。
いわば中東が石油ならば西欧は環境権の売買という訳だ。

 こうした西欧の悪だくみをアメリカや中国やインドは見抜いており、条約締結国になったらそれこそ莫大な資金を吸い上げられてしまうと、この枠組みから早々と撤退した。
残ったのは西欧以外では日本やカナダやロシアで、このうち本当に排出権を購入しなければならない国は日本とカナダぐらいになってしまった。
なんてことはない日本は単に西欧諸国の鴨葱かもねぎ)になっただけだった。

 したがって今回は日本も学習して次の削減目標は自主目標にすることにし、排出権取引の埒外に置く戦略をとっている。
もちろん西欧諸国はこれに大不満で、ドイツのNGO組織は温室効果ガス主要取り組み国のワースト国に日本を上げた。58か国中58位だという。

注)京都議定書では2008年から12年までが削減期間でその後の措置が決まっていない。

 だが何度も言うように日本がいくら頑張っても世界の温室効果ガスの削減には全く役立たない。特に世界の4分の1の排出をしている中国が取り組みに参加し、それも強制的に実施しないと全く効果はない。
今北京や上海や重慶と言った大都市は冬になるとスモッグですっぽりと覆われて、昼間でさえ自動車はヘッドライトをつけて走行している。

 11月に行われたAPEC北京会議では習近平主席が号令して北京に入る自動車を半分に制限し、工場の操業を止め、家庭での暖房までも中止さえてかろうじて北京の空を青くしたが中国でもそこまでやればできるのだ。
中国が参加しない温室効果ガス削減条約など無意味で温室効果ガス問題とは即中国問題といえる。
中国人は世界でもまれなほど温室効果ガスが好きで、鼻の穴を真っ黒にして生きるのが人生だと思っているが他国の人にとっては実に迷惑な話だ。

 
 しかも中国はCOP会議で常に「地球温暖化問題は先進国の責任だ(だから我が国は温暖化対策をしない」と言ってやまない。
今回の会議でも同様の主張を繰り返していたが「ああそうですか、では御随意に!!」といって放っておくのが一番だ。

注)中国もアメリカも来年6月までに削減目標を出すと言っているが本音ではなく、当然排出権取引の枠外での取り組みになる。

 もう一度言うが温暖化対策とは中国固有の問題で、他の先進国の問題ではない。
中国のすべての大都市がスモッグで覆われ、児童はぜんそくで悩み、大型台風や異常気象で国土がずたずたにされてようやく目覚めるのだが、それまではCOP会議など無視して放っておくのが最善の戦略になる。

 

|

« (26.12.12) 金融緩和競争の勝利者は誰か? 再び火を噴き始めたギリシャ危機 | トップページ | (26.12.14) 原油価格は30ドルに向かって急降下  仮需と実需の間に!! »

評論 世界 地球温暖化」カテゴリの記事

コメント

毎回読ませていただいております。

まったくその通りですねえ!!!かつて某国のドアホ総理が「30%削減します」などと妄言をはきましたがほんとに国際関係がまったく読めていない。「野心的な目標だ」などと欧州からほめられて喜んでいた大馬鹿総理です。
また最近ボケてきたのか、のこのこ勝手に近隣諸国に出向いて、これまた勝手なことをしゃべったりする。国家背任罪で国外追放にできんのでしょうか。

投稿: たぬき | 2014年12月13日 (土) 14時43分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (26.12.12) 金融緩和競争の勝利者は誰か? 再び火を噴き始めたギリシャ危機 | トップページ | (26.12.14) 原油価格は30ドルに向かって急降下  仮需と実需の間に!! »