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(26.10.5) 日本の大学のランキングとグローバルスタンダード

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 恒例のTHE(タイムズ・ハイヤー・エデュケーション)が発表する本年度の世界の上位200の大学ランキングが発表された。
東京大学23位京都大学59位で、200位以内に入ったのは他に東京工業大、大阪大、東北大だった。
かろうじてアジアではトップだが中国・韓国の追い上げが激しいとTHEは総括していた。

 私などは大学のランキングをどうやって比較するのは不思議に思うが、研究・論文の引用頻度や外国人の教師と留学生の割合、そして企業から調達する研究費の額等13項目で評価するのだという。
日本の大学は研究・論文のレベルは高いが、外国人教員の数が極端に少なく、また留学生が日本を選択することも非常に少ないと評価されていた。

 外国人教員が少なければ英語での授業はほとんどなくもっぱら日本語での授業になり、また海外からの留学生も日本語をマスターしなければ授業についていけない。
しかし外国人が日本の大学で勉強できるレベルの日本語をマスターするのは至難の業で、「そんな苦労をするくらいならアメリカやイギリスの大学に留学してしまおう」ということになる。日本文学や日本文化に興味を持っている人以外は日本に留学しなくなる。

 また日本の大学は一種の徒弟制度のようなものがあり、准教授が教授になるには教授の覚えがめでたくないとなれない。学術研究能力とは別の要素があって、これでは外国人教育者が日本でそれなりの地位を築くことはできそうにない。

  文部科学省も危機感を持ち始めて、最近スーパーグローバル大学37校を制定して資金援助に乗り出すことになった。
トップ13校には毎年約4億円、その下のグローバル牽引型校24校には毎年約2億円の資金援助をするという。

注)37校の中に一橋大学が入っていなかった。文科系だけの大学は支援に値しないのだろうか?

 資金援助費はもっぱら大学の国際化に使用され、たとえば東大は秋入学の推進と英語による学位取得プログラムの充実を図るというし、京都大は入試改革で受験生全員にTOEFLを受験させるという。
外国人教員と留学生を増やし学生は英語を完全にマスターせよということのようだ。

 世界のトップスリーはアメリカのカリフォルニア工科大、ハーバード大、英オックスフォード大だが、外国人教員は30%~40%程度で、一方日本の大学の平均は4%程度だ。
また日本の大学の留学生の割合は3%程度だが、OECD平均は8%で、国際化が極端に遅れていると評価されている。

 大学もすっかりグローバルスタンダードになってしまい、英語の授業でなければ授業でないような雰囲気だし、大学が日本人の村社会であった時代が終わりつつある。
私が大学生だったころは授業は日本語だけで行われていたし、海外からの留学生も極端に少なかった。
受け入れ環境も悪くたまたま友達になった台湾からの留学生は、「日本語をまずマスターしないと授業を受けさせてもらえないので、こんなことならアメリカの大学に留学するんだった」とぼやいていた。

 日本で最も国際化が進んでいるのが意外に大相撲の世界で日本人の横綱がいなくなって久しく、活躍するのはもっぱらモンゴル勢だ。強ければ横綱になれてサッカーやバレーで採用しているような外国人枠はないからTHEが世界のスポーツ界を評価したら大相撲が上位に入ることは間違いなさそうだ。

注)ただし部屋ごとの外国人力士の人数制限はある。

 先日テレビを見ていたら評論家が「大学ランクは英語の世界によるランキングだ」と言っていたが、確かに上位校はもっぱらアメリカとイギリスに集中している。
S&P による企業格付と似たようなところがあっていささか胡散臭いが、世界を英語民族が支配してから200年間、それに対抗できる言語民族がいないのだから致し方ない面はある。

 さらに言うと日本の大学教育のレベルは特に文科系は極端に低い。学生も教育者もまともな教育をしようとしておらず、社会に出るまでの一種のモラトリアムと思っているようだ。遊びとスポーツとバイトばかりで勉強をしている学生は少数だから、親から見ればこんな大学に子供を入れるくらいならアメリカの大学で徹底的に絞ってもらいたいと思うのも当然だ。
少しは外国の荒波にもまれてまともな教育を日本の大学がするようにならなければ、世界から評価されないのは致し方がないだろうと私は思っている。


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