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(26.12.24) 三国志の時代に突入した中国 習近平氏の虎退治が胡錦濤一派に及んだ!!

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 これは非常な驚きだった。習近平国家主席の虎退治の第二幕が切って落とされた。
前国家主席の胡錦濤氏の懐刀とされた令計画氏を「重大な規律違反」をしたとして捜査当局が調査し始めたからだ。
これによって令計画氏は実質的に失脚したのだが、従来習近平氏胡錦濤氏の一派(団派という)には手出しをせず、もっぱら元国家主席の江沢民氏につながる人物を標的にしており習近平氏と胡錦濤氏がタッグを組んで江沢民氏を追い詰めるという構図だった。
その北京中南海に地殻変動が起こっている。

 習近平氏は「虎もハエも逮捕する」と言ってきたが、実際に逮捕投獄したのは習近平氏のダークホースであり油断をするとその地位を奪われかねないライバルだった。
薄熙来氏周永康氏のことだがこうした人々は親が共産党の幹部であり、いわば太子党というとことでは習近平氏と全く同じ立場だった。
違うのは両氏が元主席の江沢民氏の庇護を受けて出世していたことで、いわば江沢民派の一派である。
特に周永康氏石油閥のボスでその不法所得の多くを江沢民氏に貢いでいたがその金額があまりに巨額であったために習近平氏のターゲットとされた人物である。

 習近平氏は江沢民一派追い落としのため胡錦濤氏とタッグを組んで(自力だけではできなかったので)、江沢民氏を抑え込んでいたのだが、ここに来て習近平氏は従来の仲間である胡錦濤氏一派の切り崩しに出た。
その第一弾が胡錦濤氏の懐刀の令計画氏の追い落としである。

注)令計画氏は胡錦濤派の最も弱い環だった。令計画氏の息子が2012年半裸の女性とフェラーリに乗って事故死しており、そのもみ消しを周永康氏に頼んだが、その噂はたちまちのうちに中南海に広がった。その後令計画氏は閑職に追い込まれていた。

 中国では腐敗が蔓延しており、腐敗と中国は同義語になっている。あらゆる仕事にワイロが必要でその金額は総事業費の2割から3割と言われているが、こうした贈収賄は誰でも行っており、清廉潔白と言われた温家宝氏でさえ、家族名義で3000億円相当の不正蓄財をしたとニューヨーク・タイムズにすっぱ抜かれた。
日下公人氏は「中国人と付き合うと人間が劣化するから付き合わないことだ」と述べていたが、すべてが贈収賄で仕事をすすめるのが中国流だ。
だから誰が逮捕されても驚かないが「腐敗防止キャンペーン」を胡錦濤氏の団派にその矛先を向けたことに驚く。

 習近平氏はよほど自身の地位に自信を持って胡錦濤派さえ敵に回すことをいとわなくなったのだろうか。それとも習近平氏は常に強引にことを推し進めて敵を作るのだが、そのノリで胡錦濤派と一戦を交えることにしたのだろうか。
習近平氏の政治手法は常に強引さと危うさがともなっていて、日本やフィリピンやベトナムに対する露骨なまでの領土要求や、北朝鮮を全く無視して韓国のパク・クネ大統領と抱擁したりしている。

 こうして中南海はついに3者入り乱れての三国志の世界に突入した。現主席の習近平氏一派、前主席の胡錦濤氏の団派、それに既得権益を牛耳ってきた江沢民氏の上海派である。
果たしてこの勝負誰が勝利者になるのだろうか。
経済は失速し環境は悪化し、そして海外とはもめごとばかり起こしている中国にまたもう一つ問題が発生した。
何か1990年前後のゴルバチョフ政権に酷似し始めたと言っていい。

 

 

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