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(26.12.14) 原油価格は30ドルに向かって急降下  仮需と実需の間に!!

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 原油価格
が実需によって決められるというのは全く間違いで、通常は仮需によって決められたまに実需が顔を覗くというのが実態だ。
一時期1バーレル100ドル前後で安定していた原油価格がジェットコースターのように下がり出し、とうとう60ドルを割ってしまった。
このままいくとリーマンショック後の価格30ドル台が実現しそうだ。

 この30ドルが実需に近い水準ですべての仮需が剥がれ落ちるとこの価格に向かってまっさかさまに落ちていく。しかしそこまで落ちると再び仮需が発生するから価格は徐々に上昇する。30ドルと150ドルの間を行ったり来たりするのが原油価格の特色だ。

 ここに来て仮需が剥がれ落ちた理由は二つある。
一つはアメリカのFRBが通貨の供給を止めたからで、昨年の12月までは月に約10兆円の規模で資金をばらまいでいたがそれをぴったりと止めた。

注)アメリカのFRBが金融緩和策を止めた経緯は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/26111-a40f.html

 もう一つの仮需は中国で、中国では国内需要を無視して原油の採掘権とその輸入を実施してきた。中国の石油天然ガス会社は国営企業で、これを率いていたのが最近逮捕された周永康氏だが、習近平氏の石油天然ガス利権集団つぶしの影響で従来スタイルの原油や天然ガスの購入ができなくなった。
従来スタイルとは現地の独裁者と組んでたとえば10兆円で採掘権を購入し2兆円程度をバックペイとして求める方法である。

 これによって周永康氏は莫大なリベートを得ていたが、得をするのはこの利権集団だけで、これを半永久的に繰り返してきたのが中国である。
この方法は中国経済に甚大な被害を及ぼすだけだったが、周永康氏が自宅軟禁された昨年12月からぴたりととまった。

注)周永康氏の逮捕とその実態については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-37b4.html

 こうしてアメリカと中国による仮需が収まったために今原油価格は実需に向かってまっさかさまに落ちていっている(実際にそれが表面化するには約1年のタイムラグがあった)。
従来は価格が低下するとサウジアラビアが減産に乗り出して価格の維持を図るのだが、今回はそれをしていない。
またアメリカもシェールガスやオイルの減産に消極的だ。

 アメリカの意図はいい機会だから原油価格を低下させてロシア経済を押しつぶそうということであり、一方サウジアラビアはイランの国力をこれでそげると踏んでいるからだ。
しかしこれが主要因でなく仮需が剥がれ落ちたことが主要因で、アメリカとサウジアラビアはそれを好機として利用しているだけだ。

 こうしてあれやこれやで原油価格は実需に近づいているが、日本経済にとっては思わぬプレゼントだ。
円安で輸入産業、わけても電力会社が悲鳴を上げていたがこれで一息つけるし、一方輸出産業は円安だけでなく燃料費の節約になるのだから一挙両得だ。

 人間「塞翁が馬」とはよく言ったものだ。禍福は転じるが今日本はまさに福の段階に入った。安倍政権は選挙でも勝ち、さらに原油価格の低下で盤石な体制で日本経済の運営ができる環境まで整ってきた。
原油価格は底を打てばまた上昇するからそれまでの時間的余裕しかないが、それにしても好機であることに変わりがない。
機会をうまくとらえれば栄光の日本の21世紀が始まるのだからこんな嬉しいことはない。

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