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(26.11.27) スカイマークの苦悩 スカイマークは生き残れるか?

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  日本の航空業界がここに来て騒がしくなってきた。スカイマークのことである。
スカイマークは日本の第3位の航空会社LCC(格安航空会社)が日本に進出するまではリーズナブルな価格で乗客を運ぶ人気の航空会社だった。
しかしここに来てLCCが日本に本格参入するようになるとスカイマークの価格優位性が薄れ、それと同時に搭乗率が低下し14年3月期は18億円の赤字で、さらに15年3月期は136億円の赤字が見込まれている。

 この経営状況の悪化に対処するためスカイマークは本年度中には導入予定だったエアバスA380の6機の導入をキャンセルしたが、このことが問題を大きくした。
A380はニューヨークへの国際線進出の切り札で「国際線進出が不可能なほど経営状況は悪化しているのか!!!!」と見なされたからだ。
さらに追い打ちをかけたのはエアバス社より700億円規模の違約金の請求をされたからで「700億円も支払ったら1年分の売り上げが飛ぶし、これではスカイマークは倒産するのではないか」と噂がとんだ。

 このエアバス社との契約不履行にかかる違約金は最終的には230億円規模になり、この金額はスカイマークがすでに前払い金として支払い済みの金額だから新たな費用の発生は抑えられた。だから倒産のうわさは収まったがそれにしても悲しいほどの違約金の支払いであり、国際線への進出は夢のまた夢になってしまった。
現在スカイマークはLCCとの競合で採算性の悪い成田出発便をすべて取りやめることにし懸命のリストラに励んでいるが、それだけでは十分でなくここに来てJALに経営の支援を求めている。

 内容は羽田での共同運航だが、独自路線では立ちいかないということであり実質的な身売りと言っていい。
スカイマークは日本企業としてはまれに見るチャレンジ精神の旺盛な会社でスカイマークのおかげでばか高かった国内航空運賃の引き下げが図られたし、ミニスカートの御嬢さんも目を楽しませてくれたがLCCの波にはどうやっても対応できなかったということだろう。

 日本の空にはLCCが怒涛のように押し寄せ中途半端に安いだけのスカイマークは搭乗率が低下の一途をたどり経営は悪化している。
成田はLCCの牙城になり、地方線は不採算だから、スカイマークに残された選択は虎の子の羽田でJALの庇護のもとに生きることしかなくなってしまった

 現在世界の空は運賃は高いがそれなりのサービスをするメガキャリアと安いだけが取り柄のLCCに二分化され、それ以外の航空会社が存在できる余地がなくなっている。
JALでさえ油断をして倒産してしまったのだから、スカイマークの将来性は厳しいが、こうしたチャレンジ精神の旺盛な会社はぜひとも生き残ってもらいたいものだと思う。


 

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評論 日本の政治 航空行政」カテゴリの記事

コメント

JALとスカイマークの提携はうまくいけば利用者にとって恩恵ばかりになると思います。

国交省が「羽田枠」の話で本質部分を混ぜ返さなければ新しい建設的ビジネスモデルも誕生したのでしょうが今はちょっと疑問符がつきました。

LCCにも2種類あって、乗った後「もう2度と乗りたくない」と思わせる会社と「これなら次も利用しよう」と思わせる会社。

私の主利用エアラインはルフトハンザですが、ルフトハンザで格安ビジネスクラスを予約すると自動的にジャーマンウィングスにブッキングされます。

チェックインカウンターも別です。誰もそれを不思議に思っていません。ドイツでの話しですが。

ジャーマンウィングスはルフトハンザの子会社ではありません。が、乗る人はルフトハンザの「利便性」と「安心」を享受するので次もまたジャーマン、となります。

ジャーマンウィングスはこういう客ばかり扱っているわけではなく独自路線、独自マーケットも持っています。スターアライアンス加入ではなくマイレッジはすべてルフトハンザのマイルズ&モアにカウントされます(これってとても大事)。業績は急拡大中。

スカイマークにはこういう良質LCCとしてがんばってもらいたいです。2社寡占の日本の空なんて経済規模からして有り得ないです。

(山崎)お便りありがとうございます。

投稿: sudo | 2014年11月28日 (金) 07時48分

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