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(26.11.22) 貿易収支の改善傾向が現れた。 「日本経済は買い」

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 アベノミクスが発動されてから2年、ようやくのことで貿易収支の改善効果が現れてきた。
10月に入り貿易収支はなお7000億円の赤字だが前年同月対比で36%赤字幅が縮小した。2ヵ月連続赤字幅が縮小して拡大に歯止めがかかった。
14年上期4月~9月)は過去最高の4兆円規模の赤字だったが、それが底を打ったようだ。

 安倍政権発足以来通貨をほぼ無尽蔵に印刷する金融緩和策を発動したので、円は80円程度から120円近くまで円安が進み、これはリーマンショック以前の日本の輸出環境と同じだ。だから安倍政権としたらもっと早く貿易収支は改善すると思っていたが現実はそうはならなかった。

 それは当然でリーマンショックで満身創痍になった日本企業が決断した選択が中国等への工場移設である。
中国の地方政府との難しい折衝の末ようやく工場が操業し始めたのに、今度は円安が進行し中国での生産の優位性が薄れたとしても、おいそれと生産場所を変えるわけにはいかない。
第一円安がいつまで続くか分からないし、中国地方政府との間には生産や雇用についての約束があるから、中国はやめて今度は日本で生産すると簡単に変更できない。

 だが幸いにも中国政府は外国企業、それも日本企業を狙い撃ちしたような工場や商店の焼打ちまで行ったので、日本企業が中国にとどまる義理がなくなった
日本企業の大量退去に驚いた地方政府は日本人駐在員の監視までして企業のつなぎとめをはかっていたが、日本企業は中国+ワンという戦略でこれに対抗してきた。
中国の工場は存続させたまま他の国での生産を拡大するというものだが、実際は中国での生産規模を最小限にして(工場は実質稼働させず)、東南アジアに工場をシフトする戦略である。

 当初日本企業が目指した中国+ワン東南アジアだったが、このところの急激な円安の進行で中国+ワンに日本が含まれてきた。
これなら昔のように日本で生産して輸出するのが一番じゃないか!!!」
現在日本企業はグローバルに展開しているので最も安く生産できる場所で生産することができる。今日本がその場所になってきた。
貿易収支の赤字幅は14年上期が最悪で、今後は急速に改善されかつてのような貿易黒字国になるだろう。
安倍首相としてもようやく成果が表れ始めて肩の荷がおりただろう。

 さらに幸いにも中国経済の失速で世界中から資源を買いあさっていた中国が原油や鉄鉱石や石炭の輸入を減らし始めたので、こうしたコモディティ価格が急激に低下している。
日本は原油や天然ガスの大量輸入国だからこの価格低下の恩恵は大きい。
輸出は伸び、原料価格が低下すれば日本企業にとってこの世の春が訪れたようなものだ。

注)コモディティ価格の低下については前に記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-8540.html

 

 現在GDPはマイナスのままだが貿易収支の赤字が解消されればGDPも上昇に転じるだろう。
日本経済は買いの時代に入ってきたといえそうだ。

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