« (26.10.1) 資源バブル時代の終わり 住友商事の果敢な撤退 | トップページ | (26.10.3) 歴史秘話ヒストリア 徳川家康の子育て奮闘記 »

(26.10.2) 日本経済の回復と人手不足 企業の悲鳴が聞こえる 「女性も高齢者も外国人も働いてくれ」

Dscf5536

 私は長い間アメリカのFRBが政策決定の判断に雇用統計を重視していることが不思議だった。日本では日銀の政策決定のスタンスが前の白川日銀総裁のころまでは物価の安定に置かれて、中立的な金融運営をしていたからだ(プラスマイナス ゼロがいいということ)。
黒田日銀総裁になってからは物価目標が2%になったが、いずれも物価目標とGDPの推移が重視されており、FRBのように失業率を最も需要な指標にしているわけでない。

 しかし考えてみれば個々の人々にとって就職できるか否かが最大の関心事で、GDPが2%だろうと3%だろうと関係がない。チャップリンのモダンタイムスを見るまでもなく、失業は個人の生活を崩壊させる。
アメリカが失業率を政策目標にしていることは正しいと感心した。

 そうした意味で最近の日本の失業率は傾向的に低下しており8月は3.5%だった。日本の失業率はバブル崩壊前まではほぼ2%で、これは完全雇用と同じだと言われていたが、現在の3.5%は西欧の10%内外に比較すれば実にうらやましい数字だろう。
また有効求人倍率は1.1%だからえり好みさえしなければ就職できる状態といえる。
だから失業率や有効求人倍率から見ると日本経済は上昇気流に乗っていることになる。

注)私は日本のGDPの伸び率が1%程度なのに企業は増収増益で失業率が低下していることに疑問を持って以下の記事を書いてある。一言でいうとGDPは遅行指数で先行指数ではないので経済の転換期にはGDPをいくら見ても景気動向は分からないと思っている。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-9d01.html


 実際一部の企業にとっては人手不足が顕在化しており、小売業や建設業や外食産業では人員確保に悲鳴を上げている。
すき屋といえば牛丼で吉野家を追い落としたほどの勢いで、全国に1700店舗を展開していたが、その成長に限界が見えだした。
最大の要因は人手が集まらないことで、24時間営業、夜間は一人のワンオペという形態に働き手が敬遠しだした。
もうやだ、夜中にたった一人で営業するなんてたまらない。牛丼だけならともかく鍋物の調理なんかとても一人でこなせない
夜間の時給を1500円に上げても人が集まらなくなっている。

 さらにすき屋はこのワンオペが過重労働に当たると世間から指弾されているので、今後ワンオペを解消すると表明したが、そうすれば経営的になりたたなくなる。
すでに6割の店舗で夜間営業(深夜0時から朝5時まで)の中止を余儀なくされたが、今後ほとんどの店で深夜営業が不可能になるだろう。
労働者がいなければ営業しようにも営業できないからだ。

 コンビニのローソンでは外国人労働者の雇用に乗り出すことにした。現在ベトナム人の研修生を訓練しているが日本語を確実に理解できた段階で店舗に配備するという。またマルエツでは65歳以上70歳までのアルバイトを募集しているから、健康な老人であれば職場に事欠かない環境が出現しつつある。

 日本は二重の意味で人手不足に陥ってしまった。景気の回復に伴って特にきつい労働環境の職場が敬遠され、さらに少子高齢化によって働き手は老人ばかりになっている。
日本経済は回復しているがこれに伴い人手不足は深刻化し、労働者ネックに陥っている。
だからアベノミクスの成功のカギは今後どうやって人手を確保するかで、女性や老人や外国人を総動員して対処していかなくてはならなくなっている。
停滞の20年が転換し、ようやく新しい成長段階に入ったが、景気が回復したらしたで思わぬ伏兵が現れた。

別件)第4回ちはら台・おゆみ野ハーフマラソンのお知らせ(一部コースの変更)。

以下の日程でハーフマラソンを開催いたします。
① 10月5日(日曜日)
② 午前10時スタート(雨天決行.受付は9時半から)
③ スタート・ゴール ちはら台走友会のかずさの道の集合場所(前回と同じでセンドーのうえ。地図参照)

下記のルートを一部変更しております。当日かずさ道で敬老会が行われるそうで調整を行ったものです。具体的なルート変更は当日説明いたします(26.9.28)。


ルートは以下の地図で確認できます

http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=6d18ea2157947c484ad9c4ec04b246ef
④ 費用300円(実費)
⑤ 参加希望者はこのブログのコメントかメール機能を使用して参加希望を連絡してください。

⑥ なお本大会はすべて自己責任です。

 

 

 

|

« (26.10.1) 資源バブル時代の終わり 住友商事の果敢な撤退 | トップページ | (26.10.3) 歴史秘話ヒストリア 徳川家康の子育て奮闘記 »

評論 日本の経済 経済成長」カテゴリの記事

コメント

いつも楽しく読ませていただいております。私は政治の論点やNHKのドキュメンタリー・特番などについて内容がよく把握できない時がありますが、ここでの解説が大変参考になり感謝しております。お忙しい中、作成が大変だとは思いますが今度とも掲載を続けていただきたいと願っております。
本題とは関係ありませんが、毎回掲載されている写真は貴殿が撮影されたものでしょうか。見慣れているはずの風景ながら、なかなか撮れない優れた写真です。今度とも楽しみにしております。

(山崎)撮影者が記載していない写真はすべて私が撮っているものです。時々知人が撮った写真も使わしてもらっていますがその場合は撮影者を記載しております。

投稿: たぬき | 2014年10月 4日 (土) 22時06分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (26.10.1) 資源バブル時代の終わり 住友商事の果敢な撤退 | トップページ | (26.10.3) 歴史秘話ヒストリア 徳川家康の子育て奮闘記 »