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(26.8.27) ロドリゴ自転車周遊記 その6 倶知安から余市へ

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(毛無山から下る途中 小樽が見える)

注)「ロドリゴ自転車周遊記」のその1~その5は以下のカテゴリーに入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat59333968/index.html


 天明7年の8月9日、積丹半島を一周するつもりでまず小樽まで出てそこから余市を通って海岸道路を走る予定でございました。ここ倶知安からは函館本線沿いに国道5号線が走っているのですがどう見ても荷駄が多く、とても安全な道に思われませんでした。
そこで赤井川村を経由するルートをとりましたが、これはこれで大きな山越えを2回しなければならず本当に大変だったのでございます。

 特に小樽に降りるには毛無山から下るのでございますがこのつづら折りの5km余りの道は非常に急傾斜で、後ろブレーキ一つのロドリゴのマウンテンバイクは悲鳴を上げておりました。
急斜度ではブレーキの効きが悪くスカスカで、次の曲がり角が天国への入り口に見えたほどでございます。
主よ、哀れなロドリゴとこのマウンティンバイクを救いたまえ

 小樽は蝦夷地においては非常に大きな大和の集落で特にニシン漁で名をはせた網本が多くいましたが、最近はこの二シン漁もさびれ「オタモイ岬のニシン御殿も 今じゃさびれてオンボロロ オンボロボロロ」という状況でございました。
かつての賑わいはもはやすたれていたのでございます。

 わたくしロドリゴはこの小樽に非常な愛着を持っているのですが、それはここの高等商業学校(現在の小樽商科大学)にロドリゴの敬愛する戯作作者の伊藤整翁が通っていたからでございます。
かつて翁の「若い詩人の肖像」という浮世草子を読んでひどく影響を受け、ロドリゴがセミナリオに通っていた学生時代に一度学友とこの地を訪れたことがございます。
だが今ではほとんど記憶がなくなっておりましたのでもう一度山の中腹にあるこの校舎を見てみたい衝動に襲われました。

Dscf5580
(かつての小樽高等商業学校 現在の小樽商科大学)

 その日は蝦夷地としてはまれに見る暑い日差しが照り返しており、ロドリゴはくたくたになりながら地獄坂という急峻な道を20分程度登って、ようやく非常に瀟洒な純白な校舎を見つけたのでございます。
今は夏の非番の月とかでテニスコートで若武者と腰元がテニスという舶来の遊びをしておりましたが、それ以外の人かげはございませんでした。
ウニベルシタスはどこでも同じようなたたずまいで昌平坂学問所と変わるところはなく伊藤整翁が通った校舎はすでになくなっておりましたが、それでもロドリゴは何か満足したのでございます。
ここをかつて伊藤整や小林多喜二や重田根見子が歩いていたんだ・・・・・

注)ロドリゴの伊藤整翁に対する傾倒は以下の記事を参照してください。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-e51d.html

 小樽から余市までの道は塩谷,欄島、余市といった「若い詩人の肖像」にしばしば出てくる在所でロドリゴにとっては何か故郷のような感じのする場所でございました。
塩谷や欄島には海水浴場があり老若男女が楽しげに遊んでおりましたが、ロドリゴは倶知安からここまで来るまでに大きな山越えを二回したためすっかり疲れ切って古式泳法で泳ぐ気力はなかったのでございます。

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(たぶんオタモイ岬の立岩)

 余市を過ぎるころから夕闇が迫ってまいりましたが適当なキャンプ地が見つからないまま積丹半島の沿岸に入って行きますと思いがけず山道になりしかも前方にトンネルが現れました。
自転車にとって最も危険な場所がこのトンネルで古いトンネルの場合は歩行者や自転車用に十分なスペースをとっていないのが普通でございます。
60cm程度の幅で一段高くなったような場所は自転車を降りて歩くのも難しく、一方車道を走るといつ引き殺されてもおかしくないような状況になっておりました。
こうした場所を通過するには登山の岩場を通過する時のような注意が必要であり非常につかれるのでございます。

 ロドリゴは疲れ切っていたのでそのトンネルをくぐるのに躊躇し、その近所に適当なキャンプ地はないかと探しますとちょうど余市集落の共同墓地のような場所があり、今回はこの墓地で眠ることにしました。
キャンプ地として墓地はいささか不適当であり、夜中に人魂など飛翔するとおちおち眠ることもできないのでございますが、他に選択の余地はなかったのでございます。
まあ墓地だけれど仕方あるまい!! 幽霊の正体見たり枯れ尾花だ!!」
 


 しかしここは義経の落人伝説のある場所で夜半に義経をしたう静御前の生霊が徘徊しているとはその時は知る由もなかったのでございます。

 

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