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(26.10.17) 百寿者の時代 百寿者は感謝しながら死んでいく

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 百寿者という言葉を始めて聞いた。100歳以上の高齢者のことを今では百寿者と呼ぶらしい。日本の百寿者は毎年3000名から4000名の速度で増加し、現在は約6万人が百寿者だ。
著名な医者の日野原さんは現在103歳で現役だが「人間百歳までは誰でも現役で生きられる」という主旨を述べていたが、そのうちに石を投げると百寿者に当たるような状況になるかもしれない。

 日本の平均寿命は男性が80歳、女性が87歳だが、一方自立して健康で生きていける健康年齢は男性で71歳、女性が74歳だそうだ。人間にとって大事なのはタダ生きることではなく健康に生きることだから、健康年齢のほうが大事だ。
そうか、私は今68歳だが、歩いて生活ができるのは後3年か!!!」などと一瞬思ったが、これは平均だから私のようなキン肉マンはもう少し健康年齢が長いかもしれない。

 アンチエイジングの鍵は筋肉と頭脳でこの二つを鍛え続けると健康年齢は伸びるという。
これは実際に私が経験していることだが、筋肉トレをしないでJOGをするとちょっとした段差で転ぶことが多い。あまりの情けなさに筋トレを再開し、もも上げや、ヒールアップを繰り返したら全く段差につまずかなくなった。

 また頭の方もほぼ毎日中学生に勉強を教えているので頭が休まる時間がない。高校受験の有名私立校の数学の問題などは通常の人は全く解くことができないほど複雑怪奇になっている。
これは受験生をふるい落とすことが目的だから作った教師も自分が作った問題以外は解けないのではなかろうかと疑うほどだ。
なけなしの頭脳を駆使しているので毎日ぐったりするが、頭を鍛えていることだけは確かだ。

 だから私は健康寿命については楽観的なのだが、今回番組で紹介された80歳以上の老人に見られる多幸感には驚いた。
その人の境遇の如何にかかわらず年齢を重ねるにしたがって世の中を肯定的に見るようになり、自身の幸せを感謝するようになるのだという。

 これは今までの常識とは大いに異なる。常識では肉体も精神も老いていって、体が動かないことや金銭的に不自由することで欲求不満の塊になりながら死んでいくと思われていた。
しかしそれは全くの誤解で老人は年をかなねればかさねるほど穏やかで精神が安定するのだそうだ。

 それを聞いて昔NHKで放送した「秩父山中 花のあとさき」という番組を思いだした。
秩父の山奥の過疎の村で小林ムツさんと公一さんという老夫婦が、耕せなくなった畑の跡地に花や草木を植えて自然に返そうとしていた行動を長年にわたって追っていた番組だ。
自然に感謝してその自然に恩返しをするという崇高な行為だが、ムツさん夫妻はそれを何気なく実行していた。
そうか、あれが人間の老後の有りようなのか・・・・・・・・・

注)「秩父山中 花のあとさき」の詳細は以下参照
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/23121-nhk.html

 年を取るにしたがって穏やかになり世の中に感謝しそして静かに人生を退場していくのなら、人間の生き様としてはこんな素晴らしいものはないと感動してしまった。


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