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2014年10月

(26.10.31) ヨーロッパ経済の暗雲 「このままでは大恐慌時代に逆戻りだ!」

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 ここに来てヨーロッパ経済に暗雲が垂れ込め始めた。地震でいえば余震が発生して大地震の前触れではないかと危惧される状況だ。
余震は二つの波を伴っており、一つはGDPが全く成長しないかあるいは低下していること、もう一つはそれと裏腹だが物価がマイナスに転じ始めたことである。
特にスペイン、ポルトガル、ギリシャと言った南欧諸国の物価低下が著しく、フランスもドイツも1%以下であり、ECBが目標としている2%にはるかに及ばない。

 ヨーロッパの政策担当者からは悲鳴が上がっており、フランスのパルス首相は「ヨーロッパ経済は異常な状態で、それは弱い成長と深刻なデフレだ」と述べているし、ポーランドのシュチュレク財務相は「ヨーロッパはデフレの瀬戸際にある。われわれヨーロッパ人は75年前に不況とデフレが全体主義体制に権力を与え、世界大戦で大陸を破壊したことを忘れてはならない」とナチスを持ち出して警告した。

 実際ヨーロッパでは選挙を行うたびに右翼政党が躍進しており、右翼政党のスローガンは「移民の排斥とEUからの離脱」だから、シュチュレク財務相の警告が現実のものになりつつある。
デフレになると経済活動は停滞し企業はより経済が活発な新興国に出ていってしまうので国内から職場が消えてしまう。その残された職場は賃金の安い移民労働者が埋めてしまうので、ヨーロッパの若者には職場がなくなる。
我々に職場を与えろ」がギリシャの大学生のストのスローガンだ。

 今やフランスやイタリアやスペインと言ったGDPが停滞している諸国は緊縮財政を放棄してECBに紙幣印刷経済の導入をすべきと口をそろえているが、これに断固反対しているのがドイツだ。
ドイツ人はその性格からして質実剛健で労働を好み、南欧諸国の国民のような遊んで金儲けをしようという態度を好まない。
だめです、財務赤字はGDPの3%以内に抑えるべきだし、ECBの印刷経済なんてとんでもない。そんなことをすればリーマン以前に逆戻りです」メルケル首相は一歩も引く気配がない。

 確かに印刷経済に突入するとアメリカがそうであるように株価や不動産価格は上昇してGDPは増加する。日本でも安倍政権がこの印刷経済に入ったとたん株価は急上昇し、また長期低迷していた不動産価格が上昇し始めた。
高度に発展した先進国経済にはそれ以外の投資物件はほとんどないので、市中にばらまかれた資金は株と不動産投資に集中する。
こうした物件も売買されて利益が出ればGDPにカウントされるから、一見すると経済は好調のように見える。

注)アメリカはさすがに印刷経済が行き過ぎたと通貨膨張策をストップさせた。

 だが反対に言えば高度に発達した先進国経済を伸ばすのはこれしかなく、通貨供給という麻薬で一時的なユーフォリアに浸る以外にないのだ。
トインビーがいったように文明は生まれ成長し繁栄した後は衰退する。一方的な繁栄の継続はあり得ないのだが、そのあり得ない継続を行うために印刷経済を半永久的に続けるのがこの資本主義経済の宿命だ。
かくしてヨーロッパもアメリカと日本の轍を踏もうとメルケル首相の尻をせっついている。

注)ドイツの苦悩については先日記事を記載しておいた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-b2f9.html

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(26.10.30) 仁川アジア大会の散々な評判 「まともに国際大会を開催できるのだろうか?」

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 私は最近オリンピックアジア大会に対する情熱が失せてしまって、ほとんど生放送はみないのでこの9月に行われた韓国の仁川アジア大会について何が起こっていたのか知らなかった。
ところが韓国のネットユーザが「仁川のアジア大会で世界に恥をさらしたのに、また平昌冬季オリンピックを開催するのか」と述べていたので、急にアジア大会についての評判が気になった。

 調べてみると評判は散々で、サッカーやボクシングの判定が韓国に有利になされているとか、福原愛選手が出た卓球台がかしいでいたとか、バトミントン会場で空調を韓国選手が有利にするようにしたとか、日本のサッカー選手の宿舎のエレベーターが故障だったとかいろいろ言われていることが分かった。

 韓国で過去行ったオリンピックやサッカーのワールドカップでしばしば韓国有利の判定が出されたことは何回もあったので「また韓国の悪癖が出たな」くらいに思っていたが、どうやらそれ以上にまともな運営がされていなかったようだ。
宿舎の設備の修繕や傾かない卓球台の配置などは基本中の基本で、いくらなんでも主催者としては大会成功のために実施しなければならないことだが、なぜかそうした基本がおろそかになっている。

注)ソウルオリンピックのボクシング会場では韓国選手が負けると照明を消したり大騒ぎをしたため、審判が常に韓国選手有利に判定をし、後で取り消されていた。
またワールドカップではイタリアとの試合で明らかに韓国優位の判定を線審が行い、イタリアからクレームが付いていた。


 また私が直接見たわけではないが日本選手団の入場の時に韓国のテレビ局が「周辺国と深刻な問題を起こしている国」というテロップを流していたという。
このあたりになると「何が何でも日本の悪口を言えばいい」ということになり、ロンドン五輪のサッカー会場で韓国選手が「竹島は韓国の領土」と書いた旗を振っていたが同じレベルの違反と言っていいだろう。

 こうした行動が日本にだけにされたのなら、いつもの日本に対する怨念で自制心がなくなったと思えるが、韓国有利判定はいたるところにあり特にボクシングでひどくモンゴルの選手がマットに倒れこんで抗議していたという。
また台湾やフィリピンの帰化選手の入国を直前でキャンセルしていたが、このあたりになると意図的な妨害というより大会規約を理解していなかったためのドタバタ劇のように見える。

 韓国人は熱狂すると我を忘れるのは日本人にとってなじみだから別に驚きもしないが、タイ(サッカーの判定に不服を述べていた)やモンゴルや台湾やフィリピンの人々にとっては初めての経験になり、「韓国はまともな国家だろうか?」という疑念にさいなまれるのは無理もない。

 アジア大会を開催した仁川市の財政がひっ迫しているのは日本の自治体と同様で、資金不足でまともな運営ができなかっただけだがひどい状況だ。
アジア大会でこのありさまだから2018年の平昌冬季オリンピックがどうなるかまともな判断を持った韓国人が心配するのも無理はない。。




 

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(26.10.29) 電力会社のサボタージュ 「再生エネルギーの買取りは保留だ!!」

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 九州電力を含む大手電力会社5社が再生可能エネルギーの新規買取を保留するという記事を見て何のことか分からなかった。
保留というのは「買取は行うが今はできない」という意味だが、現在の買い取り制度は強制的なものだと私は思っていたからだ。

 政府の実施している制度は2012年から始まった固定価格買い取り制度といって、「電力会社は売りたい人がいれば無条件で受け入れ、その価格は政府が国民に負担を求める」というものだったはずだったから、「電力会社は懐が痛むわけでないのだから保留する理由がないではないか」と思っていた。

 だがどうやらことはそんなに簡単ではなく、はっきり言えば電力会社はこの買い取り制度をできるだけサボタージュしたいと考えているようだ。
理由は電力の安定供給に支障をきたすからだというのだが、たとえば太陽光発電などは発電量が不安定なため需給調整に使えず、通常需給調整は火力発電で行う。
電力の供給と需要合わせるのが安定供給のポイントだが、再生可能エネルギーが増えるとその作業ができないという。

 このあたりになるとひどく技術的な説明になって私などは何が何だか分からないのだが、火力発電所や原子力発電所と言った電力会社が管理運営しているところと、太陽光発電と言った電力会社の外で行われている発電量の調整がうまくいかないということらしい。
「太陽光発電は天候に左右されるが、その天候を読んで発電量の調節が難しいのです」との説明だ。

 日本の再生エネルギーのシェアは2%程度だし、海外では20%程度の国がいくらでもあるのだからなぜ需給調整ができないのか不思議だが、ともあれ九州電力等の説明は需給調整の問題だという。

 だが本当の問題は送電網の整備が進んでいないことにあるようだ。せっかく太陽光発電で電力ができても送電網がなければ消費地に運べない。
ところがこうした送電網の投資額は全体で7兆円規模になりこれは電力各社の負担になる。
ばかばかしい、なんでこうした不安定な再生可能エネルギーに左右されなくてはならないのだ。我が国には完全に確立した火力発電設備と原子力発電設備があるではないか

 だから電力各社は「保留」といってサボタージュをはじめたのであり、買取は義務づけられているのでするつもりだが、技術的な問題があってそれをすぐにするわけにいかないとの説明になっている。
この技術的な説明は素人には非常に分かりずらく、私などいくら図表を見せられても理解不能で簡単に言えば「やだよ!!」ということのようだ。

 
 本質的な問題は日本のエネルギー需要はほとんど増えずかえって減少するような状況下で、あり余った火力発電所や原子力発電所を使用せず、なぜ再生エネルギーの買取りばかり推進するのかということだ。
これを実施するには送電網を整備しなければならず、しかも消費者には価格を転嫁する必要のあり、「何かいいことがあるのですか?」というのが本音だろう。

 もともとは温暖化対策で始めた事業だが、温暖化対策に熱心なのはヨーロッパだけで、中国もアメリカもインドも全くと言っていいほど無関心だから、日本政府としてもこの再生エネルギー政策に邁進する必要はなく、ここいらで見直しをしようというのが実態のようだ。
だからこの時期に電力会社が「保留」といいだしたことは、(政府が言い出すと対外的に支障があるので)どうやら日本政府と電力各社とのできレースのようだ。


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(26.10.28) パク・クネ大統領と閔妃は一卵性双生児!! 事大主義の悲劇

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  最近の韓国の経済評論を見ていると実に正直な論述が目立ってきた。ひところの「韓国が世界の中心だ」的な大ぼらがすっかり影を潜めている。
その中で朝鮮日報キム・ホンス経済部次長の記事は歴史的な思索が入っていて興味深かった。

 キム氏によれば「日本が20年に及ぶ不況にも持ちこたえられたのは、過去30年の好況期の資産が支えたからで、日本の対外純資産は342兆円もあって世界最大なのに、韓国はマイナス4500億円だという。
このため日本は13年度約5兆円の黒字を資本収支(利子や配当)で稼ぎだしているのに、韓国は214億円の赤字
」だ。

 それなのに「韓国が多くの国民はそれでも韓国は大丈夫な国だ」と錯覚しており、このままいくと「国を奪われるという国辱を味わいながらも発奮せず、子孫に何も残せなかった先祖の轍を踏むことになるだろう」と警告している。
このキム・ホンス氏の歴史認識は悲しいほど真実なのだ。
朝鮮(韓国)の歴史はただ支配階級が富の収奪だけを行い子孫には何も残さない歴史といえる。

 私は朝鮮史(韓国史)を調べれば調べるほど日本の藤原摂関政治と同じではないかと思うようになった。平安時代という中世が19世紀末まで続いていたと思えばよい。
支配者は両班という貴族階級で、中央政界での政争に明け暮れ、また地方に官吏として派遣されればそこであらん限りの搾取をするだけの存在だったから、日本の国司とまさに同じだ。
地方は疲弊して農業生産はさっぱり増加せず山は燃料のために伐採されてはげ山だらけだった。

 19世紀後半の朝鮮(当時は李氏朝鮮)の政争劇は実に朝鮮的(韓国と北朝鮮的)だ。
当時と言っても日本が明治維新を達成し果敢に近代化を行っていたころ李氏朝鮮の実質的な支配者は高宗の実父である大院君これは王の父親という意味)だったが、高宗がただ女好きのお坊ちゃんだったため、すべて大院君が政治をしきっていた。日本でいう藤原道長の摂関政治と思えばイメージがわく。

 大院君はそれなりの見識があり、それまで朝鮮政治を壟断していた両班の権力をそいだり、一方小作農解放に乗り出したりしていたが、何しろ大の外国人嫌いでフランスの宣教師を殺害したりアメリカの艦船を拿捕したりして外国との摩擦が絶えなかった。
近世と中世を同居させていたような人物だ。

 さらにここからがいかにも朝鮮的韓国・北朝鮮的)なのだが、この大院君の政治に挑戦したのが高宗の后の閔妃びんぴ)で、閔妃の政策は大院君の正反対で国内的には両班等の旧勢力の復活と、対外的には開国政策だった。
保守と革新が同居しているが、これは大院君にただ反対するための方策で閔妃自身に見識があったわけではない。
この抗争は約20年にわたって続けられ、相手陣営の官吏の暗殺と追放が繰り返された。これはどちらかというと北朝鮮の今に似ている。

 閔妃が日本との関連で歴史に登場するのも、当初閔妃が日本との修好通商をめざしたからだが、その後は宗主国清の袁世凱の庇護を受け、日清戦争後はロシアに保護を求めて日本と対立した。
なぜ閔妃が組む相手を日本、清、ロシアと乗り換えていったのかは朝鮮の対外政策の基本が事大主義だからだ。
事大主義とは「強い親分の子分になって威張る」という政策で、相手の強さに応じて宗主国を変える。

 これは現在のパク・クネ政権にも受け継がれており、「日本が弱くなれば中国と組むのが一番」とばかり、習近平氏にゴロニャンを始めたので分かる。
閔妃は日清戦争後は負けた清を見限りロシアにゴロニャンしたが、これは最悪な選択だった。
その10年後には日露戦争でロシアは日本に敗れ、さらにその10年後にはロシア帝国そのものが崩壊したのだから、ロシアシフトは歴史によって否定されている。
毀誉褒貶の激しい閔妃は1895年、日本守備隊と大院君の部隊によって攻め込まれ殺害された。
現在の韓国史では日本軍に殺害された悲劇の女王になっているが、本人はただ大院君が憎かっただけで、浪費と閔妃一族の栄達しか考えていなかった権力欲の塊に過ぎない。

 私はしみじみ思うのだが朝鮮史韓国・北朝鮮史)には近世封建制)がなく中世がそのまま近代になってしまっている。
近世とは武士の時代だが、武士とはもともと武装農民のことであり貴族の横暴から自らの農地を守ろうとしたのが始まりだ。だから朝鮮に近世がないということは近代まで農民はただ搾取され続けたということになる。

注)戦後の左翼史観では封建制度を悪しざまに言うのが普通だが、それ以前の貴族政治への挑戦として農民が武力を持って自立しようとした時代が封建制の始まりだ。
秀吉の兵農分離で再び農民階層は最下層の階層になったが、それでも平安時代に比較すれば格段に自治権が確保されていた。


 残ったのは藤原摂関家と同様な政争で、一族の利益を図ることだけが目標になる。
閔妃は事大主義でロシアにすり寄ったが、現在のパク・クネ大統領はただ日本憎しだけで中国にすり寄っている。
だが事大主義を貫徹するには相手が悪すぎる。
中国経済は完全に失速しもはや新興国の雄とは言えず、反対にバブル崩壊にどう対処したらよいかという状況に追い込まれている。
ロシアがその後崩壊したように中国経済も崩壊過程に入っているから、閔妃の悲劇は同時にパク・クネ大統領の悲劇になると私は思っている。

 

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(26.10.27) ちはら台走友会の秋の軽井沢合宿

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 今年も昨年に引き続き軽井沢でちはら台走友会秋の合宿が行われた。
この合宿の企画と手配をしてくれているのは、マッスルさんだがこの軽井沢にマッスルさんが務めている会社の寮があって、走友会のメンバーにも使用させてくれる。
中軽井沢のカラマツやクヌギやこならに囲まれたとても瀟洒な寮で、別荘地として最高のロケーションだ。

 今回走友会からはマッスルさんを含めて10名が参加した。この時期軽井沢は紅葉の真っ盛りで多くの観光客が押し寄せ、特に旧軽の商店街や雲場池周辺には人々が多かった。
昨年の合宿では白糸の滝から山越えをしたコースを選択したが、今回は軽井沢のゴルフ場の周囲の林道を走るコースになった。
土曜日(25日)の早朝にたって10時頃からJOGを開始したが、この時期の軽井沢はとても気持ちがいい。

 またゴルフ場の周辺も実に美しいカラマツ林が林立していて、時々カラマツの葉が頭に落ちてくる。約30kmを5時間程度かけてゆっくり走ったが冷気が心地よく肺にしみた。
走友会のメンバーは健脚の人が多いが、私は左足の脛が痛んでいたので走れるかどうか心配しながらのJOG になった。走ってすぐに痛みが始まったがしばらく走っているうちに痛みが感じられなくなった。
これは前から経験しているのだがどんな痛みもマヒしてしまえば痛みを感じない。

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 昔トランスエゾという北海道を縦断する競技で、足の小指の先が割れて肉が飛び出したがそれでも我慢して走っていると痛みが感じなくなるのを思いだした。
しかしこの場合はコツがあって一旦走りだしたら絶対に休んではいけない。休むとせっかく麻痺していた足や膝の神経が元に戻ってしまい再び走りだす時の苦痛は言語に絶する。

 今回13km地点にあったコンビニで小休憩をしたのだが、やはり麻痺させていた膝の感覚が戻ってしまった。
「もしかしたらまずいことになるのでは・・・・・・・」
予感は的中し走りだすと足が悲鳴を上げだした。しばらく走ればまたマヒが始まるのだが、それまでの時間がだんだん長くなる。
仕方ない、ここでリタイアしよう」とても残念だったがリタイアをして寮まであるいて帰った。

 翌日(26日)は早朝JOGに元気のいいメンバーが出かけ、昨日のスローJOGと異なり競争をして10kmを走っていた。私は残念ながらこれにも参加できなかった。
しかしこうしたこともあるものだ。特に年齢を重ねると体のあちこちにガタがくるのは致し方なく、この年齢で何もなく走れたら行幸といえるだろう。

 その後全員で軽井沢の別荘の中を自転車で周遊したがちょうど軽井沢マラソンが行われていて別荘地の中を走るコース設定になっていたため、いたるところで交通止めが行われていた。
この日は軽井沢の名門ホテル万平ホテルでケーキやナプキンパイを食べる計画だったが、この軽井沢マラソンで道路が封鎖されているためたどり着くのが大変で、別荘地の中を自転車を押して突っ切ることを余儀なくされた。
こうして今年も秋の合宿は終わった。毎年計画を立て寮の手配をしてくれるマッスルさんに感謝だ。

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(26.10.26) やったぜベイビー 俺はカーペンター!!!

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(作業が完了したベンチ)

 ここに来てようやく展望が持てるようになった。四季の道とその周辺の公園のベンチの補修作業についてである。
おゆみ野クリーンクラブは今年の作業目標として古くなったベンチの補修を掲げていて市から補助金までもらっていたのになかなか取り組めなかった。
市との調整で手間取っていたのだ。
これじゃ、予算は全額返上しなければならないかな・・・・・」悩んでいた。

 しかしここに来て一気に作業が動き出した。1か月ほど前に市の公園管理事務所の指導でベンチの板の張替え作業の実習を受け、その後夏の道公園のベンチ2基の補修をしたが、今回晴れて市からOKをもらった。十分なレベルに達しているとの評価だ。
作業をしたのはおゆみ野の森のカーペンターO氏と私である。

 Oさんは生まれながらの大工のような人で、誤ってサラリーマンになったが自身の車には大工道具一式が常に積み込まれていてどこでもいつでも作業ができる体制になっている。
実際おゆみ野の森のベンチやテーブルや遊具はすべてOさんの手作りで出来栄えはプロ並だ。
このO さんと手作業ではかなり劣る私とのコンビで作業を始めたのだが、研鑽を積むにつれて私も大工らしくなってきた。

 実際作業を始めてみると板の取り外しなどはねじやまがなくなっていて電気ドリルが使えないので手作業になったり、また板にねじを通す穴をあけるのだが、最初は両目を開いてやっためにずれてしまうミスを重ねたがさすがに時間の経過とともにそうしたミスもなくなった。
できたベンチは自分が言うのもなんだがなかなかのものでほとんどプロ並だ。
ヤッタゼ、ベイビー」Oさんとはしゃいでしまった。

注)板に穴を空ける時は片目で見ないとまっすぐに穴をあけられない。ちょうど射撃の選手が片目で的を見ているのと同じ。

 この二基のベンチの板の張替えをスタートに夏の道公園の古くなったベンチをすべて新しい板に張り替える予定だ。
これで当初市と約束した作業ができる体制が整ったので実にほっとしている。
今後はもっと多くの住民に参画してもらい自分たちの公共施設は自分たちで守っていく体制を築き上げたい。

 地方自治体の財政がひっ迫して久しい。かつてはすべて市の予算で対応できたがそうした時代は終わった。これからは住民が自ら汗をかきながら公共施設の維持管理をしなければならない時代だ。
そうした時代の要望に少しでも応じられる体制ができたことにちょぴり誇りを感じる。

 

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(26.10.25) パク・クネ大統領が泣いて謝ったら許してあげよう。 韓国の金融危機前夜の対処法

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 韓国が悲鳴を上げている。私はグーグル・アラートで毎日韓国経済の情報をキャッチしているが朝鮮日報中央日報もひどい悲鳴の上げ方だ。
1990年代の日本に酷似している、いやそれ以上でこのままいくと日本の失われた20年に陥る」というのがその悲鳴の内容だ。

 確かに韓国の大企業の業績低下は目を覆わんばかりで特に巨艦サムスンの業績低下が著しい。第3四半期に入り対前年比で営業収益が60%も低下して韓国国民を震え上がらせた。
何しろサムスンは韓国のGDPの20%を稼ぎだす大黒柱でサムスンと韓国は同義語と言っていい。
かつて日本は大艦巨砲主義で戦艦大和を作りアメリカと一戦を交えたがもののみごとに敗北したが、今韓国ではその巨艦サムスン東海の藻屑になろうとしている。

 韓国がここに来てさえない最大の理由は中国経済の大失速をまともに受けているからだ。韓国経済は輸出がすべてというようなところがあり、しかもその最大の相手国は中国だが対中国輸出はこの5月からマイナスが続いている。
中国は表面的にはGDP7.3%の成長と言っているが、これは政治的数字であり実際は鉄鋼などは生産過剰で投げ売りの状態だし、マンションはさっぱり売れずディスカウントしても買い手がない。実際の成長率ははるかに低い。

 パク・クネ大統領は中国シフトをして習近平氏と仲良く握手などしていたが、実際の中国と韓国の経済関係は食うか食われるかの競争関係にある。
特に韓国得意のスマートフォンでの競争が激しく、サムスンやLG電子は中国のシャオミレノボファーウェイに猛烈に追いあげられ価格で勝負ができなくなってきた。
中国市場ではシャオミに首位を奪われ、世界市場でもシェアが31%から25%に低下し、ますます低下の速度を速めている。

 これは当然で中国メーカーは韓国メーカーのいいとこどりと、国家をあげてただで技術を盗んでいるので全く開発費用がいらない。これはかつて韓国が日本から技術を盗んだのとおなじだが、それ以前は日本もアメリカから技術を盗んで大飛躍をしていた。
歴史は繰り返されるのだ。
サムスンとしては中国メーカーと特許権争いをしたいが、中国はアメリカと違って司法は共産党の犬だから所詮裁判を起こしても勝ち目はない。悲しいほどの泣き寝入りだ。

 かくして韓国は輸出が全く振るわなくなり国内消費は前からひどいじり貧だったから浮上するきっかけがつかめないでいる。
このままいくと再び金融危機に見舞われ世界のハゲタカファンドに狙われるが、それを防ぐ手立てだった日本とのスワップ協定を破棄しているので韓国はちょうど若い女性が一人でイスラム国を旅しているような状況になってきた。

注)輸出主導型とは通貨を安く誘導することだから海外からの輸入品はすべて高くなり国民生活は窮乏化する。別名出血輸出という。

 早晩韓国経済が金融危機に陥りる可能性が高くなっている。その時頼りになるのは中国ではなく日本だが果たして韓国に手を差し伸べるべきだろうか。
事前に条件を提示しておくのが親切だろう。
盗んだ仏像を返還し、嘘で固めた慰安婦像を世界各国から撤去し、産経新聞の元支局長の不当逮捕を止めて、パク・クネ大統領が泣いて謝ったら許してやってもいいとの条件などどうだろうか。

 

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(26.10.24) ドイツの苦しい選択  財政健全化かヨーロッパ経済の救済か!!

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 最近まで絶好調だったドイツ経済がすっかりさえなくなってしまった。14年4~6期はマイナス成長であり、本年度いっぱいこの傾向が続くとみられる。
ドイツ経済不調の最大の要因はウクライナ問題で.、ドイツはロシアから天然ガスと原油を大量に輸入しており燃料の全輸入量の3分の1になっている。
一方ドイツにとってロシアは重要な輸出先であり、また直接投資も熱心で2013年には2兆円を上回る投資を実施した。
日本が東南アジアを生産拠点にしようとしているようにドイツはロシアを生産拠点にしようとしている。

 それがこのウクライナ問題ですっかり頓挫してしまった。アメリカは金融措置や貿易での制裁措置を発動しておりEUもこれに倣っているから、EUの一員であるドイツだけが制裁措置の発動を止めるわけにいかない。
さらにロシアだけでなく中国との関係も中国経済の急停車ですっかり色あせたものになり、ドイツ経済が浮上する条件がない。
現在ドイツを除くヨーロッパ経済は見る影もないし、ドイツだけがヨーロッパ経済の牽引役だったのに牽引役がいなくなってしまった。

 フランス、イタリア、スペインと言った各国はメルケル政権に対し財政出動やECBによる金融緩和を盛んに求めている。
しかしメルケル首相としては2015年の財政黒字化目標シュバルチェ・ヌルという)は政権公約だから下ろすわけにもいかない。
駄目、絶対に財政は黒字化するの!!
ドイツはアメリカや日本とは違って財政規律にやかましく、紙幣を印刷して景気浮揚を図ろうとはしない。
第一次世界大戦後のハイパーインフレを忘れるな!!」が合言葉になっている。

注)ドイツは第一次世界大戦後紙幣の印刷経済に突入し約1兆倍のインフレに見舞われた。

 しかしこのかたくなな態度にIMFもECB(欧州中央銀行)もいらだっている。
このまま行くと欧州経済は完全に失速し、日本の失われた20年間と同じになりますよ。財政と金融を緩めるべきです
世界の投資家はメルケル首相とECBの綱引きをかたずを飲んで見守っている。
ECBが優位になれば金融緩和策が発動されるので世界の株価は上昇するし、反対にメルケル首相が優位になれば緊縮財政で世界景気は後退する。

 確かにドイツがECBによるユーロの印刷を認めれば株価も不動産価格も上昇するだろう。アメリカも日本もそうして景気回復策をとってきた。
そのアメリカが紙幣の増刷を止めると言ったとたんに世界のマーケットは大揺れになり、石油や鉄鉱石や銅からヘッジファンドが資金を引き上げてしまった
今ではアメリカの株式からも引き上げ始めたので株価は上下運動の真っただ中だ。

注)FRBが金融を引き締めたとたん世界の金融市場が大揺れになったが詳細は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-b492.html


 メルケル首相は分かっているのだ。
確かに金融緩和策は効果がある。しかしこれは麻薬だ。麻薬患者が麻薬から抜け出せなくなるように金融緩和策から国家は抜け出せなくなる。結局半永久的に緩和を続け紙幣を印刷し続けることになる
ドイツは悩んでいる。目標通りドイツの財政黒字化を図って欧州経済を奈落の底に落とすのか、はたまた金融緩和という紙幣増刷をして一時的なユーフォリアに酔うべきか難しい選択だ。




 

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(26.10.23) 香港の雨傘革命はアリの一穴になるか?

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 香港の雨傘革命は成功するだろうか。21日には香港行政府と学生の間で話し合いが持たれテレビで中継されていたが、話し合いは双方が自説を述べただけに終わった。
話し合いが合意に達することがないことは最初から分かっていたが、私は話し合いが持たれたことに驚いてしまった。

 当初私は香港行政長官のリョウ氏は北京政府の犬だから北京政府の意向に従って警察権力で学生を蹴散らすと思っていた。実際天安門事件でもそうしたし、今も騒動が絶えないウィグルやチベットでは銃撃戦を行って反対者を射殺したり、裁判で死刑を言い渡したりしている。
だから民主的な選挙を求めて雨傘革命に参加している学生の将来についてどうしても不安感が先に立ってしまう。
君たち、後でひそかに逮捕されて一生牢獄生活になるかもしれないよ・・・・・・」

 しかし香港は北京とは違って報道の自由が保障されていたことが学生を後押しした。デモ隊と警察との小競り合いはリアルタイムで全世界に報道されるのでリョウ長官と言えども好き勝手に催涙弾を使用するわけにいかなくなった。
特にアメリカのケリー国務長官が「民主的な解決を望む」とくぎを刺しており、このアメリカの意向を無視するわけにいかない。

 特に中国ではこの11月に北京でAPECの国際会議が開催され、これを機会にこのところ低迷している中国の威信を回復させようと虎視眈々と狙っている。
それなのにもしアメリカがへそを曲げてAPECに不参加を表明し日本等が追随したらAPEC会議は崩壊してしまう。
それではソチでの先進8か国会議と同様だ。ソチでG8が開催される予定だったが、ロシアのクリミア併合やウクライナへの軍事介入に抗議して7か国がボイコットしたためにロシアはG8のメンバーから外されてしまった
ロシアはとても先進国とは言えない」ということだ。

 もしAPECで同じことが起こったら中国がアジアの盟主であることを世界が拒否することになり、習近平政権としたら最大の国際政治での汚点となる。
くそー、APECが終わったらあいつらを一人残らず強制収容所に放り込む、それまでの我慢だ」歯ぎしりする思いだろう。
独裁政権は反対意見を許さないから独裁制を維持できるのに話し合いなどをしては独裁政権の沽券にかかわる。
ソビエトロシアが崩壊したのはゴルバチョフが誤ってペレストロイカやグラスノスチを始めたからだ。

 果たして香港の雨傘革命は東欧諸国で起こったオレンジ革命の前触れなのだろうか。それとも天安門事件と同様な民主派弾圧の好機になるのだろうか。
前者だとソビエトロシアの崩壊になり、後者だと強権政治の再構築だ。
幸い香港は言論の自由が保障されているので中国本土と違って内容が世界に発信される。
この雨傘革命の動向は北京政府に跳ね返るから、どのような解決が図られるのか興味深々だ。

注)香港で選挙制度の民主化で学生が立ち上がったかの経緯は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-f197.html



 

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(26.10.22) 中国金融機関への救済融資が始まった。 あの長銀と日債銀の時代!!

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 思わず笑ってしまった。中国の中央銀行である人民銀行が傘下の金融機関に9月と10月に約12兆6千億円の資金供給をしたと、中国ウォッチャーの宮崎正弘氏がレポートしていたからだ。
資金供給とは体のいい金融機関救済である。
かつて日本でも日銀が懸命に金融機関を支えていた時期があった。不動産投資に失敗した長銀や日債銀や拓銀が倒産した1990年後半から2000年始めのころの話だ。

 日本では約18兆円の公的資金を投入し(胴元はもちろん日本銀行)そのうち10兆円は返済されたが8兆円は踏み倒され、長銀と日債銀は解体されて二束三文でアメリカの投資家に売却された。
当時はどこの金融機関の資金繰りもひっ迫していて私が勤務していた金融機関は相対的に経営が安定していたので他行の救済を日銀と共同で行っていたものだ。
地下室に膨大な量の有価証券が運び込まれたが、これは救済を要請してきた金融機関が保管していた有価証券でそれを担保に救済融資をしていた(一般金融機関は日銀のような無担保貸し出しはできない)。
有価証券の量は半端ではなく金庫に入り切れないほどだったのを思いだす。

 日本にとって不動産バブル処理の約10年間だったが今それを中国の金融機関が行っている。金融などというものは中国であろうと日本であろうと同じようなもので、貸した金が回収されなければ資金繰りに支障が発生する。
中国では作ったはいいが全く売れないマンションが林立しており、これを地方政府が実質的なオーナーになって建設してきた。また鉄鋼等の国有企業は在庫の山を築いている。
金がないんだから返済できん。それともあんたらは地方政府や国有企業をつぶすのか!!」

 こうして金融機関は不良債権の山を築いて長銀や日債銀になってしまった。
どうにもなりません、人民銀行さん、この不良債権に見合う額の融資をしてください
中国の金融機関は国営だからつぶすわけにはいかず、人民銀行は銀行の救済融資に乗り出している。
13年度までは預金準備率の引き下げで対応していたが十分引き下げてしまったのでこれ以上は引き下げられず、直接の救済融資になった。

 今回は約13兆円の救済融資だが、実際どれだけ必要になるのかは誰にも分からない。
それは当然で景気が回復しマンションが売れだせば不良債権が一気に優良債権になってしまうし、その反対に景気が後退すれば不良債権がますます増える。
GDPは毎年7.5%は上昇しているのに何でマンションが売れないいんだ
中国の統計は政治的数字だから、GDPと景気は乖離してしまうので統計数字を見てもわからない。

 この救済資金は貸出対象ではなく焦げ付き債権の見合いだから、成長資金の原資にはならない。中国金融は完全に後ろ向きになっており、かつてのようなイケイケドンドンの時代が終わったことが誰の目にも明らかになってきた。
不動産バブルが崩壊した後の景観はどこも同じで、日本の1990年後半の金融機関の後始末やアメリカのリーマンショック後の姿を見れば想像がつく。
このバブルの崩壊で中国が世界の経済をけん引していた時代は終わった。
 

 

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(26.10.21) 水道事業の危機 人も工場もいなくなってどうしたらいいの?

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 市町村における水道事業が危機に瀕しているとNHKのクローズアップ現代で報じていた。
最近まで日本の水道事業は世界の最先端で、水の品質においてもまた安定供給においても他の追随を許さない水準を誇ってきた。
これほど安心して飲める水道水は世界屈指といえる。
ところが最近高度成長期に一斉に敷設した水道管がここに来て耐用年数の40年に差し掛かったのだが、その更新がままならないのだという。

 番組では秩父市の事例が紹介されていたが、秩父市には総延長600㎞の水道管が敷設されているがそのうちの約20%が40年の耐用年数を経過しているという。
耐用年数が経過していても立派に機能していれば問題はないのだが、実際は40年持たない事例の方が多い。
市の担当者のところに水道管の破水事故の報告が年に約700件届くのだそうだが、担当者は一人しかいなく応急処理に飛び回っていた。
本来ならば古い水道管をすべて取り換えれば問題がないのですが・・・・」と担当者は述べていたが、市には老朽化した水道管を更新するだけの十分な予算がないのだという。

 日本全国どこの市町村も似たり寄ったりだが、基本的に人口が減少しさらに工場が閉鎖されているため水需要は減少に転じている。
住民がいなくなれば住民税等の税収入も減るので、本来ならば水道事業を縮小していけばいいのだが、どっこい「そうはいかない」ところに公益事業の難しさがある。
かつては多くの住民が住んでいたが今はたった一人になっても水道水を安定供給しなくてはならない。
あんた一人のために水道事業をやっていけない」といえないところがつらい。

 こうして維持するだけでも多大な費用が必要で、しかもその費用対効果は限定的であり、一方予算措置がほとんどないとしたら一体どうしたらいいのか。
一般的には受益者負担で水道料金を値上げする案があるが、これにも限界がある。
公共料金があまりに高いと第一住む人がいなくなってしまい、税金を納めてくれなくなる。
さらに公共料金の値上げは議会の承認が必要だが、議会は住民の反発を恐れておいそれと値上げを了承してくれない。

 岩手県の矢巾町では住民参画の会議が催され、その中で町の担当者と住民の話し合いが行われていた。
町の担当者からすべての要望に対応するだけの予算がないので、住民に優先度をつけてもらいその優先度に応じて水道管の更新作業等を行う取り決めがなされていた。

 現在水道事業は全国一律で同基準で運営されているが、これは高度成長期のどこもが成長する時代の運営方法で、一方現在のように地方の衰退期の場合はどのようにしてうまくソフトランディングさせるかが重要になる。
もはやその地方にあった方法を模索し少しでもコストを下げて効率的な運営をする以外対処のしようがないというのがゲストで出ていた専門家の意見だった。

注)ただし個別の市町村の実情にあった方法と言っても、どうやって撤退するかの方法論の模索になる。

 現在の日本の水道事業の苦境は、かつてローマが滅んだ後の残された地方都市の苦境によく似ていると塩野七生氏の「ローマ亡き後の地中海世界」という本を読んで思ってしまった。
当時と言っても8世紀ごろのことだが、アフリカに跋扈していたイスラム教徒の海賊の襲来におびえたイタリア半島の元ローマ人は、港近くの便利な都市を捨て山奥の辺鄙で断崖絶壁に囲まれた城壁都市に避難した。
そのため都市から人が消えてローマの残した多くのインフラはメンテされないまま朽ち果てることになった。その一つが上水道だ。

 私は旅行が趣味だからイタリアや南フランスやスペインやトルコと言ったかつてのローマ帝国の領土に残された遺跡を見に行くが、その中で特に目立つ物の一つに水道橋がある。
8世紀の当時ほとんどの水道橋は都市から人々が逃げてしまって放りっぱなしになったが、それでもローマ人の建築技術は際立って高かったからその後キリスト教社会が安定するにつれて再び使用されたらしい。

 人口が減り、工場が地方都市から出て行くということはその地方はローマ亡き後の中世都市になるということだ。
自給自足のこじんまりとした共同体の中での生活になって公共インフラは少人数相手の施設でないので見捨てられていく。

 先進国はいくら頑張っても経済成長はしないし、人口は日本が典型的なように減少するから中世と変わりがない。
公共施設を維持することは地方都市にとってますます難しい時代が到来してきた。

注)現在安倍政権は地方の再生を唱えているが、人口減少下にあってはどのようにしても再生は不可能だ。地方の村落を見ているとそこに住んでいる人の寿命がその共同体の寿命になっている例があまりに多い。

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(26.10.20) 高校入試の過去問を解くマニアになってしまった。

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 はまってしまったのだ。もはやマニアと言っていい。
高校の入試問題を片っ端から解く楽しみである。
私は現在6人の中学生のボランティア教師をしているが、そのうち4名が中学3年生だ。
9月に入っていよいよ受験モードになり、千葉県の公立高校や私立高校の過去問を解かすように指導を始めた。

 子供たちに解いてもらうのだからその前に自分が解けなくてはいけないと無理に自分に言い聞かせて、9月に入りあいている時間はすべて過去問の解法に励んだ。
何しろ私は引退の身だから一日中あいている時間ばかりだ。
今対象にしているのは数学、理科、社会の3科目で、理科などは当の昔に忘れていたがここ半年の特訓の成果だろうか、受験生レベルに復活した。

 かつて私が学んでいたころの理科は今から思えばレベルが相当低く、ここ半世紀の間に科学の知見が格段に進歩していた。
第一教科書の厚さが半端ではない。すべて実験を行いその結果を考察させるスタイルで、かつては実験器具もまともになかったのが今では実験のオンパレードだ。

 内容も化学のイオンが中学生で教えられていて、これは私が高校生の頃何のことかさっぱり分からなかった内容だ。また力学も私のころはさわりしか知らなかったが、高校生で学んだ内容などが出ている。現在の理科の知識は相当高い。
うぅーん、これはかなりタフだ!!」
毎日理科の問題と大格闘をしていているがそれでも解けない問題が次々に登場してそのたびに唸っている。

 最初は千葉県の問題を解いていたがそれも終わってしまったため、今は東京都と神奈川県の公立高校の過去問を解いている。おかげで3者の比較対象ができるようになり、何か受験塾のベテラン教師みたいになってきた。
いまではどれが新傾向の問題でどれが伝統的な設問かも分かるようになってきて、「うぅーん、この東京都の問題は子供に深く考えさせるところがあって良問だ」なんて批評すらできるようになった。

 
 一方公立高校の数学の問題は5問あればそのうちの一問は恐ろしく難しい問題が出される。こうした時もうんうん唸って解くのだが、二次関数と相似と円周角と三平方の定理を駆使して解かなければならない。
いずれも複雑に絡み合っており、相似形などはちょっと目には分からない。
絶対どこかで相似条件があるはずだ、どこだ!!」頭がパニックになってくる。

 それでも公立高校の問題はまだ素直なのだが、私立高校の有名校になると生徒をふるい落とすことが目的だからこれ以上複雑怪奇な問題はないというくらい複雑だ。
回答を見てもしばらく考え込んでしまうほどの問題で、自分が出した問題以外は高校の数学教師でも解けないのではなかろうかと思えるような問題だ。

 それでも努力はしてみるものだ。毎日毎日過去問と格闘している間になんとなく問題のコツがつかめるようになって、今では勘違いや計算間違い実は私の場合はこれが多い)を除けば何とか回答にたどり着けるようになった。
そうなるとこの過去問との格闘も楽しい時間となり、一種の趣味になりつつある。
考えてみれば私が高校受験をすることは絶対にないのだから気楽だ。

 理科や数学の問題は実に面白く意外と奥が深い。最近ではボランティアの清掃活動も自転車のサイクリングの時間も忘れて過去問と格闘するようになったので少し入れ込みすぎだ。
バランスをとらないと病気になってしまいそうだ。

注)私がボランティア教師をしていることは過去に何回も記載している。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat51314868/index.html

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(26.10.19) 紙幣印刷経済の限界。 きな臭くなってきた国際経済!! 再びリセッションか? 

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  ここに来て商品市況株式市況も弱気一辺倒になってきた。商品市況が弱気なのは世界経済が減速しているから誰でも理解できるが、株式市況まで落ちるとは思わなかった。
アメリカでは不動産投機がリーマンショック以前の水準に達していて「いま不動産を買わなければいつ買うの」というバブルの状況だったから、まさかアメリカの株価が6日連続で下落し一時的にしろ16000ドルを割り込むとは思われていなかった。

注)原油価格が低下傾向を示している原因についてはすでに記した。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-d12c.html


 株価が上昇するのは企業の業績がよいからと教科書には書いてあるが、実際はその要因は非常に低い。株価が上がるか下がるかは市場に出回っている資金量と他の投資物件との比較対象裁定取引という)によって決まる。
今まではFRBが湯水のように資金を供給していたのでヘッジファンドは何にでも投資を行い、長い間商品市況も株式も投資信託も活況を呈していた。

注)たとえば日経平均がなぜ8000円から15000円まで上昇したのかは安倍政権が日銀の尻をひっぱたいて通貨を増刷したからで、株価上昇は日本経済が評価されたからではない。アメリカのダウ平均も同じ。

 そのFRBが今年の初めから量的緩和の縮小を始め、一時期は毎月9兆円の規模で資金をばらまいていたが今は1.5兆円規模になり来月はゼロになるという。
その結果現在世界に資金をばらまいているのは日本だけになってヘッジファンドといえども、どれに対しても強気という訳にはいかなくなった。
欧州景気をけん引してきたドイツがウクライナ問題で輸出が減速しているし、新興国のチャンピオンだった中国は過剰生産に悩んで鉄鋼を投げ売りしているし、日本の景気も今一つだ。残ったのはアメリカだが、そのアメリカもFRBの資金供給を止めるという。これじゃ投資もままならない!!」
ここに来て世界の投資家は一斉に弱気になってしまった。

 こうなると弱気の連鎖が始まり、またすべての取引はプログラム取引だからロジックは値下がりが始まるとすぐに連動して売りを出すように仕組まれている。
こうなると止まるところのない連鎖になって、プログラム取引を一時停止して人間の判断を入れないとリーマンショックに陥ってしまう。

 考えてもみてほしい。アメリカや西欧や日本といった先進国は本当はこれ以上の富の生産を増加させても何の意味もない水準にまで達している。
日本では公共投資としてリニア新幹線の建設が始まるが、現在の新幹線でも十分満足で350㎞のスピードが500kmになって何の意義があるのだろうかと考え込んでしまうが、先進国ではこうしたほとんど役に立たない投資物件しか残されていない。

注)しばらく前まで八ッ場ダムが不要な公共投資の象徴だったがそれも再開している。

 一方新興国にはまだ十分な投資物件があるが、こちらは社会制度インフラと言われる法体系や経済システムが未整備で、中国などでは権力者が自分の都合で富の集積を行っている。
権力者は富むが一般民衆との格差は開くばかりだから、富の生産増強の前にそうした法体系や社会的なルールの整備が必要な段階になってきた。
俺たちは搾取されるだけにあきあきした」今中国各地の工場で労働争議が頻発している。

注)成長より分配問題が表面化している。

 資本主義l経済体制というのはどうしようもないところがあって、特に成長しきった経済をさらに成長させるにはバブル以外に方法がない。紙幣を印刷しては不動産や株式に投資させるのだが、実体経済は伸び切ってしまっているから投機を行う以外に方法がないのだ。
紙幣の印刷は本来は禁じ手だが、アメリカも日本も背に腹は変えられず紙幣の大増刷をしてきた。
しかしやりすぎればリーマン・ショックだからFRBは「この辺が潮時」と引き締めに入ったとたんに商品市況と株式市況が大崩れになっている。
このまま紙幣を印刷し続けるか、それとも印刷を止めるか、それが問題だ
FRBのイエレン議長のさじ加減を世界が注目している。

 

 

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(26.10.18) 文学入門 吉田満 「戦艦大和」

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 今回の読書会のテーマ本は吉田満氏の「戦艦大和」だった。この本を選択したのは読書会の主催者である河村さんだが、なんとも難しい本だ。
難しさの原因は二つあって、当時の状況が今一つ分からないことと文章が文語で記載されていることである。

 私を含めて現代人はこの文語が読めない。たとえば「報いざるべからず」などと書いてあると報いるのか、報いないのかさっぱり分からないのだ。仕方がないので前後の文脈から推定して読むのだが疲れることはなはだしい。
ちょうど受験英語で問題を読まされているような感覚になる。

 この本の初稿が記載されたのは戦後すぐで、吉田氏は戦艦大和の数少ない生き残り乗務員として是が非でも当時世界最高と言われた戦艦大和の最後を記載したいという情熱から書かれていた。
今から約70年前の話だからすでに歴史のかなたに消え去ろうとしている内容だ。

注)大和の乗員は約3000名でそのうち300名が日本艦船によって救出された。吉田氏もそのうちの1人。

 当時沖縄にアメリカ軍が上陸し、日本は航空機による特攻作戦を継続していたが、天皇陛下から「海軍は投入する兵力はないのか?」と下問され窮した海軍軍令部は大和による特攻作戦を計画したという。
しかしこの特攻作戦は最初から無理があり、援護する航空兵力はなく制空権を米軍に握られていたからいわばカモがねぎをしょって出て行ったようなものだった。

 実際大和の指揮官だった伊藤中将はこの作戦に反対を唱え「無駄死になる」と訴えたが、軍令部は「一億総特攻の魁になってほしい」と言って押し切った。
この作戦には大和以下数隻の駆逐艦が随伴したが、これが日本海軍の最後に残された船隊のすべてだった。

 吉田氏は学徒兵であり職業軍人でなかったが昭和19年から少尉として副電測士として大和に配属されている。
電測士と言われてもどんな役割か今一つ分からないが、ウキペディアによると「電測員は 航海・作戦行動に必要となる情報の収集作図整理評価をし各部署に配布することを目的とする。 一般的には電測員はCICにおけるレーダー機器の操作員と捕らえられることが多いが、それは所掌任務の一面でしかない。 電測員の究極的な任務は、航海/作戦行動における情報の取捨選択を行い、指揮官の意思決定を補佐することにある」と記載されていた。

 吉田氏によると米軍機の大和の偵察飛行は頻繁に行われていて出航前から補足されており、出航してからも刻々と情報が米軍の作戦本部に送られていた。
その情報は暗号文でなく平文で送られていたから、大和の情報担当乗務員から「米軍が大和の動きを手に取るように知悉している」と報告されている。

注)平文で送ったということは米軍は完全に日本軍をカモと見なしていたことを意味する。

 この作戦は一種のおとり作戦で、特攻機が米軍艦隊を襲うのを容易にするため、米軍艦載機を大和攻撃に引き付けることにあった。
なぜそのような作戦をしたかというと、大和は不沈戦艦と言われていたからで、ちょうど潜水艦のようにブロックで仕切られブロックのハッチを閉めればあるブロックが浸水しても他のブロックには影響が及ばない構造になっていたからだ。
だがこの構造も蜂の巣のようにすべてのブロックが浸水しては元も子もない。

 沖縄に到着するはるか前に米軍機の猛攻撃にあって鹿児島沖の海上で轟沈している。
吉田氏は大和出航から轟沈するまでの経緯をルポライターのような冷静さで記載しているが、何としてもこの散華を後世に残しておきたいとの悲しいほどの情熱が感じられる。
今から70年前の若者が何を考えどのようにして死を決意していたかを知るうえでは重要な歴史文書だが、何しろ文語で書かれているため今の人がこれを読むのは至難の技だろう。

注)なお文学入門のその他の記事は以下のカテゴリーに入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43898465/index.html

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(26.10.17) 百寿者の時代 百寿者は感謝しながら死んでいく

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 百寿者という言葉を始めて聞いた。100歳以上の高齢者のことを今では百寿者と呼ぶらしい。日本の百寿者は毎年3000名から4000名の速度で増加し、現在は約6万人が百寿者だ。
著名な医者の日野原さんは現在103歳で現役だが「人間百歳までは誰でも現役で生きられる」という主旨を述べていたが、そのうちに石を投げると百寿者に当たるような状況になるかもしれない。

 日本の平均寿命は男性が80歳、女性が87歳だが、一方自立して健康で生きていける健康年齢は男性で71歳、女性が74歳だそうだ。人間にとって大事なのはタダ生きることではなく健康に生きることだから、健康年齢のほうが大事だ。
そうか、私は今68歳だが、歩いて生活ができるのは後3年か!!!」などと一瞬思ったが、これは平均だから私のようなキン肉マンはもう少し健康年齢が長いかもしれない。

 アンチエイジングの鍵は筋肉と頭脳でこの二つを鍛え続けると健康年齢は伸びるという。
これは実際に私が経験していることだが、筋肉トレをしないでJOGをするとちょっとした段差で転ぶことが多い。あまりの情けなさに筋トレを再開し、もも上げや、ヒールアップを繰り返したら全く段差につまずかなくなった。

 また頭の方もほぼ毎日中学生に勉強を教えているので頭が休まる時間がない。高校受験の有名私立校の数学の問題などは通常の人は全く解くことができないほど複雑怪奇になっている。
これは受験生をふるい落とすことが目的だから作った教師も自分が作った問題以外は解けないのではなかろうかと疑うほどだ。
なけなしの頭脳を駆使しているので毎日ぐったりするが、頭を鍛えていることだけは確かだ。

 だから私は健康寿命については楽観的なのだが、今回番組で紹介された80歳以上の老人に見られる多幸感には驚いた。
その人の境遇の如何にかかわらず年齢を重ねるにしたがって世の中を肯定的に見るようになり、自身の幸せを感謝するようになるのだという。

 これは今までの常識とは大いに異なる。常識では肉体も精神も老いていって、体が動かないことや金銭的に不自由することで欲求不満の塊になりながら死んでいくと思われていた。
しかしそれは全くの誤解で老人は年をかなねればかさねるほど穏やかで精神が安定するのだそうだ。

 それを聞いて昔NHKで放送した「秩父山中 花のあとさき」という番組を思いだした。
秩父の山奥の過疎の村で小林ムツさんと公一さんという老夫婦が、耕せなくなった畑の跡地に花や草木を植えて自然に返そうとしていた行動を長年にわたって追っていた番組だ。
自然に感謝してその自然に恩返しをするという崇高な行為だが、ムツさん夫妻はそれを何気なく実行していた。
そうか、あれが人間の老後の有りようなのか・・・・・・・・・

注)「秩父山中 花のあとさき」の詳細は以下参照
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/23121-nhk.html

 年を取るにしたがって穏やかになり世の中に感謝しそして静かに人生を退場していくのなら、人間の生き様としてはこんな素晴らしいものはないと感動してしまった。


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(26.10.16) クローズアップ現代 防犯カメラによる誤認逮捕

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 NHKのクローズアップ現代で防犯カメラによる誤認逮捕を扱っていた。
NHKの調査で2011年から今年までに約7件の誤認逮捕が発生し、そのうちの一件では300日に及ぶ拘留がされたのだという。

 現在日本には約500万台防犯カメラが設置され、公共施設、コンビニ、スーパー、ガソリンスタンド、書店、銀行ATMと町を歩いて防犯カメラに映らないことの方が難しくなっている。
警察の犯罪捜査の常道手段もこの防犯カメラを調べることから始まっているが、それは聞きこみの有効性が薄れているからだそうだ。
社会のつながりが希薄になってしまい隣が何をしているかほとんどの人が知らないし、あえて他人のプライベートな生活にはたちいらないようにしている。
その結果聞き込み捜査の有効性が低下し、防犯カメラの映像が犯人特定の唯一の手段になることも珍しくない。

 今回誤認逮捕された41歳の女性の場合は、パチンコ店で男性がパチンコ台の上に置き忘れた財布を盗んだとの容疑をかけられたのだが、女性は男性が去った後同台に座り、上部をまさぐっている映像が残されていた。
ただこの映像はかなり遠くからの映像で女性が財布を取ったかどうかは不明だった。
この女性は逮捕され自白を強要されたのだが、1週間後に真犯人の映像が見つかって釈放されたという。

注)この女性は上部に何かがあるので気になって触ったというだけだったようだ。

 もう一人の300日間拘留されていた男性の場合はコンビニ強盗の容疑をかけられたのだが、犯人はマスクと頭にフードをかぶっていたので顔の識別はできなかった。しかし映像で犯人がドアーに手をかけていたことが分かったのでそこから採取した指紋によりこの男性が逮捕された。
しかしその指紋は男性が犯罪が起こった5日前にコンビニで買い物をしたときに付けたものだということが、これも映像で判明したため誤認逮捕であったことが分かったという。

 またこれはアメリカの事例だがベビーシッターが幼児を虐待したとして逮捕され2年間にわたって裁判が行われていた。これも家庭内に設置されていた防犯カメラの映像に映っていたのだが、防犯カメラの性能が低くコマ落ち映像だった。単にあやしていただけだったが、映像を見ると虐待しているように見える。

 専門家の話では防犯カメラはオールマイティーでなく、設定時間がくるっていたり、コマ落ちで実際のしぐさと映像のしぐさが異なっていたり、また荒い画像で犯人を誤認することが多いのだという。
そのため大阪大学では歩き方で本人を特定するという研究が行われていた。人には歩幅や歩き方に明確な特徴があり、顔が分からなかったり遠くの映像でも判別ができるのだという。犯人の映像と逮捕された人の歩きをコンピュータで一致度を確認するためのシステム開発だった(まだ実際に実用化されてはいない)。

 アメリカの方は実務的に進んでいて映像分析専門官の養成を行っていた。素人判断ではなく専門家による判断を行う体制を整備しつつある。
防犯カメラは非常に有力な証拠だが、その正しい取り扱いを今求められており誤認逮捕を防ぐ取り組みが是非必要になっているというのがクローズアップ現代の主張だった。

注)私の個人的意見は誤認逮捕の問題があっても防犯カメラによる捜査は有効なので今後とも推進すべきだと思っている。ただカメラによってはかなり映像が荒いものが多く、私が現役時代(10年以上前だが)、銀行のロビー内の監視カメラをチェックしたが個人を識別できる能力がなかった。
これじゃあっても仕方ないのではないかと思ったものだ。





 

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(26.10.15) 資源バブルの時代の終わり ついに原油価格が下がりだした

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 ここにきて原油価格が下げ止まらなくなった。
この6月にはWIT価格で1バーレル107ドルしていたのに直近時で82ドルと2割以上も低下している。
原因は錯綜しているが最大の要因は資金面と実需面で説明できる。

 資金面ではアメリカのFRBが昨年まで続けていた量的緩和策を段階的に縮小してきたことが大きい。
FRBは昨年まで850億ドル約9兆円)規模で毎月資金を市場に放出していた。担保は国債とサブプライムローン債権で、後者は完全に紙幣の印刷と変わりがない。
それがこの10月には150億ドルになり、11月にはゼロになりそうだ。

注)アメリカの金融緩和策の詳細は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-6d1d.html


 この影響はすさまじくヘッジファンドは利益が見込めない投資から足を洗いだした。具体的には原油や鉄鉱石や銅鉱石と言った資源関連の投資である。
特に最近になって下げ足が速いのが原油で、原油は現在過剰になりつつある。
アメリカはシェールガス革命で輸入国から輸出国になってしまうし、ヨーロッパ経済は全く不調でほとんど成長が止まって原油どころではない。
さらに中国は景気減速が著しくそれでも最近までは鉄鋼生産を続けてきたがついに減産に踏み切った。いくら生産しても需要者がいないのだから生産された鋼材は倉庫に積み上がりもはや置いておく場所もないくらいになっている。
鉄鋼だけでなく銅や非鉄金属も同じで最終需要者がなくなって生産しても売る先がない。
当然燃料の原油もいらなくなる。

 かくして世界中で資源を買いあさっていた中国企業がぱったりと新規購入を止め始めたので(資源は長期契約を結んでいるからすぐに輸入が激減はしないで新規の購入から減る)、世界中から中国人バイヤーが消えてしまった。
今でも天然ガスや石油を購入しているのは原発事故で原子力発電を火力発電に変えねばならない日本ぐらいだ。

注)資源バブル時代が終わったことは前にも記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/26101-07f3.html

 潮目が変わったのだ。中国は怒涛のごとき経済成長を遂げていたがそれも限界がきた。日本の経済成長は1990年初めのバブル崩壊で収束したが、中国経済も不動産バブルの崩壊で今収束しつつある。
中国のどの大都市でも閑古鳥が鳴いている新興住宅街が林立し、ちょうどバブル崩壊後の日本住宅公団の団地ようになってしまった。

注)中国の不動産市場の崩壊については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/nh-dfe6.html

 中国のGDPは見かけ上7.5%程度と著しいが、これは統計のマジックであって中国では生産すればそれが売れようが売れまいがGDPにカウントしている。
これは中国が社会主義国家だったころからの統計手法で、社会主義国家の計画経済では生産されたものはすべて売れるとの前提に立っている。
だからマンションが建設されれば当然GDPにカウントされるが、実際は販売されないため販売会社(融資平台という第三セクター)には累積赤字が雪だるま式につみあがる。

 かくして資金面と実需面の両者の要因で世界の資源価格がここに来て失速し、もはや資源の時代が終わったことを示している。原発事故で火力発電に頼りっきりの日本にとっては思わぬプレゼントがされたのと同じだ。

 


 

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(26.10.14) 人民解放軍は戦前の関東軍  習近平氏は人民解放軍を抑えられない

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 今世界の軍事評論家や軍の分析担当者の間で最も問題になっていることは「果たして習近平主席が人民解放軍を掌握しているのだろうか」ということだ。
意見は分かれており掌握説をとる長谷川慶太郎氏経済・軍事評論家)は以下のように述べている。

従来習近平主席は軍隊を掌握していなかったが、軍隊がサイドビジネスでシャドーバンキングに手をだし大きな焦げ付きを出した。これを救済する条件として忠誠を誓わせており、その証拠が解放軍のトップ徐才厚氏の更迭だ」

注)詳細は以下の記事に記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-9280.html

 しかしこれは少数意見で実際の軍の分析官の意見は「習近平主席は全く軍、特に末端を抑えきっておらず、末端のはねっ帰り分子が挑発行動をしきりに行っている」というものだ。
その状況証拠は枚挙にいとまがない。

 つい最近のことだがこの9月17日に習近平主席がインドに訪問して中印の友好と協力をうたいあげたのだが、その数日前に紛争地帯のカシミールに中国軍約1000名が越境し(ただし中国から言わせると自国領での単なる演習)、インド軍と一触即発の関係にあった。この中国軍は習主席がインドとの友好を盛んに強調していた間もカシミールに居座っていたから、握手をしながらテーブルの下で足蹴りをしていたことになる。

 アメリカ軍の専門家は「いくらなんでも友好会談中ぐらいは軍隊を引くのが常識だから、これは現地軍の司令官が勝手にやっていたのだろう」と推測している。
また中国軍機のいわゆるスクランブルが多発していて、アメリカ空軍機に異常接近しアメリカから「戦争をするつもりなのか」と反対に脅されている。
日本の自衛隊機に対しても2回にわたって中国軍の戦闘機が50mの近さ(一説によると5mと言った報道もあったが、これはいくらなんでも近すぎる)まで接近していたが、この戦闘機のパイロットは同一人物だったそうだ(機体番号で識別できる)。
自衛隊の専門家は「これは若いあんちゃんが空軍機をおもちゃにして遊んだ」と分析していた。

 また13年1月のことだが、中国艦船が自衛隊の艦船に射撃用レーダーの照射を行い、ミサイル発射準備をしたがこれも艦船の司令官の勇み足だった可能性が高い。
当時中国の外務省はこの事実を把握しておらず、日本から指摘されても報道官は返答に窮していた。
笑ってしまったのは14年1月にようやく中国を含む20か国(米・日も含まれる)が戦争以外の目的で照射用レーダーの使用を禁じる行動規範を確認したが、本音は中国に「馬鹿なまねはさせないように艦船司令官を教育しろ」と各国がくぎを刺したのだ。

 少し時期は古いが2004年11月に中国の原子力潜水艦が日本の領海(石垣島と多良間島の間)を潜航したまま航行したがこれは明らかに国際法違反で、常識的には戦闘行為に当たる。
日本は中国に厳重抗議したが当然中国は居直って知らぬ顔の半兵衛を決め込んだものの、その後外交当局者から「もうあのようなことは二度と起きない。領海法について現場の艦隊に対して国際法を順守するように教育した」との話が伝わってきた。

 やはり私は習近平氏は末端の人民解放軍を掌握しておらず、跳ねっかえり分子が挑発する都度、致し方なく外国を非難することで糊塗してきたのだと思う。
実際日本においても戦前には関東軍という跳ねっかえり分子がいて、日本政府の不拡大方針をことごとく破っていたことを思い出す。

 軍事国家というものは軍隊が第一の決定権を持っているので中国や北朝鮮と言った先軍主義の国では跳ねっかえり分子を抑えることができない。
政治家が「常に戦争の準備をしておけ」とあおっておいて一方で「あれは外国に対する単なる脅しだから真に受けるな」などとはとても言えないからだ。

 中国人民解放軍の兵士は戦争をしたくてうずうずしているような連中の集まりだから(軍事費の急拡大で装備が近代化されたので使いたくて仕方がない)、習近平氏の平和外交など全く意に介せず傍若無人の振る舞いをしている。
世界の軍事専門家はそのことが最も危険極まりない戦争要因だと危惧しており、戦前の軍国主義国家日本に酷似していると分析している。


 

 

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(26.10.13) おゆみ野四季の道の芝生が実に美しい。芝生再生運動の成果

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 私には人に誇ることはあまりないがこれだけは誇りにしていいのではないかと思うことがある。四季の道の芝生再生運動のことだ。
私の住んでいるおゆみ野には四季の道という美しい遊歩道が整備されていて、真ん中のアスファルトの歩道の両脇に芝生が植えられているのだが、長い間手入れが十分にされていなかったため芝生というより雑草地帯になっていた。

 この芝生再生運動に立ち上がったのが3年前で、以来春から夏場の雑草が繁茂する時期は草刈り芝刈り)が私の日課になってしまった。
毎日草刈り機を持ち出して草を刈っていたのだが、草を刈りこめば刈りこむほど芝生は成長する。
草に覆われていて光合成が十分に行われていない状態から一挙に「太陽がいっぱい」という状態になるからだ。

 一旦芝生模様ができると雑草の種を受け付けなくなるから手入れは簡単になるのだが、それまでの苦労は並大抵のものではない。何しろ四季の道は一周6kmもあるのだから、次々に雑草が繁茂して際限がないという状況だった。
もちろん草刈りは市も行っており、毎年3回春先、夏場、晩秋に行っているがその程度で雑草を抑えることは不可能だ。

 市ができない期間は私が草刈りを行ってきたのだが、嬉しいことに今年になってその成果が一気に出てきた。
今市が晩秋の草刈りを終えたところだが、遊歩道の芝生が実に生き生きと美しさを保っている。
従来は秋の市の草刈り終了後は芝生ではなく雑草の根が林立し、緑ではなく赤茶けた状況になっていたが、今年の秋の道公園周辺や夏の道のケヤキの下や春の道公園の前の遊歩道などは「緑の芝生がいっぱい」だ。

 私はほぼ毎日遊歩道の清掃をしており、この芝生の緑を見ているが小躍りしたくなるような喜びを感じる。
やれやれ 数年間の苦労がようやく実って芝生が完全に再生したぞ!!」
通常の人には芝生の状態がどうであろうとあまり関心がないだろうが、私にとっては最重要事項でこれこそ後世に残せる資産のように見える。

 秋になると多くの人が遊歩道を散歩したりJOGをしたりしている。遠くからこの遊歩道を歩くためだけにやってくる団体もいるが、そうした人たちが何気なくでいいから芝の美しさに気付いてくれたらと思っている。
あら、ここの遊歩道はいつも芝が青々としているのね、手入れがいいんだわ

 最近子供が遊歩道のアスファルトでなく芝の上を歩く姿をよく見るようになった。JOGの人もクッションのいい芝の上を走るのが好きな人がいる。また犬はアスファルトの上は足の裏にやけどをするから好んで芝生の中を歩む。
こうしたファンが増えてきておゆみ野に芝生文化が根付いたら何と幸せなことかと思っている。

 これからの時期は雑草も芝も成長が止まるので草刈りの季節はようやく終わった。来年まで一休みだ。

 

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(26.10.12) サムスンがこければやくざのインネンが収まる。「極道の妻」パク・クネ大統領の誤算

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 サムスン
がスマートフォン分野で凋落を始めた。特に中国市場ではほとんど駆逐されかかっている。14年1~3月期は20%のシェアで1位を確保していたが、4~6月期は一気にシェアは10%に落ち、順位は5位に後退した。
7~9月期のシェアはまだ公表されていないがさらに激減していることは確かで、かつて日本のスマートフォンがギャラクシーに駆逐されたあの再現が中国で起こっている。

 何しろ価格差が圧倒的でサムスン自慢のギャラクシーSが約7万7千円なのに対し、それと機能がさして変わらないシャオミのスマートフォンは半額以下だ。
今ではスマートフォンは単なる組み立てだけの製品になって、優れた部品を集めて専門の組み立て工場に依頼すればいくらでもスマートフォンはできる。
だから最高の部品を安く調達して組み立ててもらった方が勝で中国のシャオミはその勝ち組の典型だ。

 世界市場でもこのシャオミ方式が席巻し始めたからサムスンのように自社工場で自社製品を使い、さらに従業員に高給を保証しながら組み立てをしていては対抗できない。
スマートフォンは今ではコモディティになってしまい、大げさに言えば私でも作れる製品になっている。

 サムスンは韓国のGNPの約20%を稼ぎだす韓国企業だから、サムスンがこければ韓国がこける構図になっている。今まで飛ぶ鳥を落とす勢いだったサムスンの業績向上で、李明博前大統領は「日本は弱くなったので(サムスンがいるから)日本に何を言ってもしてもいい」と豪語していたし、パク・クネ大統領は悪質な朝日新聞と結託してありもしない従軍慰安婦問題を国際社会でことあるごとに非難し続けてきた。

 しかしそれもようやくおしまいになりそうだ。最近のパク・クネ大統領は産経新聞にいちゃもんをつけて産経新聞元支局長を人質に取っているが、反対に言えばそのくらいのことしかできなくなっている。
何しろ韓国経済にイエローランプがともり出し、いつレッドランプに変わるか分からなくなってきたからだ。

 従来韓国は経済が失速して金融危機が起こるたびに日本に泣きついてきた。1997年から98年にかけてのアジア金融危機では資金ショート寸前になり、IMFからの支援で乗り切ったが、IMFが資金を供給するまで日本は約1兆円あった貸出金の返済猶予を行なった。
本格的な支援が行われるまでにはタイムラグがあり、その間の資金手当て(返済猶予)に応じてくれる国がなければ完全にデフォルトする。
その後も日本との間でいざという時の資金スワップ韓国ウォンを世界通貨円といつでも交換してあげるという支援策)を締結していたが、パク・クネ大統領はその支援策をけって中国になびいていた。
中国がいるから韓国は日本を必要としないのよ!!!」

 だがその中国からスマートフォンで攻勢をかけられサムスンは日本のソニーになりつつあり、早晩赤字体質に陥るだろう。
韓国経済はサムスンがこけ、さらにGDPの1割を稼ぎだしている現代自動車もウォン高で収益構造が悪化しているから、韓国経済は大失速だ。
本来他国の不幸を喜ぶのは慎むべきだが、韓国に関してはこの原則は当てはまらない。

 何しろ韓国はやくざと同じで日本から仏像を盗み、ありもしない従軍慰安婦問題で金をむしり取り、今では産経新聞元支局長を拉致しているような国だ。
やくざの経済基盤が弱まるのは善良な市民にとって福音であるように、やくざ国家韓国のシノギにイエローランプがともったことは日本にとって福音以外の何物でもない。

 日本バッシングだけがライフワークのパク・クネ大統領という「極道の妻」にこの難局は乗り切れそうにないから、ここしばらく続いていたやくざのインネンが収まりそうなのは何とも喜ばしいことだ。

 


 

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(26.10..11) パク・クネ大統領のヒステリー 日本人なら法律を無視して逮捕せよ!!

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 おそらく世界の政治指導者の中で最悪の指導者の1人は韓国のパク・クネ大統領だろう。
法律も常識も無視して産経新聞の前ソウル支局長を検察に圧力をかけて起訴させたが、罪状は「情報通信網法の名誉棄損」に当たる罪だという。
起訴状によれば加藤前支局長がこの8月に産経新聞のウェブサイトに掲載した「パク・クネ大統領が旅客船沈没事故当時行方不明に。誰にあっていた?」という記事が大統領の名誉を傷つけたというものだ。

 加藤支局長の記事は韓国の朝鮮日報等のコラムを引用したもので、公開された情報に基づいて加藤氏がさらに判断を加えたものである。
もともとは日本語で書かれた日本人向けのレポートだが、韓国の民間団体がこれを韓国語に翻訳して掲載したためパク・クネ大統領の目に触れるところとなった。
産経新聞のやろう、また私を貶める記事を書いたな!!絶対に許さないわ

 韓国は法治国家ではなく人治国家だから大統領の意向や国民感情が第一に優先され、法律などあってなきがごときになる。
何しろ対馬の寺社から仏像を盗んでも「これは昔倭寇が朝鮮から盗んだもので、もしそうでないというなら証拠を示して反論しろ。それまでは盗品はすべて韓国のものだ」と言ってはばかることがない国だ。

注)対馬の寺社から強奪した仏像に関しては以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/2531-8e12.html

 ソウル地検は告訴状で「その噂の真可否について事実関係を確認しようとせず朝鮮日報のコラムを一部抜粋して引用した」のが罪だと言っているが、もちろん朝鮮日報に対してはおとがめなしだ。
これは明らかに日ごろ韓国に対し批判的な産経新聞をこの機会に放逐してしまおうとする青瓦台、分けてもパク・クネ大統領の意思を忖度したものだ。

 だが当のパク・クネ大統領は朝日新聞の誤った従軍慰安婦情報をそのまま信じ、世界中に従軍慰安婦像と日本の悪口を言いまわっていたが、これは「日本に対する名誉棄損罪」に相当する。
朝日新聞が日本における最も悪質なプロパガンダ新聞であることは今では常識だが、その真偽を確認することなく噂だけを信じて日本を貶める世界行脚をしている。

 菅官房長官が「日韓関係への影響と同時に世界の常識に大きくかけ離れている」と韓国に再考を求めたのは当然だ。
考えてみてほしい。加藤前支局長は韓国人に対しこの記事を書いたのではなくあくまでも日本人を対象にし、しかも日本語で記載している。
それを翻訳して韓国内に流布したのは韓国人なのだから、それが逮捕に当たる内容ならばまず流布させた韓国人を逮捕すべきだ。
しかも記事は朝鮮日報のコラムを参考にしているのだから、こちらも当然逮捕しなければおかしい。

 パク・クネ大統領は日本人に対してはどんな言いがかりをつけても許されると考えているようだ。
日本から仏像を盗すみ、ありもしない従軍慰安婦でいちゃもんをつけ、今度は産経新聞記者を法的根拠もなしに起訴するのだから、こんなわがままで非道なことを許していたら日本が世界の笑いものになる。

 毎回毎回やくざの因縁を受け入れていたら生きていけない。加藤前支局長は韓国からの出国を止められているが、国家をあげて加藤氏を救いだすのが自立した国家としての使命といえるだろう。

 

 

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(26.10.10) ためしてガッテン 病気に勝つには筋トレをして体温を上げろ!!

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 昨日(8日)のNHK「ためしてガッテン」で大変興味深い番組を放送していた。
題して「取り戻せ免疫パワー 体温計で命を守る秘術」というのだが、老年になると体温が低下して免疫力が落ちるので、毎日筋肉運動をしていれば免疫力を維持できるとの内容だった。
前にも似たような番組があり、その時も「そうか免疫力と筋肉は強い相関関係があるのか」と感心したが、今回は免疫力アップのためには体温が必要だとの内容だった。

注)前回の「筋トレで免疫力UP]法についての記事は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-9384.html

 一般に鳥類は体温が高いのだがこれはいつでも飛び立てる準備をしているからだそうで、逃げなければ生きていけない動物の体温は高く、反対に象のような天敵がいない動物の体温は低い。だから「活動開始、いつでも逃げられる体制をとれ」が体温ということのようだ。

 ところが人間では天敵がいないことと、もう一つ老人になるにしたがって筋肉が衰えるため体温維持が難しくなっているという。
人間の体温維持の目的は逃げるためでなく、主として免疫細胞のリンパ球を活性化させるためで、リンパ球は体温が低いと動きが鈍くなる。ちょうど変温動物の動きのようになってしまい肺炎菌が現れても知らんぷりをしているので、老人の肺炎は急速に悪化するのだと言っていた。

 体温の維持は筋肉の中にあるサルコルピンというたんぱく質の働きによっており、これがATP(アデノシン三リン酸)に働きかけてエネルギーを放出するのだそうだ。
サルコルピンだとかATPなどと言われてもさっぱりだが、一種の筋肉発熱作用と言ってよい。
これが若い時にはよく働き、寒さにも抵抗力を持つのだが、年をとると筋肉がなくなるからさっぱりで、その結果免疫力低下に悩むのだという。

 またストレスが加わるとサルコルピンが活性化して体温を上げるが、私は現役のころ非常に不思議な体験をしている。私が担当していたシステムが夜中にトラブルを起こし、朝までに復旧しなければならいことがよくあったが、作業中は体中から汗が拭き出し冬の暖房の効いていない室内でランニングシャツ一枚で奮闘したものだ。
そうなんだ!!、体温はストレスで上がるんだよ・・・・・

 老人の体温低下はサルコルピンが少なくなったせいだが、これを人為的に増やす方法があるという。
それは日常的に筋力を強化しておくことで、筋肉もりもりの老人は免疫力が強く病気になりにくいのだそうだ。
だが通常は老人は運動などせず静かに座っているからますます筋肉が衰え、その結果サルコルピンの出が悪くなり免疫力が低下している。

 本音を言えば私はこの番組を見て嬉しくなってしまった。というのも筋トレは私の日課で毎朝鏡を見ながら体のふくれ具合をチェックしている。
私は頭が剥げているから年齢を隠しようがないがそれでも帽子をかぶってハゲを隠し、ノースリーブのパンパンのスポーツ着など着ると、遠くから見ると若者と見間違える。
筋トレは主として若く見せるためだけにやっていたのだが、実際は免疫力をアップして病気に強い体を作っていたことになる。

 

 


 

 

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(26.10.9) 快挙だ!! おめでとう!ノーベル物理学賞受賞

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(友達のブログ「ちば公園のベンチから」に掲載された月食の撮影写真)

 窒化ガリウム素子と言われても何のことかさっぱり分からないが、まずはお祝いだ。
日本の物理学者3名がこの窒化ガリウム素子で作った青色発光ダイオード青色LED)の発明でノーベル物理学賞を受賞した。
日本人が受賞すると何か自分自身が受賞したような気分になってしまい、「さすが日本人は頭がいい。特に日本物理学の基礎と応用研究は大したものだ」なんてはしゃいでしまう。

 今回受賞した赤崎氏天野氏がこの窒化ガリウムによる青色LED作成の基礎研究を行い、それを産業に応用して量産化に成功したのが中村氏だという。
私は赤崎氏も天野氏も知らなかったが、中村氏は記憶があった。
自身が開発した青色LEDの特許について「特許権は発明した研究者のものか、それとも開発環境と資金を提供した企業のものか」を争った裁判を起こしていたからだ。

 この裁判は100億円裁判と言われ、中村氏が100億の特許譲渡料を請求していたが、結果的に約8億円で和解が成立していた。
その後中村氏はアメリカにわたってアメリカ国籍を取得し、現在はカリフォルニア大学で教授をしていたのを今回知ったが、裁判を起こすと日本のような村社会では生活するのに苦労するからだろう。自己主張の強い人は日本では暮らせない。

 赤崎氏と天野氏は名古屋大学での師弟関係で、赤崎氏が受賞の喜びを述べていたが典型的な研究者の風貌だった。「時流にこびず自分の好きな研究をすることが一番だ」と述べていたが、日本ではこうした人が高く尊敬される。

 私は今回までなぜ青色LEDの発明がこれほど騒がれるのか知らなかった。LEDには他に赤色と緑があるのだが、赤と緑と青が光の三原色といわれ、この3色があればあらゆる色彩を再現できる。
赤と緑のLEDは1960年代に開発されていたが青についてはどうしても開発がうまくいかなかったのだそうだ。
20世紀の間に青色LEDの量産化ができるとは思っていなかった、それほど技術的にむずかしい」と発明者の赤崎氏自身が述べていた。

 だがこの3名の努力で3原色がそろったことで白色の照明器具を作ることができるようになった。
今電気屋に行くとLED照明を簡単に入手することができるが、難点は高価なことだ。
たとえば60W程度のLEDでも当初は数千円していたし、今でも1000円程度はする。
しかしこのLED照明は電力の消費量が白熱灯の5分の1だし、寿命は10年といわれているから長期間使用すればLED照明の方が安くなる。
それに量産化が進めればもっと安くなるから、白熱灯、蛍光灯と続いた照明革命もそのうちにLED照明一色になるだろう。

注)上記は毎日新聞の記事を参考に記載したが読売新聞では電力の消費量は20分の1と書いてあった。

 現在は室内照明以外に使用電力の低さでパソコンやスマートフォンのバックライトにも使用されており、21世紀の照明であることは確かだろう。
この発明を日本人がしたことは世界に大いに貢献していることで実に誇らしい。
ノーベル委員会は授与理由を「明るく省エネ型の白色光源を可能にした効率的な青色LEDの発明」と言っていた。

 現在安倍政権は日本の大学のレベルを世界的なものにしようと懸命だが、研究・論文の分野では非常にレベルが高いことを今回も証明できた。
しかし残念なことに国際化の分野では相当遅れているという報告が大学格付機関THEから最近なされたばかりだ。
実際すぐれた研究者で徒弟制度のような人間関係を嫌う人は中村氏のようにアメリカの大学に移ってしまう。
日本が世界の科学を引っ張っていくためには、あらゆる種類の人を受け入れるだけの度量が必要だし、そのためにはやはり日本人の意識改革も必要ではなかろうかと思ってしまった。

注)日本の大学の世界ランキングについては以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/t-fe34.html

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(26.10.8) ブラジル経済の低迷 資源と中国頼りの弱さの露呈

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 今ブラジルが燃えている。ワールドカップオリンピックのことではない。ブラジルでは現在大統領選挙が実施されているが、現政権の労働党ルセフ氏が勝って弱者保護を続けるのか、それとも社会民主党のネベス氏が勝って産業育成策に転ずるかの天王山になっている。

 思えば2010年頃までのブラジルは我が世の春だった。鉄鉱石価格や銅価格の上昇で資源大国ブラジルの未来は洋々たるものと思われていたが、11年頃から失調が始まった。
その後のGDP 伸び率は徐々に下がり現在は2%前後だからさして日本と変わらない。
もはや新興国経済とは言えず先進国と同様の低成長に堕ちいっている。
ワールドカップやオリンピックのためのインフラ投資も経済再活性化の手段にはならなかった。

注)この間のブラジル経済の実態については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-5760.html

 本来なら現職のルセフ氏が悠々当選するところだったが、あまりの経済の失調で福祉政策でなく経済政策ががぜん脚光を浴びたのは日本と同様だ。
ルセフ氏の労働党政権はアマゾン川流域や東北部の貧しい人々への補助金政策で貧困者層の支持を得てきたが、これはタイのタクシン政権と同様の手法であり富裕層や都市部住民の反発を受けていた。

注)ブラジルの選挙は義務だから全員が投票し、ばらまき政策はとても効果がある。

 思えば過去10年の労働党政権は無理をしすぎたのだと思う。ワールドカップに続きオリンピックの誘致に成功したが、そのための財源確保に四苦八苦してしまった。
経済が失速すれば国家収入が減少するので、致し方なくバスや鉄道や地下鉄の運賃を上げることにしたが、このことが貧しい都市市民の怒りを爆発させた。
北部のジャングルに住む住民には福祉予算をあてて、俺たちには公共料金の値上げか!!」
ワールドカップやオリンピックの予算を削って俺たちに飯をくわせろ!!」

 
ブラジル経済のアキレス腱は消費者物価の上昇だが、ここ数年は5~6%程度だから過去のハイパーインフレを思えばまずまずだし、失業率もやはり5~6%程度だから、ルセフ政権はよくやっている方だと私は思う。
しかし国民に夢を与えすぎて失敗したといえそうだ。
21世紀はブラジルの世紀だと言ってワールドカップもオリンピックも招致に成功したが、頼みの資源価格が2012年頃から低下に転じたのが誤算だった。


注)ブラジルの輸出の約16%は鉄鉱石で、この国は資源で持っているのはロシアと同じ。

 資源価格の低下は世界の資源を買いあさっていた中国経済の失調が原因だ。
ブラジル政府としては中国経済は今後も順調に発展し、年8%程度(保八といってこれ以下では新たな職場を確保できないと中国当局が言っていた)の経済成長が続くと踏んでいた。
鉄鉱石さえ売れていれば我が国の経済は順風満帆だ
だが頼みの中国は鉄鋼製品の過剰に悩み、それでも最近まで増産を継続していたが、とうとう生産調整に転じた。
今後とも中国の在庫調整が終わるまでは鉄鉱石や銅価格の上昇は見込めない。

 日本は民主党政権の福祉政策を嫌って安倍政権の経済活性化にかけたが、今ブラジルではそれと同じことが起ころうとしている。
福祉も経済成長も」から「福祉か経済成長か」の選択をブラジル国民は迫られている。

注)日本の安倍政権は経済成長のためには福祉を犠牲にするという政権である。企業を復活し、大学を世界的レベルで復活させ、オリンピックで金メダルを量産し、ノーベル賞受賞者を増やそうとしている政権だ。


 

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(26.10.7) 韓国経済の凋落と日本経済の復活 パク・クネ大統領は日本に媚びを売るか?

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日本は弱くなったから何を言ってもしてもいい」と豪語していたのは李明博前大統領だが、その路線をさらに推し進めたのがパク・ケネ大統領だった。
朝日新聞と結託して存在しなかった従軍慰安婦像を世界各地に建設し、日本は人権侵害国家だとあらゆる機会に吹聴していたが、ここに来てすっかりおとなしくなってきた。

 日本の悪口さえ言っていれば大統領職を維持できた幸運な時代が終わり、今や韓国経済は嵐のただなかに突入している。
ケチの付き始めはセウォル号沈没事件だが、この沈没事故を契機に韓国人の自信が揺らぎだした。
もしかしたら自分たちの繁栄は砂上の楼閣ではないのだろうか・・・・・・・・・・」

 今韓国経済にとって由々しき経済統計が次々に発表されている。
サムスン電子は韓国のGDPの2割を稼ぎだすガリバー企業で、海外から見ると韓国とサムスンは同義語のようなような存在だ。
そのサムスンの経営にイエローランプがともっている。ここ3四半期にわたって減収・減益が続いているがこれは一時的な現象でなく、トレンドなのが恐ろしい。

 サムスンの収益はスマートフォンのギャラクシーで8割を稼ぎだしていたが、新興国市場、特に中国市場でサムスンの優位は崩れだしている。中国にはシャオミ、レノボ、華為技術と言った安売りスマートフォンメーカーが存在し、最近では安いだけでなく品質も向上したのでギャラクシーを購入するメリットがなくなった。
高級機種ならアイフォーン、低級なら中国製ということになりサムスンが入りこむ余地がなくなっている。

注)サムスンは中級機種を安く販売するメーカーだが、中国製品の技術向上で中級の立ち位置がなくなりつつある。

 GDPの2割のサムスンがそうなら1割の現代自動車も似たり寄ったりだ。現代自動車がウォン安を背景にアメリカやヨーロッパで着々と地位を築いてきたのは確かだが、それは安かったからで特にアメリカのレンタカーはほとんどが現代製になった。
しかし個人でこれを購入すると燃費効率が悪く虚偽表示までしており、ブレーキランプが点灯しなかったりトランクが水漏れするのは日常的に起こっている。
安いだけがとりえの現代だがあまりに品質が悪すぎる」アメリカでも敬遠され始めた。
おかげで売り上げの減少は14年4~6期は▲2%だが、営業利益は▲13%の落ち込みだ。
売り上げに比べて収益が堕ちるのはウォン高になっても値段を上げられないからで、それだけ収益は急降下する。

 鉄鋼のポスコは13年度の売り上げが対前年比▲2.7%、営業利益が▲18%でここでもウォン高による価格上昇を転嫁できず収益源に悩んでいる。
韓国はサムスンやLG電子や現代やポスコと言った独占企業によって持ってきた国柄だが、こうした企業は国内で高価格を維持して海外で低価格攻勢をかけると言った共通したビヘビアを持っている。

 日本だったら独占禁止法に引っ掛かるサムスンや現代のような独占企業を温存し、国内で独占益を享受させてきたため、常に韓国民は高額な商品を買わされてきた。
このことが韓国の国内消費市場を低迷させ、さらに一層の輸出ドライブをかけることになる。
余りに貧しい国内市場、そこを支配する一部の大企業、ウォン安を誘導して輸出産業を保護する韓国政府、こうした大企業と政府の癒着体質が、今は逆回転し始めた。

 日本がアベノミクスによって韓国顔負けの自国通貨安を演出し、輸出産業の保護に乗り出したため、ここに来て日本の輸出産業がどこも増収・増益の大復活を遂げている。
その裏返しとして韓国は減収・減益の大凋落だ。

 1930年代の大恐慌後、世界の主要先進国で為替切り下げ競争が起こったが、実際今でもそれは変わりがない。直接的な切り下げでなく(当時は固定相場制だったので直接切り下げた)金融政策で切り下げを行っているのが違うだけだ。

 さて韓国はこうして弱くなってきたが、強くなってきた日本にどう対応するのだろうか。
事大主義強きになびき弱気をくじく)は韓国の伝統だが、パク・クネ大統領のお手並みを拝見したいものだ。

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(26.10.6) 豪雨の中の激走 ちはら台・おゆみ野ハーフの自由走

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(Kさん 撮影)

 先ほどまでフラフラになって寝込んでいた。
久方ぶりに雨中のハーフマラソンをしたからだ。
この日台風18号の影響で関東地方に前線が北上し千葉は朝からひどい雨模様になってしまった。
この日は私が長い間準備を進めていた「ちはら台・おゆみ野ハーフマラソン大会」の開催日だが、こんな雨模様の日にはサポート体制がとれない。

 みんなボランティアで協力してくれているのだが、雨の中をレースが終わるまでエイドや交通整理を依頼するわけにいかず、また選手も雨になれていない人は体温が低下して体温低下症になってしまう。
ぎりぎりまで判断を伸ばしていたが大会開催は中止して、雨中でも走りたい人だけの自由走に変更した。

 レースは10時に開催される予定だったし、中止の決定は7時少し前にしたのでそれから出場者への連絡でてんてこ舞いになってしまった。最近は出場者が増えて私が所属している走友会以外のメンバーも多く全体で50名程度の規模になっていた。
事前にメールで申し込みのあった人にはメールを送ればいいのだが、走友会のメンバー経由で申し込みのあった人には直接連絡が取れない。
しまったなー、メールアドレスを確認しておくのだった
それでも走友会のメンバーはとても親切だから中止の連絡を積極的にしてくれたので、8時前までにはすべての出場者に連絡が取れた。

 「ところで自由走に変えたが走る人はいるのだろうか????」今度はそっちが心配になった。
スタート時間30分前にスタート地点に行ってみると、何と2名が雨中ランをするという。雨の中を走るくらいだからこうした人はタフだ。
私と3名でかずさの道をスタートしたが、たちまちのうちに二人に離されてしまった。

 かつて私も相応の走力を持っていた時代があったが年をとり座骨神経痛に悩まされ始めるとすっかりちょこちょこ走りの老人ランナーになってしまいスピードが全くでない。
しかも最近は雨中ランなどする気力がなくなっていたのだが、今回は何しろ主催者だから降りるわけにいかない。
雨はだんだんとひどくなるし、道路はいたるところに水たまりができてなにか川の中を走っているような場所もある。

 先行した二人に3回すれ違う場所があるのだが、そのたびに距離が離れていく。
うぅーん、年寄りにはこうしたランはつらい」最後はフラフラになりながら到着した。
トップの女性は大阪マラソンに出場するのでその準備で走るのだと言っていたが、実に快適な足運びで雨の中を1時間42分で走り切っていた。
しかも信じられないことにこの雨の中を私が到着するまで待ってくれたのだから私は感動してしまった。
寒いのだからさっさと帰ってくれればよかったのに」といったものの本心では嬉しかった。

 家に帰ってからはすぐ風呂に入って温まり、横になるとすっかり寝込んでしまった。
寝込まないと体力が回復しないところがつらい。
だが時にこうした刺激を入れなければ完全に老人になってしまうから無理でも刺激を与えることが大事なのだ。

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(26.10.5) 日本の大学のランキングとグローバルスタンダード

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 恒例のTHE(タイムズ・ハイヤー・エデュケーション)が発表する本年度の世界の上位200の大学ランキングが発表された。
東京大学23位京都大学59位で、200位以内に入ったのは他に東京工業大、大阪大、東北大だった。
かろうじてアジアではトップだが中国・韓国の追い上げが激しいとTHEは総括していた。

 私などは大学のランキングをどうやって比較するのは不思議に思うが、研究・論文の引用頻度や外国人の教師と留学生の割合、そして企業から調達する研究費の額等13項目で評価するのだという。
日本の大学は研究・論文のレベルは高いが、外国人教員の数が極端に少なく、また留学生が日本を選択することも非常に少ないと評価されていた。

 外国人教員が少なければ英語での授業はほとんどなくもっぱら日本語での授業になり、また海外からの留学生も日本語をマスターしなければ授業についていけない。
しかし外国人が日本の大学で勉強できるレベルの日本語をマスターするのは至難の業で、「そんな苦労をするくらいならアメリカやイギリスの大学に留学してしまおう」ということになる。日本文学や日本文化に興味を持っている人以外は日本に留学しなくなる。

 また日本の大学は一種の徒弟制度のようなものがあり、准教授が教授になるには教授の覚えがめでたくないとなれない。学術研究能力とは別の要素があって、これでは外国人教育者が日本でそれなりの地位を築くことはできそうにない。

  文部科学省も危機感を持ち始めて、最近スーパーグローバル大学37校を制定して資金援助に乗り出すことになった。
トップ13校には毎年約4億円、その下のグローバル牽引型校24校には毎年約2億円の資金援助をするという。

注)37校の中に一橋大学が入っていなかった。文科系だけの大学は支援に値しないのだろうか?

 資金援助費はもっぱら大学の国際化に使用され、たとえば東大は秋入学の推進と英語による学位取得プログラムの充実を図るというし、京都大は入試改革で受験生全員にTOEFLを受験させるという。
外国人教員と留学生を増やし学生は英語を完全にマスターせよということのようだ。

 世界のトップスリーはアメリカのカリフォルニア工科大、ハーバード大、英オックスフォード大だが、外国人教員は30%~40%程度で、一方日本の大学の平均は4%程度だ。
また日本の大学の留学生の割合は3%程度だが、OECD平均は8%で、国際化が極端に遅れていると評価されている。

 大学もすっかりグローバルスタンダードになってしまい、英語の授業でなければ授業でないような雰囲気だし、大学が日本人の村社会であった時代が終わりつつある。
私が大学生だったころは授業は日本語だけで行われていたし、海外からの留学生も極端に少なかった。
受け入れ環境も悪くたまたま友達になった台湾からの留学生は、「日本語をまずマスターしないと授業を受けさせてもらえないので、こんなことならアメリカの大学に留学するんだった」とぼやいていた。

 日本で最も国際化が進んでいるのが意外に大相撲の世界で日本人の横綱がいなくなって久しく、活躍するのはもっぱらモンゴル勢だ。強ければ横綱になれてサッカーやバレーで採用しているような外国人枠はないからTHEが世界のスポーツ界を評価したら大相撲が上位に入ることは間違いなさそうだ。

注)ただし部屋ごとの外国人力士の人数制限はある。

 先日テレビを見ていたら評論家が「大学ランクは英語の世界によるランキングだ」と言っていたが、確かに上位校はもっぱらアメリカとイギリスに集中している。
S&P による企業格付と似たようなところがあっていささか胡散臭いが、世界を英語民族が支配してから200年間、それに対抗できる言語民族がいないのだから致し方ない面はある。

 さらに言うと日本の大学教育のレベルは特に文科系は極端に低い。学生も教育者もまともな教育をしようとしておらず、社会に出るまでの一種のモラトリアムと思っているようだ。遊びとスポーツとバイトばかりで勉強をしている学生は少数だから、親から見ればこんな大学に子供を入れるくらいならアメリカの大学で徹底的に絞ってもらいたいと思うのも当然だ。
少しは外国の荒波にもまれてまともな教育を日本の大学がするようにならなければ、世界から評価されないのは致し方がないだろうと私は思っている。


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(26.10.4) 高校入試問題に悪戦苦闘 過去問 をマスターせよ!!

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 このところ中学生の受験生並に毎日高校の過去問と悪戦苦闘している。
私は自宅で6名の中学生の指導をボランティアでしているが、うち4名が3年生だ。9月に入り完全に受験体制に入ったため千葉県の公立高校や私立高校の過去問を解かせている。
しかしそうする以上こちらも過去問について完全に理解しておかなければならず、毎日受験生並みの特訓だ。

 通常塾では学科ごとに専任の教師がいるがこちらは一人なのですべての学科を見ることになる。当初は数学だけのつもりが英語、理科、社会、国語まで見ており毎日毎日過去問づけだ。
公立高校は五教科で、すべて配点が100点の500点満点だからこの段階になると得点しやすい理科と社会を強化するのが効果がある。
数学と英語は過去からの積み重ねが大事だし、国語は言語センスの問題だから今からトレーニングを強化して得点をあげるという意味ではさして効果がない。

 理科についてはここ半年ほど集中トレを行ってきたのですっかり自信がつき教えるのも楽になったが、社会は最近始めたばかりで内容を見て驚いた。
歴史や経済問題は日常的に触れているのですぐわかるのだが地理と公民はさっぱりだ。
地理のセンスが全くなくなっておりどの問題を見ても解けない。第一問題が何を求めているのかさえ分からないのだ。

 たとえば25000分の一の国土地理院の地図が出題されて、それを読み説かなくてはならないのだが老眼の目には文字が小さすぎ白紙と同然だ。虫眼鏡を探し出してみているが見えても何が何だかさっぱり分からない。
俺はこんなに地理音痴だったのか」あらためて認識した。
しかし一方で本当にこんな難解な国土地理院の地図を見る人がいるのかと今度はそちらの方が心配になった。
また公民の憲法などは憲法前文と第9条以外は知らないので、社会権などと言われても何のことか分からない。
国連の組織などほとんど覚えていないので天を仰いでしまう。
社会を勉強するには記憶が最も重要だが、老人にはこの記憶がひどく苦手だ。

 また最近苦労が増えたのは千葉でもトップクラスの私立の数学の指導を始めたのだが、この学校の過去問はほとんど難解きわまるパズルの連続だ。
受験生を如何にふるい落とすかだけを考えた問題なので、問題作成者は自分でも解くのが大変なような問題を平気で出題してくる。
入学するにはこの問題を50点から60点程度とればよいので完答は求めていないのだが、それにしても問題のタフさには悲鳴を上げてしまった。

 こうして朝から晩まで高校入試の過去問と大格闘している。自分が受験するわけでないのだからそんなに努力する必要はないし、ボランティアで教えているのだから無理する必要はないとも思うが、引き受けてしまった以上は後には引けない。
記憶力などはニワトリ並で、計算などは簡単に間違ってしまうが老骨を鞭打って努力している。
これほど熱心に受験勉強したのはまさに50年ぶりで、今の生活は受験生と何ら変わりがなくなってしまった。

別件)第4回ちはら台・おゆみ野ハーフマラソンのお知らせ(天候不順の場合の措置)。

小雨程度であったらレースを実行しますが、雨がひどい場合は個人の自由走に変えます。走りたい人が走るということになります。
なおレースか自由走かの判断は当日の朝行い、このブログに掲載します。


以下の日程でハーフマラソンを開催いたします。
① 10月5日(日曜日)
② 午前10時スタート(受付は9時半から)
③ スタート・ゴール ちはら台走友会のかずさの道の集合場所(前回と同じでセンドーのうえ。地図参照)

下記のルートを一部変更しております。当日かずさ道で敬老会が行われるそうで調整を行ったものです。具体的なルート変更は当日説明いたします(26.9.28)。


ルートは以下の地図で確認できます

http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=6d18ea2157947c484ad9c4ec04b246ef
④ 費用300円(実費)
⑤ 参加希望者はこのブログのコメントかメール機能を使用して参加希望を連絡してください。

⑥ なお本大会はすべて自己責任です。

 

 

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(26.10.3) 歴史秘話ヒストリア 徳川家康の子育て奮闘記

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 家康といえばひどいタヌキおやじで豊臣家を滅ぼすためには権謀術数を駆使した印象が強いので、一般的には日本人に人気がない。
一方山岡宗八氏の「徳川家康」を読むと、家康を非常に好意的に書いており、家康は本心を抑えて平和国家をつくりあげるため冷酷にふるまったということになっていたが、それでも私は家康を好きになれなかった。

注)通常日本人は平和は話し合いで仲良く作るものだと思っている。

 先日NHKの歴史秘話ヒストリアで家康を扱い「おやじって大変だ」という番組を放送したので家康の何が大変なのか興味深く見てみた。
家康には16人の子供がいたというから非常な艶福家だが、長男信康、次男秀康、そして三男秀忠についての子育てには非常に苦労したという(その他男には苦労している)。

 長男信康は正室築山殿の子供だが、築山殿は今川家の重臣の娘で生涯家康を軽んじていたようだ(家康は今川家の人質だった)。夫婦仲もよくなく築山殿は息子信康をけしかけて家康との反目を誘うようにふるまったらしい。番組では家康が信康を溺愛したためひどい乱暴狼藉ものになったと紹介されていたが、私は築山殿の存在が大きいと思っている。

 結果的に築山殿は武田家と内通して信康を織田・徳川の連合に敵対させようとしたため、織田信長の命で信康は切腹させられ21歳の生涯を閉じた(築山殿も殺害されている)。昔見たテレビ番組では家康ふんする市川歌右衛門が信康を切腹させる場面で苦悩のあらん限りを演じていたが、この信康切腹事件は本当のところ今一つ分からない。しかし嫡子を失った家康の苦衷は大きかっただろう。

 この結果次男秀康が嫡子になることになった。この秀康は侍女に産ませた子供だが家康の子供の中で際立って優秀だった。しかし運命とは分からないものだ。家康が秀吉の軍門に下った見返りに人質として秀吉のもとに養子に出されることになった。
名前が羽柴秀康となり、それでも豊臣家の中で臆することなく立派に振る舞い、場合によったら秀吉の後継者とまで目されたが秀吉に子供ができて運命が逆転した。
不要になった秀康は関東の名家の結城氏の養子に追いだされ、そこの当主になったのだが、本来ならば徳川第二代将軍になれたのに残念なことだっただろう。

 秀康は武勇と知略に優れ天下分け目の関ヶ原の戦いでは上杉氏をけん制して一歩も越後から出させなかった。上杉氏こそが石田三成が最も期待していた同盟者だったから上杉が動けなかったことが石田三成の運命を決したと言ってもよい。
家康は関ヶ原の論功行賞で秀康の働きを第一に挙げている。

 しかし秀康は他家に出た身だから後継者とすることができず、後継者は三男秀忠ということになった。しかし秀忠は親に似ず凡庸で人がいいだけが取り柄の人間だった。
特に軍略と判断力は最低で個人的に付き合うには楽しい人だが天下を治める器とは言えなかったようだ。
家康は何とかして秀忠を後継者らしく育てようとしたが効果がなく、特に最悪だったのは関ヶ原の戦いの時に徳川の主力3万8千を関ヶ原にまに合わせなかったことだ。

 秀忠は中仙道を主力徳川軍を引き連れ、一方家康は福島正則といった本来豊臣恩顧の武士団を引き連れて東海道を関ヶ原に向かったのだが(いつ寝返るかわからないので見張る必要があった)、秀忠は関ヶ原に集結することを忘れて信州で真田軍と戦闘などをしていっこうに関ヶ原に現れなかった。
家康は仕方なく豊臣恩顧の武士団を中心に石田三成と決戦せざるを得なくなり、結果的に多くの外様大名に論功行賞をしなければならなくなった。

注)当時は道が狭かったので多くの軍団を進めるためには道を分けて進軍する方が早かった。

 「あのバカが、こんな大事な時に現れないとは何という無能!!
私は徳川幕藩体制が外様大名、親藩、天領に分かれているのが不思議だったがこの関ヶ原の戦いを外様大名主体に戦った結果だと知った。
もし徳川の正規軍が石田三成を蹴散らしていたらもっと徳川家の権力が強化され、ちょうどフランスのブルボン王家のような存在になった可能性があった。しかし秀忠の無能さがその可能性をつぶしてしまった。

 また家康が徳川幕府の政治を老中中心の合議制にして将軍の絶対権力を認めなかったのは、秀忠があまりに無能で心もとなかったからで、「秀忠に任せたら徳川がつぶれる」と家康が心配したからだ。
家康の長男は反逆容疑で切腹させられ、次男は優秀だったが秀吉に人質に取られ、後継者になった秀忠は無能だったから、家康も確かに親父として苦労したことが分かる。

 歴史はよく必然だという人がいるが私はその説にくみしない。歴史とは偶然の事象が互いに絡み合った結果の最適解であって、結果から見ると必然のように見えるが発生している時はすべて偶然の事象だといえる。
徳川幕藩体制はたまたま秀忠がアホであった結果生まれた体制だと私は思っている。

別件)第4回ちはら台・おゆみ野ハーフマラソンのお知らせ(一部コースの変更)。

以下の日程でハーフマラソンを開催いたします。
① 10月5日(日曜日)
② 午前10時スタート(雨天決行.受付は9時半から)
③ スタート・ゴール ちはら台走友会のかずさの道の集合場所(前回と同じでセンドーのうえ。地図参照)

下記のルートを一部変更しております。当日かずさ道で敬老会が行われるそうで調整を行ったものです。具体的なルート変更は当日説明いたします(26.9.28)。


ルートは以下の地図で確認できます

http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=6d18ea2157947c484ad9c4ec04b246ef
④ 費用300円(実費)
⑤ 参加希望者はこのブログのコメントかメール機能を使用して参加希望を連絡してください。

⑥ なお本大会はすべて自己責任です。






 

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(26.10.2) 日本経済の回復と人手不足 企業の悲鳴が聞こえる 「女性も高齢者も外国人も働いてくれ」

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 私は長い間アメリカのFRBが政策決定の判断に雇用統計を重視していることが不思議だった。日本では日銀の政策決定のスタンスが前の白川日銀総裁のころまでは物価の安定に置かれて、中立的な金融運営をしていたからだ(プラスマイナス ゼロがいいということ)。
黒田日銀総裁になってからは物価目標が2%になったが、いずれも物価目標とGDPの推移が重視されており、FRBのように失業率を最も需要な指標にしているわけでない。

 しかし考えてみれば個々の人々にとって就職できるか否かが最大の関心事で、GDPが2%だろうと3%だろうと関係がない。チャップリンのモダンタイムスを見るまでもなく、失業は個人の生活を崩壊させる。
アメリカが失業率を政策目標にしていることは正しいと感心した。

 そうした意味で最近の日本の失業率は傾向的に低下しており8月は3.5%だった。日本の失業率はバブル崩壊前まではほぼ2%で、これは完全雇用と同じだと言われていたが、現在の3.5%は西欧の10%内外に比較すれば実にうらやましい数字だろう。
また有効求人倍率は1.1%だからえり好みさえしなければ就職できる状態といえる。
だから失業率や有効求人倍率から見ると日本経済は上昇気流に乗っていることになる。

注)私は日本のGDPの伸び率が1%程度なのに企業は増収増益で失業率が低下していることに疑問を持って以下の記事を書いてある。一言でいうとGDPは遅行指数で先行指数ではないので経済の転換期にはGDPをいくら見ても景気動向は分からないと思っている。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-9d01.html


 実際一部の企業にとっては人手不足が顕在化しており、小売業や建設業や外食産業では人員確保に悲鳴を上げている。
すき屋といえば牛丼で吉野家を追い落としたほどの勢いで、全国に1700店舗を展開していたが、その成長に限界が見えだした。
最大の要因は人手が集まらないことで、24時間営業、夜間は一人のワンオペという形態に働き手が敬遠しだした。
もうやだ、夜中にたった一人で営業するなんてたまらない。牛丼だけならともかく鍋物の調理なんかとても一人でこなせない
夜間の時給を1500円に上げても人が集まらなくなっている。

 さらにすき屋はこのワンオペが過重労働に当たると世間から指弾されているので、今後ワンオペを解消すると表明したが、そうすれば経営的になりたたなくなる。
すでに6割の店舗で夜間営業(深夜0時から朝5時まで)の中止を余儀なくされたが、今後ほとんどの店で深夜営業が不可能になるだろう。
労働者がいなければ営業しようにも営業できないからだ。

 コンビニのローソンでは外国人労働者の雇用に乗り出すことにした。現在ベトナム人の研修生を訓練しているが日本語を確実に理解できた段階で店舗に配備するという。またマルエツでは65歳以上70歳までのアルバイトを募集しているから、健康な老人であれば職場に事欠かない環境が出現しつつある。

 日本は二重の意味で人手不足に陥ってしまった。景気の回復に伴って特にきつい労働環境の職場が敬遠され、さらに少子高齢化によって働き手は老人ばかりになっている。
日本経済は回復しているがこれに伴い人手不足は深刻化し、労働者ネックに陥っている。
だからアベノミクスの成功のカギは今後どうやって人手を確保するかで、女性や老人や外国人を総動員して対処していかなくてはならなくなっている。
停滞の20年が転換し、ようやく新しい成長段階に入ったが、景気が回復したらしたで思わぬ伏兵が現れた。

別件)第4回ちはら台・おゆみ野ハーフマラソンのお知らせ(一部コースの変更)。

以下の日程でハーフマラソンを開催いたします。
① 10月5日(日曜日)
② 午前10時スタート(雨天決行.受付は9時半から)
③ スタート・ゴール ちはら台走友会のかずさの道の集合場所(前回と同じでセンドーのうえ。地図参照)

下記のルートを一部変更しております。当日かずさ道で敬老会が行われるそうで調整を行ったものです。具体的なルート変更は当日説明いたします(26.9.28)。


ルートは以下の地図で確認できます

http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=6d18ea2157947c484ad9c4ec04b246ef
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(26.10.1) 資源バブル時代の終わり 住友商事の果敢な撤退

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 ここに来て日本企業の資源戦略に転換期が訪れたようだ。住友商事がアメリカのシェールオイル事業1700億円の減損を計上し、それ以外にブラジルの鉄鉱石事業で500億円オーストラリアの石炭事業で300億円等合計で2400億円の減損処理を実施するという。

 減損処理とはあまり聞きなれない言葉だが、ほとんど評価損と同じ意味でたとえば不動産を100億円で購入したが市況が悪化して50億円でしか販売できないと判断した段階で50億円の損失を計上する。ただし厳密に言うと減損処理は固定資産について行うことが多い

 住友商事にとってはひどい誤算だ。特にシェールオイル事業は2012年に投資をした案件でわずか2年で失敗を認めることになった。現経営者の経営責任を問われても仕方がない案件だが、一方で果敢に減損処理を実施して資源戦略を見直そうとの態度は評価できる。

  今年に入ってから資源価格はいずれも低下局面に入ったがその最大の要因は中国が資源の輸入量や投資を手控え始めたからだ。
それまで中国は世界の石油、鉄鉱石、石炭を買いあさっていたが中国経済が急ストップしてしまったために最終需要がなくなっている。

注1)鉄鉱石価格の推移は以下参照
http://ecodb.net/pcp/imf_usd_piorecr.html

注2)石炭価格の推移は以下参照
http://ecodb.net/pcp/imf_usd_pcoalau.html

 もちろんそれでも中国鉄鋼メーカーなどは売れなくても生産をし続けたがただ在庫が増大するばかりで日本だったら倒産してしまう。
しかし中国は主要産業が国有だから政府から赤字資金の手当てができるので全く気にせず生産を続けてきた。
ちょうど昔の日本の国鉄が旅客がいようといまいとお構いなしに列車を走らせていたのに似ている。
見よ、倉庫にはこれだけ鋼管がつみあがっている。だから我が国の経済は順風漫歩だ

注)中国の統計処理では生産を行うとそれをGDP統計に計上している。売れるかどうかはお構いなしなのだ。

 しかしさすがに使われない鋼管を作り続けることに疑問を持ち始めた。第一保管する場所がなくなる。
もしかしたら生産を縮小する必要があるのではないだろうか・・・・・
こうして世界中から中国人バイヤーの陰が消えつつある。

注)原油価格が低下し始めた原因分析は先に行っておいた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-03c8.html

 住友商事はこうした世界の資源戦争の動向を見抜いて、さっさと撤退したといえる。住友商事以外でも伊藤忠大阪ガスが14年3月期にシェールガス関連で同額の290億円の減損処理をしていたが、それに比べると住友商事の判断はドラスティックだ。
もはや資源の時代は終わった
私は「さすが関西系の商売人で利にさとい」とこの判断に感心した。

 かつて日本が不動産バブルにまみれていたころ、どの土地を購入しても価格は上昇したが、バブルがはじければ富を生まない不動産以外は急落した。
今までねこも杓子もシェールガスや鉄鉱石や石炭に殺到していたが、中国経済の失速に伴い世界的な資源バブルの時代は終わったと言っていい。

別件)第4回ちはら台・おゆみ野ハーフマラソンのお知らせ(一部コースの変更)。

以下の日程でハーフマラソンを開催いたします。
① 10月5日(日曜日)
② 午前10時スタート(雨天決行.受付は9時半から)
③ スタート・ゴール ちはら台走友会のかずさの道の集合場所(前回と同じでセンドーのうえ。地図参照)

下記のルートを一部変更しております。当日かずさ道で敬老会が行われるそうで調整を行ったものです。具体的なルート変更は当日説明いたします(26.9.28)。


ルートは以下の地図で確認できます

http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=6d18ea2157947c484ad9c4ec04b246ef
④ 費用300円(実費)
⑤ 参加希望者はこのブログのコメントかメール機能を使用して参加希望を連絡してください。

⑥ なお本大会はすべて自己責任です。

 

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