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(26.12.8) 周永康氏の逮捕と中南海の権力闘争 ライバルを消せ!!

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 中国は腐敗と汚職の天国だから、誰が摘発されようとも驚かないのだがさすがに周永康氏党籍離脱と逮捕には驚く。
周永康氏胡錦濤時代公安警察のトップで日本でいえば法務大臣兼警察庁長官兼検察庁長官だった。
しかも中国は日本と異なり警察国家だから司法権限は極端に強く、日本でいえば戦前の憲兵隊のようなこわもての組織だといえる。

 さらに周永康氏は永く国営の石油天然ガス企業のトップを務めており、自身が中南海の要人になった後は息子や部下を石油天然ガスグループのトップに据えてにらみを利かしていた。
中南海の要人でいるためにはある種の利権グループを握っている必要があり、利権を駆使してワイロを集めてはさらに上部の要人(この場合は江沢民前主席)にワイロを送って取り入っていた。
国営企業とは金のなる木であり、利権グループにとってはそのためだけの存在だ。

 このあたりは日本の平安時代と同じで、中級貴族が地方の国司になるためには上級貴族(藤原摂関家)にワイロを送っては国司になり、その地方を収奪することを繰り返していたのを彷彿とさせる。
最も周永康氏は平安貴族より悪辣で、アフリカや南アメリカや中東の独裁者と手を組み中国の利権獲得を行ってその見返りにバックペイを要求していた。
たとえば石油採掘権を得るために中国政府は10兆円支払うが2兆円程度をバックペイで要求していたのだ(通常中国のワイロ水準は2割から3割)。

 これが今回司法当局から追及された「国有資産を棄損させた罪」だが、こうしたことは誰でも行っており清廉潔白と言われた温家宝氏の利権はレアメタル産業だった。
その中でなぜ周永康氏が逮捕されたのかは、周永康氏は習近平氏のライバルで常に主席の地位を狙う位置にいたからだ。

 習近平氏とは犬猿の仲であり、習近平氏は汚職撲滅キャンペーンのターゲットをこの周永康氏に定めていたようだ。
一方周永康氏は江沢民氏の犬で多額のリベートを江沢民氏に送って身の保全を図っていたが、主席になった習近平氏には送らなかった。
あんな若造の下になんか俺は付かん。江沢民元主席の後ろ盾があれば俺が次の主席も狙える」実質的な反主流派である。

 周永康氏は昨年の年末から自宅軟禁になっていたが、処分決定に1年を擁したのは江沢民氏が処分に反対したからだ。
政治局員(最高指導部)の経験者は絶対に訴追しないのが毛主席の遺言だ!!!」
しかし習近平氏の外堀作戦が効果を奏し、周永康氏の部下や息子を次々に逮捕して締め上げ自白を強要させて裏を取り、さらに石油会社が利権を購入することを差し止めたので、江沢民氏に支払うリベートにも事欠いてしまった。

注)最近中国が石油と天然ガスの利権あさりを止めたために世界の石油市場はパニックになって値下がりしている。

 習近平氏と周永康氏の一騎打ちはこうして習近平氏の勝利に終わったが、おさまらないのは江沢民氏だ。
あの野郎、俺が主席にしてやった恩義を忘れて手を噛みやがって、今に見ていろ!!」
中南海の権力闘争は従来は外から見ていると分かりにくいが、今回は赤裸々に行っており習近平氏が着々と反対派をパージしている(先に薄熙来氏をパージした)。
だが腐敗防止に名を借りたこの反対派粛清がどこまで効を奏するかは不明で、いつ江沢民氏を中心とする長老派が巻き返しに出ないとは限らないところがいかにも中南海の権力闘争だ。


 

 

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