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(26.10.16) クローズアップ現代 防犯カメラによる誤認逮捕

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 NHKのクローズアップ現代で防犯カメラによる誤認逮捕を扱っていた。
NHKの調査で2011年から今年までに約7件の誤認逮捕が発生し、そのうちの一件では300日に及ぶ拘留がされたのだという。

 現在日本には約500万台防犯カメラが設置され、公共施設、コンビニ、スーパー、ガソリンスタンド、書店、銀行ATMと町を歩いて防犯カメラに映らないことの方が難しくなっている。
警察の犯罪捜査の常道手段もこの防犯カメラを調べることから始まっているが、それは聞きこみの有効性が薄れているからだそうだ。
社会のつながりが希薄になってしまい隣が何をしているかほとんどの人が知らないし、あえて他人のプライベートな生活にはたちいらないようにしている。
その結果聞き込み捜査の有効性が低下し、防犯カメラの映像が犯人特定の唯一の手段になることも珍しくない。

 今回誤認逮捕された41歳の女性の場合は、パチンコ店で男性がパチンコ台の上に置き忘れた財布を盗んだとの容疑をかけられたのだが、女性は男性が去った後同台に座り、上部をまさぐっている映像が残されていた。
ただこの映像はかなり遠くからの映像で女性が財布を取ったかどうかは不明だった。
この女性は逮捕され自白を強要されたのだが、1週間後に真犯人の映像が見つかって釈放されたという。

注)この女性は上部に何かがあるので気になって触ったというだけだったようだ。

 もう一人の300日間拘留されていた男性の場合はコンビニ強盗の容疑をかけられたのだが、犯人はマスクと頭にフードをかぶっていたので顔の識別はできなかった。しかし映像で犯人がドアーに手をかけていたことが分かったのでそこから採取した指紋によりこの男性が逮捕された。
しかしその指紋は男性が犯罪が起こった5日前にコンビニで買い物をしたときに付けたものだということが、これも映像で判明したため誤認逮捕であったことが分かったという。

 またこれはアメリカの事例だがベビーシッターが幼児を虐待したとして逮捕され2年間にわたって裁判が行われていた。これも家庭内に設置されていた防犯カメラの映像に映っていたのだが、防犯カメラの性能が低くコマ落ち映像だった。単にあやしていただけだったが、映像を見ると虐待しているように見える。

 専門家の話では防犯カメラはオールマイティーでなく、設定時間がくるっていたり、コマ落ちで実際のしぐさと映像のしぐさが異なっていたり、また荒い画像で犯人を誤認することが多いのだという。
そのため大阪大学では歩き方で本人を特定するという研究が行われていた。人には歩幅や歩き方に明確な特徴があり、顔が分からなかったり遠くの映像でも判別ができるのだという。犯人の映像と逮捕された人の歩きをコンピュータで一致度を確認するためのシステム開発だった(まだ実際に実用化されてはいない)。

 アメリカの方は実務的に進んでいて映像分析専門官の養成を行っていた。素人判断ではなく専門家による判断を行う体制を整備しつつある。
防犯カメラは非常に有力な証拠だが、その正しい取り扱いを今求められており誤認逮捕を防ぐ取り組みが是非必要になっているというのがクローズアップ現代の主張だった。

注)私の個人的意見は誤認逮捕の問題があっても防犯カメラによる捜査は有効なので今後とも推進すべきだと思っている。ただカメラによってはかなり映像が荒いものが多く、私が現役時代(10年以上前だが)、銀行のロビー内の監視カメラをチェックしたが個人を識別できる能力がなかった。
これじゃあっても仕方ないのではないかと思ったものだ。





 

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