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(26.11.4) 悲しいほどのソニーの惨状 果たして復活はあるのだろうか?

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 目を覆いたくなるようなソニーの惨状だ。かつてウォークマンで一世を風靡し、プレイステーションで大人も子供もゲームに熱中させ、バイオという高機能パソコンを世に送りだしていたソニーは一体どこに行ってしまったのだろうか。
14年前期(4月から9月)の決算発表があったが、最終損益が1091億円の赤字だという。
あの赤字御三家と言われたパナソニックシャープも黒字転換して危機から脱出したのに、ソニーだけは相変わらず泥沼を這いずり回っている。
安倍政権がこれだけの円安政策で輸出産業を支援しているのにその効果がさっぱり現れない。

注)ソニーはいち早くグローバル化していてシャープのように主要工場を日本に置いていないので円安の影響が限定的な側面はある。

 赤字の元凶はスマートフォン部門で期待していた中国市場で大惨敗してしまったことだ。中国市場はシャオミとかレノボとかファーウェイとか言った中国企業が快進撃で、世界の巨人韓国のサムスンでさえ蹴散らされているのだから、もはやソニーの付け入るスキがなくなってしまった。
仕方なくソニーはこのモバイル部門の営業権の減損▲1760億円を前期に実施したため、最終損益が大幅な赤字になった。

 テレビ部門や液晶部門でせこく稼いでもスマートフォン部門の売れ行きがさっぱりではどうにもならない。通期でも下期にモバイル部門を中心に約15%の人員削減を行うのでその費用として1000億円程度かかり、二年連続の最終赤字になるという。
ソニーの部門別収益を見ると金融部門が稼ぎ頭で、後はゲームもテレビも液晶もちょぼちょぼでモバイルは大幅赤字という構造だ。
これじゃー、ソニーは金融会社かい!!」そう言いたくなる。

 平井社長のいう構造改革はテレビと液晶の改善だが、平井社長が本命と位置付けたモバイルが惨憺たるありさまでは黒字転換は夢のまた夢になってしまう。
最大の誤算はスマートフォンが中国市場で中国メーカーによって席巻されたことだが、そもそも中国が「未来市場だ」なんて思うこと自体が誤りだ。
ここは低価格品と偽物の宝庫でソニーのような高級で高価格な純正品を売って儲ける場所ではない。

 すでに世界の先進国市場はアップルに抑えられ、中国は中国製品が席巻し、その他の国ではサムスンが頑張っている。
そうなるとモバイルの立て直しは日本市場をアップルから奪ってここを守り抜く以外に方法はなさそうだ。
アップルのiPhoneに対抗できるだけの魅力的な商品を果たしてソニーが提供できるかがソニー再生のカギなのだからこのハードルは相当高い。

注)日本市場のスマートフォンシェア
14年第1四半期 アップル67%、シャープ12%、ソニー11%

 徹底的なガラパゴス化を図って日本市場で生き残る以外にいったい方策があるのだろうか。
幸いXperiaは日本で相応の競争力はあるのだから、すべてのエネルギーを日本市場に集中してアップルのシェアを奪うことが平井ソニー残された戦略になるだろう。
そうは言ってもこれも苦難の連続だから本当はスマートフォンから撤退してかつてのウォークマンのような斬新な商品を開発する方がはるかに生産的に私には見える。

注)14年3月期の決算についての評論は以下の通り
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/post-5f85.html


 

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